バンダイスピリッツ 1:144スケール ヌージャデルガー

 超時空要塞マクロスに登場する、いわゆる敵メカ。

 ゼントラーディのパワードスーツの中ではそこそこ操縦性・生存性が高いという設定ですが、劇中ではあんまり目立たない存在なのが残念。そもそも、紫と黄土色の設定カラーで登場することがなく、グリーンで塗られた機体の方が有名です。

 劇場版では大幅にリファインされ、ほとんど別物になっていましたが、そちらに関してはキット化に恵まれていません。

 ヌージャデル・ガー(商品名は中点なしです)のキットは、放送当時イマイから発売されており、私も買って作った記憶があります。そのイマイの金型をバンダイが引き継いで、現在も定期的に再販されているわけです。



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バンダイ ベストメカコレクション No.33 宇宙戦士バルディオス

 宇宙戦士バルディオス。メジャーとは些か言い難いロボットアニメではありますが、80年代の空気を代表するコンテンツではあると思います。

 ストーリー(とか劇場版で完結したりとか)がイデオンに似ている、主人公の風貌が回によってはゴッドマーズに似ている、世界観とロボットの荒唐無稽さがマッチしていない…等々、色々とあるにはありますが(実際はイデオンもゴッドマーズも本作より後なんですけどね)、異様に格好良い羽田健太郎先生の手による主題歌や、多数の小技が仕込まれた合体バンク、じっくり描かれた敵との微妙なロマンスといった各種要素は、今なお魅力的です。

 主人公ロボのバルディオスは、初登場が4話と遅め。

 3台のメカが合体する設定でしたが、各メカが複雑怪奇なギミックで変形する設定のため、当時のトイは忠実なギミック再現を念頭に置いた傑作ではあったものの、プロポーションに難がありました。

 バンダイから発売されたプラモデルの方では、当然ながら(?)大スケール、小スケール共に変形合体ギミックは盛り込まれず、大スケールの方はおまけのような小型の3大メカが付属する仕様。およそ40年弱を経て、ようやくMODEROIDで変形合体を盛り込んだキットが発売されるに至りました。

 この1/800スケールは、当時小スケール版として発売されたものです。

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バンダイ ベストメカコレクション No.24 サンバルカンロボ

 ベストメカコレクションには、特撮メカもいくつかラインナップされていたわけですが、いずれもなかなかの完成度を評価されており、再販のチャンスが少ない、あるいは全くないのが残念です。

 このサンバルカンロボ、ゴーグルロボ、ダイナロボ、バイオロボ(これはベストメカコレクションと呼ぶには微妙)に関しては再販があったものの、宇宙刑事ギャバンのギャビオンや仮面ライダースーパー1のブルーバージョンといった非ロボ系メカは、現在まで再販一切なしとなっています。

 恐らくは、1/144ガンダム関係のキットとフォーマットを同じくするものに限定して、再販されたものと推測されますが、果たして・・・?

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バンダイ ベストメカコレクション No.21 1/144 ジオン軍水陸両用モビルスーツ シャア専用 ズゴック

 直近の再販時、シャア専用ズゴックは入手できず、代わりに量産型をシャアのパーソナルカラーに塗装しようと思っていたのですが、偶然にも某所で見かけたので購入。晴れて量産型は量産カラーで完成することとなりました。

 ある意味ヒロイックでもあったシャア専用ザクとは異なり、こちらはモンスター然としたシルエットのズゴックを赤くしたものでありながら、劇中では、初登場時に無類の強さを発揮する恐ろしいモビルスーツとして描かれた(しかもシャアの「現場」復帰直後でした)ので、人気を獲得しました。

 ベストメカコレクションでは、量産型の後、何故かナンバーに結構な隔たりがあるんですよね。

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バンダイ ベストメカコレクション No.10 1/144 ジオン軍モビルスーツ 水陸両用ズゴック

 伝統的な悪役メカのスタイルを踏襲しつつ、主人公メカと同じカテゴリーに属する工業製品というバックボーンにより、その価値を高めた例が、ジオンの水陸両用モビルスーツ群でしょう。

 その前提にはザクが存在するわけですが、このようなモンスター的なシルエットを持つメカニックが商業ベースに乗りにくい現在の状況を見るに、やはりブーム華やかなりしファースト時代の登場メカには、特別な魅力があるということなのかも知れません。

 純粋な人型でないモビルスーツに関しては、キットがリニューアルされても基本的なシルエット(印象)はあまり変わらない傾向があるので、その辺りに魅力の源を求めることができるかも知れませんね。

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バンダイ ベストメカコレクション No.9 1/144 ジオン軍モビルスーツ 改良強化新型グフ

 以前にも作りましたが、またまた最近のやり方で作りました。なんだかんだでベストメカコレクションの中では一番作っている気がします(笑)。

 初ガンプラは、何故かガウ攻撃空母だった覚えがあります(多分モビルスーツは品薄だった)が、初モビルスーツキットはこの1/144グフでした。

 HGUC新版など、良いキットが色々ありますが、「いかにもな」グフはやはりこれだと思う次第。

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バンダイ ベストメカコレクション No.31 1/400 勇者ライディーン

 対マジンガーとして企画された、ファンタジー要素の強いロボットアニメ作品が「勇者ライディーン」。前半を富野監督、後半を長浜監督が担当したことで、後のロボットアニメの方向性を決定付けたと言っても過言ではない作品です。

 キャラクターデザインを安彦良和さんが担当したことで、ロボットアニメの基本であった劇画調から離れ、繊細な印象を抱かせるものとなり、女性ファンが一気に増加したとか。

 そしてなんと言っても、ロボットから鳥型へとシステマティックに変形する機構を備えた、初の変形タイプ超合金がリリースされ、熱狂的に支持されたのがインパクト大。正にエポックでしたね。

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バンダイ ベストメカコレクション No.6 1/144 ジオン軍モビルスーツ シャア専用ザク

 シャア・アズナブルの渾名「赤い彗星」を体現した、量産機のチューンナップカスタム機。そのミリタリー感覚溢れる設定とマンガチックな演出、双方が非常に巧くマッチしたのが、いわゆる「シャアザク」でしょう。

 その後も劇中では、同様の設定で何機か乗り継いでいくシャアの姿が見られます。

 現在に至るまで、数多くのカテゴリで商品化されているシャアザク。その原点たる商品が、このベストメカコレクション版になります。

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バンダイ ベストメカコレクション No.4 1/144 RX-78モビルスーツ 機動戦士ガンダム

 ようやく連投も最後です。現在、旧キットの1/144シャアザクを作っていますが、まだまだ先になりそうです。

 先日のガンダム旧キット祭りは、なかなかハードな争奪戦となり、コア・ブースターは入手できず、シャア専用ズゴックも手に入らなかったので量産型で手を打つといった具合でした。アレンジが先鋭化しているファースト系キット群に食傷気味なモデラーが、旧キットに回帰していくのは興味深い現象ですね。

 このキットは子供の頃を含めると作るのは4回目くらいですが、今回ようやく納得できるRX-78を入手できたような気がします。

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バンダイ 1/144 ガンダムRX-78 GP02A

 Gガンダム以降の、複数ガンダムが出てきて戦うという「定番」の嚆矢となったと評される0083。

 GP02Aはガンダムの記号を持ちながらジオン系のシルエットを持つという、「悪役ガンダム」に相応しいデザインを施された秀逸な「キャラクター」です。その代わり、良いプラモデルにあまり恵まれない難しいMSでもあります。

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バンダイ 1/144 ガンダムRX-78 GP01-Fb(フルバーニアン)

 数あるガンプラ旧キット群の中でも、0083の旧キットはすこぶる評判が悪い。直前の0080シリーズが意欲的なギミックと組み立てやすさ、秀逸なスタイリングで高い評価を受けたことで、後続作品への期待も大きかったわけですね。

 OVAのとんでもない完成度の高さに比して、キットシリーズはかなり見劣りするものでした。特に初期の2体であるGP01とGP02Aは、色分けもギミックも不十分で、「価格を抑えるための仕様」と謳われている割には高いという、なんとも形容しがたい内容でした。

 劇中、このFb仕様は、GP01に宇宙戦用の装備を急遽追加したものとして登場。汎用性の高さを描写していました。

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バンダイ 1/144 Gディフェンサー

 「カツの棺桶」などという不名誉極まりない呼称が流布されているGディフェンサー。以前、HGUCのスーパーガンダムを作成しましたが、今度は旧キットに挑戦。

 旧HGのMk-IIも当キットとドッキング可能になっていましたが、当時は塗装が苦手だったため、塗装必須な当キットには手を出していませんでした。

 ファースト時の艦船・メカ類のキットは、「ヤマト」直後ということもあって非常に評価が高く、現在の目で見ても高い完成度のキットばかりです。「Zガンダム」期ともなると、当然ながらメカ系よりもモビルスーツに主軸を移すこととなり、艦船はわずかにアーガマ一隻のみがキット化。このGディフェンサーも貴重なメカ系キットの一つとして発売に至りました。

 「やや中途半端なGアーマー」というのが、最大公約数的な印象だと思っていますが、Gアーマー系とフルアーマー系の折衷というところが「発明」なんですよね。合体したまま飛行形態もモビルスーツ形態もとれるわけですから。

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バンダイ 1/144 ダブルゼータガンダム

 元祖・変形合体ガンダムであるZZガンダム。

 そのギミックの完成度は、当時の傑作1/100キットで実証され、同時期のハイコンプリートモデルが、1/144スケールでありながらほぼ完全変形合体を可能にするなど、Zガンダムの難点をトイ寄りでクリアしていました。

 その後、「組み立てるハイコン」と称された旧HGに続き、MG、HGUC、そしてMG Ver.Kaといった具合にリメイクされましたが、常にその特徴的なギミックが搭載され続けており、機体そのものよりも機構の方に人気があると言っても過言ではありません。

 確かに、歴代ガンダムに比べてファットに見えるシルエットや、ケレン味を追求したスタイリングには好き嫌いが生じやすく、アニメ本編そのものが醸し出すコメディとシリアスのカオスな雰囲気への受容性も相俟って、色々と損をしているMSなのかも知れません。

 しかしながら、連邦 VS ジオンに再整理されたMS群はどれも魅力的ですし、観るのにあまりパワーが要らないシリーズでもありますので、その底力を再発見してみてはいかがでしょうか。

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バンダイ 1/144 ゼータガンダム

 個人的に何故か盛り上がっているZ期の旧キット。手を出すときりがないので、とりあえずZZにおけるガンダムチームに限定しています。

 3体目はゼータガンダム。当時はジャンボサイズの1/60、フルアクションを謳う完全変形の1/100、当1/144、ミニサイズの1/220がラインナップ。後年、旧HGのウェイブシューター仕様でのリメイク、MG1.0、MG2.0、PG、初期HGUC、新版HGUC、RGといった具合に、何度もリリースされている人気MSです。

 変形MSという性格から、様々な解釈が盛り込まれてアレンジされ続けているため、(個人的な感想として)実は「決定版」と断言できるキットがないジレンマも。どのキットもそれぞれの良さがあり、常に格好良さが追求されているのは間違いないのですが…。

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バンダイ 1/144 百式

 「Zガンダム」における、エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉専用機として人気の高いモビルスーツ、それが百式です。

 ゴールドに彩られた派手なボディが、クワトロことシャア・アズナブルの趣味に合致しているようにも感じられ、その統一感がキャラクターの妙味を引き出していました。百式自体は、次作の「ガンダムZZ」にも登場し、ガンダムチームの中の一機として引き続き活躍しました。

 HGUCで早期にリメイクされ、その際はいきなりメッキ仕様でのキット化となりインパクトがありましたね。近年になってREVIVE版でリニューアルされるなど、機体人気は相変わらず高いようです。

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