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    <title>仮面ライダーディケイドを見たか？</title>
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    <updated>2010-01-12T00:13:29Z</updated>
    <subtitle>仮面ライダーディケイドを見て、適当に書き連ねるブログ</subtitle>
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    <title>お知らせ</title>
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    <published>2010-01-12T00:08:00Z</published>
    <updated>2010-01-12T00:13:29Z</updated>

    <summary>　いつもsirmiles.comをご覧いただき、誠にありがとうございます。 　こ...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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        <category term="雑記" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<p>　いつもsirmiles.comをご覧いただき、誠にありがとうございます。</p>
<p>　この度、事情によりsirmiles.comを整頓する運びとなりました。つきましては、当面当ブログの更新を停止させていただき、特撮系の記事は、以下のブログにて気の向くまま継続いたします。なお、当ブログ自体はこのまま閲覧可能とします。</p>
<p><br /></p>
<p>　「<a href="http://sirmiles.blog117.fc2.com/" title="SirMilesのマニアックな日々">SirMilesのマニアックな日々</a>」</p>
<p>　URL → http://sirmiles.blog117.fc2.com/</p>
<p><br /></p>
<p>　「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010」に関する記事も、簡単ですが、<a href="http://sirmiles.blog117.fc2.com/blog-entry-4.html" title="SirMilesのマニアックな日々">こちら</a>にアップいたしました。</p>
<p><br /></p>
<p>　今後とも、sirmiles.comを宜しくお願いいたします。</p>]]>
        
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    <title>最終話「世界の破壊者」</title>
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    <published>2009-09-06T05:15:48Z</published>
    <updated>2009-09-06T05:17:08Z</updated>

    <summary>　遂にテレビシリーズの最終回を迎えた「ディケイド」。2クール余りという珍しいシー...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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    </author>
    
        <category term="感想" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="ストーリー" label="ストーリー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
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        <![CDATA[<p>　遂にテレビシリーズの最終回を迎えた「ディケイド」。2クール余りという珍しいシーズン展開に加え、平成ライダー総登場＋αというお祭り要素を全面的に推進した「ディケイド」は、前代未聞の高密度を誇るシリーズとなりました。</p>
<p><br /></p>
<p>　しかし、高密度で話題作ともなれば、様々な戦略が絡んでくるのも自明。夏の劇場版の大ヒットにも裏打ちされたことにより、テレビシリーズがある程度の犠牲を払わなければならなくなったことは、想像に難くありません。</p>
<p>　この辺りについては、最後にまとめて述べたいと思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、今回はストーリーを追っていく過程に解説的な文言を挿入するのではなく、ストーリーはあくまでストーリーを追い、最後にまとめて解説的な文章を記したいと思います。というのも、この最終話自体が、冬に公開予定の劇場版に向けての、壮大な序章になっている為、解説を挟むと分かりにくくなると考えたからです。</p>
<p><br /></p>
<p>　それでは、最終話の名場面集(？)と解説をどうぞ。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　アポロガイストとの戦いを展開するライダー達。しかし、ファンガイアの力を手に入れたアポロガイストは強く、アポロガイストのマグナムショットで変身が解けてしまいます。その場に倒れ込む士、ユウスケ、海東、ワタル。</p>
<p><br /></p>
<p>「ディケイドの命を授かったというこの女を我が花嫁にし、貴様との決着を付けてやるのだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　アポロガイストは夏海を拿捕し、そのまま連れ去ってしまうのでした。</p>
<p><img src="images/31_01.jpg" alt="夏海とアポロガイスト" /></p>
<p>　夏海をいち早く助けなければと焦る士。しかし、士はそれでも冷静さを完全に欠いたわけではなく、何故カズマが消えてしまったのかという疑問を口にする余裕を残していました。</p>
<p>　ワタルは士に、アポロガイストによる世界の融合が進んだからではないかと答えるのですが、そこに剣崎一真が現れます。</p>
<p><br /></p>
<p>「違うな。アポロガイストは世界の融合をさらに加速させていたに過ぎない。カズマが消えたのは、士、お前の所為だ」</p>
<p>「何だと？」</p>
<p>「本当に世界を救いたいなら、この世界からディケイドを排除するしかない」</p>
<p><br /></p>
<p>　一真はさらに続けます。</p>
<p><br /></p>
<p>「そもそも世界が融合を始めたのは、ディケイドが誕生したからなんだ。この世界から出て行け」</p>
<p><br /></p>
<p>　このぶっきらぼうかつ冷酷な言い草に、士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「随分と、勝手なことを言ってくれるな。何なんだ？」</p>
<p><br /></p>
<p>と反発します。</p>
<p><img src="images/31_02.jpg" alt="士" /></p>
<p>　すると、一真はここで突如、</p>
<p><br /></p>
<p>「俺は剣崎一真」</p>
<p><br /></p>
<p>と名乗ります。</p>
<p><br /></p>
<p>「一真？」</p>
<p>「またの名を、仮面ライダーブレイド」</p>
<p><br /></p>
<p>　取り出したのはブレイバックル！一真はそのままクールに「変身」と言い放つと、ブレイド・キングフォームに直接変身を果たします。</p>
<p><img src="images/31_03.jpg" alt="一真" /></p>
<p>　士も直ちにディケイドに変身して応戦しますが、ブレイド・キングフォームの強大な戦闘力に太刀打ち出来ない状態が続きます。</p>
<p><img src="images/31_04.jpg" alt="仮面ライダーディケイド VS 仮面ライダーブレイド・キングフォーム" /></p>
<p>　見かねたユウスケとワタルは、士に加勢しようとしますが、そこにアスムが現れ、ユウスケとワタルを制止します。</p>
<p><br /></p>
<p>「ディケイドに手を貸せば、カズマさん達のように消えてしまいます！それでもいいんですか？」</p>
<p><br /></p>
<p>　一真は前回アスムの前に現れており、アスムを既に説得していたようです。</p>
<p>　加勢の得られなかった士は、一真＝ブレイド・キングフォームに惨敗するのでした。</p>
<p><img src="images/31_05.jpg" alt="仮面ライダーブレイド・キングフォーム" /></p>
<p>　士の敗北を目の当たりにしても、アスムの言葉が効いて一切手出し出来ず、傍観するしかないユウスケ達。</p>
<p><img src="images/31_06.jpg" alt="アスム、ユウスケ、ワタル" /></p>
<p><br /></p>
<p>　その後、夏海を拘束したアポロガイストは、ディケイドとの戦いに備えるべく軍備を増強。ライフエナジーによって、各世界のボスキャラを蘇らせていきます。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、栄次郎が写真をめくっていると、光写真館に満身創痍の士が帰って来ます。</p>
<p><img src="images/31_07.jpg" alt="士" /></p>
<p>　その後、栄次郎の手当てによってほぼ回復した士が起き上がると、栄次郎の見ていたアルバムに綴じられた写真から、カズマが、そしてブレイドの世界が消えていくのを目の当たりにします。他の世界も、次々と消えて行きます。</p>
<p><br /></p>
<p>「俺達の廻った世界は全て消え去るということか...。だとしたら...だとしたら、俺達の旅は一体何だったんだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　珍しく声を荒げて悔しがる士。</p>
<p><img src="images/31_08.jpg" alt="士" /></p>
<p>　そんな士に栄次郎は、</p>
<p><br /></p>
<p>「いや、どんな旅にも無駄はないよ。どんな人生にも無駄がないのと同じようにね」</p>
<p><br /></p>
<p>と優しく声をかけ、夏海のいい表情を捉えた写真を指します。</p>
<p><br /></p>
<p>「こんな表情を見せるようになったのも、士君達、仲間との旅のおかげだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と微笑む栄次郎。栄次郎は士に、</p>
<p><br /></p>
<p>「士君、頼む。夏海を何としても救ってくれ」</p>
<p><br /></p>
<p>と頼みます。</p>
<p><br /></p>
<p>「当然だ。あんたも同じ旅の仲間だからな」</p>
<p><br /></p>
<p>と答える士。栄次郎はただ一言、</p>
<p><br /></p>
<p>「ありがとう」</p>
<p><br /></p>
<p>と感慨を伴う礼を述べるのでした。そこにキバーラがやって来て、「お客様がお待ちかね」と言い、士をある場所へといざないます。そこには、アスムとワタルが待っていました。二人は、士にこの世界から出て言って欲しいと懇願します。さらに一真も現れ、士にこの世界から出て行けと詰め寄ります。しかし士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「俺は消えない。俺が世界そのものだからな」</p>
<p><br /></p>
<p>と反発。一真は、</p>
<p><br /></p>
<p>「強がるな。お前の気持ちは分かっている。夏海という子を救いたいんだろ？だが、お前が夏海を助けたとしても、その夏海さえも消えさるかも知れないんだぞ」</p>
<p><br /></p>
<p>と更に追い討ちをかけます。</p>
<p><br /></p>
<p>「どうかな」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。</p>
<p><br /></p>
<p>「口で言っても分からないんなら」</p>
<p><br /></p>
<p>と言う一真に促され、ワタルとアスムは変身。士に攻撃を加え始めます。ところが、士は変身はおろか抵抗の意思すら見せません。その様子を見かねたユウスケはクウガに変身し、士の逃走契機をつくります。</p>
<p><img src="images/31_09.jpg" alt="仮面ライダークウガと士" /></p>
<p>「まだディケイドの味方をするのか」</p>
<p><br /></p>
<p>　一真はユウスケの「愚行」を断じます。</p>
<p><img src="images/31_10.jpg" alt="一真とユウスケ" /></p>
<p>「夏海ちゃんは、俺にとって大切な仲間なんだ。だからせめて、夏海ちゃんを助けるまでは」</p>
<p>「その後はどうなる？お前が居たクウガの世界が消えてもいいのか。お前の世界に居た仲間を見殺しに出来るのか！？」</p>
<p>「それは！...それは...」</p>
<p>「士は世界を見捨てた。こうなったら我々の力で消し去るのみ」</p>
<p><br /></p>
<p>　一真の冷酷な宣言に反論の余地のないユウスケ。アスムとワタルも苦い表情を浮かべています。</p>
<p><br /></p>
<p>　一真達の元から離脱した士は、大ショッカーの本拠地の近くに現れます。</p>
<p><img src="images/31_11.jpg" alt="大ショッカーの根城" /></p>
<p>　そこに海東も現れ、</p>
<p><br /></p>
<p>「士、夏メロンはこっちじゃない」</p>
<p><br /></p>
<p>と士を制止します。</p>
<p><br /></p>
<p>「夏みかんだ」</p>
<p><br /></p>
<p>という、最近の定番を披露した後、海東は、アポロガイストが一騎討ちを望んでいることを告げ、士に決闘状を渡します。しかし、海東は行くなと警告。</p>
<p><br /></p>
<p>「行けば死ぬことになる」</p>
<p>「俺は全てを破壊する。死ぬのは奴らだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　背を向けて決闘へと向かう士にディエンドライバーを向け、突如決闘状を撃ち抜く海東。</p>
<p><br /></p>
<p>「行くなと言っているだろう！」</p>
<p><img src="images/31_12.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　その眼には涙が浮かんでいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「君を倒せるのは、僕だけだ。その最高の宝を、奪われたくない！」</p>
<p><br /></p>
<p>　この海東の言葉に、士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「もし、もしも俺が死んだら、世界はお前にくれてやる！だが夏海達のことは頼む！...こんなことを頼めるのは、お前だけだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と応じるのでした。</p>
<p><img src="images/31_13.jpg" alt="士" /></p>
<p><br /></p>
<p>　士はアポロガイストの前に現れます。夏海は例のドレス姿で拘束されていました。</p>
<p><br /></p>
<p>「約束通り一人で来た！夏海を返せ」</p>
<p>「そうはいかん。この女を花嫁にして、世界にとって、最高に迷惑な奴となるのだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海は、花嫁としてライフエナジーをアポロガイストに捧げ、アポロガイストの中で生きることを強要されているのです。</p>
<p><img src="images/31_14.jpg" alt="アポロガイストと夏海" /></p>
<p>　ここで士は、カードを投げ付けて夏海を救出！</p>
<p><img src="images/31_15.jpg" alt="士" /></p>
<p>　すると、アポロガイストも各世界のボスキャラを大挙召喚します。</p>
<p><img src="images/31_16.jpg" alt="アポロガイスト軍団、夏海、士" /></p>
<p>「海東の言ってたとおりだな。一騎討ちが聞いて呆れる！」</p>
<p>「ライダーさえも敵に回したという貴様とは、大違いなのだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　アポロガイストの攻勢開始を牽制するかのように、士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「たとえ世界の全てを敵に回しても、たった一人を守る為に戦う。それが仲間ってもんだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と宣言。解説的文言を挟まないと言いましたが、これはカブトの世界における台詞です。</p>
<p><br /></p>
<p>「士君...」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟く夏海の素晴らしい表情。</p>
<p><img src="images/31_17.jpg" alt="夏海" /></p>
<p>「その女を助けた所で、結局はその女を、いや、その女の世界を破壊するさだめなのだ」</p>
<p>「俺達は仲間だ！だから守る！それだけのことだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　士にもう迷いなどありません。</p>
<p><img src="images/31_18.jpg" alt="士" /></p>
<p>　しかし、アポロガイストはそんな士を嘲笑します。そこに海東が合流。</p>
<p><br /></p>
<p>「士！僕もお宝の為に戦おう。世界なんてもらってもつまらない。僕達はやっぱり、仲間ってやつかも知れないね」</p>
<p><img src="images/31_19.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　ユウスケも合流します。</p>
<p><br /></p>
<p>「俺も一緒だ、士！俺は自分の世界と、仲間の命を天秤にかけて、迷っていた。でもそれは間違ってたんだ。たった一人の笑顔を守れないんじゃ、世界中の人を、笑顔になんて出来ない」</p>
<p><img src="images/31_20.jpg" alt="ユウスケ" /></p>
<p>「私達は、その事を旅で学んだんです」</p>
<p><br /></p>
<p>と夏海。アポロガイストはなおも、</p>
<p><br /></p>
<p>「黙れ。お前らの旅など、全く無意味な、愚かな行為だったのだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と一蹴します。それでも、士の信念が揺らぐことはありません。</p>
<p><br /></p>
<p>「俺達はこれからも旅を続ける。世界の壁を超え、仲間を作る！その旅はやがて、未来を変える」</p>
<p>「何なんだ貴様は！」</p>
<p>「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ！」</p>
<p><img src="images/31_21.jpg" alt="士" /></p>
<p>　「ディケイド」のレギュラーライダー3人が、トリプル変身を果たします。</p>
<p><img src="images/31_22.jpg" alt="海東、士、夏海、ユウスケ" /></p>
<p>　そこにワタルとアスムも駆けつけます。</p>
<p><img src="images/31_23.jpg" alt="ワタル、アスム" /></p>
<p>　ワタルとアスムは、</p>
<p><br /></p>
<p>「士さんのことは、僕達の処にも届きました」</p>
<p>「僕達も、未来を変える旅に賭けてみます！」</p>
<p><br /></p>
<p>と言い、戦線に加わります。</p>
<p><img src="images/31_24.jpg" alt="仮面ライダークウガ、仮面ライダーキバ" /></p>
<p><img src="images/31_25.jpg" alt="仮面ライダーディエンド、仮面ライダー響鬼" /></p>
<p><img src="images/31_26.jpg" alt="仲間達" /></p>
<p>　各ライダーの大攻勢は凄まじく、必殺キックが次々とボスキャラを粉砕して行きます。ところが、アポロガイストのスーパーガイストカッターから士を庇い、ユウスケが倒れてしまいます。</p>
<p>　昏倒した(あるいは命を落としてしまった)ユウスケに駆け寄るディケイド。しかし、ユウスケが動くことはありませんでした。その時、海東は1枚のカードを取り出します。ディケイドは、ディエンドから「FINAL ATTACK RIDE」のカードを受け取ります。</p>
<p><img src="images/31_27.jpg" alt="ディエンドのカード" /></p>
<p>　ディエンドの「FINAL ATTACK RIDE」。ディケイドは直ちにコンプリートフォームに変身してカードを使用します。</p>
<p><br /></p>
<p>「海東！これが俺とお前の力だ！」</p>
<p><img src="images/31_28.jpg" alt="夏海、仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　この一撃で、ディケイドとディエンドは遂にアポロガイストを倒すのでした。</p>
<p><img src="images/31_29.jpg" alt="アポロガイスト" /></p>
<p>「いつか私は、宇宙で最も迷惑な奴として、蘇るんだぁぁっ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　アポロガイストは最後まで迷惑な奴を自称して果てて行きました。</p>
<p><br /></p>
<p>　ところが、アポロガイストを倒すことで果たされる筈だった、世界の融合阻止は叶わず、事態は更に悪化して行きます。その前兆として、夏海の中で、突如悪夢と今居る場所がシンクロします。</p>
<p>　その瞬間、響鬼＝アスムとキバ＝ワタルが消滅！</p>
<p><img src="images/31_30.jpg" alt="仮面ライダー響鬼、仮面ライダーキバ" /></p>
<p>　驚く士の脳裏に響く謎の声。</p>
<p><br /></p>
<p>「ディケイドの存在は、キバと響鬼の世界を消し去ったのです」</p>
<p><br /></p>
<p>　突如、士は夜の闇に包まれます。声の主は紅渡でした。渡は、第1話で士に語った言葉を反復した後、</p>
<p><br /></p>
<p>「あなたは、全ての仮面ライダーを破壊しなければならなかった。だが仲間にしてしまった。それは、大きな過ちでした」</p>
<p><br /></p>
<p>と付け加えます。</p>
<p><img src="images/31_31.jpg" alt="紅渡" /></p>
<p>「どういうことだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と訊く士でしたが、渡はそれに答えることなく、</p>
<p><br /></p>
<p>「今から僕の仲間が、あなたの旅を終わらせます」</p>
<p><br /></p>
<p>と言ってキバットバットIII世を召きます。</p>
<p><img src="images/31_32.jpg" alt="紅渡" /></p>
<p>　渡は、キバに変身して、士に襲いかかって来ました。</p>
<p><img src="images/31_33.jpg" alt="仮面ライダーキバ" /></p>
<p>　すると、士はまた突如元の場所に戻って来ます。そこには、平成ライダー達が一堂に介していました。そこへ更に一真が合流。</p>
<p><br /></p>
<p>「ディケイド、お前を倒す」</p>
<p><img src="images/31_34.jpg" alt="一真" /></p>
<p>　一真はブレイド・キングフォームに変身します。</p>
<p><br /></p>
<p>「結局こうなるさだめか」</p>
<p><br /></p>
<p>　諦念にとらわれた士は、ディケイドに変身して迎え撃ちます。</p>
<p><br /></p>
<p>　この様子を見ていた夏海は、このままではあの悪夢と同じになると危惧し、何とかしてユウスケを起こそうとします。そこにキバーラが出現。</p>
<p><br /></p>
<p>「あたしが蘇らせてあげる」</p>
<p><br /></p>
<p>と言ってユウスケの頬を咬み、</p>
<p><br /></p>
<p>「ただし、アルティメットクウガとしてね」</p>
<p><br /></p>
<p>と一言。</p>
<p><img src="images/31_35.jpg" alt="ユウスケとキバーラ" /></p>
<p>　目覚めはしたものの、目付きが変わってしまったユウスケは、夏海を払いのけ、ゆっくりと立ち上がります。</p>
<p><img src="images/31_36.jpg" alt="ユウスケ" /></p>
<p>　ユウスケは、黒い眼のクウガ・アルティメットフォームに変身！</p>
<p><img src="images/31_37.jpg" alt="仮面ライダークウガ・アルティメットフォーム" /></p>
<p>　その様子を眺めていた鳴滝は、</p>
<p><br /></p>
<p>「ディケイドが全ての世界を滅ぼす！全ての仮面ライダーを！そして門矢士を滅ぼすのだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と叫んでいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「来るなら来い！全てを破壊してやる！」</p>
<p><br /></p>
<p>　士は、9人の平成ライダー相手に徹底抗戦を宣言。</p>
<p><img src="images/31_38.jpg" alt="仮面ライダーディケイド VS 9人の仮面ライダー" /></p>
<p>　その凄絶な乱戦の間に割って入る1人のライダー。それは、ディエンドでした。ディエンドが、</p>
<p><br /></p>
<p>「士！」</p>
<p><br /></p>
<p>と一言発すると同時に、ディエンドライバーがディケイドの顔面に向かって火を吹く！</p>
<p><img src="images/31_39.jpg" alt="仮面ライダーディケイド、仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>「ディケイド！」</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海の叫びが響き渡り、「ディケイド」テレビシリーズは幕となります。</p>
<p><img src="images/31_40.jpg" alt="夏海" /></p>
<p><br /></p>
<p><br /></p>
<p>　さて、衝撃的な作劇により、評価は真っ二つに分かれるものと想像します。私も努めて冷静に見ていましたが、かなり戸惑いを覚えたことを告白しておきます。特に、「完結」を拒むエンディングはあまりにも突飛で、「まだこの話は続くかも知れません」という生易しいものではなく、はっきりと冬に公開予定の劇場版へ続く構成になっています。そう、正に冒頭に示した通り、これは序章なのです。この点は、テレビシリーズ最終話という冠には全く似つかわしくなく、冒頭にて触れたいわゆる「犠牲」の一つだと考えられます。</p>
<p><br /></p>
<p>　「ディケイド」がヒット作になったのは嬉しい事象でした。が、そこに「商売」としての要請が入ったことで、テレビシリーズはやや歪な形になってしまいました。それはこの最終話周辺に色濃く影を落としています。</p>
<p>　ただ、ここで釘を刺しておきたいのは、何も「商売」が絶対悪ではないということです。結局、「商売」が絡まない作品は凄まじい低予算に喘ぎ、そのクォリティを落とし、継続すら危ういものとなります。仮面ライダーシリーズをこうして視聴できるのは、制作の面が「商売」の面とギヴ・アンド・テイクの関係を築いているからこそだということに、留意しておく必要があります。</p>
<p><br /></p>
<p>　話を元に戻します。ここから先は私の推測が大部分を占めます。熟慮はしましたが、これが正しくジャーナリズムに根差したものではないことを、予めお断りしてきます。つまり、ジャーナリズムに必須の「徹底した取材」が完全に抜け落ちているものであり、テレビシリーズと劇場版の試聴のみで受けた「感想」であることを、充分前提に置かれた上でお読み頂ければと思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　また、以下の文章には、「夏の劇場版」に関してのネタバレを含んでいますので、ご注意ください。</p>
<p><br /></p>
<p>　最終話周辺の歪みとして、最初に挙げられるのは「アマゾンの世界」です。私は「アマゾンの世界」のエピソードの完成度があまりにも低いと感じました。即ちこれは、急場作りが露呈したのではないかと見る事が出来ます。「ネガ世界」あたりから疑問符は付き始めましたが、「アマゾンの世界」はことのほか配慮が行き届いていない印象があり、劇場版のプロモーションとしての側面も非常に弱い。むしろ、劇場版のプロモーションとしての役割は、「南光太郎編」がこの上ないサービス振りを見せることによって果たしていますから、余計に「アマゾンの世界」の弱さが目立ちます。</p>
<p>　では、この「アマゾンの世界」は何の為に用意されたか。恐らく、最終話を「冬の劇場版」にシフトさせた為、その分の補填を行う必要性に迫られたが故の、追加エピソードだったのではないかと思います。そして、この最終話シフトが起こってしまった為に、影響を受けたのが「夏の劇場版」です。</p>
<p><br /></p>
<p>　「夏の劇場版」は、そもそもテレビシリーズの最終話として制作された節があります。「士の旅にピリオド」といった表現がそれを如実に示しているのですが、更に漏れ聞こえてきた話によれば、仮面ライダーのテレビシリーズを夏に終了させるよう回すことで、夏公開の劇場版を「本当の最終回」として公開することが容易になるということも挙げられるようです。これまで平成ライダーの劇場版は「先行最終回」と銘打ったものが幾つかありましたが、劇場版の意義をもっと深くしようということです。</p>
<p>　しかし、「夏の劇場版」が「本当の最終回」になるには、テレビシリーズをこれに連続させる必要があったわけで、テレビシリーズの最終話がそうなっていないのは一目了然。つまり、劇場版は「真の最終回」なのか、例年の平成ライダーの劇場版と同様「パラレル」なのか今一つ判然としない、宙ぶらりんな状態に陥ってしまったのです。これは私が見るに大きなマイナスであったと思います。そのマイナスはテレビシリーズ側にもフィードバックされ、今回の「最終話」が劇場版へと連続することを期待したファンは大きく肩すかしを喰らってしまった形になってしまいました。</p>
<p><br /></p>
<p>　では、この終盤はまるっきりダメだったのかというと、そうでもないのです。</p>
<p>　冬の劇場版に繋いでいくという戦略は巧いものですし、「ライダー大戦」というキーワードで第1話へと綺麗にリンク(ブレイド・キングフォームには違和感を感じますが)していく様子はなかなか見応えがあります。逆に言えば、夏の劇場版で描かれる「大ショッカーとの決戦」がなければ、殆ど破綻を感じないのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　以上の事をまとめると、夏の劇場版で大ショッカーとの決戦を描く為に、テレビシリーズに大ショッカーが導入され、夏海の悪夢にある「ライダー大戦」がクライマックスでなくなってしまったのが一つ。冬の劇場版が決定した為、「ライダー大戦」をそこにフォーカスさせたのが二つ。これら「劇場版戦略」に引き裂かれてしまったのが、テレビシリーズだったと言う事が出来そうです。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここからは、一大予想。独断と偏見のみで構成した文章です。</p>
<p><br /></p>
<p>　まず、「夏の劇場版」の位置付け。私が劇場版を実際に視聴した上で思ったのは、これは確かに、時系列上最後に来る物語であること。「これからも旅は続く」という終わり方ではありましたが、いわゆる含みと余韻を持たせた終わり方の常套の範疇を出るものではありませんでした。テレビシリーズでは大ショッカーについて何ら解決しておらず、単にアポロガイストが倒れただけですから、「夏の劇場版」へと続いていくことに全く支障はありません。</p>
<p><br /></p>
<p>　問題は、テレビシリーズの最終話と夏の劇場版のミッシングリンク。私はこれを冬の劇場版が担うのではないかと考えます。テレビシリーズの最終話の直後の物語であることが容易に想像できる冬の劇場版では、「ライダー大戦」にピリオドが打たれることは間違いないでしょう。士はそこで「ライダー大戦」を何らかの方法で切り抜け、遂には夏の劇場版の物語へと辿り着くのではないでしょうか。</p>
<p><br /></p>
<p>　方々で色々な憶測が飛び交っていますが、私はそれぞれの物語が複雑に絡み合ってサーガを作り出すのではなく、もっと単純なリンクを見せてくれるのではないかと予想しています。それは、前述のように「テレビ」→「冬の劇場版」→「夏の劇場版」という時系列によって語られる物語というだけに過ぎないのではないかということです。</p>
<p><br /></p>
<p>　ご本人登場やら鳴滝やらで随分とややこしくなっている「ディケイド」ですが、私は単純に次のような考えを持っています。</p>
<p><br /></p>
<p>　鳴滝は「夏の劇場版」では基本的にテレビシリーズと立場を変えていませんが、「冬の劇場版」でその正体が明かされるとしても、立場自体が変わらないのならば、「夏の劇場版」における振舞いも充分に成立します。よって、「夏の劇場版」は、時系列的に鳴滝の正体が夏海達に明かされた後であっても問題ありません。</p>
<p><br /></p>
<p>　ご本人登場は、大ショッカーの話とはほぼ無関係です。そもそも、「夏の劇場版」では、士があらゆる世界を渡り歩いたことによって、各々の世界へのルートが出来たのだとされており、それを大ショッカーが利用したに過ぎません。というより、士はあまり世界征服に興味のない大ショッカー大首領であり、事実上「ナンバー2」であるシャドームーンの裏切りによって、大ショッカーが各世界を蹂躙しはじめたことになっています。</p>
<p>　その意味でご本人登場は、「ディケイド」のもう一つのラインである、「ライダー大戦」を実現させる為に出現しただけだと私は思います。物語の落とし処を探る為に、様々な設定は付け加えられるでしょうが、元々「ディケイド」は無数にパラレルワールドが存在するという設定の上に成立しているので、本当の平成ライダーの世界があってもいいのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　この最終話で投げかけられた謎の多くが、冬の劇場版でとりあえず物語的に収拾されることを願っていますが、これに関してあれこれ予想することはやめようと思います。その代わり、剣崎一真と紅渡に込められたテーマに考えを巡らせてみようと思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　剣崎一真と紅渡に込められたテーマ。それは、「ディケイド」に登場したパラレルワールドは、自分達の主演作とは違うということです。渡の「破壊しなければならなかった」という言葉が意味するのは、パラレルライダー達がディケイドの仲間として生き残るということは、「ディケイド」という物語においての平成ライダーが彼らになってしまうということを、避けなければならないということ、それに尽きます。要するに、剣崎一真と紅渡の登場は、平成ライダーの主役達の復権。だから、次々とパラレルワールドが消滅していき、「偽イクサ」、「偽サガ」、「偽レンゲル」、「偽轟鬼」、そして、本当は鬼になる筈のないアキラが変身した「天鬼」も一瞬で退場させられたのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　「ライダー大戦」の真の意味、それは、「ディケイドの物語の世界」 VS 「平成ライダー個々作の世界」でした。</p>
<p>　それを何らかの形で「冬の劇場版」にて終わらせ、その後「夏の劇場版」で「最新作(ディケイド)に手を貸す歴代ライダー」 VS 「最初の悪の秘密結社の元に集結した歴代組織」が展開されると考えれば、何ともスッキリするではありませんか。やっぱり仮面ライダーは互いに争うのではなく、「正義の味方」なのだということを、今一度確認する作業だという、壮大な落とし処が見えてくる気がします。</p>
<p>　その意味において、ライダー同士が色々な形で戦ってきた「平成ライダー」に、一つの区切りを付けるという点で、かなり象徴的だと思うのは、私だけでしょうか。</p>
<p><br /></p>
<p>　といったところで、「ディケイド」のテレビシリーズ終了と共に、当ブログもとりあえず一旦終了といたします。</p>
<p>　本当は次回作の「W」に関してもブログを立ち上げたかったのですが、しばらく「シンケンジャー」一本で楽に行こうと考えており、「W」には手を出しません(初回は素晴らしく面白かったので、やや残念ですが...)。</p>
<p><br /></p>
<p>　では、冬の劇場版を期待して...。</p>
<p>　ありがとうございました。</p>]]>
    </content>
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<entry>
    <title>第30話「ライダー大戦・序章」</title>
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    <published>2009-08-29T12:37:13Z</published>
    <updated>2009-08-29T12:40:10Z</updated>

    <summary>　2クール余りという、80年代以降の特撮TVドラマでは極めて珍しいスパンで展開さ...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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        <![CDATA[<p>　2クール余りという、80年代以降の特撮TVドラマでは極めて珍しいスパンで展開された「ディケイド」。いよいよお祭りシリーズもクライマックスです。</p>
<p>　数年前、「ディケイド」と類似したコンセプトの「ウルトラマンメビウス」が円谷プロダクション制作により放映され、人気を博しましたが(私も一生懸命ファンサイトを運営しました)、やはりこういったコンセプトのコンテンツは人気が高いようで、「ディケイド」も劇場版が大ヒットを記録するなど、色々と話題を事欠かない作品になりました。</p>
<p><br /></p>
<p>　いきなりまとめ的なことを書いてしまいましたが、サービスたっぷりの割にちょっとした寂しさが漂っているのが、今回の特徴であり、それ故に「終わってしまう」感覚が湧き上がって来たわけです。</p>
<p><br /></p>
<p>　そのサービスの面というのが、ワタル、カズマ、アスムといった、各世界の主役達が一挙に登場して来たというもの。そしてオリジナルの設定を大胆に流用・改変したユウキこと芳賀優里亜さん、謎の男でありながら剣崎一真という「完全にオリジナルと同一のキャラ」として登場した椿隆之さんの友情出演にあります。</p>
<p>　芳賀さんは「555」のレギュラーと「キバ」のセミレギュラーとして登場していますが、今回は「キバ」の鈴木深央(パールシェルファンガイア)を元にした役柄での出演になります。また、椿さんは言わずと知れた「剣(ブレイド)」の主演ですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　詳細に見て行くと、やはり前半で會川さんが脚本を降りてしまった影響があるのか、作品としての整合性を疑ってしまうような面もありますが、全体的にライダーの世界同士が対立するという退廃的な感覚に彩られた、ラストの導入部らしい一編になっています。それでは、見所をまとめてみましたので、ご覧下さい。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　まずは、再び夏海がライダー対戦の夢を見るシーンから。夏海は例のドレス姿で。しかも鳴滝が背後に立っています。</p>
<p><br /></p>
<p>「ディケイドは全ての世界を破壊する」</p>
<p>「違います！士君は破壊者なんかじゃありません。むしろその逆です。ライダー達を守っているんです！」</p>
<p>「君は何も分かっていない。彼の通った後に残るのは、ライダーの屍だけだ」</p>
<p>「違います！士君はそんな人じゃありません！」</p>
<p><img src="images/30_01.jpg" alt="鳴滝と夏海" /></p>
<p>　もし第1話を見る事が出来る方は、夏海を見比べて見て下さい。この2クール余りの期間で、著しい成長振りを感じる事が出来ます。特に凛とした表情が素晴らしくなっており、しかも同じドレスでも着こなしの違いが感じられる程です。</p>
<p><br /></p>
<p>　「士」というディエンドの声を聞いた瞬間、夏海は目を覚まします。</p>
<p><br /></p>
<p>　この世界での士の格好は、何とモーニング。いわゆる「正装」です。ユウスケは結婚式かとツッコミを入れますが、士は葬式かもと言うあたり、士のネガティヴな心情が反映されているようです。</p>
<p><img src="images/30_02.jpg" alt="ユウスケ、士、夏海" /></p>
<p>　一応、この格好は今回のクライマックスで意味を成すことになります。</p>
<p><br /></p>
<p>「これが俺達の最後の旅になる。何故かそんな気がする」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。夏海は、</p>
<p><br /></p>
<p>「もしも士君の身に何か起こるんだとしたら、その時は私が守らないと...」</p>
<p><br /></p>
<p>と心の中で呟いていました。基本的に、士に対する想いはモノローグですね。そんな士達が目撃したのは、ライダー達の激戦でした。</p>
<p><img src="images/30_03.jpg" alt="ブレイドの世界 VS キバの世界" /></p>
<p>　イクサ VS レンゲル、サガ VS ギャレン、ワタル(キバ) VS カズマ(ブレイド)、そして、ファンガイア VS アンデッドまで。ライダー同士のみならず、キバの世界とブレイドの世界が対戦しているという構図。</p>
<p><img src="images/30_04.jpg" alt="仮面ライダーブレイド VS 仮面ライダーキバ" /></p>
<p>「ここは、ライダー大戦の世界...」</p>
<p><br /></p>
<p>　全編通して不明瞭なのですが、ここはブレイドの世界でもキバの世界でも響鬼の世界でもないようです。BOARDが存在し、カズマが働いていることから、ブレイドの世界にも見えますが、実際は複数の世界が融合することによって生じた世界のようなのです。従って、士の言う「ライダー大戦の世界」という表現も強ち外れてはいません。</p>
<p><br /></p>
<p>　ライダーの世界同士の戦いは続きます。ブレイドがイクサを破り、キバとソーンファンガイアがレンゲルを破るという地獄絵図。イクサはキバの世界に登場しませんでしたから、一体誰なのかは全くもって不明。レンゲルはブレイドの世界では黒葉ムツキが変身していましたが、ここでは誰なのか不明です。私が思うに、ムツキもサクヤもジョーカー復活の際に大変な目に会ってしまいましたから、このレンゲルは新しいBOARDのエースではないかと思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　やや劣勢になったと感じたのか、ブレイド陣営は退散していきます。</p>
<p><br /></p>
<p>「一体どうしてこんなことに...」</p>
<p>「さぁな、だが一つだけはっきりしてることはある。世界の融合が進み、キバとブレイドの世界が一つになったということだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　士は状況をよく把握しているようです。後に出てきますが、「だいたい正しい」のです。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、イクサの残骸を前に茫然とするワタル。何だか物凄い光景で、いくら平成ライダーと言えども、ここまで凄惨な光景をサラリと見せてしまったことはないでしょう。いわゆる「サブのライダー」の扱いがあまり良くない「ディケイド」においても、これは強烈です。</p>
<p><br /></p>
<p>　ワタルの登場により、ライダー大戦の切迫した雰囲気は、一気に高揚していきます。</p>
<p><img src="images/30_05.jpg" alt="ワタル" /></p>
<p>　何故ライダー同士が戦っているのかというユウスケの問いに、</p>
<p><br /></p>
<p>「ブレイド達を倒さなければ、キバの世界が消えてしまう」</p>
<p><br /></p>
<p>と答えるワタル。彼は、</p>
<p><br /></p>
<p>「一つの世界にキバとブレイドは共存できない。どちらかの世界しか生き残れないんだ」</p>
<p><br /></p>
<p>とし、自分達の世界を守る為の戦いを余儀なくされている現状を士達に説明します。</p>
<p><br /></p>
<p>「その為だけにファンガイアと手を組んだってわけか」</p>
<p><br /></p>
<p>という士。このセリフが今回最も微妙なズレを生じている部分で、違和感があります。</p>
<p>　というのも、「キバの世界」は人間とファンガイアの共存を目指し、ワタルはその為に散った父の遺志を知らぬうちに継承、ファンガイアの王となる決心をしたのでした。つまり、「ファンガイアと手を組む」ということ表現自体が既に誤りであり、その指摘にうつむくワタルにも、かつての展開からの連続性が感じられません。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに、ファンガイアの女王・ユウキ(ソーンファンガイア)が登場。</p>
<p><img src="images/30_06.jpg" alt="ユウキ" /></p>
<p>　「キバ」に深央として登場した際も、大人になった芳賀さんに驚きましたが、今回は更に美しくなった感じがします。冷たい表情も実に冴えていますね。</p>
<p><br /></p>
<p>「私はファンガイアの女王として、ワタルと共に、人間とファンガイアが共存出来る世界を作ろうとしている」</p>
<p><br /></p>
<p>とユウキ。ワタルが、</p>
<p><br /></p>
<p>「それはうまく行きかけていたんだ。でも...」</p>
<p><br /></p>
<p>と文脈を整え、</p>
<p><br /></p>
<p>「ブレイド達がやって来て全てをぶち壊した！おまけに我々キバの世界を消し去ろうと戦いを挑んできた。そうなれば迎え撃つしかない」</p>
<p><br /></p>
<p>とユウキがここに至った経緯を述べます。</p>
<p>　まぁ要するに、士達がキバの世界を去った後、ファンガイアの王であるワタルの前に、ファンガイアの女王を名乗るユウキまでもが現れたと。ここは私の想像ですが、ワタルは腹黒い感のあるユウキの存在を不本意に思いつつも、協力して人間とファンガイアの共存を目指していたということでしょう。「手を組んだ」というネガティヴなニュアンスは、こういう隠された物語を想像させます。</p>
<p><br /></p>
<p>　ユウスケは、ワタルに一緒に戦って欲しいと頼まれますが、ユウスケは断固としてライダー同士の戦いを拒みます。しかし、そんな態度はユウキとワタルの感情を逆撫でし、「中立は許されない」という半ば脅迫的な言葉を浴びせられるのでした。</p>
<p><br /></p>
<p>「貴様、ブレイド側に付くつもりか！」</p>
<p><br /></p>
<p>　士にファンガイアを差し向けるユウキ。しかし、士は一瞬でディケイドに変身し、後ろ蹴りで瞬殺してしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「俺は全ての破壊者だ。俺に触れる者は全て破壊する。覚えておけ」</p>
<p><img src="images/30_07.jpg" alt="仮面ライダーディケイド" /></p>
<p>　おおっ、この開き直ったカッコ良さがいいですね。自分が世界を回って得てきたものを否定された感に陥り、士も相当機嫌を悪くしたのでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　光写真館に戻った一同。栄次郎はこれまで士が撮ってきたライダーの写真を綴じ、アルバムを作っていたことを告げ、そのアルバムを取り出してきました。ワタルとカズマをしっかり覚えていた栄次郎は、そのページをめくって見せます。</p>
<p><br /></p>
<p>「これまで色んな世界を旅して、するべきことはしてきたつもりでしたけど...」</p>
<p><br /></p>
<p>と夏海。ユウスケは、</p>
<p><br /></p>
<p>「それで問題が解決したわけじゃ、なかったんだな」</p>
<p><br /></p>
<p>というガッカリ感にとらわれています。士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「むしろ、世界の危機は、増すばかりだな」</p>
<p><br /></p>
<p>という、とてもシニカルなコメントを。これには思わずユウスケも、</p>
<p><br /></p>
<p>「他人事みたいに言うなよ」</p>
<p><br /></p>
<p>とツッコんでしまいます。この会話の中、夏海はライダー大戦の光景を何度も夢に見ていると告白。それを聞いたユウスケは、ライダー大戦をやめさせること、それが士のすべきことだというのですが、いつものように士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「勝手に決めるな。だがまぁ、裏で誰が動いているか、見当はつくがな」</p>
<p><br /></p>
<p>と冷静なのでした。ここで、何と光写真館に鳴滝が現れます。</p>
<p><img src="images/30_08.jpg" alt="ユウスケ、士、夏海、鳴滝" /></p>
<p>　当面の敵を倒す為には仕方ないという鳴滝によれば、アポロガイストが世界を一つにし、一つになった世界に大ショッカーが君臨しようとしているとのこと。</p>
<p><img src="images/30_09.jpg" alt="世界の融合とアポロガイスト" /></p>
<p>　それを止める為、鳴滝は大ショッカーをディケイドに倒して欲しいというのです。</p>
<p><br /></p>
<p>「頼む...世界を救ってくれ」</p>
<p><br /></p>
<p>　鳴滝が何の為に士の邪魔をしてきたのかは、劇場版にその一端を見ることが出来るのですが、実は「大ショッカーをディケイドに倒して欲しい」という言葉は、逆に劇場版と結構な距離を生じてしまっている感があるのです。鳴滝というキャラクターは結構使いあぐねられている感じがあり、その感じが思いっ切り画面に出ているような気がします。</p>
<p><br /></p>
<p>　状況を知ったユウスケは、ワタルを説得しに行くと言い出します。ユウスケは士にカズマの説得を委ねようとしますが、勿論士は拒否。ところが、久々の笑いのツボが炸裂して、士は無理矢理納得させられるのでした。</p>
<p><img src="images/30_10.jpg" alt="笑いのツボ" /></p>
<p>　笑いのツボ、忘れられてなかったんですな(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、士はBOARDにカズマを訪ねて来ます。どうやらカズマはBOARDの社長クラスになっているらしく、かつて四条ハジメが采配を振るっていた頃の雰囲気を醸し出しています。そこにユウスケがワタルを連れて来ます。</p>
<p><img src="images/30_11.jpg" alt="ワタル、ユウスケ、士、カズマ" /></p>
<p>　敵同士が顔をあわせ、いよいよ士とユウスケの説得が始まります。勿論、ライダー同士の戦いをやめさせる為です。</p>
<p><br /></p>
<p>士「奴らの狙いは、ライダー同士を戦わせ、消耗したとこで消し去ることだ」</p>
<p>ワタル「何故そう言い切れるんですか？」</p>
<p>士「俺の言うことはだいたい正しい」</p>
<p><br /></p>
<p>　この士の言うことはだいたい正しいように思われますが、劇場版ではここでの発言を学習していないという問題が...(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「自分の世界だけに固執していれば、世界全体を救うことは出来ない。今は自分の世界のことを考えるな」</p>
<p><br /></p>
<p>と続けます。ところがカズマは、</p>
<p><br /></p>
<p>「それは自分の世界がないから言えることだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と答え、ワタルも、</p>
<p><br /></p>
<p>「そうです。あなたには守るべき世界がない。まして、自分が何者かさえも分かっていない」</p>
<p><br /></p>
<p>と続けます。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前に俺達の気持ちは分からないよ」</p>
<p><br /></p>
<p>というカズマ。</p>
<p>　これ、実に皮肉なことにカズマとワタルの意見が士批判という点で合致してしまっているんですね。こんな所に、本来はライダー同士の戦いなど望んでいない彼らの心情が伺えるのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　軽いショックを受ける士が印象的。</p>
<p><img src="images/30_12.jpg" alt="士" /></p>
<p>　そこにキバーラがやって来て、アポロガイストとファンガイアの女王が結婚式を挙げるとの情報をもたらします。強い組織と結託しなければ生き残れないというワタル。ここでユウキが大ショッカー近付いたということがようやく判明し、例の士の「手を組んだ」発言に意味合いが付加されてきます。物語構造としてはダメダメですが、何となく見る分にはちゃんと繋がるわけです。でもやっぱりダメか...？</p>
<p><br /></p>
<p>　士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「つくづく分かった。旅をして、仲間が出来たつもりでいたが、ただの勘違いだった...仲間なんか作るもんじゃない」</p>
<p><br /></p>
<p>と言って一人で片を付けに行くことに。</p>
<p><br /></p>
<p>「ワタル、カズマ...お前らこれでいいのか？」</p>
<p><br /></p>
<p>というユウスケでしたが、彼らの反応は芳しくありません。</p>
<p><br /></p>
<p>　事態はさらに悪化しており、今度は響鬼の世界も融合していました。</p>
<p>　サガに敗れる天鬼と轟鬼！</p>
<p><img src="images/30_13.jpg" alt="仮面ライダーサガ VS 仮面ライダー天鬼" /></p>
<p>　アスムが「アキラさん！」と言っていることから、こちらは本人達である可能性が非常に高い。つまり、レンゲルやイクサとは比較にならない衝撃度になっています。「響鬼の世界」では、トドロキとアキラは「ご本人登場」でしたから、更なる衝撃に襲われます。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに突如現れる謎の男(見た目と喋り方により、一発で剣崎一真と分かるのがいい)。</p>
<p><img src="images/30_14.jpg" alt="剣崎一真" /></p>
<p>「お前達は何か勘違いをしているようだ。本当の敵は大ショッカーではない」</p>
<p>「誰ですか？それ、どういう意味ですか？」</p>
<p><br /></p>
<p>と夏海が問い返すも、すぐに姿を消してしまう男。言葉の言い回しのニュアンスは、かなり鳴滝に近いものがありますが、この言葉に隠された意味とは？</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、サガに苦戦する響鬼の元に、海東が現れます。</p>
<p><img src="images/30_15.jpg" alt="仮面ライダー響鬼と海東" /></p>
<p>「師匠！」</p>
<p>「まだまだ修行が足りないな、少年君」</p>
<p><br /></p>
<p>　師匠と呼ぶあたりがいいですね。カズマにも士を「チーズ」とか呼んで欲しかった...？</p>
<p>　海東に鼓舞された響鬼は、サガを粉砕することに成功します。しかし、これはこれでライダー大戦の抱える「ライダーがライダーを倒す」という行為に他なりません。海東はこのあたりには無頓着なのかも知れません。</p>
<p><br /></p>
<p>「信じられません。ライダーとライダーの世界が融合を始めただなんて...」</p>
<p><br /></p>
<p>とアスム。海東は、</p>
<p><br /></p>
<p>「君達は、生き残りを賭けたライダー同士の戦いに巻き込まれたのさ」</p>
<p><br /></p>
<p>と告げます。</p>
<p><br /></p>
<p>「彼等は別のライダーを倒さないと、自分の世界が消えてしまうと思っている」</p>
<p><br /></p>
<p>という海東の言葉を受け、アスムは、</p>
<p><br /></p>
<p>「そんなことの為にアキラさんや、トドロキさんは...」</p>
<p><br /></p>
<p>と二人の死を嘆きます。</p>
<p><br /></p>
<p>「泣いているのかい？」</p>
<p>「すいません。二人共、大切な仲間でしたから」</p>
<p>「仲間、か。そのお宝は、まだ持ってないな」</p>
<p><img src="images/30_16.jpg" alt="アスムと海東" /></p>
<p>　ここでにわかに海東の嫌いな(そして士もかつては嫌いだった)「仲間」という存在がクローズアップされてきます。この展開はなかなか良いのですが、「仲間」という少々青臭い響きが、クライマックス感を少しばかりスポイルしている気がしないでもありません。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方で、カズマもかつて士に言われた「仲間」という言葉を思い出していました。ここで一気に「仲間」という言葉が波及して行くのか...と思いきや、ブレイドで打ち止め。シーンはアポロガイストとユウキの結婚式に移ります。</p>
<p><img src="images/30_17.jpg" alt="アポロガイストとユウキ" /></p>
<p>　アポロガイストの真の目的は、ファンガイアの力を手に入れること。ユウキとの結婚を果たして、ファンガイアの力を手に入れたアポロガイストは、結婚式に参列したファンガイアと思しき者達のライフエナジーを全て吸い取ってしまいます。哀れ一介のファンガイア達は、アポロガイストの中で永遠に生きることを強要されるのでした。</p>
<p><br /></p>
<p>「乾ききった命の砂漠に、ライフエナジーが染みわたって行くのだ！燃える！命の炎が、もう一度燃えていく！この日が、復活の記念日となるのだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　仰々しい台詞は相変わらずですが、結構威厳を感じさせるのですから、さすがは川原和久さんですね。ただ、小物っぽさも充満していて(これも実際は川原さんの狙いっぽいですが)、ラスボス的な雰囲気はあまり感じさせませんが。</p>
<p><br /></p>
<p>「その記念日を命日にしてやるよ」</p>
<p><br /></p>
<p>という台詞と共に士が出現。</p>
<p><img src="images/30_18.jpg" alt="士" /></p>
<p>　逆にユウキは、</p>
<p><br /></p>
<p>「貴様の命日にしてやる」</p>
<p><br /></p>
<p>と宣言してソーンファンガイアに変身します。</p>
<p><img src="images/30_19.jpg" alt="ソーンファンガイア" /></p>
<p>　ユウキのクールな表情が非常にいいですね。芳賀さんの魅力の一面を強く感じます。</p>
<p>　ソーン(thorn)とは棘のことで、連想ゲームのように「棘」→「棘皮動物」→「ナマコ」となり、士の嫌いなナマコのファンガイアということになります。ビジュアルからナマコのファンガイアという感じは受けませんが、一応公式設定としてそういうことになっているようです。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこにギャレンの銃撃が！カズマとギャレンの乱入です。</p>
<p><img src="images/30_20.jpg" alt="カズマと仮面ライダーギャレン" /></p>
<p>「士！お前は俺に大切なことを教えてくれた。俺達は、励まし合い、助け合い、一緒に進化していく仲間だ！」</p>
<p>「その言葉、覚えていてくれたんだな」</p>
<p>「ああ。お前はいつもだいたい正しい」</p>
<p><br /></p>
<p>　いいやり取りですね。何がいいって、以前の話をしっかり踏襲しているところです。...脚本が同じ米村さんだからか(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　カズマと共に変身する士。</p>
<p><img src="images/30_21.jpg" alt="士" /></p>
<p>　そこにアンデッド達も混じり、アンデッドも最初から大ショッカーと組んでいたことが判明します。つまり、ライダー大戦はアポロガイストに仕組まれたもの...という印象をこの時点で持たせているのです。</p>
<p><br /></p>
<p>「我々の敵は、未来永劫、ライダーだけなのだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>とアポロガイスト。この昭和テイストな宣言にしびれます。</p>
<p><br /></p>
<p>　所変わり、今度はアスムの元に剣崎一真を名乗る男が現れ、</p>
<p><br /></p>
<p>「この世界を本当に救いたいか？」</p>
<p><br /></p>
<p>と告げます。何だか「ブレイド」当時より凄味を増したような気がします。断然現在の方がカッコいいですよね。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、ソーンファンガイアとその軍勢に苦戦する士の前に、</p>
<p><br /></p>
<p>「士に手出しする奴は、僕が倒す。覚えておきたまえ」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東が登場。</p>
<p><img src="images/30_22.jpg" alt="海東" /></p>
<p>「海東、今度は何を企んでる？」</p>
<p>「仲間なら当然のことさ。仲間ならね」</p>
<p><br /></p>
<p>　ライダー大戦に、見出すべき宝がなかったのか、海東は「仲間」を「お宝」だと認定し、それを入手すべく士(＝「仲間」＝「お宝」)に近付いてきたというわけです。</p>
<p>　早速「FINAL ATTACK RIDE」でソーンファンガイア以外を一掃するディエンド。</p>
<p><img src="images/30_23.jpg" alt="ソーンファンガイア VS 仮面ライダーディエンド、仮面ライダーディケイド" /></p>
<p>　そして形勢逆転。コンプリートフォームになったディケイドは、「RYUKI KAMEN RIDE SURVIVE」で仮面ライダー龍騎サバイブを召喚し、「FINAL ATTAKC RIDE」でソーンファンガイアを粉砕します。</p>
<p><img src="images/30_24.jpg" alt="ソーンファンガイア VS 仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム＆仮面ライダー龍騎サバイブ、仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　やややっつけ的なコンプリートフォーム登場であり、ソーンファンガイアも実に呆気ない最期でしたが、まぁファイナルはこんな感じでテンポを上げて来ますから、違和感はありません。</p>
<p>　そこに、ワタルやユウスケ、夏海がやって来ます。アポロガイストは、</p>
<p><br /></p>
<p>「世界よ動け！一つになるのだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と叫び、様々な世界の融合を促進します。</p>
<p><img src="images/30_25.jpg" alt="スーパーアポロガイスト" /></p>
<p><img src="images/30_26.jpg" alt="融合する世界" /></p>
<p>　すると突如、ブレイドとギャレンが消滅！</p>
<p><img src="images/30_27.jpg" alt="消えゆくブレイドの世界" /></p>
<p>　ブレイドの世界自体が、融合によって消滅してしまったのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　一真は、</p>
<p><br /></p>
<p>「遂に、始まったか」</p>
<p><br /></p>
<p>とその様子を伺っています。本来ブレイドである一真がこの時消滅しないということは、彼はブレイドでありながら「ディケイド」における「ブレイドの世界」のブレイドではない...という、実にややこしい存在なのです。</p>
<p><img src="images/30_28.jpg" alt="剣崎一真" /></p>
<p>　いわば、「ブレイドの世界」とは別個に存在する「本来の平成ライダー個々の世界」からやって来た存在と言えるでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　それにしても、突如のブレイド陣営消滅は、かなり衝撃的です。「ブレイド」という作品自体を「ディケイド」の中で消し去るという暴挙ですから、バランスを取る為に本物の剣崎一真が登場したと考えられるでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　幕引きは、</p>
<p><br /></p>
<p>「これが、永遠の命を持った、スーパーアポロガイストの力なのだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>というアポロガイストのアップで。</p>
<p>　いよいよ次回がラスト。劇場版の存在がある故に、ちゃんとまとめてくれるのか若干心配ではありますが、期待して待っておこうと思います。</p>]]>
    </content>
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    <title>第29話「強くてハダカで強い奴」</title>
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    <published>2009-08-22T09:19:36Z</published>
    <updated>2009-08-22T09:24:46Z</updated>

    <summary>　アマゾン編の後編。アマゾンとマサヒコの関係をメインにフィーチュアし、最終的には...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.sirmiles.com/decade/">
        <![CDATA[<p>　アマゾン編の後編。アマゾンとマサヒコの関係をメインにフィーチュアし、最終的にはオリジナルのアマゾンにおける両者(つまりアマゾンとまさひこ)の関係に落ち着いていくのですが、何となくマサヒコの心情の変化が唐突であり、かなり予定調和に見えてしまいます。また、アポロガイストと十面鬼の扱いも中途半端で、十面鬼を最強の敵としつつも、あまり苦戦する場面が見られない等、その不徹底がストーリーの完成度にそれなりの悪影響を及ぼしています。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、劇場版とのタイアップ的な展開による、大ショッカーの全面的アピールは、それなりに成功しています。骨戦闘員の活躍はコミカルだし、大ショッカーの本拠地たるタワーの出現はなかなか鮮烈です。しかし、如何せん「アマゾン」と「ショッカー」というタームがまるっきり繋がらないという問題が...。</p>
<p><br /></p>
<p>　ちなみに、サブタイトルの「強くてハダカで強い奴」は、オリジナル・アマゾンの第3話「強くてハダカで速い奴!」のパロディです。でも、包帯姿ではあってもオリジナルのように完全な上半身「ハダカ」ではなく...。ここも中途半端な感じですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　あくまで私的な感想ですが、折角ラスト前を「南光太郎編」で盛り上げてくれたのに、何だかこのアマゾン編で大失速した感があり、結構テンションが下がってしまいました。なので、本編の紹介と感想もそれなりになってしまいました。とりあえず、ご覧頂ければということで。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　前回ラストからの続きで、アマゾンからギギの腕輪を奪い去るマサヒコのシーンから開始。マサヒコを庇って変身が解除されてしまったアマゾンに、すぐさまマンティスロードが襲いかかります。そこへ駆けつけたのはクウガ。タイタンフォームに超変身して迎撃、マンティスロードを打倒します。</p>
<p><img src="images/29_01.jpg" alt="仮面ライダークウガ・タイタンフォーム VS マンティスロード" /></p>
<p>　タイタンフォームを披露するという意外性もさることながら、クウガの活躍がしっかり盛り込まれたのは嬉しいところです。</p>
<p>　そして、アポロガイストと十面鬼の両面攻撃からディケイドを救ったのは、何とディエンド。しかし、海東は士を助けたわけではなく、あくまで狙いは十面鬼の持つガガの腕輪だとしています。しかしながら、それはあくまで表向きといった雰囲気で、本当に望んで士を助けた感じがします。</p>
<p>　海東が加勢に入ったにも関わらず、徐々に劣勢へと追い込まれていく士。</p>
<p><br /></p>
<p>「相手が十面鬼なら、こっちは三面鬼だ」</p>
<p><br /></p>
<p>という珍妙な士の提案に、海東は、</p>
<p><br /></p>
<p>「ハハ...それは面白いかも」</p>
<p><br /></p>
<p>と乗り、「KAMEN RIDE ZANKI, TODOROKI, IBUKI」で斬鬼、轟鬼、威吹鬼を召喚。十面鬼達にぶつけます。</p>
<p><img src="images/29_02.jpg" alt="仮面ライダー VS 大ショッカー" /></p>
<p>　三面鬼なんていう暗号めいた提案をすぐに理解する海東。士に対する理解度が随分深いのを垣間見せていますね。</p>
<p>　ディエンドは、三面鬼をぶつけている間に「ATTACK RIDE INVISIBLE」で姿を消し、士も変身解除してその場を立ち去ります。ダメージが大きかった士の元に夏海が駆け寄り、士に手を貸して逃走します。</p>
<p><br /></p>
<p>　その様子を、やや面白くないといった目で見ていた海東の元に、鳴滝が現れ、</p>
<p><br /></p>
<p>「海東君、君の狙いは、ガガの腕輪ではなかったのかい？」</p>
<p><br /></p>
<p>とやや意地悪く尋ねます。</p>
<p><br /></p>
<p>「ま、どっちかと言ったら、士の邪魔をすることかな」</p>
<p><br /></p>
<p>と答える海東。</p>
<p><img src="images/29_03.jpg" alt="鳴滝と海東" /></p>
<p>　鳴滝は、</p>
<p><br /></p>
<p>「それでは物足りない。もしもディケイドを倒してくれるのなら、このカードをプレゼントしよう」</p>
<p><br /></p>
<p>とディエンドのパワーアップカードを提示します。</p>
<p><img src="images/29_04.jpg" alt="ディエンドのパワーアップカード" /></p>
<p>　海東は素早くそのカードを奪い取り、士の抹殺を約束しますが、これがどこまで本気なのかは判別出来ません。後の行動や劇場版を見る限りでは、海東のこの「約束」は口だけのような印象を受けます。</p>
<p><br /></p>
<p>　士は、夏海と一緒に大ショッカースクールの保健室に逃げ込みます。</p>
<p><br /></p>
<p>「灯台下暗しと言うヤツだ」</p>
<p><br /></p>
<p>という士は、夏海による傷の手当てを拒みますが、夏海は小さな傷でも用心するよう諭し、</p>
<p><br /></p>
<p>「ユウスケから聞いたんですから」</p>
<p><br /></p>
<p>と少々神妙な面持ちで話し始めます。</p>
<p><img src="images/29_05.jpg" alt="夏海" /></p>
<p>「俺の注射嫌いをか？」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。</p>
<p><br /></p>
<p>「違います。この間、私が死にかけた時、命を分け与えてくれたそうですね」</p>
<p>「あのお喋りな奴め」</p>
<p><img src="images/29_06.jpg" alt="士" /></p>
<p>　結局ユウスケは男同士の約束よりも、士と夏海の仲を応援したということでしょうか。</p>
<p><br /></p>
<p>「あんまり、無茶しないで下さいよ」</p>
<p><br /></p>
<p>と言う夏海。二人の微妙な関係を巧く表現した、なかなか秀逸なシーンです。士と夏海関連のシーンは秀作が目立つんですけどね。</p>
<p>　そこに、アマゾンを支えつつユウスケも現れます。つまり、士とユウスケは同じ考えで行動したということになります。</p>
<p><br /></p>
<p>「アマゾンが、マサヒコ君信じれば、マサヒコ君もアマゾン信じてくれると思ってました。でも、そうじゃなかった。アマゾン、とても悲しい...」</p>
<p><img src="images/29_07.jpg" alt="アマゾン" /></p>
<p>　アマゾンの心の傷は深く、この心の傷とその克服がストーリーの縦軸として機能します。</p>
<p><br /></p>
<p>　リツコが勤務している保健室には、マサヒコとその父親の、思い出の写真が飾られていました。士は、その写真に写っているマサヒコとその父親の格好を見て、自分がこの世界に来た際に着ていたユニフォームと同じだと気付きます。</p>
<p>　そこにリツコが現れると、士達を警戒。士は写真を見て、マサヒコが今よりずっと生き生きしているように見えると言い、リツコの動揺を誘おうとします(いや、純粋にそういう感想を漏らしただけかも)。アマゾンも、自分を信じてくれとリツコに訴えるのですが、大ショッカーを頑なに信じるリツコは、</p>
<p><br /></p>
<p>「いいえ、ライダーは皆敵よ！」</p>
<p><br /></p>
<p>といって警笛を鳴らすのでした。警笛と言っても、体育の授業で使うような笛で、学校モノの要素をコミカルに取り入れていることが、緊張感を完全にスポイルしています。大ショッカー自体が滑稽に扱われているので、この措置で正解と言えば正解なのでしょう。笛の音により、骨戦闘員達が大挙して現れました。</p>
<p><br /></p>
<p>　その頃、マサヒコは一人、野球のボールを持って父親を思い出し、涙を拭っていました。</p>
<p><img src="images/29_08.jpg" alt="マサヒコ" /></p>
<p>　マサヒコの元にアポロガイストが現れ、十面鬼の処へマサヒコを連れていきます。</p>
<p><br /></p>
<p>「何故すぐにギギの腕輪を届けに来てくれなかった？」</p>
<p>「不安だったんです。十面鬼様が、もう一度僕を、大ショッカーの一員として受け入れてくれるかどうか」</p>
<p>「当然、受け入れますよ」</p>
<p><br /></p>
<p>　既にこの時、マサヒコはアマゾンのひたむきな姿勢によって、大ショッカーへの信頼を穿たれていたのでしょう。自分を見殺しにするアポロガイストを擁する大ショッカーを、自分は果たして無思慮に信頼していいのか、マサヒコの心は無自覚に揺れていたのです。しかしここでも、アポロガイストは饒舌でした。</p>
<p><br /></p>
<p>「大ショッカーは、君の心と共にある」</p>
<p><br /></p>
<p>　この言葉により、マサヒコはもう一度大ショッカーに我が身を委ねることを決め、ギギの腕輪は十面鬼の手に渡りました。全人類怪人化計画の達成が近いと、高笑いし始めるアポロガイストと十面鬼。古き良き時代の悪役といった感じがノスタルジィを煽ります。これにはさすがのマサヒコも拒絶反応を示します。マサヒコが信じていたのは、人間がそのまま人間として「平和」に暮らす、大ショッカーの世界なのです。アポロガイストは、</p>
<p><br /></p>
<p>「褒美として、お前を怪人にしてやる。それが大ショッカーの一員という証だ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と言い、マサヒコに改造手術を施そうとします。マサヒコは怪人になりたくないと拒否するのですが...。</p>
<p><br /></p>
<p>　士達が光写真館に戻ると、中はメチャクチャに散らかっており、栄次郎とキバーラも居なくなっていました。</p>
<p><img src="images/29_09.jpg" alt="士、ユウスケ、アマゾン、夏海" /></p>
<p>　アマゾンの複数存在したアジトも、これで全てが失われ、アマゾンの安住の地は完全に失われてしまいました。</p>
<p><img src="images/29_10.jpg" alt="アマゾン" /></p>
<p>「爺さんとキバーラ見つけて、とっととこの世界をおさらばするか」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。栄次郎は当然としても、キバーラを旅の仲間と認めていたのは、何だか意外でした。</p>
<p><br /></p>
<p>「アマゾンはどうすればいい？」</p>
<p><br /></p>
<p>　この問いに、ユウスケは一緒に来ればいいと言います。しかし、夏海は本当にそれでいいのかという疑問に辿り着きます。</p>
<p><br /></p>
<p>「士君があのユニフォームを着ていたのは、マサヒコ君を写真の頃のような、生き生きとした子に戻すということだったんじゃ？」</p>
<p><br /></p>
<p>と夏海は今回の旅の目的をズバリ言い当ててしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「でも、アマゾンはもう、誰も信じられない」</p>
<p><br /></p>
<p>　アマゾンの心の傷は、簡単には癒える筈もありません。そこに士が斬り込んで行きます。</p>
<p><br /></p>
<p>「だがマサヒコはまだ信じている」</p>
<p>「何をですか？」</p>
<p>「大ショッカーだ。何故連中をそこまで信じようとするのか、分からないがな」</p>
<p><br /></p>
<p>　信じるという感情。しかし、その対象が何であるかによって、周囲に与える影響は様々なのです。そこに海東がフラリと現れ、</p>
<p><br /></p>
<p>「その少年君が、大変な目に遭いそうだよ」</p>
<p><br /></p>
<p>と一言。「大変な目」とは、当然改造手術です。</p>
<p><img src="images/29_11.jpg" alt="マサヒコの改造手術" /></p>
<p>　ちゃんと科学技術担当の白戦闘員が登場するのがいいですね。しかし、ギギの腕輪とガガの腕輪で怪人を無尽蔵に創出出来ると言っておきながら、何故マサヒコをその実験台にしようしないのか、どうもこの辺りが不徹底なんですよねぇ。まぁ、改造手術のパロディを登場させたかったという意図は、分からないことはないですが。</p>
<p><br /></p>
<p>「これより大ショッカーの改造手術を始める」</p>
<p>「何怪人にする？」</p>
<p>「う～ん、ナマコ怪人でどうだ？」</p>
<p>「そんなのやだ～！」</p>
<p><br /></p>
<p>　このやり取りは絶品。士の苦手なナマコを題材にするセンスもいい感じです。</p>
<p><br /></p>
<p>「ナマコは俺も反対だな」</p>
<p><br /></p>
<p>と、手術室に入って来たのは二人の骨戦闘員。</p>
<p><img src="images/29_12.jpg" alt="骨戦闘員の士とユウスケ" /></p>
<p>　しかしてその実体は士とユウスケ。劇場版ではあの人物が骨戦闘員に扮しましたので、それに併せての演出ということでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　士はマサヒコをユウスケに任せ、アポロガイストの計画を阻止するべく行動を開始します。</p>
<p><br /></p>
<p>　救出されたマサヒコは、アマゾンの元へ向かおうとします。リツコと無事再会するマサヒコ。</p>
<p><img src="images/29_13.jpg" alt="ユウスケ、マサヒコ、リツコ" /></p>
<p>　ユウスケが、</p>
<p><br /></p>
<p>「アマゾンは、俺達と一緒に別の世界へ旅立つことにしたんだ」</p>
<p><br /></p>
<p>とマサヒコに告げます。</p>
<p><br /></p>
<p>「そんな、何でなの？」</p>
<p>「アマゾンは、もう誰も信じられないと言っていた」</p>
<p>「僕がひどいことしたからだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　完全に「アマゾン派」になったマサヒコ。改造手術がイヤだら、大ショッカーとは相容れないという皮膚感覚が、少年をアマゾン派に寝返らせたのだとすれば、それはそれで非常にリアルな感情だと思います。しかし、なまじテーマを語ろうとする「ディケイド」の物語構造においては、この感覚は理解し難いものとして映り、マサヒコの信念は簡単に裏返ってしまうような浅薄なものだという印象に陥ってしまうのです。これが、今回の中途半端さの最大の原因です。</p>
<p><br /></p>
<p>　リツコは、</p>
<p><br /></p>
<p>「ライダーが居なくなれば、この世界に平和が訪れるわ。良かったじゃない」</p>
<p><br /></p>
<p>と喜びますが、</p>
<p><br /></p>
<p>「違うよ！僕達が大ショッカーに騙されてたんだよ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と言って、マサヒコは一人でギギの腕輪を取り返しに行ってしまいます。</p>
<p>　何故かユウスケはそこでマサヒコを必死に追い掛けるようなことをせず、呑気に光写真館へと帰ります。この辺りも緊張感がないですねぇ...。</p>
<p>　光写真館でリツコは、</p>
<p><br /></p>
<p>「弟は言っていました。本当に自分を信じてくれたのは、アマゾンだけだった。だから、その信用を取り戻すって」</p>
<p><br /></p>
<p>とアマゾンに告げ、頭を下げて弟の救助を懇願するのでした。</p>
<p><img src="images/29_14.jpg" alt="アマゾンとリツコ" /></p>
<p>　リツコとマサヒコは、父を失ったことで開いてしまった心の穴を、大ショッカーに付けこまれ、大ショッカーを信じる事で、その穴を埋めようとしていたのでした。とすれば、随分と大ショッカーと波長が合ってしまった人が多いことで。この世界(というか、街)全体が大ショッカー色に染められているという設定なのに、そんな個人的な状況に合わせていちいち作戦を展開して洗脳していったのでしょうか。あ、すみません。ショッカーを初めとする悪の組織は、こうやって人心を掌握しようとしていたんですよね。幼稚園バスを襲ったりとか(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、十面鬼はギギの腕輪とガガの腕輪のパワーで、自警団の一人をヨブコに変えていました。</p>
<p><img src="images/29_15.jpg" alt="ヨブコ" /></p>
<p>　実験は大成功です。</p>
<p><br /></p>
<p>「このギギとガガの腕輪が揃えば、超古代文明のパワーを無限に引き出し、全人類を怪人化出来る」</p>
<p>「人類にとっては、正に大迷惑な存在なのだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　もういいってアポロガイストさん、その言い回しは。</p>
<p><br /></p>
<p>「迷惑だと思ってるんならやめるんだな」</p>
<p><br /></p>
<p>　変身して現れたディケイドは、「FINAL ATTACK RIDE」を繰り出しますが、十面鬼も「ディケイド返し」で対抗。必殺キックの激突で大爆発です。</p>
<p><img src="images/29_16.jpg" alt="十面鬼 VS 仮面ライダーディケイド" /></p>
<p>　士の変身が解け、十面鬼もしばらく動けなくなってしまいます。そこに飛び込んできたマサヒコ。隙を突いてギギの腕輪を十面鬼から奪還します。実に勇敢な少年であり、大ショッカー幹部候補生たる資格をアポロガイストに認められるだけのことはあります。</p>
<p><br /></p>
<p>「アマゾン、これまで酷いことしてごめんね。アマゾン、僕の世界を救って！」</p>
<p><img src="images/29_17.jpg" alt="士、マサヒコ、アマゾン" /></p>
<p>「マサヒコ、アマゾン、トモダチ。この世界はアマゾンが救う」</p>
<p><br /></p>
<p>　二人のトモダチサインが交わされます。</p>
<p><img src="images/29_18.jpg" alt="士、マサヒコ、アマゾン" /></p>
<p>　効果音に当時のものが使われるのは、嬉しいものです。ここでアポロガイストが、</p>
<p><br /></p>
<p>「馬鹿め。また裏切られるのがオチだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と一言。十面鬼も、</p>
<p><br /></p>
<p>「我々が作り上げた大ショッカーの世界に、安住していればいいものを」</p>
<p><br /></p>
<p>と告げます。しかしそこに士の一言が。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前らの作った世界は最悪だ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで例の「チャラ～♪」が鳴り響きます。</p>
<p><br /></p>
<p>「人が人を疑い、誰も信じる事が出来なくなった世界。だがこの男は違う！この最悪な世界で、信じることを忘れなかった。だから本当に信じあえる友達と出会えた」</p>
<p><br /></p>
<p>　そう言って、士はアマゾンを見ます。しかし、ちょっと待て。アマゾンは「もう誰も信じられない」んじゃなかったのかい？...何か、凄く破綻してるんですけど。この破綻振りに苛立った(ウソ)十面鬼は、</p>
<p><br /></p>
<p>「貴様、何者だ」</p>
<p><br /></p>
<p>と士に問います。</p>
<p><br /></p>
<p>「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」</p>
<p><br /></p>
<p>といつもの台詞を決める士。</p>
<p><img src="images/29_19.jpg" alt="士" /></p>
<p>　アマゾンとのダブル変身を果たします。</p>
<p><img src="images/29_20.jpg" alt="士とアマゾン" /></p>
<p>　ディケイドはすぐにコンプリートフォームにチェンジし、攻めまくります。アマゾンも縦横無尽に飛び回り、アポロガイストに大切断が炸裂させます。</p>
<p><img src="images/29_21.jpg" alt="仮面ライダーアマゾン、仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム VS 十面鬼、アポロガイスト" /></p>
<p>　アポロガイストはまたも逃亡してしまいます。結構引っ張りますね。意外でした。</p>
<p><br /></p>
<p>　戦いの場に海東も登場。</p>
<p><br /></p>
<p>「新たなカードの威力を見たまえ」</p>
<p><br /></p>
<p>と、「ATTACK RIDE ILLUSION」の分身攻撃でガガの腕輪を奪い取ります。「パワーアップ」ってこれのこと？ちょっと拍子抜けですね。</p>
<p><img src="images/29_22.jpg" alt="ガガの腕輪をゲット" /></p>
<p>　と同時に、ディケイドの手にガガの腕輪のカードが出現します。</p>
<p><img src="images/29_23.jpg" alt="ガガの腕輪のカード" /></p>
<p>　「ATTACK RIDE GAGA NO UDEWA」で、ガガの腕輪はディエンドの手を離れ、ディケイドの右腕に装着されます。</p>
<p><img src="images/29_24.jpg" alt="ガガの腕輪が..." /></p>
<p>　ここでガガの腕輪の威力が発揮されるわけではなく、「FAIZ KAMEN RIDE BLASTER」でファイズ・ブラスターフォームを召喚し、「FINAL ATTACK RIDE」を発動。ディエンドの「FINAL ATTACK RIDE」との同時攻撃が十面鬼に炸裂します。</p>
<p><img src="images/29_25.jpg" alt="仮面ライダーファイズ・ブラスターフォーム、仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダーアマゾン、仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　アマゾンはそれをジッと見ている...(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで、ようやく「FINAL ATTACK RIDE AMAZON」が発動！アマゾンが巨大ギギの腕輪に...ではなく、ガガの腕輪がアマゾンの右腕に装着されます。ちなみに、オリジナル・アマゾンの最終回も同様の趣向で、「ギギの腕輪とガガの腕輪が合わさると超パワーが発揮される」という展開になっていましたが、ガガの腕輪のデザインも全く異なり、二つの腕輪は歯が噛み合うような形で合体しています。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前が決めろ」</p>
<p>「OK、ディケイド！」</p>
<p><br /></p>
<p>　「スーパー大切断」が十面鬼を斬り裂き、アマゾンライダーは勝利を飾ります。</p>
<p><img src="images/29_26.jpg" alt="仮面ライダーアマゾン" /></p>
<p><br /></p>
<p>　戦いが終わり、アマゾンが例のユニフォームを着て、マサヒコとキャッチボールをしている光景。</p>
<p><img src="images/29_27.jpg" alt="アマゾン" /></p>
<p>　夏海は、</p>
<p><br /></p>
<p>「アマゾンさん、やっと安住の地を見つけたんですね」</p>
<p><br /></p>
<p>と感慨深げ。士は楽しそうなアマゾンをフィルムに収めます。</p>
<p><br /></p>
<p>「この世界での戦いはまだ続くだろうが、あいつが居れば大丈夫だろう」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。</p>
<p><br /></p>
<p>「マサヒコ君や、リツコさんが居る限り、アマゾンは戦い続ける。俺だって、士や夏海ちゃんが居る限り」</p>
<p><br /></p>
<p>と凛々しい表情を見せるのは、ユウスケです。ユウスケのこの戦う理由が、ユウスケらしくていいのです。</p>
<p><img src="images/29_28.jpg" alt="ユウスケ" /></p>
<p>「士君は？」</p>
<p>「とりあえず行くぞ」</p>
<p><br /></p>
<p>　マシンディケイダーとトライチェイサーでほのぼのと去っていく三人が、何とも趣深いです。</p>
<p><br /></p>
<p>　その頃、大ショッカーの本拠地が姿を現していました。</p>
<p><img src="images/29_29.jpg" alt="大ショッカー本拠地" /></p>
<p>　この巨大な建造物は劇場版にも登場したのですが、ということはアマゾンの世界に出現したわけではないということであり、実に繋がりが分かりにくいように思います。</p>
<p><br /></p>
<p>「安心しろディケイド。次の世界で君の旅も終わる。いや、君自身も終わる！今度こそ最後だ。ディケイド！」</p>
<p><br /></p>
<p>と鳴滝が煽り立てますが、確かに次の世界で「ディケイド」自体が最終編となります。</p>
<p><br /></p>
<p>　栄次郎は士の写真を、</p>
<p><br /></p>
<p>「う～ん、いい表情だ。生き生きしてる！」</p>
<p><br /></p>
<p>と評します。</p>
<p><img src="images/29_30.jpg" alt="士の写真" /></p>
<p>　というか、栄次郎とキバーラは、光写真館がメチャクチャにされている間、一体どこに居たのでしょうか。しかも、光写真館は超短時間で復活してるし...。もうホントに無茶苦茶です。</p>
<p>　キバーラは、</p>
<p><br /></p>
<p>「世界のどこかに、あたしの安住の地もあるのかしら？」</p>
<p><br /></p>
<p>と一言。いつもの戯言ですが、何故か光写真館に居る海東が、</p>
<p><br /></p>
<p>「どの世界にもお宝はあるけどね」</p>
<p><br /></p>
<p>と反応します。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前、何でお前が居んだよ！」</p>
<p>「居てあげてるんだ。感謝したまえ」</p>
<p><img src="images/29_31.jpg" alt="海東と士" /></p>
<p>　やっぱり相変わらずの二人です。</p>
<p><br /></p>
<p>「私ね、思うんです。私達の旅はきっと、何か意味があるんじゃないかって」</p>
<p>「うん、確かに俺達は、旅を通じて色んな経験を積んで来たもんな」</p>
<p><img src="images/29_32.jpg" alt="ユウスケと夏海" /></p>
<p>「旅の答えは、旅の中にのみ存在する。な～んちゃって」</p>
<p><img src="images/29_33.jpg" alt="栄次郎" /></p>
<p>　それぞれの思いを口にする一同。士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「とりあえず、俺は俺の世界を探す。全てはそこからだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と決意の程を口にします。海東は、</p>
<p><br /></p>
<p>「全てを破壊する時が来たのかもな」</p>
<p><br /></p>
<p>とシニカルな視線を向けます。</p>
<p><br /></p>
<p>「どういう意味だ？」</p>
<p><br /></p>
<p>と、また気まずい雰囲気に...。</p>
<p><br /></p>
<p>　折角皆揃ったから、写真を撮ろうと言い出す栄次郎。背景ロールを下ろすと、そこに描かれていたのはライダー大戦。</p>
<p><img src="images/29_34.jpg" alt="次はライダー大戦？" /></p>
<p>　第1話にリンクする物語が紡がれるのか？最終編ならではの盛り上がりを期待したいですね。</p>
<p>　ホント、あっさりした文章ですみませんでしたm(_ _)m</p>]]>
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    <title>第28話「アマゾン、トモダチ」</title>
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    <published>2009-08-15T14:22:34Z</published>
    <updated>2009-08-15T14:23:41Z</updated>

    <summary>　驚愕必至の南光太郎編に続き、またもや驚愕必至のアマゾン編。何故アマゾン！？と思...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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    </author>
    
        <category term="感想" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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        <![CDATA[<p>　驚愕必至の南光太郎編に続き、またもや驚愕必至のアマゾン編。何故アマゾン！？と思わずのけぞってしまうようなセレクトですが、一応、アマゾンという異質なキャラクターを、士に重ね合わせる方向性で描かれており、本編を見た後は、初期昭和ライダーの中で順当なセレクトだったかも、と思わせられるのでした。</p>
<p>　ただ、大ショッカーというキーワードにかなり引き摺られてしまったか、いきなり昭和な雰囲気にシフトしてしまい、これまで巧く平成ライダーシリーズの美点を取り入れてきた「ディケイド」にあって、文字通り異色作になったのも確か。大ショッカーに支配され、ライダーを拒絶するという世界観も、「ネガの世界」や「ディエンドの世界」の二番煎じに映ってしまい、正直今一つな感は否めません。</p>
<p><br /></p>
<p>　肝心のアマゾンですが、南光太郎の衝撃度がMAXだった為か、かなりトーンダウンした印象になってしまいました。確かに十面鬼は古代文明の力を感じさせて痺れる程のカッコ良さですし、ジャガーショックや大切断といった技も披露、変身も現代風のエフェクトで鮮烈度を増しています。が、何か物足りない。ギギの腕輪を奪われても平気とか、後半のアマゾンはもっと流暢だったぞとか、そういった些細なツッコミはいいのです。アマゾンライダーという、昭和の時代でしか出現し得なかったヒーローを、この平成ライダーシリーズで描くことへの違和感、これに尽きます。当時の「仮面ライダーアマゾン」という作品の、それこそ鮮血飛び散る程のテンションを持ち込むことは、まず不可能に近い。その為、今回のような、やや大人しいアマゾン像になってしまったのだと思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　勿論、昭和のアマゾン像を期待する方が間違いだという論も成立するわけで、その視点で見てみると、色々な発見があります。</p>
<p>　まず、エンリケさんという、エキゾチックな魅力を持つキャスティングを得て、アマゾン自身が異邦人的な要素を得ることに成功しています。元々オリジナルのアマゾンは山本大介というれっきとした日本人ですが、今回の物語では山本ダイスケといったキャラクターは存在せず、単に「日本人かどうか分からないアマゾン」として出現したわけで、よりアマゾンの異質さが際立っています。また、エンリケさんのブログによれば、流暢でないセリフ回しに関してかなり苦労されたようで、アマゾンライダー時のアフレコに若干の迫力不足はあるものの、純真なアマゾンのキャラクターをよく表現していたのではないでしょうか。</p>
<p><br /></p>
<p>　アマゾンがオリジナルとかなり異なるキャラクターに仕上げられた一方で、岡村マサヒコとリツコの姉弟は、明確にオリジナルのパラレルキャラクターとなっています。オリジナルでは岡村まさひこ、岡村りつ子という表記であり、まさひこはアマゾンの初めての「トモダチ」、りつ子は当初アマゾンを目の敵にしているという、今回の設定に通ずるキャラクターでした。原典を知る者にとっては、マサヒコがアマゾンを徹底的に敵視する展開が衝撃的であり、また昭和の時代の原典を知るからこそ、最後の最後で改心するのではという期待を抱かせつつ、サラッと裏切って見せる処がより恐ろしく映るのです。このあたり、平成ライダーではやや当たり前の展開になっていますから、マサヒコの衝撃度は、昭和時代のヒーロー番組を知るか否かによって随分と変わってきます。</p>
<p><br /></p>
<p>　では、色んな意味で衝撃的な今回の見所をまとめてみましたので、ご覧下さい。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　まずは、今回の士のコスチュームを紹介。今回の士は、野球のユニフォーム姿です。</p>
<p><img src="images/28_01.jpg" alt="ユウスケ、士、夏海" /></p>
<p>　石ノ森先生原作の「レッドビッキーズ」を思わせるカラーなのは、多分オマージュなんでしょうね。士の格好はあまり普通ではない感じなのですが、夏海のこの世界に対する印象は、</p>
<p><br /></p>
<p>「見たところ普通の世界に見えますけど」</p>
<p><br /></p>
<p>というもの。それに対し、士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「普通ってのが、一番怖い気もするけどな」</p>
<p><br /></p>
<p>と少し疑ってかかります。この「疑念」がアマゾンの世界のテーマでもあります。その士の疑念通り、この世界は普通ではありません。人々はごく普通の生活感を露わにしていますが、何とその挨拶は「イーッ！」なのでした。</p>
<p><img src="images/28_02.jpg" alt="イーッ！" /></p>
<p>　この挨拶、かつてのショッカーにおける戦闘員達の、いわゆる「敬礼」にあたる動作です。バラエティ等でパロディも頻発されましたので、お馴染みですね。</p>
<p><br /></p>
<p>「案の定だ」</p>
<p><br /></p>
<p>とは士の言。茫然と眺めていた士達は、突如近づいてきた主婦らしき人物から、「イーッ！」と挨拶されます。何の反応も返すことが出来ない士達は、人々にたちまち囲まれてしまいます。</p>
<p>　そして、これがマサヒコとリツコです。</p>
<p><img src="images/28_03.jpg" alt="マサヒコとリツコ" /></p>
<p>　マサヒコは士の格好を見て、</p>
<p><br /></p>
<p>「お前、このユニフォーム、どこで手に入れた？」</p>
<p><br /></p>
<p>と尋ねます。年上にお前はないだろうという士達のツッコミに、マサヒコは、</p>
<p><br /></p>
<p>「僕は大ショッカースクール4年2組の岡村マサヒコだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と答えます。</p>
<p><br /></p>
<p>「大ショッカーに入団していない者は、皆粛清する。イーッ！」</p>
<p><img src="images/28_04.jpg" alt="マサヒコ" /></p>
<p>　マサヒコがそう宣言すると、例のオーロラが発生して3体の怪人が出現。ゴ・ジャラジ・ダ、マンティスロード プロフェタ・クルエントゥス、カンポノタスワーム・マキシラです。いやはや、平成ライダーの怪人は名前が難しい...。士達がさらに茫然としていると、そこにアマゾンが登場！</p>
<p><img src="images/28_05.jpg" alt="アマゾン" /></p>
<p>「そこまでです！」</p>
<p><br /></p>
<p>と怪人達を牽制し、</p>
<p><br /></p>
<p>「あなた達は逃げるんです！」</p>
<p><br /></p>
<p>と士達に告げ、いよいよアマゾンライダーに変身！</p>
<p><img src="images/28_06.jpg" alt="仮面ライダーアマゾン" /></p>
<p>　オリジナル・アマゾンで印象的だった、子門真人さんの「アーマーゾーン！」が鳴り響く分身エフェクトではなく、より平成ライダーの怪人的な変身にアレンジされており、鮮烈な印象を与えています。</p>
<p><br /></p>
<p>「アマゾンの世界か」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。ユウスケの、</p>
<p><br /></p>
<p>「何か、どっちも怪人に見えるぞ」</p>
<p><br /></p>
<p>というアマゾンライダー評に、</p>
<p><br /></p>
<p>「あの垂れ目のライダー、アマゾンだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と答えていることから、これまでの世界とはやや異なり、士もある程度アマゾンライダーの存在を把握している、あるいは少しばかり思い出しつつあるように見えます。</p>
<p>　なお、垂れ目は石ノ森ヒーローのトレードマーク。仮面ライダーだけでなく、イナズマンも、キカイダーも垂れ目です。人にあらざる者達の悲しみを象徴しているという説があり、この点は平成ライダーでほぼ払拭されてしまった要素かも知れません。</p>
<p>　夏海に促され、変身しようとする士ですが、何故かフォークボールの形を披露。古くは「ウルトラマン」で、ハヤタが変身に際し、スプーンを間違えて構えるシーンから始まるこのギャグ。長い時を超えても充分通用しますね。</p>
<p><img src="images/28_07.jpg" alt="士" /></p>
<p>　現れたディケイドを見て、</p>
<p><br /></p>
<p>「ディケイド、あなたもライダーですか」</p>
<p><br /></p>
<p>と問うアマゾン。このあたりもこれまでの世界とは異なり、ライダー自体にディケイドが敵であるとは吹き込まれていません。そもそも、街の人々自体がライダーを拒絶しているのですから、鳴滝はディケイドが世界の破壊者だと吹き込む必要がなかったわけです。</p>
<p>　アマゾンの問いに、</p>
<p><br /></p>
<p>「maybe 多分な」</p>
<p><br /></p>
<p>と答える士。ここに共闘する2大ライダー！</p>
<p><img src="images/28_08.jpg" alt="仮面ライダーアマゾンと仮面ライダーディケイド" /></p>
<p>　アマゾンのアクションがオリジナルを巧く再現しつつ、現代風の撮り方が加わることで、非常に味のある仕上がりとなっています。</p>
<p>　ディケイドが「FINAL ATTACK RIDE」でカンポノタスワームを倒すと、市民達はライダーより怪人を応援し始めます。しかも、残った2体の怪人を取り囲んで守ろうとするのです。先頭に立ったマサヒコは、</p>
<p><br /></p>
<p>「仮面ライダー！僕達が相手だ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と雄々しく宣言します。</p>
<p><br /></p>
<p>「ちぇっ、人間相手は趣味じゃないぜ」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。一挙に形勢不利となったライダー勢。アマゾンは、ディケイドを連れて逃亡を図ります。巧く市民達をまき、ささやかな休息を得る一同。</p>
<p><br /></p>
<p>「一緒に戦ってくれるライダーと会えるなんて、アマゾン、とても嬉しい。ディケイド、アマゾン、トモダチ」</p>
<p><br /></p>
<p>　アマゾンは、「トモダチ」のサインを作って見せます。</p>
<p><img src="images/28_09.jpg" alt="トモダチ" /></p>
<p>　オリジナルでは、これをまさひこから教わっており、大ショッカースクールの優等生であるマサヒコと対比させた時、非常に象徴的に見えます。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに、何者かの気配が。士が、</p>
<p><br /></p>
<p>「出て来いよ」</p>
<p><br /></p>
<p>と呼ぶと、海東が出現。</p>
<p><br /></p>
<p>「嬉しいね。僕の気配を感じてくれて」</p>
<p><img src="images/28_10.jpg" alt="海東" /></p>
<p>「誰ですか？」</p>
<p><br /></p>
<p>とアマゾン。</p>
<p><br /></p>
<p>「安心したまえ。僕もライダーだ」</p>
<p>「ほざけ、ただの盗人だろ」</p>
<p><br /></p>
<p>　相変わらずの二人です。前回、海東が士に対し、もっと自分を見て欲しいと訴える場面がありましたが、それを踏まえたシーンになっています。</p>
<p>　夏海が、海東にこの世界について問うと、</p>
<p><br /></p>
<p>「この世界では、十面鬼率いるゲドンが、大ショッカーと手を組み、世界征服を企んでいる」</p>
<p><br /></p>
<p>と簡潔な説明を。さらにアマゾンが、</p>
<p><br /></p>
<p>「彼らは人々に訴えました。ライダーが世界を破壊する悪で、自分達が世界を救う正義だと」</p>
<p><br /></p>
<p>と付け加え、最後に海東が、</p>
<p><br /></p>
<p>「やがて人々は、続々と大ショッカーに入団し、入団しない者は、追われる身になった...というわけさ」</p>
<p><br /></p>
<p>と締め括りました。</p>
<p>　十面鬼、ゲドン。オリジナル・アマゾンの1クール目に登場した悪の組織に関するタームがそのまま使用されています。ただし、オリジナルの十面鬼はゴルゴスという名前であり、今回のユム・キミルとは全く別物のキャラクターと言っていいでしょう。また、クライシス帝国のチャップのように、ゲドンにも赤ジューシャなる女戦闘員が存在しましたが、今回は登場しません。個人的には、是非とも登場してもらいたかったですけどね(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで士はアマゾンが身に着けているギギの腕輪を指し、海東にこれが狙いかと問います。</p>
<p><img src="images/28_11.jpg" alt="ギギの腕輪" /></p>
<p>「見くびってもらっては困るなぁ。僕が狙っているのは、ギギの腕輪よりレアな、ガガの腕輪だ」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東。ガガの腕輪を入手したら、ギギの腕輪も頂戴するといって去って行きます。</p>
<p>　冒頭で少し触れたとおり、ギギの腕輪はアマゾンの力の源であり、いわば一般的なライダーの変身ベルトにあたる代物です。しかし、「ディケイド」におけるギギの腕輪は、アマゾンの命と等しい物ではなく、パワーアップの為の装飾品的な印象を持っています。</p>
<p>　一方、ガガの腕輪は、オリジナルでは十面鬼ゴルゴスが身に着けており、この点では今回のユム・キミルと同様なのですが、ゲドンが滅びた直後、ガランダー帝国のゼロ大帝の手に渡り、最終的にガガの腕輪を入手したアマゾンが超パワーを得て、ガランダー帝国を滅亡に導きました。</p>
<p>　このように、ギギの腕輪とガガの腕輪は対であり、海東が両方とも欲しているのは、充分過ぎる程納得出来るのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、大ショッカースクールの朝礼では、骨戦闘員が進行役を務めていました。</p>
<p><img src="images/28_12.jpg" alt="骨戦闘員" /></p>
<p>　劇場版でも骨戦闘員は大活躍(？)しますので、正にこれは劇場版とのタイアップだと言えるでしょう。骨戦闘員は、第一作の「仮面ライダー」の地獄大使編に登場したショッカーの戦闘員であり、非常にポピュラーな戦闘員の代表格です。</p>
<p>　この骨戦闘員の発表によれば、マサヒコは、反乱分子摘発率トップの成績だとのこと。マサヒコは、アポロガイストより表彰されます。</p>
<p><br /></p>
<p>「この成績なら、幹部候補生になるのも夢ではない」</p>
<p><br /></p>
<p>とアポロガイスト。オリジナルのまさひこも頭の切れる子供でしたから、印象は近似しています。その様子を物陰から伺っていた鳴滝は、</p>
<p><br /></p>
<p>「おのれ大ショッカー！このままでは奴らが世界を奪ってしまう。これも全てディケイドの所為だ。ディケイドの...」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟いています。鳴滝にとって大ショッカーもディケイドも敵。一体どういうポジションなのでしょうか？劇場版で、そのポジションの一端を垣間見ることは出来ますが...。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、アマゾンが「アジト」に帰って来ると、そこは光写真館でした。</p>
<p><img src="images/28_13.jpg" alt="光写真館" /></p>
<p>　要するに、アマゾンが「アジト」にしていた場所に、光写真館が移動してきたわけですね。割と立派な外観をした建物ですから、「アジトにしている」という言葉がどうも結び付かないのは、ちょっと問題ではありますけど。</p>
<p>　光写真館に帰って来た士達を待っていたのは、モグラ獣人の真似をする栄次郎。</p>
<p><img src="images/28_14.jpg" alt="栄次郎" /></p>
<p>　「チュチュー！」という鳴き声まで真似してます。</p>
<p>　とりあえずモグラ獣人についても説明しておきましょうか。モグラ獣人はゲドンの獣人の一体として出現したキャラクターで、いわゆる一介の怪人なのですが、死刑寸前のところをアマゾンに助けられたことにより、アマゾンの協力者としてレギュラー化します。怪人が仲間になるという展開は、後は「BLACK」のクジラ怪人に見られるくらいで、仮面ライダーシリーズではあまり見られません(「555」のオルフェノク達を初めとし、平成ライダーでは敵味方が曖昧になったりしますが)。ライダー以外でも、「アバレンジャー」のヤツデンワニくらいしか思い出せません。</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海は、</p>
<p><br /></p>
<p>「士君のするべきことはやっぱり、この世界を救うことじゃないでしょうか」</p>
<p><br /></p>
<p>と言いだし、アマゾンも、</p>
<p><br /></p>
<p>「アマゾンと一緒に戦いましょう！」</p>
<p><br /></p>
<p>と士を戦いといざないます。</p>
<p><br /></p>
<p>「さて、どうしたものか...」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。この世界での真の為すべきことを探っているのか、はたまた面倒だと感じているのか...。</p>
<p><br /></p>
<p>　シーンはマサヒコ関連に移ります。マサヒコは、その優秀さを買われてか、十面鬼に招聘されていました。</p>
<p><img src="images/28_15.jpg" alt="十面鬼" /></p>
<p>　ここで十面鬼の初披露となるわけですが、これはまたオリジナルとは全く異なるデザインでびっくり。冒頭での記述と重複しますが、古代文明の力を感じさせる意匠が秀逸で、ブラッシュアップされたアポロガイストと並んでも何ら違和感のないスタイルに仕上げられています。「十面」(の内の九面)が平成ライダーの顔になっているのも面白いところで、これが戦闘におけるギミックとして活かされます。</p>
<p><br /></p>
<p>「世界の破壊者・仮面ライダーを一掃する為に、アマゾンのアジトを突きとめて欲しいのです」</p>
<p><br /></p>
<p>とマサヒコに告げる十面鬼。慇懃な言いまわしが不思議な印象を与えています。</p>
<p><br /></p>
<p>「アマゾンのアジト？」</p>
<p><br /></p>
<p>とマサヒコ。</p>
<p><br /></p>
<p>「アマゾンは正に、トカゲのように用心深い。しかし相手が純真な子供だと騙され易い。それを利用するのです」</p>
<p><br /></p>
<p>　十面鬼は、要するにマサヒコにスパイをしろと言うわけです。それを聞き、黙ってしまうマサヒコ。なお、アマゾンライダーのデザインモチーフは、マダラオオトカゲです。</p>
<p><img src="images/28_16.jpg" alt="マサヒコ" /></p>
<p>「騙すのは、何か卑怯な気がして...」</p>
<p><br /></p>
<p>　十面鬼に沈黙の意を問われ、マサヒコはこう答えました。そこにアポロガイストが登場。</p>
<p><br /></p>
<p>「さすがは、次期幹部候補生である。君の正義を愛する心は見上げたものだ。だが私は、真の正義を貫く為なら、自らの手を汚す。そんな私を君は、卑怯者と罵るかね？」</p>
<p>「とんでもありません！」</p>
<p><br /></p>
<p>　この作戦を成功させれば、大首領が喜ぶというアポロガイスト。その地位を巧みに利用した言い回しが実に悪辣ですが、アポロガイストの言う「真の正義」が、自ら欺瞞だと知っていることこそ、昭和の悪の幹部ならではなのです。</p>
<p>　マサヒコを送り出したアポロガイストは十面鬼に、アマゾンを倒しギギの腕輪を奪うよう指示します。アポロガイストが大ショッカーの大使であることを如実に表すシーンです。ガガの腕輪と合わされば、超古代文明のパワーを無限に引き出すことが可能だという十面鬼。このあたりはオリジナルと同様です。オリジナル・アマゾンでも、ギギの腕輪は執拗に狙われていました。</p>
<p>　「あの作戦」の実行に期待し、高笑いをするアポロガイストと十面鬼。「あの作戦」とは一体何でしょうか？</p>
<p><br /></p>
<p>　十面鬼のアジトに潜入していた海東は、ガガの腕輪の持ち主が十面鬼であることを知り、行動を開始します。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、士は「大ショッカーの征服がどの程度進んでいるかを確かめる」と言って街を歩いていました。多分これは理論武装であり、単に散策に出かけただけのようです。ただ、士の行動は常に次の展開へと繋がるわけで、士の目前で反乱分子と目される者が連行されます。</p>
<p><br /></p>
<p>「ここは人が人を疑う世界ってわけだな」</p>
<p><br /></p>
<p>　士がそう理解したところで、士達も反乱分子として市民達に追われることに。直ちにアマゾンが逃走経路を確保するのですが、リツコがアマゾンの行動をマサヒコに報告します。なるほど、マサヒコの摘発率がいいのは、リツコがかなりの面でサポートしているからですね。</p>
<p>　たちまち追い詰められ、物陰に隠れる士達。</p>
<p><br /></p>
<p>士「アウェイの戦いには、慣れてはいるが」</p>
<p>夏海「こんなに辛い世界は初めてです」</p>
<p>アマゾン「ユウスケから聞きました。士も、自分の世界を探して、旅をしているんですね」</p>
<p>士「じゃあ、お前も旅を？」</p>
<p>アマゾン「はい。アマゾンは、安住の地を探して、色んな国を旅しました。アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ...でも、見つからなかった」</p>
<p><img src="images/28_17.jpg" alt="アマゾンと士" /></p>
<p>　アマゾンは世界を回って日本に辿り着いた折、ゲドンとの戦いに巻き込まれてアマゾンライダーとなったとされています。</p>
<p>　ここはオリジナルと大幅に異なる部分で、今回のセリフから受ける印象だと、アマゾンはゲドンの手によってアマゾンライダーになったかのようです。あるいは、偶然手に入れた「元々はゲドン所蔵の」ギギの腕輪の作用でアマゾンライダーとなったか。オリジナルでは、ゲドンの侵略開始に際し、アマゾン川密林の部族の長老バゴーによって改造された姿がアマゾンライダーということになっています。</p>
<p><br /></p>
<p>「アマゾンは、どの国にも馴染めない。街も人も、全てが僕を拒絶しています」</p>
<p><br /></p>
<p>と洩らすアマゾン。これはオリジナルの当初における、日本に馴染めないアマゾンの姿を投影した設定ですね。</p>
<p>　夏海は、</p>
<p><br /></p>
<p>「それってまるで...」</p>
<p><br /></p>
<p>と士を見ます。あらゆる世界で浮いた存在となってしまう士に、アマゾンの姿を重ね合わせたのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに突如、戦闘員に襲われるマサヒコの姿が。アマゾンはすぐに飛び出していきます。士は何故か自ら動くことなく、ユウスケに行けと指示します。ユウスケに行けと言う士の行動は、マサヒコを疑っている故に、傍観して観察したいが為です。</p>
<p><br /></p>
<p>　転んだ時に足を怪我したというマサヒコ。夏海が心配して駆け寄ります。</p>
<p><img src="images/28_18.jpg" alt="マサヒコと夏海" /></p>
<p>　マサヒコの手当の為、アマゾンは自分のアジトへ行こうと持ちかけます。これで、マサヒコの、ひいては十面鬼やアポロガイストの思う壺となりました。ニヤリとするマサヒコが空恐ろしい感覚です。鋭敏な士は、マサヒコを怪しみます。</p>
<p><img src="images/28_19.jpg" alt="士" /></p>
<p>「お前、何故追われていた？」</p>
<p>「僕、大ショッカーをやめたんです。そしたら、始末するって襲ってきて...」</p>
<p>「何故やめようと思った？」</p>
<p>「何となく感じたんです。大ショッカーより、アマゾンの方が信じられるんじゃないかって...」</p>
<p><br /></p>
<p>　アマゾンはこのマサヒコの言葉に素直に喜ぶのですが...。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前には姉貴がいたな。大ショッカーをやめる事、姉貴には相談したのか？」</p>
<p>「それは...」</p>
<p>「姉貴にも内緒でやめたのか？」</p>
<p>「だって、そんな時間無かったし」</p>
<p><br /></p>
<p>　アマゾンは、マサヒコを信じると言って士の詰問を制止してしまいます。士はなおも怪訝な表情を崩しません。皮肉なことに「人を疑う世界」で、士自身が率先して疑わないとならない状況に陥ってしまっているのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　アマゾンはマサヒコをおぶってアジトへ歩いて行きます。</p>
<p><br /></p>
<p>「人って、温かいですね」</p>
<p>「えっ？」</p>
<p>「アマゾン、人と触れ合うの久し振り。マサヒコ君、とっても温かい」</p>
<p><br /></p>
<p>　マサヒコは、父の背中におぶられたことを思い出します。</p>
<p><img src="images/28_20.jpg" alt="マサヒコと父" /></p>
<p>　この時のユニフォームこそが、この世界に来た時の士の格好なのでした。即ち、士は積極的にマサヒコと関わらなければならないという役割を担っていることになります。</p>
<p>　回想の中でマサヒコの父も、</p>
<p><br /></p>
<p>「マサヒコ、お前、あったかいな」</p>
<p><br /></p>
<p>と、アマゾンと同じことを言っていました。</p>
<p>　マサヒコがふと父親の愛情を想起するということは、マサヒコは大ショッカーを完全に正義だと信じている、無垢な少年だということです。なお、マサヒコの父は1年前に亡くなっています。</p>
<p><br /></p>
<p>　やって来た光写真館で、アマゾンは薬草を調合し始めました。ユウスケが細かい芝居をしているのが愉快です。その間、トイレに行くと言って姿を消したマサヒコは、大ショッカーにアマゾンのアジトの所在を報告していました。気付いた士がやって来て携帯電話を取り上げますが、</p>
<p><br /></p>
<p>「もう手遅れだよ。この場所は、GPSで本部に伝わったからね」</p>
<p><br /></p>
<p>とマサヒコ。アマゾンは、大ショッカーよりも自分を信じてくれと詰め寄りますが、マサヒコは頑なに、</p>
<p><br /></p>
<p>「悪いのはライダーだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と声高に叫ぶのでした。</p>
<p><img src="images/28_21.jpg" alt="マサヒコ、アマゾン、夏海、ユウスケ、士" /></p>
<p>　そこに、</p>
<p><br /></p>
<p>「その通りです」</p>
<p><br /></p>
<p>と十面鬼が登場。十面鬼はライダー殲滅を宣言し、ゴ・ジャラジ・ダ、マンティスロード プロフェタ・クルエントゥス、バケネコを召喚します。平成ライダーの敵種族が続々登場です。アポロガイストも出現し、マサヒコがアマゾン達と一緒に居るにも関わらず、攻撃を開始しようとします。</p>
<p><br /></p>
<p>「アポロガイスト様、僕はまだここに居ます。攻撃を中止して下さい！」</p>
<p>「君は、ライダーと共に、名誉の戦死を遂げるのだ。やれ」</p>
<p>「そんな...」</p>
<p><br /></p>
<p>　マサヒコの懇願は聞き届けられず、アポロガイストと十面鬼の攻撃は開始されました。</p>
<p><br /></p>
<p>「これが大ショッカーのやり方なんです！」</p>
<p><br /></p>
<p>とアマゾン。士、ユウスケも戦線に立ち、個性的な三大ライダー揃い踏み！</p>
<p><img src="images/28_22.jpg" alt="仮面ライダークウガ、仮面ライダーディケイド、仮面ライダーアマゾン" /></p>
<p>　細かい仕草ですが、ユウスケとクウガが腕を振り上げる独特のファイティングポーズを共通して行っていることにより、キャラクターの同一性を強く印象付けています。今回はこの仕草が頻繁に登場する為、より印象が強いです。</p>
<p><br /></p>
<p>　戦いの中、パーフェクターを返すよう士に告げるアポロガイスト。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前は人の命を吸い取らなければ、生き永らえないんだってな」</p>
<p>「その通り。私は、全人類にとってとても迷惑な存在なのだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　またもや妙な言い回しを披露しました。実に愉快なキャラクターになっています。</p>
<p><br /></p>
<p>「じゃ、こうしよう」</p>
<p><br /></p>
<p>と言いつつ、パーフェクターを破壊するディケイド。すぐさま「KAMEN RIDE FAIZ」でファイズに変身し、アポロガイストを追い詰めていきます。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、アマゾンはジャガーショックでゴ・ジャラジ・ダを打倒！</p>
<p><img src="images/28_23.jpg" alt="仮面ライダーアマゾン VS ゴ・ジャラジ・ダ" /></p>
<p>　緑色の血飛沫が上がるという描写が、オリジナルにおけるヒロイックな猟奇性に準拠しており、満足度は最高です。そして、次に繰り出されるは大切断。これでバケネコを倒します。</p>
<p><img src="images/28_24.jpg" alt="仮面ライダーアマゾン VS バケネコ" /></p>
<p>　この大切断はやや迫力不足な印象。何といっても、オリジナルは本当にぶった切って血液の大噴火なんてのをやってましたからね。あと、「大！切断～！」の叫びもちょっと遠慮気味。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、クウガは十面鬼に挑みます。クウガのマイティキックに、クウガの顔を光らせて対抗する十面鬼。</p>
<p><img src="images/28_25.jpg" alt="十面鬼" /></p>
<p>「クウガにはクウガ返しだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　両者のキック対決は、クウガではなく十面鬼に軍配が。オリジナル・クウガの終盤戦におけるゴ・ガドル・バとの対決を彷彿とさせます。</p>
<p>　さらに、ファイズ返しもディケイド・ファイズに炸裂。</p>
<p><img src="images/28_26.jpg" alt="十面鬼 VS 仮面ライダーファイズ" /></p>
<p>　大ショッカーの進撃に、ライダー陣の敗色は濃くなっていきます。好機と見たアポロガイストは、マグナムショットでディケイドを撃ちますが、ディケイドは間一髪ライドブッカーで弾きます。しかし、その銃弾は流れてマサヒコに！</p>
<p>　アマゾンはマサヒコを庇って負傷、変身が解除されてしまいます。</p>
<p><img src="images/28_27.jpg" alt="仮面ライダーアマゾン" /></p>
<p>　アポロガイストに軽んじられ、アマゾンが身を呈して自らを庇ってくれた...。そんな状況に置かれれば、改心する筈だと思わせておいて、</p>
<p><br /></p>
<p>「大ショッカーが、僕を裏切るわけがない！このギギの腕輪を持っていけば、必ず、もう一度僕を受け入れてくれる！」</p>
<p><br /></p>
<p>と叫びつつ、マサヒコはアマゾンの腕からギギの腕輪を奪い取ってしまうのでした。ここまで徹底してくるとは思わなかったので、正直ビックリしました。ただ、物語の展開上、マサヒコの性質が生来悪であるわけはなく、ここまでの状況に置かれてもなお、改心の兆候を見せないことには、やや違和感も感じます。それだけアマゾンが人々に拒絶されているということの強調には、一応なっていると言えるでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　ちなみに、このアマゾンの表情、オリジナルを演じた岡崎徹さんに良く似ていると思いませんか？</p>
<p><img src="images/28_28.jpg" alt="アマゾン" /></p>
<p>　あまりに当時のアマゾンに似ているので、ちょっとドキッとしてしまいました。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、十面鬼とアポロガイストの共同攻撃の前に、ディケイドは...</p>
<p><img src="images/28_29.jpg" alt="十面鬼＆アポロガイスト VS 仮面ライダーディケイド" /></p>
<p>というところで幕。次回に続きます。</p>
<p><br /></p>
<p>　市民全員がほぼ大ショッカー化しているという大風呂敷を広げた今回。どのように収拾を付けていくのか楽しみですね。</p>]]>
    </content>
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    <title>第27話「BLACK×BLACK RX」</title>
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    <published>2009-08-06T12:50:18Z</published>
    <updated>2009-08-06T12:52:42Z</updated>

    <summary>　驚愕の「南光太郎編」後編。今回は「RXの世界編」ではなく、何と「BLACKの世...</summary>
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        <name>SirMiles</name>
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        <category term="感想" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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        <![CDATA[<p>　驚愕の「南光太郎編」後編。今回は「RXの世界編」ではなく、何と「BLACKの世界編」とも言うべき内容になっていた為、敢えて「南光太郎編」と呼ぶことにします。</p>
<p><br /></p>
<p>　「南光太郎編」だけあって、光太郎関連の充実度は異様なまでに高く、正に蘇るBLACKといった趣になっています。中でも、「RX」の光太郎が、戦い続けることに対して微塵の疑問も感じていないのに対し、「BLACK」の光太郎は、戦いが続く事に対する苦悩を覗かせたり、大勢の仲間に恵まれた「RX」と対比される孤独な「BLACK」といった要素があったりと、とにかく両作品の差異を明確に取り上げているわけです。それは物語へ深みを与えると同時に、両作品を深く知る者にとってはパロディとしても映ります。当時、番組のタイトルが変わって光太郎の性格もガラリと変わってしまい、ある種の困惑を感じた当時のファンへ、パロディを届けようという意図が感じられます。</p>
<p><br /></p>
<p>　物語の構造としては、RXの南光太郎に仲間の存在を示唆され、士が動き始めるという前回に対し、果てしない戦いに苦悩するBLACKの光太郎に、士がRXの光太郎の力強い決意を伝えることで、BLACKの光太郎の戦う決意を促すといった構造になっています。つまりは、他のライダーの世界に近似した流れを見せるわけですが、何とそれは前半に集約されており、後半は光太郎ダブル変身という一大イベントに向かって一気呵成に進んでいきます。この変則的な流れにより、劇場版への引きを作っているのはなかなか巧いところです。</p>
<p><br /></p>
<p>　しかしながら、前半でBLACKの世界を脱したことにより、些かBLACKが軽視されたきらいもあり、その影響は、RXとの共闘がBLACK本人ではなく、ディエンドの「KAMEN RIDE」によるものになるなど、随所に表れています。また、霞のジョーが最後まで全く登場しなかったのも不自然。存在自体が色濃く匂わされてはいますが、どうもこれは小山力也さんへのオファーをギリギリまで粘っていたという事情があるものと推測出来ます。あくまで推測ですが、登場してもしなくても成立するよう、あのような措置に至ったのではないでしょうか。</p>
<p><br /></p>
<p>　実際は夏海と士の物語も充実しているのですが、その辺りは本編の方で。今回はキャプ画大放出で進行します。何といっても、光太郎が二人居ますから。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　前回の続きから開始。BLACKがディケイドを「破壊者」と称し、襲いかかるシーンです。BLACKの、RXとは異なる身軽な動きを早くも堪能出来ます。</p>
<p>　ディケイドが押される中、突如現れたディエンドがBLACKを銃撃します。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前も、ディケイドの仲間か！」</p>
<p>「心外だな。仲間ってのは、僕の最も嫌いな言葉だよ」</p>
<p><img src="images/27_01.jpg" alt="仮面ライダーBLACK、仮面ライダーディケイド、仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　士が「仲間」という言葉の意識を変化させ始めた折、海東は「仲間」という言葉に拒絶反応を示します。何となく、士と海東には似た所があるのですが、士の変化に伴い、海東も追随しているように見える瞬間が、そこかしこに見られます。わざわざBLACKの世界に現れたことからも、かなり士を意識していることが分かります。</p>
<p><br /></p>
<p>　ディエンドは「KAMEN RIDE FEMME」でファムを召喚。何となく加藤夏希さん本人の声に似ているような...。</p>
<p><br /></p>
<p>「あのライダーは？」</p>
<p>「女ライダー・ファム。思った通り、お堅いBLACK君は、女性の扱いが苦手なようだ」</p>
<p>「相変わらずセコい手を使うなぁ」</p>
<p>「頭脳的と言って欲しいね。さぁ来るんだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　海東の言葉通り、BLACKは苦戦を強いられます。</p>
<p><img src="images/27_02.jpg" alt="仮面ライダーファム VS 仮面ライダーBLACK" /></p>
<p>　この勝負の決着は、結局描かれず仕舞いなのですが、勿論途中でファムが消滅したからこそ、後にもBLACKが登場するわけです。</p>
<p>　それにしても、海東の台詞からは、「BLACK」期の光太郎のオクテな様子に対するパロディ精神が感じられます。別に光太郎は女性が苦手というわけではないのですが、「BLACK」期では、自らの戦いに巻き込むまいと、敢えてレギュラーの女性陣と距離を置く場面が多々見られましたので、妙に納得。逆に、「RX」では開始早々から友達以上恋人未満の女性(玲子)が居ましたし、その玲子や響子といった女性レギュラー陣は、積極的に戦闘に参加していました。</p>
<p><br /></p>
<p>　その頃、RXの世界では、ユウスケが士の帰還を信じて夏海を励ましていました。</p>
<p><img src="images/27_03.jpg" alt="ユウスケと夏海" /></p>
<p>　ユウスケの優しさが、厳しい表情の中に一際感じられ、いい感じです。</p>
<p><br /></p>
<p>　シーンはすぐにBLACKの世界に戻り、そんな夏海が心配でたまらない士と、夏海のことなどまるで意に介さない海東の会話が繰り広げられます。</p>
<p><br /></p>
<p>「何故RXの世界と同じ南光太郎がここに居る？」</p>
<p>「ここはBLACKの世界さ。2人とも全くの別人。ま、見た目も名前も一緒だけどね」</p>
<p>「そういうことか。だが海東、俺を助けるとは、どういう風の吹きまわしだ？」</p>
<p>「言っただろう？勝負はフェアじゃないと面白くない」</p>
<p>「そういうことなら、アポロガイストを見つけるまで俺と手を組め」</p>
<p>「そこまで慣れ合うのはどうかな」</p>
<p>「時間がない」</p>
<p>「それを楽しみたまえ。これはあくまで、僕と士とのゲームなんだ」</p>
<p><img src="images/27_04.jpg" alt="海東と士" /></p>
<p>　海東そっちのけで(というより、海東を利用して)、夏海を助ける事に躍起になっている士。このやり取りは、そんな士に対して歯痒い思いを抱いている海東の、挑発だと私は受け取ったのですが、士はまんまとその挑発に乗り、海東を殴ります。</p>
<p><br /></p>
<p>「ゲームのつもりはない！」</p>
<p>「何かこういうの青春っぽいね。僕は嫌いだけど！」</p>
<p><br /></p>
<p>　士に蹴りを入れ、海東もしっかり仕返しします。海東はホットなやり取りが嫌いなようですが、十分クールじゃないところが彼らしいです。</p>
<p><br /></p>
<p>「そんなに夏メロンが大事か？」</p>
<p>「夏ミカンだ...」</p>
<p><br /></p>
<p>　ちょっとこれはあざといギャグですが、まぁ、殺伐としないよう配慮されたということですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、街には人間態アポロガイストの歩く姿が。花を摘むとたちまちしおれてしまい、渋い表情を浮かべます。</p>
<p><img src="images/27_05.jpg" alt="アポロガイスト" /></p>
<p>　これぞ昭和ヒールのダンディズム！オリジナルの役者さん(打田康比古さん)のパワフルな佇まいとは、また違った魅力があります。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに突如ミラーワールドの音が響き渡り、ディケイド龍騎が登場。ミラーワールドを駆け回って、アポロガイストを探していたという士。表の世界から気付かれることなく暗躍できるミラーワールド。その設定が巧く使われていて心地良いです。</p>
<p><br /></p>
<p>「今の俺は機嫌が悪い」</p>
<p><br /></p>
<p>という士は、瞬く間にアポロガイストを追い詰めて行きますが、ここは古き良き昭和ヒール。アポロガイストは幼い少女を人質に取って、ディケイド龍騎を足止めします。そこに、</p>
<p><br /></p>
<p>「パーフェクターは、僕がもらう」</p>
<p><br /></p>
<p>とディエンドがティエンドライバーを構えて登場。少女を顧みず、いきなり銃撃を開始します。咄嗟に銃撃から庇う士。</p>
<p><img src="images/27_06.jpg" alt="仮面ライダーディエンド、仮面ライダー龍騎、アポロガイスト" /></p>
<p>「またそうやって僕を邪魔するのかい？」</p>
<p>「子供はどんな世界でも最高の宝だ。宝を傷つけるのは、お前の主義に反するだろ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　ちょっと士らしくない台詞のような気もします。しかし、昭和の雰囲気に士が飲まれていると考えることも出来ますし、クライマックスに向けての士の「正統派ヒーロー化」という側面もあるかと思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　その様子を見ていた光太郎はBLACKに変身し、アポロガイストから少女を奪還します。</p>
<p><img src="images/27_07.jpg" alt="仮面ライダーBLACK、仮面ライダーディケイド" /></p>
<p>「君は、世界の破壊者じゃないのかも知れないな」</p>
<p><br /></p>
<p>とBLACK。RXといいBLACKといい、話が早い。こんなことでグチグチと悩むようでは、昭和のヒーローは務まりません(笑)。形勢不利となったアポロガイストは、</p>
<p><br /></p>
<p>「ディケイドよ、貴様はもうこの世界から出られない」</p>
<p><br /></p>
<p>と吐き捨てて姿を消します。</p>
<p>　変身を解き、互いを認め合う表情の士と光太郎。</p>
<p><img src="images/27_08.jpg" alt="南光太郎" /></p>
<p><img src="images/27_09.jpg" alt="士" /></p>
<p>　新旧イケメンヒーローここにありといった趣ですね。実にカッコいいです。</p>
<p><br /></p>
<p>　光太郎はBLACKの世界の動向を士に説明し始めます。</p>
<p><br /></p>
<p>　光太郎はBLACKとして世界征服を企むゴルゴムと戦ってきましたが、そのゴルゴムは、最近大ショッカーと手を組んでおり、それを取り持ったのがアポロガイストだといいます。士は、大ショッカーがどのようにしてあらゆる世界を往来しているのかという疑問を口にしますが、光太郎は、何者かが世界をつなぐ橋を造り、大ショッカーがそれを使って次々と新しい敵を送り込んでくると即答。このことで、鳴滝や海東達も同じ手段を用いて世界を往来しているのではないかとの推測が成立します。</p>
<p><br /></p>
<p>「倒しても倒してもきりがない。俺はどうしたらいい？このままずっと戦い続けなければならないのか...」</p>
<p><br /></p>
<p>と、こぼす光太郎。こういった影のあるヒーロー性は、「BLACK」という作品の魅力でした。この要素は、親友が宿敵シャドームーンと化し、絶対に戦って倒さねばならないという宿命に泣くという展開に昇華されました。</p>
<p><br /></p>
<p>「あんたに仲間はいないのか？」</p>
<p><br /></p>
<p>と士は尋ねます。RXの光太郎が仲間の存在を拠り所として戦い続けていたからです。</p>
<p><br /></p>
<p>「いるさ。どんなにつらい状況になっても、俺と一緒に戦い続けると言ってくれたよ。このBLACKの世界に閉じ込められながらもな」</p>
<p>「閉じ込められたのか。俺と一緒だな」</p>
<p>「いつか、RXの世界の光太郎に伝えたいと言っていた。BLACKの世界でも、戦い続ける仲間が居るということを」</p>
<p>「そいつの名前、もしかして...」</p>
<p>「霞のジョーだ」</p>
<p>「やっぱりそうか...」</p>
<p><br /></p>
<p>　霞のジョーは、何らかの事情でRXの世界からBLACKの世界へと渡り、そのままBLACKの世界から出られなくなったようです。そして、RXの光太郎と名前も顔も同じ光太郎と出会い、彼と一緒に戦うことを誓ったのでした。BLACKの光太郎に出会った時の霞のジョーの驚きは、想像に難くありません。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこにシュバリアンが登場。「大ショッカー最強の戦士」を名乗ります。クライシス帝国の誇り高き怪魔ロボットは、大ショッカーの誇り高き戦士に変遷したわけですが、強力なシュバリアンがいとも簡単に軍門へと下ってしまったという感覚は、なかなか空恐ろしいものがあります。マンティスファンガイアとスコーピオンイマジンも、シュバリアンの手下として登場、遂に、クライシス帝国も大ショッカーと手を組んだのです。</p>
<p><br /></p>
<p>「RXの世界の南光太郎は言ってたぜ。仲間の為なら、一生戦い続けるって」</p>
<p>「俺も戦う。仲間の為に！」</p>
<p><br /></p>
<p>　ジャンプによる変身という、「BLACK」で頻繁に見られたアクロバティックな展開を経て、二大ライダーは巨敵へと立ち向かっていきます。</p>
<p><img src="images/27_10.jpg" alt="仮面ライダーディケイド、仮面ライダーBLACK VS マンティスファンガイア、スコーピオンイマジン" /></p>
<p><br /></p>
<p>　一方、RXの世界では、夏海がとうとう危篤状態に。意識を取り戻さないまま、夏海は去っていく士を懸命に追いかけている夢を見ていました。士を求め、病床の夏海は天井に向かって手を伸ばします。それをユウスケが握りしめ、懸命に励ますのでした。</p>
<p><img src="images/27_11.jpg" alt="ユウスケと夏海" /></p>
<p>　今回のユウスケは、常に夏海と共にあります。実はシリーズを通して、士よりもユウスケの方が夏海と居る時間が長いのですが、ユウスケというキャラクターは、夏海と一緒に居て、士との関係を夏海と対比されてこそ光るのだとも言えます。</p>
<p><br /></p>
<p>　シーンはBLACKの世界へ戻り、ディケイドは「FORM RIDE FAIZ ACCEL」でファイズ・アクセルフォームに。「KAMEN RIDE FAIZ」を省略してしまいましたが、とりあえずはいいでしょう。</p>
<p><img src="images/27_12.jpg" alt="仮面ライダーファイズ・アクセルフォーム" /></p>
<p>　ファイズ・アクセルフォームは、その高速移動攻撃によって、マンティスファンガイアとスコーピオンイマジンを一掃します。BLACK編といえども、平成ライダーの要素を惜しみなく投入しています。</p>
<p>　敵はシュバリアン唯一人となりましたが、シュバリアンは大勢のチャップをオーロラの向こうから呼び出します。チャップとの戦いの中、オーロラの向こうにRXの世界を見る士。RXの世界に存在するクライシス帝国の戦闘員であるチャップが呼び出された事で、RXの世界と繋がったのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　キングストーンフラッシュでオーロラの通路を確保するBLACK！</p>
<p><img src="images/27_13.jpg" alt="仮面ライダーBLACK VS シュバリアン" /></p>
<p>　ちゃんと見せてくれますねぇ。BLACKと言えばキングストーンというくらい、物語で非常に大きなポジションを占めていましたから、この使用は素直に嬉しいです。</p>
<p>　キングストーンフラッシュによって確保された通り道を抜け、士はRXの世界に戻って来ます。</p>
<p><img src="images/27_14.jpg" alt="士、アポロガイスト、光太郎" /></p>
<p>　そこにアポロガイストが登場し、ブラキペルマワーム・オーランタム、タランテスワーム・バーブラ、ブラキペルマワーム・ビリディス、フリルドリザードオルフェノク、オックスオルフェノク、ワームオルフェノク(全部公式サイトに乗ってました^^;)を召喚します。平成ライダーの敵が大挙登場したので、「大ショッカー」という昭和な響きとはちょっと相容れない気も...。</p>
<p>　しかし、アポロガイストは構わず大口上を。</p>
<p><br /></p>
<p>「この強大なる大ショッカーの力で、ライダー共を片っ端から潰していく。貴様らに勝ち目などないのだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここでチャラ～♪が鳴ります。前半戦でいきなり鳴るとは思いませんでしたが、ここから先がバトルに次ぐバトルになるので、ここで鳴っておいて正解なのです。</p>
<p><br /></p>
<p>「たとえ勝ち目がなくても、戦わなければならない時がある。この男はそうやって一人で戦ってきた。大切なものを、取り戻すために」</p>
<p><br /></p>
<p>　士のテーマ語りが決まります。</p>
<p><br /></p>
<p>「そういうのを、無駄な抵抗というのだ」</p>
<p>「確かに一人では無理かもしれない。だからこそ助け合い、一緒に支え合う相手が必要なんだ。世間ではそれを、仲間...というらしい」</p>
<p><br /></p>
<p>　うなずく光太郎。</p>
<p><br /></p>
<p>「偉そうに...何様のつもりだ！」</p>
<p>「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ。変身！」</p>
<p><img src="images/27_15.jpg" alt="士" /></p>
<p>　巧い！「貴様、何者だ！？」と訊くと全く破綻してしまいますが、ここはあえて語感の近い「何様だ」を用いることにより、決めゼリフへの導入をスムーズにしています。</p>
<p><br /></p>
<p>　ディケイドに変身を果たすと、BLACKのカードが復活。</p>
<p><img src="images/27_16.jpg" alt="BLACKのカード" /></p>
<p>　まさかの「KAMEN RIDE」と思いきや、そのカードはすぐさま海東が奪い取ってしまいます。</p>
<p><img src="images/27_17.jpg" alt="仮面ライダーディエンド、仮面ライダーディケイド" /></p>
<p>「このカードは、君には使えない」</p>
<p><br /></p>
<p>という海東は、「KAMEN RIDE BLACK」で、何とBLACKの南光太郎を召喚します。なるほど、ダブル光太郎の共演はこういう仕掛けだったわけですね。BLACKの光太郎が「本人」じゃないということに若干の不満もないことはないですが、ここは素直にビジュアルの楽しさに浸りましょう。なお、以前響鬼の世界で呼び出されたモモタロスが、「本人」にほど近いキャラクターだったことを考えると、ディエンドの「KAMEN RIDE」によって呼び出されるライダーは、「本人」を詳細にシミュレートしたものだと考えられます。よって、このBLACKの光太郎は、「本人」に非常に近いものだと考えて良さそうです。</p>
<p><br /></p>
<p>　さあ、奇跡のダブル光太郎の変身を見よ！</p>
<p><img src="images/27_18.jpg" alt="光太郎" /></p>
<p><img src="images/27_19.jpg" alt="光太郎" /></p>
<p><img src="images/27_20.jpg" alt="ダブル光太郎" /></p>
<p>　4人のライダーと大ショッカー一団の大乱戦が開始されます。</p>
<p><img src="images/27_21.jpg" alt="仮面ライダーディエンド、仮面ライダーディケイド、仮面ライダーBLACK RX、仮面ライダーBLACK" /></p>
<p>　BLACKらしい身軽なアクションと、RXらしいパワフルなアクションの差別化が見事で、当時のアクションへの工夫が垣間見られるものとなっています。それを再現して見せる手腕も素晴らしいです。</p>
<p><br /></p>
<p>　この戦いが繰り広げられている頃、「士君」の言葉を遺し、夏海の命はとうとう尽きてしまいます。</p>
<p><img src="images/27_22.jpg" alt="夏海" /></p>
<p>　茫然とするユウスケ。番組の性格上、ここで夏海が退場することはないと分かっていつつも、結構衝撃的な場面に仕上がっています。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、夏海の窮状と呼応するかのように、さすがのディケイド、ディエンドも大勢の敵の前に劣勢になっていきます。</p>
<p>　ここで突破口を初めに開いたのはディエンド。「FINAL ATTACK RIDE」でオルフェノク達を一掃します。ちょっと威力が凄過ぎますが、とりあえず数は減らしておかなければなりません(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　ディケイドはすぐさまコンプリートフォームに変身、シュバリアンに立ち向かいます。「AGITO KAMEN RIDE SHINING」でアギト・シャイニングフォームを呼び出したディケイドは、「FINAL ATTACK RIDE」でシュバリアンを瞬殺してしまいます。</p>
<p><img src="images/27_23.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダーアギト・シャイニングフォーム" /></p>
<p>　シュバリアンはかなり強力な怪魔ロボットだという印象があったのですが、結構簡単に片付いてしまいましたね...。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、いよいよアポロガイストとの決戦です。</p>
<p><br /></p>
<p>「士、行くよ」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東。</p>
<p><br /></p>
<p>「俺に命令すんな」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。合成、スローモーションを交えた迫力あるアクションの後、アポロガイストの顔面からパーフェクターを引き剥がすディケイド！</p>
<p><img src="images/27_24.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム" /></p>
<p>「パーフェクターを返せ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と慌てるアポロガイスト。</p>
<p><img src="images/27_25.jpg" alt="アポロガイスト" /></p>
<p>　ところが、士は海東に隙を狙われ、パーフェクターを奪われてしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「僕の勝ちだね」</p>
<p><img src="images/27_26.jpg" alt="仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　サラリと勝利宣言した海東は、「ATTACK RIDE INVISIBLE」で透明化し、その場からまんまと逃走を果たします。パーフェクターがなければ夏海は助からないわけで、この追い詰められた感覚は実に秀逸です。しかし、士が怒り狂う暇もなく、そこにユウスケが現れ、夏海の危篤を伝えに来るのでした。士の元にRXとBLACKが現れ、</p>
<p><br /></p>
<p>「士、ここは任せろ！」</p>
<p><br /></p>
<p>とアポロガイスト戦を引き受けます。「士君」と読んでいた光太郎が「士」と呼び捨てにする意味、それはエピローグにもあるように、彼を仲間だと認めたからに他なりません。</p>
<p>　士はRXとBLACKに後を任せ、夏海の元へ急ぎます。</p>
<p><br /></p>
<p>　アポロガイストと対峙するRXとBLACK。RXは、</p>
<p><br /></p>
<p>「アポロガイスト、お前が一人で戦うと言うのなら、こっちも一人で戦おう！」</p>
<p><br /></p>
<p>とBLACKを制止します。さすがは、正々堂々を旨とする往年のヒーロー像。こういった男気は、懐かしさを覚えると共に、現在においては新鮮でもあります。</p>
<p><img src="images/27_27.jpg" alt="仮面ライダーBLACK RX、仮面ライダーBLACK" /></p>
<p>「面白い！受けて立ってやるのだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と珍妙な口調を露呈するアポロガイスト。よくよく振り返ってみると「～るのだ！」というのが口癖のようですが、自然にハマる時とそうでない時で、シリアスとギャグが両極端になります。</p>
<p><br /></p>
<p>　士が病院に到着した時には、時すでに遅く、夏海は事切れていました。</p>
<p><img src="images/27_28.jpg" alt="ユウスケと士" /></p>
<p>「さっき夏海ちゃん、お前の事呼んでたんだぞ。行かないでって...」</p>
<p><br /></p>
<p>　ユウスケの言葉は、士の虚無感を増幅するばかり。ところが、そこに海東が現れます。</p>
<p><br /></p>
<p>「君達のお宝って、そんなものか」</p>
<p>「何しに来た」</p>
<p>「つまんないねぇ、お宝が仲間だなんて」</p>
<p>「お前に何が分かる！」</p>
<p><br /></p>
<p>　士の感情が爆発せんとしたその時、海東はパーフェクターを差し出し、</p>
<p><br /></p>
<p>「受け取りたまえ！ただし、これからはちゃんと、僕を見ていてくれよ」</p>
<p><br /></p>
<p>と語気を強めるのでした。</p>
<p><img src="images/27_29.jpg" alt="海東と士" /></p>
<p>　海東が世界を巡っている目的が「お宝」だというのは、実はフェイクではないかと思わせる決定的瞬間です。海東の本当の興味は、士だと思われます。</p>
<p><br /></p>
<p>　海東が去り、パーフェクターを手にした士は、夏海を蘇らせる「作業」に、早速とりかかります。</p>
<p><br /></p>
<p>「士、使い方分かるのか？」</p>
<p>「だいたい分かる。命を取ることが出来るなら、与える事も出来る筈だ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　パーフェクターを自らにかざし、自分の命を吸わせる士！</p>
<p><img src="images/27_30.jpg" alt="ユウスケ、士、夏海" /></p>
<p>　そして、</p>
<p><br /></p>
<p>「夏海には言うなよ...」</p>
<p><br /></p>
<p>と言いつつ、パーフェクターに蓄えられたその命を、夏海に照射するのでした。</p>
<p><img src="images/27_31.jpg" alt="夏海" /></p>
<p>　正に命がけで夏海を救った士。「熱いこと」に対してシャイな態度を取り続ける士は、そんな自分の行動を、夏海に悟られたくないわけです。奥ゆかしさが炸裂していますね。</p>
<p><br /></p>
<p>　士の命を分け与えられて蘇る夏海。この瞬間、士と夏海は命を分け合ったことになります。夏海に思わずユウスケが抱きつき、目覚めた夏海が慌てて跳ね除ける辺りに、いつものユウスケの扱いが戻って来ています。</p>
<p><br /></p>
<p>「写真撮ろうよ写真！」</p>
<p><br /></p>
<p>とはしゃぎまわるユウスケ。士はやや虚脱感に襲われつつも、夏海の復活に満足げです。</p>
<p><img src="images/27_32.jpg" alt="士" /></p>
<p>　と、ここで充分クライマックス感が味わえるわけですが、まだ戦いは継続中。今度はRXが繰り広げるクライマックスに突入です。</p>
<p><br /></p>
<p>　RXは、矢継ぎ早の攻撃でアポロガイストを追い詰めます。</p>
<p><img src="images/27_33.jpg" alt="アポロガイスト VS 仮面ライダーBLACK RX" /></p>
<p>　形勢不利なアポロガイストは、またもサイ怪人を召喚。RXを攻撃させます。いわゆる「タイマン勝負」の構図が崩れたのを見るや、BLACKが参戦。ライダーパンチがサイ怪人に炸裂します。</p>
<p><img src="images/27_34.jpg" alt="仮面ライダーBLACK" /></p>
<p>　さすがに当時の凄まじい点滅エフェクトは、現在においてはマズいので見られませんが、ライダーパンチのアクションと拳が発光するエフェクトは当時を彷彿させます。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、RXがジャンプ前の地面を叩くアクションを披露するという嬉しいサービスを経て、RXとBLACKのダブルキックがアポロガイストに炸裂！</p>
<p><img src="images/27_35.jpg" alt="仮面ライダーBLACKと仮面ライダーBLACK RX" /></p>
<p>　それぞれのキックのエフェクトが当時のものを踏襲しており、これまた嬉しい処理です。強力なダブルキックを受けたアポロガイストは人間態となり、別の世界に逃げ込んで行きました。</p>
<p><br /></p>
<p>　その様子を見ていた鳴滝は、</p>
<p><br /></p>
<p>「遂に大ショッカーが動き出したぞ。これも全てディケイドの所為だ」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟きます。これにより、鳴滝は少なくとも大ショッカーの一員でないことが分かります。そこに突如挿入されるシルエットは...。</p>
<p><img src="images/27_36.jpg" alt="シャドームーン" /></p>
<p>　当時の足音もそのままに、シャドームーンの存在が匂わされます。これも劇場版への引きとして機能しています。</p>
<p><br /></p>
<p>　戦いを終えた士と光太郎。別れ際の会話です。</p>
<p><br /></p>
<p>「霞のジョーからの伝言がある。BLACKの世界でも、戦い続ける仲間が居る...ってな」</p>
<p>「そうか。あいつはBLACKの世界で、戦う道を選んだんだな」</p>
<p>「いいのか？一人でも」</p>
<p>「一人じゃないさ。離れていても、ずっと仲間だ」</p>
<p><br /></p>
<p>　光太郎の爽やかな笑顔は、正に当時のまま。仲間というキーワードで捉えると、当時の「BLACK」「RX」とは逆の構図になって終わったわけですが、RXの光太郎はやはりポジティヴでした。</p>
<p><img src="images/27_37.jpg" alt="光太郎と士" /></p>
<p>　士は、そんな光太郎の笑顔を収めるべく、シャッターを切ります。</p>
<p><br /></p>
<p>「士、お前ともな」</p>
<p><br /></p>
<p>　光太郎は士も仲間だと称し、次の世界へと旅立つ士を見送ります。さり気なく、光太郎の傍にアクロバッターが！</p>
<p><br /></p>
<p>　士の写真には、二人の光太郎が映っていました。</p>
<p><img src="images/27_38.jpg" alt="士の写真" /></p>
<p>ユウスケ「へぇ、二人の南光太郎か。どっちもいい表情してるな」</p>
<p>夏海「自分の世界を見つけたら、士君もこういう表情になるんでしょうか」</p>
<p>士「どうだかな。だが、自分の世界を見つけない限り、何も始まらないような気がしてきた」</p>
<p>夏海「例え士君の世界がどんな世界であっても、私はここで待ってますから」</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海の言葉に、ちょっと照れ気味の士。益々二人の関係は甘くなっていきます(笑)。</p>
<p><img src="images/27_39.jpg" alt="夏海と士" /></p>
<p>　夏海は心の中で、</p>
<p><br /></p>
<p>「士君が世界の破壊者な訳ない。むしろたった一人でも世界を守る人です」</p>
<p><br /></p>
<p>と確信しています。果たして、真相は夏海の確信どおりなのでしょうか...？</p>
<p><br /></p>
<p>　そして次は、驚愕必至、アマゾンの世界！</p>
<p><img src="images/27_40.jpg" alt="次はアマゾンの世界" /></p>
<p>　何故にアマゾン！？という疑問は、東映公式サイト等で解消して頂くとして、残り話数を勘案すると、このアマゾンの世界が「色々なライダーの世界」の最終ということになりそう。個人的にはZXの世界が見たかった気もしますが、アマゾンという意外性たっぷりのセレクトを、歓迎しようと思います。</p>]]>
    </content>
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    <title>第26話「RX！大ショッカー来襲」</title>
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    <published>2009-07-28T13:39:52Z</published>
    <updated>2009-07-28T13:41:47Z</updated>

    <summary>　いやはや、まさか平成ライダー10周年記念作品で、「元祖平成ライダー(要するに放...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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        <category term="感想" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="ストーリー" label="ストーリー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.sirmiles.com/decade/">
        <![CDATA[<p>　いやはや、まさか平成ライダー10周年記念作品で、「元祖平成ライダー(要するに放映時期が昭和と平成をまたがっているということ)」が見られるとは。</p>
<p>　私の年代は、「スカイライダー」や「スーパー1」といった作品が洗礼期にあたり、「BLACK」シリーズは大きなお友達の一歩手前という時期の作品ですが、「仮面ライダー」への飢餓感が見事に「BLACK」シリーズへの興味に繋がり、正にリアルタイムで堪能した、初めてのライダーということになります。バトルホッパーやロードセクターのプラモを買ったりしたなぁ(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　もう20年以上前の作品になるわけですが、最新の映像技術での描写に微塵の違和感も感じさせないRXのスタイリング、フォームチェンジの元祖たる存在感、どれをとっても目の覚める完成度です。「RX」という作品は、当時も、そして現在も賛否両論に晒されていますが、こうしてみると、平成ライダーは「RX」なくして産まれ出ることはなかった(あるいはもっと遅かった)わけで、今更ながら「RX」の存在感を見せつけられました。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、まさかの南光太郎、それも倉田てつをさんご本人の登場という、もう興奮必至のサービスに、全編鳥肌立ちっぱなし。変身ポーズのキレは当時以上の完成度ですし、年月を経て磨きのかかった、芝居のタメ等といった要素が、全てプラスに作用しているかのようです。明らかに狙った、昭和のヒーローらしい台詞まわしも嬉しいところ。</p>
<p>　更に、ラストでは「BLACK」の世界まで登場し、パラレルの南光太郎が二人登場するという驚愕の展開に。後に公開される劇場版でBLACKとRXが並び立っている理由が、ここで明かされることになるわけです。「BLACK」の方が明らかにダークトーンを狙っているのも、気が利いています。</p>
<p><br /></p>
<p>　このように満足度は非常に高い一編なのですが、いわゆる「昭和ライダー」を未見の方に、果たしてこの話が分かるのかという疑問が。</p>
<p>　「霞のジョー」とは何者か、「怪魔ロボット」が何なのか、アポロガイストの衝撃度がいか程のものか、いきなり出てくる「ゴルゴム」というタームが何を現しているのか。こういったタームの羅列は実にマニアックであり、それ故にマニアでなければ面白さを理解出来ない...そんな気がします。</p>
<p>　こんなこと、「ウルトラマンメビウス」の時にも同様の指摘が出来た筈ですが、当時は全く気になりませんでした(笑)。私のブログも随分オープンになったものです。</p>
<p><br /></p>
<p>　一応、分かりにくい部分に関しては、簡単な解説を盛り込んでいますので、ご参照の程を。昭和ライダーに関しては、私もかなりマニアな知識を有してますので...。</p>
<p><br /></p>
<p>　では、本編の方をどうぞ。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　光写真館を出た士は、デニムの上下にバンダナという、いわゆる「光GENJI」風のファッションに。</p>
<p><img src="images/26_01.jpg" alt="士" /></p>
<p>　ユウスケは、</p>
<p><br /></p>
<p>「しかし、今回も凄い服装だな。昭和っぽいというか何というか」</p>
<p><br /></p>
<p>と評します。勿論、この昭和っぽさこそが、今回の肝です。負けじと士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「それをバッチリ着こなすのが、俺だけどな」</p>
<p><br /></p>
<p>と返します。</p>
<p><br /></p>
<p>「今度こそ、士君の世界かも知れませんね」</p>
<p>「もしそうだとして、何があるって言うんだ？」</p>
<p>「少なくとも、士君の家族がいるんじゃ？」</p>
<p>「は、家族か...記憶をなくした俺に何の価値がある？」</p>
<p>「それは、家族が待つ家があるっていうだけで、何かいいじゃないですか」</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海と士の会話はやや噛み合わない様子。夏海の「気分」は、前回のシンケンジャーの世界を踏襲したものになっており、前回を単なるお祭り騒ぎに終わらせていない、嬉しい処理がなされています。</p>
<p><br /></p>
<p>「俺は、家族であろうとなかろうと、傍に居てくれる人が、一番大切だと思う」</p>
<p><br /></p>
<p>　このようにユウスケが付け加えると、</p>
<p><br /></p>
<p>「お前ら、気持ち悪いんだよ」</p>
<p><br /></p>
<p>と士は突っぱねます。前回、夏海の「おかえり」に微妙な困惑の表情を浮かべていた士。士の「気分」も夏海と同様、前回からの連続性を重視しています。</p>
<p>　一方で、「家族」や「傍に居てくれる人」といったタームが、これまで割とクールだった士達3人の関係を、妙に熱く味付けしていきます。これぞ昭和テイストへの第一歩です。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、士達の眼前に、突如クライシス帝国の尖兵・チャップが出現。同時に、怪魔ロボット・シュバリアンも現れます。</p>
<p><img src="images/26_02.jpg" alt="シュバリアン" /></p>
<p>「俺はクライシス最強の戦士、怪魔ロボット・シュバリアン！霞のジョーを始末しろ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　シュバリアンの名乗りも正に昭和テイスト。こうしたケレン味は、平成ライダーではあまり見られなくなりました。そもそも「クウガ」自体が、そういった要素をなるべく廃する方向性でしたからね。</p>
<p>　「霞のジョー」などと呼ばれて困惑する士と一同。</p>
<p><img src="images/26_03.jpg" alt="ユウスケ、士、夏海" /></p>
<p>　そこに、</p>
<p><br /></p>
<p>「クライシス！霞のジョーは俺が守る！」</p>
<p><br /></p>
<p>と突如現れた青年。勇敢にもシュバリアンの前に立ちはだかります。</p>
<p><img src="images/26_04.jpg" alt="南光太郎現る" /></p>
<p>　「変身！」の声が響き、一定のポーズを決めると、腰に光り輝くベルトが出現。</p>
<p><img src="images/26_05.jpg" alt="RX変身" /></p>
<p>「俺は太陽の子！仮面ライダーBLACK RX！」</p>
<p><br /></p>
<p>　名乗りも雄々しく登場したのは、仮面ライダーBLACK RX！この「名乗り」も今のシリーズには殆どみられなくなった要素です。</p>
<p><img src="images/26_06.jpg" alt="ユウスケ、士、夏海と仮面ライダーBLACK RX" /></p>
<p>「RXの世界か...」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。これを「RX」というライダーを知っていたととるか、名乗りを聞いたことで、この世界のライダーを認識したととるか迷うところ。少なくとも、後者の解釈でもストーリーに影響はありません。</p>
<p><br /></p>
<p>　嬉しいことに、RXはいきなり「リボルケイン」を取り出してシュバリアンと対決します。</p>
<p><img src="images/26_07.jpg" alt="仮面ライダーBLACK RX VS シュバリアン" /></p>
<p>　このリボルケインのエフェクトは、CG処理によって行われている為、当時のオプチカル合成の雰囲気を残しつつも、ブラッシュアップされた感覚になっています。</p>
<p>　シュバリアンはかなり強力な怪魔ロボットであり、RXはRXロボライダーにチェンジ！「ボルティックシューター」で射撃体勢に入ります。RXの要素が矢継ぎ早に見られる展開が嬉し過ぎます。</p>
<p><img src="images/26_08.jpg" alt="RXロボライダー" /></p>
<p>　本当の意味でのフォームチェンジの元祖は、仮面ライダー1号が「旧1号」から「新1号」にパワーアップしたという「出来事」なのですが、これは不可逆。可逆的なフォームチェンジの元祖はストロンガーのチャージアップですが、こちらはカラーリングの変更という要素が強い。完全に姿が変わってしまい、しかも可逆的なフォームチェンジの元祖は、このRXなのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、話が少しばかり話が脱線してきたので、ついでにここで用語解説を。</p>
<p><br /></p>
<p>　クライシス帝国とは、「RX」の敵組織。地球に現れたのは、クライシス皇帝を頂点とする軍隊的な組織であり、地球の双子星である怪魔界は、皇帝の恐怖政治によって支配されています。その為、怪魔界全体がクライシス帝国と同一ではないことを利用した、重厚な作劇も多数見られました。</p>
<p>　怪魔ロボットとは、クライシス帝国の誇るロボット技術を利用して作られた、ロボットだけの軍団。他に怪魔獣人、怪魔妖族、怪魔異生獣といったチームが存在しますが、今回は登場しません。なお、シュバリアンは今回初登場の新キャラです。</p>
<p>　そして、霞のジョーとは、「RX」における南光太郎の協力者であり、クライシス帝国によって記憶を抹消され、戦闘用の改造を施された悲劇の青年です。変身能力こそありませんが、戦闘力自体は高く、光太郎を見事にサポートする印象深いレギュラーキャラクターでした。「24」のジャック・バウアーの声で大ブレイク中の、小山力也さんが演じたキャラクターですね。この霞のジョーの格好が、正に今回の士の衣装の雰囲気。</p>
<p>　「RX」には「BLACK」という前章があるのですが、これについては後ほど。</p>
<p><br /></p>
<p>　シュバリアンとRXの戦いの中、突如例のオーロラが出現し、シームーンファンガイアとスコーピオンイマジンが登場。強大な戦力の集結に、RXは苦戦を強いられます。ただし、シュバリアンはファンガイアやイマジンの存在を把握しておらず、困惑しています。</p>
<p><img src="images/26_09.jpg" alt="RXロボライダー VS シームーンファンガイア、スコーピオンイマジン" /></p>
<p>　RXの危機を見て、思わず、</p>
<p><br /></p>
<p>「霞のジョー！」</p>
<p><br /></p>
<p>と叫んでしまう夏海。士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「違うだろ...変身！」</p>
<p><img src="images/26_10.jpg" alt="士" /></p>
<p>　ディケイドに変身した士を見て、RXは、</p>
<p><br /></p>
<p>「霞のジョーが何故ディケイドに？」</p>
<p><br /></p>
<p>と驚きます。本当に皆、士のことを霞のジョーだと思い込んでいるらしく、いかに士と霞のジョーが近似した容貌であるかを伺わせます。これにより、オリジナルの霞のジョーを登場させないという趣向であることも匂わせます。</p>
<p><br /></p>
<p>　ディケイドは「KAMEN RIDE AGITO」でアギトに変身。「FINAL ATTACK RIDE」でライダーキックを放ち、シームーンファンガイアを撃破します。</p>
<p><img src="images/26_11.jpg" alt="仮面ライダーアギト VS シームーンファンガイア、スコーピオンイマジン" /></p>
<p>　シームーンファンガイアを失って、スコーピオンイマジンはオーロラの向こうへ逃走し、ライダーが2人現れたのを目の当たりにして、シュバリアンも姿を消します。</p>
<p><br /></p>
<p>　戦いは一段落しましたが、すぐさまRXは、</p>
<p><br /></p>
<p>「世界の破壊者ディケイド！この世界をお前の好きにはさせない！」</p>
<p><br /></p>
<p>と言って士の方に向ってきます。しばらく「破壊者」のフレーズは、ライダーの口から出てきませんでしたが、久々の復活です。勿論、このフレーズを吹き込んだのは鳴滝でしょう。</p>
<p>　ここでディケイド VS RXの対決かと思いきや、夏海が士とRXの間に入ります。</p>
<p><br /></p>
<p>「士君は破壊者なんかじゃありません！」</p>
<p><br /></p>
<p>と夏海。士への思いは、遂に夏海を積極的に動かすことになったのです。RXは、</p>
<p><br /></p>
<p>「士君？霞のジョーじゃなかったのか」</p>
<p><br /></p>
<p>と青年の姿に戻ります。</p>
<p><img src="images/26_12.jpg" alt="光太郎" /></p>
<p>「士君はこれまでもずっと、ライダーの世界を救ってきたんです。信じて下さい」</p>
<p><br /></p>
<p>という夏海の言葉を聞いた青年は、</p>
<p><br /></p>
<p>「分かった。君のそのまっすぐな瞳を信じよう」</p>
<p><br /></p>
<p>と笑顔で答えました。この台詞、いかにも昭和のヒーローといったカッコ良さだと思いませんか？もうこの時点で、RX復活万歳なのです。</p>
<p>　ユウスケの、</p>
<p><br /></p>
<p>「うん。母は強し！」</p>
<p><br /></p>
<p>という、ちょっと場違いなギャグが発せられ、夏海が、</p>
<p><br /></p>
<p>「誰が母ですか！」</p>
<p><br /></p>
<p>と返すという一幕が、丁度照れ隠しの役割を果たしています。昭和テイストと平成テイスト、なかなかバランスもいいようです。</p>
<p><br /></p>
<p>　RXに変身する青年の名は南光太郎。彼はこの世界を侵略しようとするクライシス帝国と戦っています。最近、クライシスとは別の勢力が出現し始めているらしく、そのあたりを調査していた霞のジョーも、姿を消してしまったようです。</p>
<p><img src="images/26_13.jpg" alt="士、光太郎、夏海、ユウスケ" /></p>
<p>　この南光太郎、これまでの世界のように「南コウタロウ」と表記されないのですが、一応パラレルワールドの住人ということになっています。後述しますが、この世界の南光太郎は、あくまで「BLACK」の時代を経ていない、最初から「RX」の南光太郎だと思われます。従って、限りなくオリジナルに近い別キャラクターという解釈が最もスッキリすると思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海は、</p>
<p><br /></p>
<p>「その謎を解き、解決することが、この世界で士君のやるべきことです」</p>
<p><br /></p>
<p>と、珍しく士の役割を示唆しますが、士はやや不貞腐れ気味になっており、</p>
<p><br /></p>
<p>「またそれか。そうやって今までも戦ってきたが、俺の世界は見つからなかった。そんな俺に戦う意義があるのか？」</p>
<p><br /></p>
<p>と言い、通りすがるだけでいいと素っ気ない態度に。通りすがりでも帰る家は必要だと反論する夏海に、士は、帰る場所など必要ないと畳み掛けます。光太郎は、</p>
<p><br /></p>
<p>「俺は今、霞のジョーを取り戻すために戦っている。君も、仲間の為に戦えるんじゃないのか？」</p>
<p><br /></p>
<p>と、爽やかに接します。ちょっと先輩ライダーっぽい感覚も盛り込まれ、かつて昭和ライダー達が先達を「先輩」と呼び習わした時代を想起させます。ところが、</p>
<p><br /></p>
<p>「あんたはそんなことの為に、一生戦い続けるつもりか？」</p>
<p><br /></p>
<p>と一蹴する士。</p>
<p><br /></p>
<p>「そんなこと？」</p>
<p>「...俺はごめんだね」</p>
<p><br /></p>
<p>　士は光太郎の元を去ってしまい、夏海とユウスケも光太郎に一礼して士の後を追いました。「昭和最後のヒーロー」と「平成最新ヒーロー」の断絶などという表現は大袈裟ですが、台詞の雰囲気から、それが意図的に表現されていることを感じさせます。</p>
<p><br /></p>
<p>　やがて、カメラを向ける士をことごとく避ける人々が描写され、士の寂寥感は一段と強調されます。</p>
<p><img src="images/26_14.jpg" alt="士" /></p>
<p>　この世界も士を拒絶しているのか...。そんな士を見て、夏海は、もし士の世界がなかったとしても、うち＝光写真館に来ればいいと告げます。</p>
<p><br /></p>
<p>「だって、私達仲間じゃないですか！」</p>
<p>「よせよ！それは俺の最も嫌いな言葉だ」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで、「仲間」という昭和のヒーローが(というより現在のヒーローの殆ども)最も重視する要素が登場。夏海はその世界の雰囲気に影響されやすいキャラクターですが、ここでもその性格が遺憾なく発揮されているようです。一方で、元々士は光写真館に居候しているじゃないか、というツッコミも可能(笑)。まぁこれは「帰るべき場所」を示した前回を重視するが故の発言でしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　悪態をつく士を物陰から見て、ユウスケは、</p>
<p><br /></p>
<p>「素直じゃないんだよなぁ、士の奴」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟きます。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに突如登場するは、スコーピオンイマジンとマンティスファンガイアを従えたアポロガイスト！</p>
<p><img src="images/26_15.jpg" alt="マンティスファンガイア、アポロガイスト、スコーピオンイマジン" /></p>
<p>「世界の秘密結社が大結集した大いなる大組織。それが我ら、大ショッカーだ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と宣言する人間態アポロガイストは、「アポロチェンジ」でアポロガイストに。</p>
<p><img src="images/26_16.jpg" alt="アポロガイスト" /></p>
<p>　人間態は、「相棒」でお馴染みの川原和久さん。アポロガイストは仮面ライダーシリーズ初の、「変身するライバルキャラクター」でしたが、そのダンディズムをしっかり踏襲していて嬉しい限りです。</p>
<p><br /></p>
<p>「我が名はアポロガイスト。貴様を消しさる為にやって来た。ディケイドにとっては迷惑な相手なのだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここでも昭和テイスト炸裂！ケレン味溢れる台詞回しが秀逸そのものです。</p>
<p><br /></p>
<p>「そう思ってんなら現れるな」</p>
<p><br /></p>
<p>と返して変身しようとする士。しかし、ディケイドライバーをマグナムショットで撃ち落とされ、変身は阻止されてしまいます。「マグナムショット！」と叫ぶのも実にカッコいいですね。</p>
<p><br /></p>
<p>「貴様の命の炎を頂こう」</p>
<p><br /></p>
<p>　そう言って、アポロガイストは顔面の装置「パーフェクター」を取り外し、士に向けます。ところが、士を庇って躍り出た夏海が、その餌食に。</p>
<p><img src="images/26_17.jpg" alt="士、夏海、アポロガイスト" /></p>
<p>　変身不能の士と夏海の危機を見て、咄嗟にクウガに変身するユウスケでしたが、アポロガイスト達はすぐさまオーロラの中に消え去ってしまいました。</p>
<p><br /></p>
<p>　アポロガイストやパーフェクターといったタームについては、後ほど触れたいと思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、夏海が瀕死の状態にあるとも知らず、栄次郎は仮面舞踏会用のマントをアイロンがけしていました。アイロンがけの前に、マントを鮮やかに振る、思わせぶりな栄次郎さん。</p>
<p><img src="images/26_18.jpg" alt="栄次郎" /></p>
<p>　劇場版のCMで「乾杯！」ってやってますが、果たしてあの大幹部とどんな関係があるのでしょうか。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、夏海の容体は悪化の一途をたどっており、命の危険が迫っています。</p>
<p><img src="images/26_19.jpg" alt="夏海" /></p>
<p>　思わず取り乱してしまう士。ユウスケに当たったりしています。ふと、士の帰りを待つ決意をした夏海を思い出していました。</p>
<p><img src="images/26_20.jpg" alt="士" /></p>
<p>　ここで挿入された回想シーンは前回のものです。冷静になれない士の様子を見ると、士にとって夏海の存在がいかに大きくなっているかが、良く分かるようになっています。</p>
<p>　そんな士の苦悩に追い打ちをかけるように、突如病室に鳴滝が現れます。</p>
<p><br /></p>
<p>「かわいそうに...。ディケイドに関わった者は、全て消え行くさだめなのだ。君も、夏海も、そして、お前自身も...ディケイドと関わるな。全てを破壊されたくなければ」</p>
<p><br /></p>
<p>　いつもならば鳴滝の言葉など、士の中で直後に霧散してしまうのですが、今回ばかりは相当堪えたようで、士は自分の存在意義を自問するまでに陥ってしまいます。夏海の傍に居れば、夏海も...。それが、今の士の偽らざる気持ちです。</p>
<p><br /></p>
<p>「俺は鳴滝さんの言うことなんか信じない。傍にいてやれよ、士」</p>
<p><br /></p>
<p>というユウスケ。しかしその言葉は士を空しく通り抜けていきます。</p>
<p>　さらにそこに海東が現れ、入手した(というか拾った)ディケイドライバーを得意げに披露。</p>
<p><img src="images/26_21.jpg" alt="海東" /></p>
<p>「こんな隙だらけの士は、初めてだね。おかげで最高のお宝を手に入れたよ」</p>
<p>「相変わらず宝集めか。暇な奴だ」</p>
<p>「気に入らないな、その態度。ちゃんと僕を見ていてくれないか？」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで思わずオッと思わされるのは、海東が士の興味を惹きたがっている様子です。これまで、偶然士と同じ世界に現れ、ことごとくお宝入手を邪魔されてきた海東でしたが、実は海東自身が士を追いかけていた...のかも知れないわけです。</p>
<p>　士は、海東にアポロガイストの素性を訊きます。</p>
<p><br /></p>
<p>　アポロガイストは「Xライダーの世界」からやって来たという海東。ここでXライダーの勇姿がチラリと。</p>
<p><img src="images/26_22.jpg" alt="アポロガイスト VS 仮面ライダーX" /></p>
<p>　いやぁ、ほんの少しとはいえ、嬉しいですね。</p>
<p>　で、アポロガイストはGOD機関によって再生されたのですが、その命は1カ月しかなく、パーフェクターなるアイテムを使って人の命を吸い取っていたらしい。そのGOD機関、謎の組織大ショッカーと手を組んだことで、今やアポロガイストは大ショッカーの大幹部に君臨しています。</p>
<p><br /></p>
<p>「悪の世界でも融合が始まってるってわけか」</p>
<p><br /></p>
<p>と士は状況を的確に把握します。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここでタームの説明をしておこうと思います。</p>
<p>　アポロガイストは、海東の説明どおり「仮面ライダーX」に登場した敵キャラクターです。今回登場したアポロガイストは、渋いカラーリングに変更され、ハードなディテールが追加されたことにより、非常にスマートかつ精悍な印象に。オリジナルのアポロガイストとは当然パラレルな別人ですから、Xライダーの世界もパラレルワールドということになります。今回のアポロガイストの設定は、オリジナルにおける「再生アポロガイスト」のものとなっており、1カ月に限定された命という要素、顔に配されたシルバーの装飾(パーフェクター)は、正に「再生アポロガイスト」です。</p>
<p>　パーフェクターとは、実はXライダーの口部分の名称。Xライダーは物語後半で「大変身」の能力を得るまで、「セタップ」という変身プロセスを経ていましたが、このセタップの際、最後に口にはめ込んで変身を完了させるアイテムが、このパーフェクターなのです。オリジナルにおいて、再生アポロガイストは延命を図ってパーフェクターの入手に腐心していましたが、今回はこの設定をかなり拡大解釈したものとなっています。</p>
<p>　GOD機関とは、Xライダーの敵組織。「Government Of Darkness」の略で、前半と後半では組織構成が異なっており、アポロガイストは前半に登場。後半は、巨大ロボット・キングダークが事実上の支配者に君臨しました。</p>
<p><br /></p>
<p>　「士、何としてもアポロガイストからパーフェクターを奪うんだ。そして夏海ちゃんの命を取り返そう」</p>
<p><br /></p>
<p>とユウスケ。士もようやく目が覚めたかのような表情になり、</p>
<p><br /></p>
<p>「ああ。それがこの世界で、俺がするべきことのようだな」</p>
<p><br /></p>
<p>と応えます。しかし海東は、</p>
<p><br /></p>
<p>「そういうことなら、パーフェクターは僕がもらう」</p>
<p><br /></p>
<p>と士を挑発。</p>
<p><br /></p>
<p>「海東...お前は！」</p>
<p><br /></p>
<p>と声を荒げる士に、海東は言い放ちます。</p>
<p><br /></p>
<p>「僕は、士の邪魔をすることにしたんだ。これまで士が僕を邪魔してきたように」</p>
<p><br /></p>
<p>　これが、海東の「本当のところの真意」から発せられた言葉なのかどうかは判然としませんが、少なくとも、海東は夏海を助けるつもりは毛頭ないようですし、これまで士に邪魔された結果になってきたことは確かです。つまり、このポリシーに則って海東が行動すれば、士はパーフェクターを入手出来ず、結果的に夏海の命は失われるわけです。</p>
<p>　ユウスケは怒って海東に飛び掛かりますが、海東は、</p>
<p><br /></p>
<p>「ただし、勝負はフェアじゃないとね」</p>
<p><br /></p>
<p>とディケイドライバーを士に返すという行動に。このあたりの、ちょっと斜に構えつつ爽やかな振る舞いが海東の魅力です。</p>
<p>　士は早速行動を開始します。ユウスケも追随しようとするのですが、士は「足手まといだ」と称してユウスケをとどまらせます。当然ユウスケはそんな士の態度に怒るのですが、士の真意は自分がパーフェクターを入手している間、大切な友であるユウスケに夏海を見守っていて欲しいということ。</p>
<p><img src="images/26_23.jpg" alt="ユウスケと士" /></p>
<p>　そっとユウスケの肩に手を乗せる士の姿に、ユウスケも納得してとどまります。「仲間」という言葉が、このシーンを見て急に去来し始めます。「仲間」とかいった言葉が嫌いだという士も、その言葉が示すもの自体からは、目を背けることは出来ません。いや、十分直視しているでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　その頃、シュバリアンは昭和TVヒーロー番組のテイスト(つまり「侵略」の二文字を振りかざして蹂躙)で街を襲撃していました。</p>
<p>　そんなシュバリアンの前にアポロガイストが出現。シュバリアンを通じて、クライシス皇帝に大ショッカーと手を組むよう申し入れるつもりなのです。しかし、大ショッカーの存在を認めないシュバリアンは、当然拒絶します。クライシス VS 大ショッカーの戦い勃発か！？</p>
<p>　その時、南光太郎が現れ、現場に到着していた士との会話を繰り広げます。</p>
<p><br /></p>
<p>「士君！君はさっき、仲間の為に、一生戦い続けるつもりかと訊いたね」</p>
<p>「それがどうかしたか」</p>
<p>「俺は霞のジョーを失ってから、ずっと一人で戦い続け、その事で、余計に仲間の有難味を知った！」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで「チャラ～♪」というお馴染みのBGMが鳴り響きます。前編で鳴り響くとは、珍しい措置です。しかも、今回は士の言葉にライダーが動かされるのではなく、その逆パターンになっています。これぞ、大先輩のライダーから与えられる、最新ヒーローへのエール。そんな風に聞こえます。</p>
<p><img src="images/26_24.jpg" alt="光太郎と士" /></p>
<p>「俺は戦い続ける！仲間の為になら」</p>
<p>「それも悪くないかもな」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで新旧ヒーローの断絶は払拭されました。</p>
<p>　ユウスケから既に話を聞いていたという段取りの良い光太郎は、アポロガイストを士に任せ、自分は他の敵を迎撃する構えです。そして、いよいよ新旧ヒーローのダブル変身を披露！</p>
<p><img src="images/26_25.jpg" alt="光太郎と士" /></p>
<p>　RXの変身ポーズは、やっぱりシャープでカッコいいですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　二大ライダーが揃ったとは言え、やはり圧倒的に戦力不足は否めず、マンティスファンガイア、スコーピオンイマジン、そしてアポロガイストに苦戦するディケイド。RXはシュバリアンに苦戦中。</p>
<p><img src="images/26_26.jpg" alt="仮面ライダーディケイド VS マンティスファンガイア、アポロガイスト" /></p>
<p>　そこにディエンドも登場し、戦況は混迷していきます。</p>
<p><br /></p>
<p>「パーフェクター争奪戦のスタートだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と「KAMEN RIDE HERCUS」「KAMEN RIDE KETAROS」でヘラクスとケタロスを召喚するディエンド。</p>
<p><img src="images/26_27.jpg" alt="仮面ライダーケタロス、仮面ライダーヘラクス" /></p>
<p>　しかし、余裕を見せていたディエンドも結局苦戦を強いられ、「ATTACK RIDE INVISIBLE」で逃走してしまいます。自分で鳴り物入りを演出した割には、あまりパッとしない感じです。さらに、</p>
<p><br /></p>
<p>「出でよ！ゴルゴムの闘士！」</p>
<p><br /></p>
<p>という雄々しい叫びと共に、アポロガイストはサイ怪人を召喚します。</p>
<p><img src="images/26_28.jpg" alt="仮面ライダーBLACK RX VS シュバリアン、サイ怪人" /></p>
<p>　サイ怪人は、「BLACK」に登場したゴルゴムなる敵組織の怪人です。ここで、「BLACK」の世界が「RX」と連続した時間軸上にない事が示されるわけですが、分かりにくいよね、これ(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　自在に世界を往来出来るアポロガイストに脅威を感じる士は、混迷する戦況を打開すべく、コンプリートフォームに変身します。</p>
<p>　「KABUTO KAMEN RIDE HYPER」でカブト・ハイパーフォームを呼び出し、「FINAL ATTACK RIDE」でヘラクスとケタロスを粉砕します。一応ヘラクスとケタロスはカブトの劇場版に登場するライダーですから、順当な選択ですね。</p>
<p><img src="images/26_29.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダーカブト・ハイパーフォーム" /></p>
<p>　コンプリートフォームの戦力を見たからか、オーロラの向こうへ逃走を試みるアポロガイスト。RXはバイオライダーとなって敵を一網打尽に。</p>
<p><img src="images/26_30.jpg" alt="RXバイオライダー" /></p>
<p>　しっかり液化能力を披露。当時のいかにもなオプチカル合成もカッコいいですが、CGを駆使した映像にブラッシュアップされたことで、RXバイオライダーの質感もアップしています。これは嬉しい措置ですね。はっきり言って、このRXバイオライダーの能力を超えるライダーは、未だに居ないのではないでしょうか。</p>
<p>　RXは、アポロガイストを追うよう、ディケイドに告げます。</p>
<p><img src="images/26_31.jpg" alt="RXバイオライダー VS シュバリアン" /></p>
<p>「この世界は俺が守る！お前は行け！」</p>
<p>「ああ、そうさせてもらう！」</p>
<p><br /></p>
<p>　士はオーロラに突入し、アポロガイストを追います。オーロラを無理やり通過する際には、かなりの苦痛を伴うようで、しかも抜けた後はコンプリートフォームが解除されてしまいました。</p>
<p>　オーロラの先は、夜の闇に包まれた世界...。</p>
<p>　そこに、一人の青年が歩み寄ってきます。</p>
<p><img src="images/26_32.jpg" alt="仮面ライダーディケイド、南光太郎" /></p>
<p>　その青年は、南光太郎！</p>
<p><img src="images/26_33.jpg" alt="光太郎" /></p>
<p>　一瞬、RXの世界のままかと錯覚する士ですが、光太郎がRXとは明らかに異なる変身ポーズをとると...。</p>
<p><img src="images/26_34.jpg" alt="光太郎" /></p>
<p>「仮面ライダーBLACK！」</p>
<p><img src="images/26_35.jpg" alt="仮面ライダーBLACK" /></p>
<p>「RXじゃない！？」</p>
<p>「世界の破壊者ディケイド！この世界をお前の好きなようにはさせない！」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで今回はエンド。</p>
<p>　RXだけでなく、BLACKまで登場してしまいました。しかも、BLACK時の光太郎の服装まで再現して。この充実度に、眩暈がしそうです。</p>
<p>　恐らく、先程登場したサイ怪人は、この世界から召喚されたのでしょう。となれば、ゴルゴムは既に大ショッカーと手を組んでいることに。この辺りは次回明らかになることでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　従来、BLACKとRXが同時に存在することは一部の例外を除いて殆ど不可能でした。何故か。それは、「RX」という作品が事実上「BLACK」のセカンドシーズンであり、BLACKのパワーアップ形態がRXになるからです。RXへのパワーアップは不可逆的なものですから、ある意味BLACKの存在は抹消された感じになっていたわけです。</p>
<p>　とはいえ、そんな状況に納得出来ない「BLACK」のファンは多く、「ディケイド」ならではと言えるパラレルワールドの利用により、めでたくBLACK復活と相成りました。予告を見る限り、二人の光太郎が同時に同じ画面に収まっているようですし、後編への期待は高まるばかりです！</p>]]>
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    <title>第25話「外道ライダー、参る！」</title>
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    <published>2009-07-22T06:49:11Z</published>
    <updated>2009-07-22T06:51:52Z</updated>

    <summary>　シンケンジャーの世界後編は、二大ヒーローがグッと距離を縮めて活躍する一大娯楽編...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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        <![CDATA[<p>　シンケンジャーの世界後編は、二大ヒーローがグッと距離を縮めて活躍する一大娯楽編。</p>
<p>　凄いのは、全く異なる物語である両者の共通点を、栄次郎と彦馬に求めるというアクロバティックかつ自然な発想。劇中通り、「ヒーローの帰りを待つ者」という捉え方でこの二人を見ると、彦馬は納得出来るとして、栄次郎は果たしてどうなのかという部分は無きにしもあらずですが、それでも夏海を介することで「待つ者」を成立させているのは、お見事です。</p>
<p><br /></p>
<p>　全体的な流れもスムーズで、飽きさせることが一切なく、それぞれの見所を押さえているのも特筆モノで、アクションの完成度も一級。シンケンジャー側は丈瑠が代表者となって前面にフィーチュアされ、他の面々の活躍はあまり見ることが出来ませんが、その分30分前の「シンケンジャー」本家でフォローされているのはさすがといったところでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　このように、「シンケンジャー」ファンにも「ディケイド」ファンにも満足度の高い一編に仕上がりましたが、特に押さえておきたいのは、鳴滝の言葉に丈瑠が踊らされないところ。「ヒーローはヒーローの本質を見抜く」というカッコ良さがたまりません。流ノ介達が士のカメラを爆弾と誤認して大騒ぎするのも良い対比となっており、丈瑠の心眼の確かさを堪能出来ます。この要素が、そのまま必殺武器交換というクライマックスに繋がっており、構成の確かさにも目を見張ります。</p>
<p>　丈瑠と士の対立構造が成立しないことにより、戦隊 VS ライダーという、いわば「夢の対決」は実現しないことになりましたが、その分、チノマナコ・ディエンド態をライダーそのものとして捉えること、そしてチノマナコ・ディエンド態が「KAMEN RIDE」でブレイドを召喚することにより、代替的に実現させています。</p>
<p><br /></p>
<p>　では、大充実の本編をまとめてみましたので、ご覧下さい。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　前回からの続き...ではなく、何と今週の「シンケンジャー」本編の続きから開始されます。二つの作品が完全な連続性を見せたことで、本当にディケイド達がシンケンジャーの世界に入って来たことを実感させています。</p>
<p><br /></p>
<p>　丈瑠は、</p>
<p><br /></p>
<p>「待て」</p>
<p><br /></p>
<p>と士を呼び止めます。ここでの士、既に黒子ではありませんが、「シンケンジャー」本家で黒子の装束を脱ぎ捨てる描写があったことを付記しておこうと思います。</p>
<p><img src="images/25_01.jpg" alt="丈瑠" /></p>
<p>「何だ。殿様も外を出歩くんだな」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。丈瑠は鳴滝から士のことを聞いており、</p>
<p><br /></p>
<p>「お前がディケイド、そうなのか？世界を破壊するってのは本当なのか？」</p>
<p><br /></p>
<p>と厳しい表情で尋ねます。</p>
<p><br /></p>
<p>「へぇ。殿様にまで知ってもらえてるとは。光栄だな」</p>
<p>「否定しないのか」</p>
<p>「実は俺も俺を知らねぇ。だから否定しようもない。俺を潰しに来たのなら、相手になるぞ」</p>
<p><br /></p>
<p>　変身しようと構える両者！</p>
<p><img src="images/25_02.jpg" alt="士と丈瑠" /></p>
<p>　ショドウフォンとカードという、一昔前のヒーローからは想像できない構図ですが、二人共大真面目にやっているのはご承知の通り。</p>
<p>　そこに鳴滝が登場し、</p>
<p><br /></p>
<p>「そうだ！ディケイドを排除しろ！シンケンレッド」</p>
<p><br /></p>
<p>と煽ります。士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「鳴滝、やはりお前か。俺の噂を広めてくれているのは」</p>
<p><br /></p>
<p>と皮肉交じりに鳴滝を牽制しますが、鳴滝は構うことなく「既にライダーの浸食が始まっている」といった「事実」を口にします。その言葉通り、「この世界最初のライダー」である、チノマナコ・ディエンド態が出現します。敵は士ではなくチノマナコだと瞬時に悟った丈瑠は、シンケンレッドに変身。チノマナコ・ディエンド態が呼び出したナナシ連中と大立ち回りを演じます。</p>
<p><img src="images/25_03.jpg" alt="丈瑠 VS ナナシ連中" /></p>
<p>　変身プロセスが本家と違う方向で凝っていて、非常に満足度が高いです。火のモヂカラを出現させ、先に現れたシンケンマルを一振りすることでスーツを装着するという、素晴らしいカットに驚愕です。</p>
<p><br /></p>
<p>　丈瑠がナナシ連中を相手に奮戦している間に、異次元空間を発生させて士を取り巻く鳴滝。</p>
<p><br /></p>
<p>「ここだけじゃない。あらゆる世界が、お前という異物に拒絶反応を起こす。もう旅を終わらせろ。お前は消えることで、世界を救える」</p>
<p><br /></p>
<p>と、士に囁きます。まさに悪魔の囁きとはこういった感覚。夏海は、余裕を保ちつつも、やや表情を暗くしている士の様子を、少し離れたところから見つめています。</p>
<p>　丈瑠が「火炎之舞」でカタをつけると、チノマナコは退散していきます。</p>
<p><br /></p>
<p>　さすがの丈瑠も、士の正体を理解しあぐねている様子で、思わず、</p>
<p><br /></p>
<p>「お前、何なんだ？」</p>
<p><br /></p>
<p>と問いかけます。</p>
<p><br /></p>
<p>「俺もライダーさ。通りすがりのな」</p>
<p><br /></p>
<p>と答える士。この「ライダー」という言葉を聞きつけたのは、お取り込み中の源太でした。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前もかぁ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と駆け寄り、ライダーを名乗る士を「泥棒の仲間」と見なして突っかかり始めます。</p>
<p><img src="images/25_04.jpg" alt="士、源太、丈瑠" /></p>
<p>「通りすがってるライダーなんて、皆同じだ！っていうか、通りすがんなよ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と源太が声を荒げると、辛抱できなくなった夏海が、</p>
<p><br /></p>
<p>「ちょっと！そんな言い方しなくてもいいじゃないですか！士君は違います。泥棒なら、居場所知ってますから」</p>
<p><br /></p>
<p>と源太に対してやや強い口調になります。前回でも触れましたが、夏海の士に対するシンパシィが、今回の重要な要素となります。夏海はことあるごとに士の卑下の対象になりつつも、それが冗談だと分かっているのか、士に対してある種の特別な感情を抱き始めているようです。一方の士も、多分同様でしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海の言う「泥棒の居場所」は、勿論光写真館です。今週の「シンケンジャー」で、この世界の「吉田接骨院」とすり替わっていることが判明し、前回腰痛のことで丈瑠と喧嘩していた彦馬が、ここに訪れています。</p>
<p>　丈瑠や源太達がいきなり光写真館にやって来たのを見て、思わず隠れてしまう彦馬が可笑しい。</p>
<p><img src="images/25_05.jpg" alt="彦馬" /></p>
<p>　彦馬は病院にも行かず、屋敷の留守も守らず、写真館で遊んでいるなどと思われるのを、良しとしなかったのだと考えられます。</p>
<p><br /></p>
<p>　早速、丈瑠は烏賊折神泥棒の海東に取引を持ちかけます。シンケンジャーがディエンドライバーを取り戻し、烏賊折神と交換しようというのです。しかし、烏賊折神を手放したくない海東は、それを拒否します。海東にとって、ディエンドライバーはお宝入手の為の道具の一つに過ぎないということもありますが、ディエンドライバーを取り返すことくらい、自分にも出来るという自信の現れとも取れます。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに、黒子から話を聞いた流ノ介達が、光写真館の場所を突きとめて乱入してきます。</p>
<p><br /></p>
<p>流ノ介「殿が、仮面ライダーに誘拐されたと！」</p>
<p>千明「あぁ、流ノ介の思い込み」</p>
<p>茉子「ただ、ライダーは世界を破壊するってのが気になって...」</p>
<p><br /></p>
<p>　各キャラクターを深く理解している、「シンケンジャー」のメインライターならではの台詞回しが素晴らしいです。この会話を聞いた海東が、</p>
<p><br /></p>
<p>「よく知ってるね。こいつがその破壊者」</p>
<p><br /></p>
<p>と告げて士を紹介し、</p>
<p><br /></p>
<p>「で、これが、世界を破滅させる爆弾」</p>
<p><br /></p>
<p>と、士のカメラを取り上げ、流ノ介達に投げ渡してしまいます。思わずキャッチしてしまった流ノ介達は、大騒ぎし始めます。ことはが身を呈して丈瑠を庇い、丈瑠の「落ち着け」という言葉が皆に届かないのが可笑しい。ことはに覆いかぶさられて、丈瑠がちょっと羨ましいのは御愛嬌(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　その喧騒の中、海東はまんまとどこかへ行ってしまい、夏海は遂にキレてしまいます。</p>
<p><img src="images/25_06.jpg" alt="夏海" /></p>
<p>「いい加減にして下さい！何で？そんなにダメですか？仮面ライダーが居たら...ディケイドが、士君がいちゃダメなんですか？...どこの世界に行っても、こうなるんなら...じゃ士君はどこに行けば？」</p>
<p><br /></p>
<p>　こう吐き捨てて、夏海は一人暗室に閉じこもってしまいます。確かにどの世界も士の世界ではなく、士は鳴滝の吹き込みによって、ことごとく邪魔者扱いされてきました。それでも、最後にはその世界の救世主的存在になって立ち去るのですが、それは「受け入れられた」わけではないのも確かです。この「シンケンジャーの世界」という、お祭り色の強いエピソードにおいて、これ程「ディケイド」の本質に迫っていくというのも、ある意味凄いことではないでしょうか。</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海は、ファイズの時の写真が入ったフォトフレームをたたき落として割ってしまいます。ファイズの世界では、インスタントカメラが重要なガジェットとして登場、またオルフェノクが人間に受け入れられるプロセスを描きましたから、象徴的な感じがします。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、海東はなおも追いかけてくる源太にうんざり。チノマナコを見て、</p>
<p><br /></p>
<p>「あ～大変。僕を追いかけるより、あいつを倒す方が先じゃないかな。この世界を守るシンケンジャーとしては」</p>
<p><br /></p>
<p>と源太に告げます。源太はアヤカシを目の当たりにしてしまったので、仕方なくチノマナコ・ディエンド態に立ち向かいます。しかし、さすがの源太も、チノマナコという力自慢のアヤカシがディエンドライバーのパワーを得ているとあって、大苦戦。手がつけられないと感じた源太は、丈瑠に連絡を入れます。</p>
<p><br /></p>
<p>　連絡を受け、丈瑠は静かに士のカメラを返します。</p>
<p><img src="images/25_07.jpg" alt="シンケンジャー達と士、ユウスケ" /></p>
<p>　すぐに源太の元へ向かうシンケンジャー達。流ノ介と女性陣が、ちゃんとお詫びの挨拶をして去っていくのが素敵過ぎます。こういったキャラクター性の発露は見ていて気持ちいいものですね。彦馬は、そっと物陰から出陣の様子を見守っていました。</p>
<p><br /></p>
<p>「大丈夫かな？俺たちも行かなくて」</p>
<p><br /></p>
<p>とユウスケ。忘れがちですが(笑)、彼もヒーロー。仮面ライダークウガです。士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「この世界を守ってるのはあいつらだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と一言。</p>
<p><br /></p>
<p>「そっか。確かに、ライダーは要らない世界だよな」</p>
<p>「っていうか、今までも必要な世界なんか、なかったのかもな」</p>
<p><img src="images/25_08.jpg" alt="ユウスケと士" /></p>
<p>　ユウスケは思わず「えっ？」と驚いた表情をしますが、ユウスケは士を必要とした人間でしたから、当然ですね。士のブルーっぷりに、ユウスケもやや困惑気味です。</p>
<p><br /></p>
<p>　苦戦する源太に丈瑠達が合流。</p>
<p><br /></p>
<p>「シンケンジャー参る！」</p>
<p><img src="images/25_09.jpg" alt="シンケンジャー" /></p>
<p>　ここでチノマナコは意外な行動に。何とディエンドライバーの「KAIJIN RIDE」の機能で、ムースファンガイアとイーグルアンデッドを呼び出したのです。</p>
<p><img src="images/25_10.jpg" alt="KAIJIN RIDE" /></p>
<p>　何でムースファンガイアとイーグルアンデッドなのかは、ここではいちいち考察しません(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、モヤモヤしていたユウスケは、</p>
<p><br /></p>
<p>「俺やっぱ行ってくるわ」</p>
<p><br /></p>
<p>と飛び出していきます。ユウスケが去った後、士の元に彦馬が歩み寄り、</p>
<p><br /></p>
<p>「栄次郎殿も、戦いの留守を守るお立場だったとは...」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟きます。</p>
<p><br /></p>
<p>「そんな大層なもんじゃない。好き勝手やってるだけだ」</p>
<p>「いや、その平常心こそ見習いたいもの。私など一旦送りだすと、何も手に付かぬ有様。命を賭けた戦い、無事に帰って来ぬかも知れんと。待つ事でどうにかなるものではないが、やはり待つ事しか...」</p>
<p><img src="images/25_11.jpg" alt="彦馬と士" /></p>
<p>　こんな場所で彦馬の本心が語られるとは！やや勿体ない気もしますが、逆に彦馬は主役ではないので、コラボレーションならではの展開だとも言うことが可能かと思います。</p>
<p>　士は、ふと丈瑠と彦馬の喧嘩を思い出し、カメラに新しいフィルムを詰め始めます。そう、世界が士を拒否しようとしまいと、士はこの世界の1カットを切り取って見せることで、旅の意味を捉える事が出来るのです。これまでも、士の旅はそうでした。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、チノマナコ軍団に苦戦するシンケンジャーの元に駆けつけたユウスケは、クウガに変身！</p>
<p><img src="images/25_12.jpg" alt="仮面ライダークウガ" /></p>
<p>「手伝いに来た。要らないかも知れないけど」</p>
<p><br /></p>
<p>とユウスケ。流ノ介は、</p>
<p><br /></p>
<p>「いや、助かる！」</p>
<p><br /></p>
<p>と答えます。ここに、シンケンジャーとクウガの連合戦隊の完成です！</p>
<p><br /></p>
<p>　怪人トリオに立ち向かう...</p>
<p><img src="images/25_13.jpg" alt="ムースファンガイア、チノマナコ・ディエンド態、イーグルアンデッド" /></p>
<p>　連合戦隊！</p>
<p><img src="images/25_14.jpg" alt="シンケンジャー＆仮面ライダークウガ" /></p>
<p><br /></p>
<p>　一方、士は彦馬に、</p>
<p><br /></p>
<p>「待つのも、無駄じゃないって気がするな。待ってる人間が居れば、そこが帰る場所だ。這ってでも帰って来るもんだろ。そういう場所には」</p>
<p><br /></p>
<p>と答えていました。これこそ、士がこの世界で得た真理でした。</p>
<p><br /></p>
<p>「士君...」</p>
<p><br /></p>
<p>と、士に呼応するかのように何かを悟った夏海に、</p>
<p><br /></p>
<p>「よし。そろそろ、主役が登場するのには、いいタイミングだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と言って、士は出かけて行きます。</p>
<p>　士が出かけた後、栄次郎は彦馬をクッキー作りに誘います。その栄次郎の様子を見て、夏海は決意の表情。</p>
<p><br /></p>
<p>　その頃、怪人トリオに大苦戦のシンケンジャー＆クウガでしたが、そこにマシンディケイダーを駆る士が登場。</p>
<p><br /></p>
<p>「おいおい、主役の登場を盛り上げすぎだろ」</p>
<p>「士！」</p>
<p>「ライダーは必要なくても、この俺、門矢士は世界に必要だからな」</p>
<p><br /></p>
<p>　士はディケイドに変身します。</p>
<p><img src="images/25_15.jpg" alt="士" /></p>
<p>　何故かシンケンジャー風のカットが登場。ファンサービスというか、お遊び要素も存分に魅せてくれます。</p>
<p><img src="images/25_16.jpg" alt="仮面ライダーディケイド" /></p>
<p>　戦いの中、</p>
<p><br /></p>
<p>「殿様！ここは勝って帰んねぇと、ジイさんが泣くぞ！」</p>
<p>「お前、何で！？」</p>
<p>「多少の無理はさせてやれ！ジイさんなりの戦いなんだろ。お前らの帰る場所、守ってんだからな」</p>
<p>「ああ、分かってる」</p>
<p>「だろうな」</p>
<p><br /></p>
<p>という、士と丈瑠の会話が展開されます。いいですねぇ、実に熱くて爽やかです。</p>
<p><br /></p>
<p>「士、俺はお前が破壊者だとは思ってない」</p>
<p>「根拠は？」</p>
<p>「ない。強いて言えば、侍の勘だ。世界はどうか知らないが、俺達はお前を追い出す気はない」</p>
<p>「折角だが、この世界に居付くつもりはねぇな。何しろ俺は、通りすがりの仮面ライダーだ！」</p>
<p><img src="images/25_17.jpg" alt="仮面ライダーディケイド、シンケンレッド VS チノマナコ・ディエンド態" /></p>
<p>　この台詞の応酬、アクションの合間に効果的に挿入されている為、テンポを落とすことなく、冗長さに関しては微塵も感じさせません。</p>
<p>　戦況が悪化したチノマナコ・ディエンド態は、「KAMEN RIDE BLADE」でブレイドを召喚します。これにより、士が増えた分の戦力のバランスをとっているのが巧いところ。</p>
<p><img src="images/25_18.jpg" alt="仮面ライダーディケイド VS チノマナコ・ディエンド態、シンケンレッド VS 仮面ライダーブレイド" /></p>
<p><br /></p>
<p>　一方、夏海は昔を思い出していました。光写真館に帰って来ると、栄次郎がいつも何かを作って待っていてくれました。この「待つ者」が栄次郎の一面としてクローズアップされたわけです。</p>
<p><br /></p>
<p>「士君の世界があるかどうか、それは分からなくてもいい」</p>
<p><br /></p>
<p>　そう心の中で呟く夏海も、クッキー作りを手伝い始めます。</p>
<p><img src="images/25_19.jpg" alt="栄次郎、彦馬、夏海" /></p>
<p>　心のモヤが晴れた夏海は、晴れやかな笑顔を見せます。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、乱戦の模様はヒーロー側優勢に。</p>
<p><br /></p>
<p>　茉子、千明、源太がムースファンガイアを撃破。</p>
<p><img src="images/25_20.jpg" alt="シンケンピンク、シンケンゴールド、シンケングリーン VS ムースファンガイア" /></p>
<p>　そして、流ノ介、ことは、ユウスケがイーグルアンデッドを撃破します。</p>
<p><img src="images/25_21.jpg" alt="シンケンブルー、シンケンイエロー、仮面ライダークウガ VS イーグルアンデッド" /></p>
<p>　う～ん、実にバランスがいいですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方で士はコンプリートフォームに変身。「BLADE KAMEN RIDE KING」でブレイド・キングフォームを呼び出します。相手がブレイドを召喚しているので、ブレイドの異なるフォームが同時に存在するという面白い構図に。</p>
<p><img src="images/25_22.jpg" alt="仮面ライダーブレイド・キングフォームと仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム" /></p>
<p>　まず、「FINAL ATTACK RIDE」でブレイドとチノマナコを吹っ飛ばす士。続いて、「FINAL FORM RIDE」でチノマナコが呼び出したブレイドをブレイドブレードに変形させます。なるほど！と膝を叩かせる巧みな構成です。</p>
<p>　同時に、「ATTACK RIDE REKKA DAIZANTOU」のカードが復活(？)。</p>
<p><img src="images/25_23.jpg" alt="烈火大斬刀のカード" /></p>
<p>　互いの必殺武器を交換して、チノマナコ・ディエンド態を遂に撃破します。</p>
<p><img src="images/25_24.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォームとシンケンレッド" /></p>
<p>　いわゆる巨大化のエクスキューズである「二の目」に関しては言及されませんでしたが、もはや、水切れとも無縁のチノマナコはアヤカシではなくライダーなので、二の目という概念すら消滅しているものと思われます。丈瑠も「アヤカシではない」と言っていましたし。</p>
<p><br /></p>
<p>　抜け目のない源太は、落ちているディエンドライバーを素早く拾い、</p>
<p><br /></p>
<p>「取引だ、泥棒野郎。俺のイカちゃん返せ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東に持ちかけます。</p>
<p><img src="images/25_25.jpg" alt="シンケンゴールド" /></p>
<p>　さすがの海東も、これには渋々応じることに。この残念そうな表情が絶品です。</p>
<p><img src="images/25_26.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　丈瑠達は、彦馬の待つ屋敷に帰っていきます。無言で別れる士と丈瑠が秀逸。</p>
<p><img src="images/25_27.jpg" alt="ユウスケ、士、丈瑠" /></p>
<p>　多くを語ることなく、互いのことを理解している感覚がとても心地良い感動を生みます。</p>
<p><br /></p>
<p>ユウスケ「やっぱり、いつかは帰るのかな。俺も士も」</p>
<p>士「さあな。どこへ帰るんだか...」</p>
<p><br /></p>
<p>　締めのこの台詞、ユウスケの立場と士の立場ではややニュアンスが異なります。</p>
<p>　士は自分の世界がどこにあるか、未だ分からないままであるのに対し、ユウスケは存在が明確な自分の世界を離れて、自分の存在を確固たるものにする為の旅を続けています。ですから、自ずと両者の帰着点は異なるわけです。この二人が当面帰る場所として、光写真館が大きくクローズアップされてくる...というのが、エピローグになります。</p>
<p><br /></p>
<p>　シンケンジャーサイドは、彦馬が大喜びで出迎え、手作りのクッキーがふるまわれるというシーンで締め括られます。</p>
<p><img src="images/25_28.jpg" alt="シンケンジャーのクッキー" /></p>
<p>　それは、いつもの志葉家屋敷の風景です。ここで、シンケンジャーの世界はいつもの風景へと戻って行ったわけです。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、ディケイドサイド。</p>
<p><br /></p>
<p>　光写真館では夏海が待っていました。</p>
<p><br /></p>
<p>「夏海、何してんだ？そんなとこで」</p>
<p>「お帰りなさい。私も、待ってることにしたんです。士君が帰って来るのを。どこの世界に行っても、士君が帰って来るのはここですもんね。だから、お帰りなさい」</p>
<p><img src="images/25_29.jpg" alt="夏海" /></p>
<p>　やや驚いたような表情の後、何かを思う士。</p>
<p><img src="images/25_30.jpg" alt="士" /></p>
<p>　二人の恋愛とかいった種類の感情とは異なる、微妙な関係が興味を惹きます。</p>
<p><br /></p>
<p>　士の撮った写真は、腕組をした彦馬が大きく写っているという、今回の物語を象徴するものになりました。</p>
<p><img src="images/25_31.jpg" alt="士の写真" /></p>
<p>「何か侍っていうより、親子の写真みたいだね」</p>
<p>「俺の、才能だな」</p>
<p><br /></p>
<p>　ユウスケの指摘も的確そのものです。</p>
<p>　ここで栄次郎がクッキーを披露。</p>
<p><img src="images/25_32.jpg" alt="ディケイドのクッキー" /></p>
<p>　士は夏海の顔を象ったクッキーを「美化しすぎ」と評し、逆に味に関しては「もっと美化しろ」と酷評します。相変わらずの士と夏海です。こちらもいつもの「ディケイド」に戻ってきました。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、キバーラと栄次郎が喧騒を演じる中、新しい背景ロールが降り...。</p>
<p><br /></p>
<p>　な、何と！次は「BLACK RX」の世界！</p>
<p><img src="images/25_33.jpg" alt="次はBLACK RXの世界" /></p>
<p>　この異様な物体は「クライス要塞」といって、クライシス帝国の要塞空母です。</p>
<p>　「仮面ライダーBLACK RX」は、まさに昭和と平成を跨いだ作品であり、平成ライダーシリーズのオリジンと言っても過言ではありません。遂に、平成ライダーシリーズだけでは飽き足らず、昭和ライダーの系譜に繋がる作品にまで！</p>
<p>　これは楽しみですね！</p>]]>
    </content>
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    <title>第24話「見参侍戦隊」</title>
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    <published>2009-07-15T13:04:50Z</published>
    <updated>2009-07-15T13:06:48Z</updated>

    <summary>　まさかの「侍戦隊シンケンジャー」とのコラボレーション！ 　脚本は「電王編」での...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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    </author>
    
        <category term="感想" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="ストーリー" label="ストーリー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.sirmiles.com/decade/">
        <![CDATA[<p>　まさかの「侍戦隊シンケンジャー」とのコラボレーション！</p>
<p><br /></p>
<p>　脚本は「電王編」での登板も印象深い小林靖子さん。「タイムレンジャー」あたりから、その脚本の巧さは光っていましたが、今年は「シンケンジャー」をそのビジュアルインパクトと反対側へ振り切るほどの迫力で描いており、その評価は実に高いものとなっています。今回の「シンケンジャー編」は、本家のメインライターが登板したということで、正にシンケンジャーの出張版になっており、シンケンジャー本編としても十分に楽しめるものに仕上がっています。</p>
<p>　まだ前半なので、「シンケンジャー」と「ディケイド」それぞれのストーリーが並行して進行している程度にとどまっており、完全に交差するところまでは来ていません。しかし、この軽いコラボ感により、「シンケンジャー」を未見の視聴者でもその世界観をある程度理解することが出来、いかに「ディケイド」とかけ離れたものなのかを味わうことが出来ます。一方で、外道衆を各世界の「怪物」に見立てたストーリー運びにより、いつもの「ディケイド」のパターンにちゃんと則っているのは秀逸。この絶妙の匙加減により、「シンケンジャー」の世界に士達が迷い込んだ感覚と、あくまで「ディケイド」の数々の世界の一つがシンケンジャーの世界だという感覚が同居しているのです。</p>
<p>　いわゆる「撮り方」も、戦隊の「東映チャンバラ映画」的アングルではなく、あくまで平成ライダーの「モダンムービー」的になっており、正に融合。一方で音楽は「ディケイド」のものだけを用いるのではなく、「シンケンジャー」の音楽が随所に使用され、一瞬「シンケンジャー」の本編そのものを見ている感覚に陥るところも巧い。</p>
<p><br /></p>
<p>　前回でもちょっと触れましたが、あくまでライダーファン＝戦隊ファンではないのは当たり前のことであり、人によってはその断絶の度合も深いものと思われますが、今回は「シンケンジャー」の世界観をちょっと笑っている感覚もあるので、戦隊ファンでない方でも楽しめるのではないでしょうか。</p>
<p>　「シンケンジャー」は「シンケンジャー」で、あくまでそのぶっ飛んだ世界観の中で大真面目に立ち回っているのですが、「ディケイド」にひとたび登場を果たすと、そのぶっ飛んだ世界観はユーモアの対象になって当然。このあたりを小林さんが書くことで、ユーモラスな感覚でとらえられたとしても「シンケンジャー」のファンは充分納得出来ると思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　なお、私は<a href="http://www.sirmiles.com/shinkengers/" title="侍戦隊シンケンジャーをみたか？">「シンケンジャー」のブログ</a>も並行して運営しているので、基本的に「シンケンジャー」側のキャラクターや世界観、ノリといった要素はそちらのブログとの連続を意識して記述します。</p>
<p>　「シンケンジャー」未見の方の為に、各キャラクターの紹介を。</p>
<p><br /></p>
<ul>
<li>シンケンレッド・志葉丈瑠 ... 「丈瑠」と表記</li>
<li>シンケンブルー・池波流ノ介 ... 「流ノ介」と表記</li>
<li>シンケンピンク・白石茉子 ... 「茉子」と表記</li>
<li>シンケングリーン・谷千明 ... 「千明」と表記</li>
<li>シンケンイエロー・花織ことは ... 「ことは」と表記</li>
<li>シンケンゴールド・梅盛源太 ... 「源太」と表記</li>
<li>目付役(ジイ)・日下部彦馬 ... 「彦馬」と表記</li>
</ul>
<p><br /></p>
<p>　それでは、歴史的な出来事の目撃者になりましょう(笑)。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　冒頭は、源太の烏賊折神を盗んだ海東の様子から。このシーンは、先週の「シンケンジャー」のエンディング直前に突如挿入され、視聴者に驚きを与えました。</p>
<p><img src="images/24_01.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　何者かと問う源太に、</p>
<p><br /></p>
<p>「通りすがりの仮面ライダーってとこかな」</p>
<p><br /></p>
<p>と答える海東。士の決め台詞をユーモラスに引用しています。「響鬼編」でも同様に名乗っていましたね。</p>
<p><br /></p>
<p>「仮面ライダー？何じゃそりゃ！？」</p>
<p><br /></p>
<p>と源太。源太らしい台詞ですが、実はこの一言こそがこの世界のすべてを言い表しています。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、光写真館はやけに古風な看板を擁しており、その外観はなかなか壮麗なものになっています。「シンケンジャー」が志葉家の屋敷を中心に展開していますから、明治の洋館風の外観は良いコントラストを生むと共に、親和性をも感じさせます。</p>
<p><img src="images/24_02.jpg" alt="光写真館" /></p>
<p>　そして、士の手には謎のブランクカードが。</p>
<p><img src="images/24_03.jpg" alt="謎のカード" /></p>
<p>　これ、ややネタバレになってしまいますが、よく見るとシンケンレッドの個人武器である「烈火大斬刀」のシルエットです。本編でも、シンケンレッドが烈火大斬刀を振りまわすシーンが印象的に描かれていますので、物語における何らかの鍵になっているものと思われます。</p>
<p><br /></p>
<p>　士の頭上よりオーロラが降って来て、この世界の士の役割である黒子の姿に。</p>
<p><img src="images/24_04.jpg" alt="士、ユウスケ、夏海" /></p>
<p>　士が光写真館を一歩出ると、いつもその世界での役割に合わせたコスチュームに変化していましたが、こんなプロセスを経ていたとは。興味深いです。</p>
<p><br /></p>
<p>「何の世界か知らないが、この俺の役割を黒子に振るとはな。いい根性してる...」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。「シンケンジャー」における黒子の役割は、影に日向にユーモラスにシリアスに、と多岐に亘りますから、士が憤るのはちょっと筋違い。しかしながら、士はこの世界のお約束など知る由もないし、いつも主役は自分という意識が強いので、当然と言えば当然なのです。この世界観のギャップに関する描写は、随所に登場してきます。</p>
<p><br /></p>
<p>　士は道すがら海東と出会い、既にお宝を手に入れた様子の海東をからかいます。</p>
<p><img src="images/24_05.jpg" alt="海東と士" /></p>
<p>　海東は、</p>
<p><br /></p>
<p>「ここ程君を拒絶する世界はないんだからね。ここはね、ライダーのいない世界だよ」</p>
<p><br /></p>
<p>と士に忠告します。海東はずっと昔から、通りすがりの仮面ライダー。このシンケンジャーの世界に関しても、熟知しているようです。</p>
<p>　そこに、海東を追ってきた源太が登場。海東は逃走態勢に入ります。これまで、あまり海東自身の身体能力がクローズアップされることはありませんでした(というより、平成ライダーでは変身前をなるべく超人的に描かないようになっている感があります)が、ここでは海東の凄いジャンプ力や身のこなしが描かれ、何となく懐かしい感じがして嬉しくなってしまいます。</p>
<p>　夏海は、</p>
<p><br /></p>
<p>「ライダーのいない世界...」</p>
<p><br /></p>
<p>とやや不安げな表情を浮かべています。</p>
<p>　そこに突如ナナシ連中が登場。この世界にも「化け物」が居ることを認識した士は、すぐさま変身しようとします。ところが、突如現れた大勢の黒子に士は巻き込まれ、いつの間にか黒子の一員になってしまいました。</p>
<p><img src="images/24_06.jpg" alt="士と黒子" /></p>
<p>　この速いテンポ感が実にイイ感じ。そして、真打たるシンケンジャー登場！</p>
<p><img src="images/24_07.jpg" alt="シンケンジャー" /></p>
<p>　ここで、「シンケンジャー」本家にはないシーンが突如展開されます。流ノ介が、</p>
<p><br /></p>
<p>「控えろ！こちらにおわすのは志葉家十八代目当主・シンケンレッド・志葉丈瑠様にあらせられるぞ！外道衆！恐れ入って大人しく隙間へ帰れ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と見得を切るのです。本家ではこんなことしないぞと思いつつも、</p>
<p><br /></p>
<p>ことは「流さん、それは無理やと思うわ」</p>
<p>千明「逆にやる気出してるっつの！」</p>
<p>流ノ介「いや、一度やってみたかったんだが...やっぱりダメか！」</p>
<p>茉子「あたし達でお送りしないとね。三途の川に」</p>
<p>丈瑠「行くぞ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と展開。つまりこれは、「シンケンジャー」の世界観を端的に見せる為の「寸劇」だったわけです。導入として実に洒落ていますね。</p>
<p>　そして、待ってましたの一筆奏上！</p>
<p><img src="images/24_08.jpg" alt="一筆奏上！" /></p>
<p>　何と、変身シーンがバンクではなく新撮！一人一人名乗りつつ、変身していくという趣向がカッコ良過ぎで、このまま本家に逆輸入しても効果的ではなかろうかと思わせる出来です。これは嬉しいサプライズ。</p>
<p>　勢揃いの名乗りはいつも通りにキメていきます。</p>
<p><img src="images/24_09.jpg" alt="シンケンジャー、参る！" /></p>
<p>　ここからしばらくシンケンジャーの独壇場。いつもながらの素晴らしいチャンバラアクションを展開し、大勢のナナシ連中をあっという間に斬り捨てていきますが、どことなく平成ライダー風のアングルやカット割が、独自の雰囲気を作り出していて興味深いシーンです。</p>
<p>　最後は丈瑠の烈火大斬刀でケリをつけます。</p>
<p><img src="images/24_10.jpg" alt="シンケンレッド VS ナナシ連中" /></p>
<p>　ナナシ連中を一掃すると、丈瑠達は早々に立ち去って行きます。「ディケイド」のキャストに場面を譲っていく感じが、舞台演出的で面白いです。</p>
<p>　ユウスケは、</p>
<p><br /></p>
<p>「何だろうね？あの人達。今どき殿様って...」</p>
<p><br /></p>
<p>と不思議顔。夏海も、</p>
<p><br /></p>
<p>「ライダーじゃなくて、殿様がいる世界ってことでしょうか」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟きつつ、ユウスケと共に不思議顔です。</p>
<p><img src="images/24_11.jpg" alt="夏海とユウスケ" /></p>
<p>　2人が気付いた頃、士はいつの間にか黒子に紛れて居なくなってしまいました。</p>
<p><br /></p>
<p>「凄いね。あっという間に居なくなった」</p>
<p><br /></p>
<p>とユウスケ。しかし、夏海はこの状況を面白がることもなく、うつむいています。</p>
<p><br /></p>
<p>ユウスケ「...どうかした？」</p>
<p>夏海「何か、士君が消えたみたい」</p>
<p>ユウスケ「ああ、確かに。今度は士がいない世界だったりして」</p>
<p><br /></p>
<p>　またも沈黙が訪れます。</p>
<p><br /></p>
<p>ユウスケ「...何？」</p>
<p>夏海「別に...ただ、ライダーのいない世界って...」</p>
<p><br /></p>
<p>　このやり取りも重要です。ライダーのいない世界＝ライダーという存在を拒絶する世界において、士はその存在を限りなく滅してしまうのか。既に士に対するシンパシィが目覚めていると思われる夏海にとって、これは酷な状況なのでしょう。小林脚本は、こういった感情の機微を描くのに長けていると私は思います。ただ、ユウスケもライダーなんですけどね(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、シーンは替わり、舞台は志葉家の屋敷に。</p>
<p>　丈瑠達を出迎え、ねぎらう彦馬に、丈瑠は「ジイ！」と何やら咎めるような呼びかけ。</p>
<p>　彦馬は目を丸くして、何かを誤魔化している様子。</p>
<p><img src="images/24_12.jpg" alt="彦馬" /></p>
<p>　これ、「シンケンジャー」未見の方には、このシーンの奥深い面白さが伝わりにくいと思うのですが、これから展開される丈瑠と彦馬に関連したシーン(特に喧嘩)は、「シンケンジャー」におけるお約束の繰り返しというわけではなく、これまで描かれて来なかった新要素なので、完全に「シンケンジャー」本家と地続きになっています。つまり、「シンケンジャー」自体が一週休止している間に、「ディケイド」に舞台を移して展開しているわけです。</p>
<p><br /></p>
<p>　黒子の士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「なるほどね。あの化け物と戦ってんのが、こいつらシンケンジャーってわけか。しかし、侍ね...。しかも殿様とジイって」</p>
<p><br /></p>
<p>と、平成ライダーシリーズとのギャップにシニカルな笑いを向けています。これがまるっきり厭味になっていないのがいい感じ。</p>
<p><img src="images/24_13.jpg" alt="士" /></p>
<p>　そんなことを思いつつも、士は、丈瑠の彦馬を見る目が何故か気になっています。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、ユウスケと夏海は光写真館に帰って来ましたが、夏海はずっと不機嫌なまま。</p>
<p>　栄次郎は、夏海の顔を模した(？)クッキーを焼いたりしてエンジョイしていますが、それが余計に夏海を苛立たせます。ユウスケから「ライダーが居らず、殿様の居る世界」だと聞き、栄次郎は、</p>
<p><br /></p>
<p>「お伽噺の世界だなぁ」</p>
<p><br /></p>
<p>と茶化しつつ感慨に耽るのですが、その言葉が遂に夏海をキレさせてしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「どこがですか！ライダーが居ない世界なんですよ、ここ。何か、士君とか、本当に居なくて当たり前な感じで。ま、今までも、そんな世界ばっかりだったんですけど」</p>
<p><img src="images/24_14.jpg" alt="夏海" /></p>
<p>　夏海は、そのまま光写真館を出て行ってしまいました。ネガ世界やディエンド世界のちょっとズレ気味の夏海に比べ、思慮深く、感情的で、夏海というキャラクターの掘り下げが巧く出来ているのは特筆すべきところです。</p>
<p><br /></p>
<p>　同じ頃、まだ源太と海東の追いかけっこは継続中。</p>
<p>　源太をあまりにしつこいと感じた海東は、とうとう変身して力づくで追い払おうとします。</p>
<p><img src="images/24_15.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　ディエンドは「KAMEN RIDE SCISSORS」「KAMEN RIDE RAIA」でシザースとライアを呼び出し、源太を襲わせます。何処かで読んだところでは、源太に合わせて海産物系のライダーを選択したのだとか。ネタだとしても、なるほどと膝を叩きました。また、「龍騎」は小林さんがメインライターを務められた作品ですから、セレクトも順当です。</p>
<p>　源太も変身して応戦します。</p>
<p><img src="images/24_16.jpg" alt="源太" /></p>
<p>　シンケンゴールドと、ライダー達の乱戦が開始されます。</p>
<p><img src="images/24_17.jpg" alt="シンケンゴールド VS 仮面ライダーライア、仮面ライダーシザース、仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　こんな図が現実に見られるとは。戦隊の新戦士がライダー相手に戦っているという、実にシュールな図です。</p>
<p><br /></p>
<p>　その様子を眺めているのは、鳴滝。</p>
<p><br /></p>
<p>「侵食される...この世界もやがて、ライダーに...」</p>
<p><br /></p>
<p>　危惧しているのか、はたまた楽しんでいるのか。その真意ははかりかねます。</p>
<p>　様子を伺っているのは鳴滝だけでなく、骨のシタリも隙間から見ていました。</p>
<p><br /></p>
<p>「何だろうね、アレは。この世の者でもあの世の者でもないよ。ヤな感じだ。チノマナコは居るかい？」</p>
<p><br /></p>
<p>と骨のシタリ。外道衆にとってもライダーが異質な存在であることは自明ですから、この台詞がど真ん中を突いてくる感覚は気持ちいいですね。</p>
<p>　呼び掛けに応じて力自慢のアヤカシであるチノマナコが登場し、骨のシタリの「様子見がてら突いて来い」という指示に従って、人間界へと繰り出していきます。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、源太は華麗な刀捌きでシザースを倒します。が、余裕の海東。</p>
<p>　源太＝シンケンゴールドの活躍、そして後に続く海東の苦戦振りから伺えるのは、戦隊ヒーローの単体での強さ。戦隊ヒーローはグループで敵に立ち向かうヒーローですから、単体の強さは表現されにくいきらいがありますが、今回、奇しくもこのようなシチュエーションで、その強さを表現することになったのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに、チノマナコが登場し、</p>
<p><br /></p>
<p>「お前突っついて来いって言われたから、突っつく」</p>
<p><br /></p>
<p>といきなり無数の目玉爆弾を飛ばします。直撃を受けたライアが消滅し、連続攻撃の前にディエンドは大きなダメージを受けてしまいます。</p>
<p>　さらに、烏賊折神の入ったクーラーボックスを守ろうとして、海東はディエンドライバーを奪われ、変身も解除されてしまいます。</p>
<p>　ディエンドライバーを入手したチノマナコは、それが銃器であることを察し、海東に向けて発射しようとします。</p>
<p><img src="images/24_18.jpg" alt="チノマナコ" /></p>
<p>　源太は海東を庇おうとしますが、連続射撃の前に変身解除を余儀なくされます。</p>
<p><img src="images/24_19.jpg" alt="源太と海東" /></p>
<p>「凄い力だこれ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　ディエンドライバーのパワーの虜になったチノマナコは、ディエンドライバーを手に、去っていってしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>　その頃、チノマナコがスキマセンサーに反応しなかったのか、志葉家の屋敷では丈瑠と彦馬の口論が展開されていました。</p>
<p>　実は、丈瑠は彦馬の持病の腰痛を心配しており、彦馬は今日、病院に行く約束だったようなのです。彦馬の腰痛については、「シンケンジャー」本家でもチラッと本人の台詞で触れられた程度なので、マニアックな掘り下げに思わず頬が緩みます。</p>
<p><br /></p>
<p>　とうとう病院に行く行かないの口喧嘩になり、</p>
<p><br /></p>
<p>「頑固ジジイ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と丈瑠が呟いてしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「これは！ジジイとは何たる暴言！殿のお言葉とも思われませんぞ！」</p>
<p>「うるさい！もういい、勝手にしろ！その代わり、外道衆とのことも関わらせないからな。流ノ介達にも言っとく」</p>
<p>「殿！ジイに隠居せよとでも？殿！」</p>
<p>「それもいいかもな！」</p>
<p>「分かりました。ジイが必要ないと仰せなら、病院でも、そのまま墓にでも参りましょう！」</p>
<p><br /></p>
<p>　険悪ムードでありつつ、何となく微笑ましいのは、丈瑠と彦馬の長年の付き合いを感じさせる応酬が高い完成度を誇るからこそ。</p>
<p><img src="images/24_20.jpg" alt="彦馬と丈瑠" /></p>
<p>　その微笑ましい様子は、士も感じたようで、</p>
<p><br /></p>
<p>「殿様って言うから、どんだけ偉いのかと思ったが、案外普通だな。可愛い喧嘩なんかしちゃって」</p>
<p>「ずっと気になってた。そろそろ正体を現せ」</p>
<p>「へぇ。さすがだな。ま、黒子見習ってとこだ。よろしく、殿様」</p>
<p><br /></p>
<p>　頭巾を捲って素顔を見せる士。遂に二大ヒーロー素顔の邂逅です。</p>
<p><img src="images/24_21.jpg" alt="士と丈瑠" /></p>
<p>　そこに、</p>
<p><br /></p>
<p>「失礼しまぁす」</p>
<p><br /></p>
<p>とユウスケが黒子に扮して登場。士に足を引っ掛けられて転倒し、お盆の上の物を撒き散らしてしまいます。慌てて片づけるユウスケでしたが、そのまま士に襟首を掴まれて引き摺られ、屋敷の外に連れて行かれていまします。</p>
<p><br /></p>
<p>「何だ？あいつら」</p>
<p><br /></p>
<p>と怪訝な顔の丈瑠。そりゃそうでしょう。このあたりの笑いのテンポの良さは素晴らしいものがあります。</p>
<p>　ユウスケは、夏海がナーバスになっているのをかなり気にしており、この世界について色々調べたいという気持ちから、黒子に扮して潜入したのでした。しかし、そんなユウスケを咎める当の士も、この世界でやるべきことはまだよく分かっていない状態。</p>
<p><br /></p>
<p>「ライダー達が居ないからな。いつもと勝手が違う」</p>
<p><br /></p>
<p>と愚痴をこぼします。ライダーの居る世界ならば、ライダーに付きまとうことによって、その世界ですべきことを見出して来れた士ですが...。ただ、今回の結論としてシンケンジャーに付きまとうことを選択していますから、付きまとう対象としての共通項を戦隊ヒーローにも見出したと言えそうです。</p>
<p>　さて、そこに海東が転がって来ます。チノマナコが執拗に海東を追いかけていたのです。ボロボロになって逃げ惑って来た海東を見て、士は意地悪く笑います。しかも、チノマナコがディエンドライバーを持っているのを見て、</p>
<p><br /></p>
<p>「けっさくだな。泥棒が泥棒されたのか」</p>
<p><br /></p>
<p>と、さらに嘲笑。</p>
<p><br /></p>
<p>「士、悪いよ...」</p>
<p><br /></p>
<p>と言うユウスケに、</p>
<p><br /></p>
<p>「ユウスケ、海東を助けてやれ。丁重にな。後で思いっきり、恩を高く売れる」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東のポーズを模しておどけて見せる士。この底意地の悪さは、やや前回との断絶を感じますが、もうそんなことが気にならない程楽しいです。意地の悪さの裏に、ちょっと優しさを感じさせるところも巧いです。</p>
<p><img src="images/24_22.jpg" alt="士" /></p>
<p>「ハイハイ...」</p>
<p><br /></p>
<p>と投げやりな返事を返して、ユウスケは海東を光写真館へと連れて行きます。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、士はチノマナコを迎撃すべくディケイドに変身しますが、やや苦戦気味。チノマナコの元々の強さに加えて、ディエンドライバーのパワーが効いているようです。</p>
<p><img src="images/24_23.jpg" alt="チノマナコ VS 仮面ライダーディケイド" /></p>
<p>　ディケイドは「KAMEN RIDE DEN-O」で電王に変身。チノマナコはいわゆる妖怪に近いものですから、ここでの出番は響鬼あたりということになりそうですが、やはり小林作品ということで、電王の登場となったのかも知れません。</p>
<p><img src="images/24_24.jpg" alt="仮面ライダー電王 VS チノマナコ" /></p>
<p>　ライダーのアクションが展開されると、即座にライダーの雰囲気に戻ってくるのが不思議。チノマナコは完全に「シンケンジャー」のテイストなのにも関わらず、です。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここでまた、隙間から様子を伺っていた骨のシタリの解説が入ります。チノマナコはとっくに水切れの時間なのに、まだ人間界で活動しており、それが得体の知れないパワー由来ではないかと骨のシタリは感じているわけです。ディケイド電王もディエンドライバーに苦戦を強いられており、ディエンドライバーに秘められたパワーが、チノマナコに人間界で長時間活動出来る能力を与えているらしいことが判ります。「水切れ」というタームの解説に関しては割愛します。</p>
<p><br /></p>
<p>　ディケイドは、コンプリートフォームで反撃を試みます。</p>
<p><img src="images/24_25.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム" /></p>
<p>　何と、ここに至ってディケイドライバーをはっきりと腰に付け替える動作が描写されており、誤魔化しがない分、逆に妙な説得力がありました。</p>
<p>　間髪入れず、「DEN-O KAMEN RIDE LINER」で電王・ライナーフォームを召喚。やっぱり電王の登板なのでした。徹底してます。</p>
<p><img src="images/24_26.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダー電王・ライナーフォーム" /></p>
<p>　しかし、「FINAL ATTACK RIDE」は、残念ながらディエンドライバーの力で避けられてしまいます。</p>
<p><img src="images/24_27.jpg" alt="FINAL ATTACK RIDE" /></p>
<p>　逃走するチノマナコ。士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「あいつを倒すのが、この世界で俺がやるべき事...かどうか。もう少しだけ、あいつらにくっ付いてみるか」</p>
<p><br /></p>
<p>とシンケンジャーに付きまとってみることを決断。ここから、本格的なヒーロー競演が始まるものと思われます。実に楽しみですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、逃走したチノマナコは、何とディエンドライバーで「KAMEN RIDE」！</p>
<p><img src="images/24_28.jpg" alt="チノマナコ" /></p>
<p>　凶悪なディエンド態に変身します。</p>
<p><img src="images/24_29.jpg" alt="チノマナコ・ディエンド態" /></p>
<p>　このデザイン、ディエンドだと一目で判りつつも、アヤカシであることを主張していて、素晴らし過ぎます。ディエンドのデザイン上、隙間が沢山あるからなのか、ナナシ連中を一斉に召喚。このギャグテイストを織り交ぜた恐ろしさも特筆モノです。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここでようやくスキマセンサーが反応。丈瑠達が行動を開始する様子が描かれます。そして、</p>
<p><br /></p>
<p>「やはり、この世界にもライダーが生まれてしまった」</p>
<p><br /></p>
<p>という鳴滝の呟きで今回は幕。そう、「シンケンジャー」というライダーの居ない世界に、「シンケンジャー」ネイティヴなライダーが、チノマナコ・ディエンド態という形で誕生したのです。展開の良さが前面に出ていますね。</p>
<p><br /></p>
<p>　次週は「シンケンジャー」本家にも「ディケイド」のキャラクターがチラリと出るようなので、益々「スーパーヒーロータイム」への期待が高まります。</p>]]>
    </content>
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    <title>第23話「エンド・オブ・ディエンド」</title>
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    <published>2009-07-10T14:22:02Z</published>
    <updated>2009-07-10T14:23:52Z</updated>

    <summary>　ディエンドの世界後編。海東大樹の過去が明かされ、何故「お宝」に執着するようにな...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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        <![CDATA[<p>　ディエンドの世界後編。海東大樹の過去が明かされ、何故「お宝」に執着するようになったのかも、それとなく明かされます。</p>
<p><br /></p>
<p>　ただし、海東の過去に関する描写は回想こそ充実していましたが、心情描写はあまり褒められたものではなく、殆どが士の長台詞に頼っており、その為、士自身も妙に早口になってしまい、何となく違和感がありました。台詞自体も説明台詞に終始しており、どうも登場人物に感情を感じられません。</p>
<p>　士に関して言えば、もはや「通りすがりの仮面ライダーだ！覚えておけ！」も何もあったものではなく、完全にお約束の数々はスポイルされており、私のようにパターンに納得してしまうような人間は、「何だかなぁ」という感想を持ってしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>　また、この世界の特徴である「飼殺しの人間」という描写も、前編では折角充実していたのに、今回は殆ど見られないというのもマイナス。結局洗脳されて微笑んでいるのはユウスケと夏海だけでした。この為、フォーティーンの底知れない不気味さもスポイルされ、しかもコンプリートフォームにあっさり倒される(その上ディエンドの活躍の場はない)という展開も手伝って、何とも弱々しいボスになってしまったのでした。</p>
<p><br /></p>
<p>　しかしながら、純一と海東の関係性を示す数々のシーンは、なかなか充実しており、特に純一の笑顔が象徴的に描かれたのは特筆に値します。結局、純一は洗脳を受けていたわけではなく、従順な笑顔自体も芝居だったことが判明するのですが、なるほど、それで目が笑っていないのかと納得させられます。即ち、笑顔の演技をしているという演技をしていたわけで、さすがは黒田さんです。</p>
<p>　純一自体がこれからどういう行動をとるのかは、視聴者の想像に任せられることになりましたが、やや希望を持たせる展開になっており、しかも純一を「完全には取り戻せなかった」ことで、海東の旅も続くという幕引きは巧くまとまっていると評価出来るでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　では、見所をまとめてみましたので、ご覧ください。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　前回からの続き。変身の解けた海東を、なおも襲うランス＝慎。そして、それを止めようとするラルク＝春香。</p>
<p><img src="images/23_01.jpg" alt="海東、仮面ライダーラルク、仮面ライダーランス" /></p>
<p>　「MISSING ACE」を未見なのでよく分かりませんが、春香とほぼ同一人物である夏美は、「ブレイド」らしく裏切りと虚栄心の横溢する世界のキャラクターでしたから、今回の行動は「ディケイド」の雰囲気に迎合したものだと言うことも可能でしょう。</p>
<p>　海東への攻撃の手を止めた慎は、純一が最高のライダーであったこと、そして、純一がフォーティーンの手先になったのは、海東の所為だと吐き捨てます。これは前回の繰り返しであり、おさらいの意味合いがあると思います。</p>
<p>　そして、またも住民達に追われて、逃走を余儀なくされる士達の図も前回と同様...。</p>
<p><br /></p>
<p>　逃走は士＆海東組と春香＆慎組の二手に分かれており、まず士＆海東組の方が描かれます。</p>
<p><br /></p>
<p>　士の元に「ユウスケがさらわれた」と慌てて夏海がやって来ます。海東は、</p>
<p><br /></p>
<p>「恐らく小野寺君は、フォーティーンの意のままになるよう処置されている」</p>
<p><br /></p>
<p>と士達に説明します。さらっと流してしまいそうですが、海東がフォーティーンの元で働いていた過去は、前回に慎のセリフとしては登場するものの、詳しくはこの後に描かれる為、この時点でのこのセリフは、「海東、やけに詳しいな」という感想を持つのが正解の筈。しかしながら、前回のユウスケの洗脳(？)シーンが鮮烈だった為、そういう「引っ掛かり」はあまり機能していません。</p>
<p><br /></p>
<p>　さらにそこへ純一も登場します。</p>
<p><br /></p>
<p>「会いたかったよ。大樹」</p>
<p><br /></p>
<p>　遂に、兄弟の邂逅です。</p>
<p><img src="images/23_02.jpg" alt="純一" /></p>
<p>　相変わらず、素晴らしい笑顔ですが、どことなく不気味な感覚が実に秀逸。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、春香と慎は別ルートで逃走中。</p>
<p><img src="images/23_03.jpg" alt="春香、慎" /></p>
<p>「おい春香！お前何考えてんだよ、大樹を庇うなんて」</p>
<p>「あの人は、昔の海東大樹じゃない。彼が、純一を元に戻したいって言うなら、その気持ちに賭けてみたいの。それに...」</p>
<p>「それに？何だよ」</p>
<p>「あの人の目、似てるの。純一に」</p>
<p>「またそれか。兄弟だから似るの当たり前だろ！このアホ女！」</p>
<p><br /></p>
<p>　目が似ているという発言は、前回、士に対しても使っていましたが、慎の反応を見る限り、頻繁にこのフレーズを使っているのでしょう。ややステロタイプな味付けですが、まぁ違和感はありません。これがちゃんと後の行動に繋がっていますし。</p>
<p><br /></p>
<p>　再度、士と海東サイドに場面は戻り、純一は昔と立場が入れ替わったことを皮肉ります。ここより、海東の過去が明かされる重要な回想シーンの始まりです。今回のメインは、この回想シーンだと言っても過言ではありません。</p>
<p><br /></p>
<p>　海東はかつてフォーティーンの元で、ローチ達とともに行動していました。</p>
<p><img src="images/23_04.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　ある日、3人のライダー達(つまり純一、春香、慎)を追っていた海東は、その逃走を許してしまいます。直後、海東の元に純一が現れ、</p>
<p><br /></p>
<p>「この世界の平和は、フォーティーン率いるローチ達が作ったものだ。お前は本当にそれでいいのか？」</p>
<p><br /></p>
<p>と問いかけます。</p>
<p><img src="images/23_05.jpg" alt="純一" /></p>
<p>「違うよ兄さん。僕は奴等の力を利用しているんだ。それでこの世界の秩序が保たれているのなら、いいじゃないか。それに、ローチ達は人々を傷つけてるわけじゃない。あくまでも管理しているだけだ。少しでも犯罪傾向のある者を捕まえて、特別施設でしっかり立ち直らせる。そう、僕の作った教育プログラムで。出来れば兄さんにも協力して欲しいんだ。仮面ライダーを捕まえる為にね」</p>
<p><br /></p>
<p>と答える海東でしたが、その返答がどう心に響いたか、純一は何も言わず去っていきます。</p>
<p><br /></p>
<p>　回想シーンでの純一は終始険しい表情を浮かべており、現在の笑顔一辺倒の純一とは一線を画しています。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで、次の回想シーンに入る前に、ちょっと脱線したいと思います。</p>
<p>　今回を最後まで視聴すると、純一の行動の真意が分かりますが、前述の純一による海東への問いかけは、この真意と微妙に食い違っているように見えます。</p>
<p>　結果的に、純一は自らがフォーティーンとなるべく、フォーティーンを利用していたのですが、海東への問いかけ自体は、字面からの印象では「圧倒的な力による平和」に対する抵抗が見られます。</p>
<p>　逆に、純一の真意に基づいて、この発言を解釈すると、「このままフォーティーンに操られたままでいいのか？我々兄弟で世界を支配しないか？」といった意味に取ることが出来ます。</p>
<p>　この回想シーンを視聴する時点では、勿論純一の真意は不明ですから、視聴者の解釈は自ずと前者になります。しかし、真意を知った後で、後から思い出して、「ああ、なるほど。そういう意味で言ったのか」と言える程の印象がなく、その点残念ではあります。</p>
<p><br /></p>
<p>　本編に話を戻します。回想シーンはさらに別の日の描写に。</p>
<p><br /></p>
<p>　ある日、海東は仮面ライダーの所在を突き留め、ダークローチの大群にそれを襲撃させます。容赦ない襲撃を受けたグレイブは変身が解け、純一の姿に。</p>
<p><img src="images/23_06.jpg" alt="ダークローチ、純一" /></p>
<p>　海東は、自分の兄がライダーだったことに驚きを隠せません。</p>
<p>　純一はダークローチに捕縛されつつも、春香と慎に逃げるように言い、自分はローチ達の手に落ちてしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>　海東はフォーティーンの元へと報告に戻り、純一に「教育プログラム」を受けさせれば良いと提案します。この教育プログラムは海東が考案したものなのですが、フォーティーンは海東にとって衝撃的な事実を話し始めます。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前は私の忠実な部下だ。そろそろ本当の事を知ってもいいだろう」</p>
<p>「本当の事？」</p>
<p><br /></p>
<p>　フォーティーンが手渡した携帯には、純一が「処置」を施される様子が映し出されていました。</p>
<p><img src="images/23_07.jpg" alt="純一" /></p>
<p>　ユウスケが受けた、脳内へ虫状の生物を寄生させて「洗脳」する処置です。</p>
<p><br /></p>
<p>「これは？」</p>
<p>「特別施設などというものは存在していない。そう、お前の教育プログラムなど機能していないということだ。お前の兄は自分の意志を失い、私の意のままになる」</p>
<p><br /></p>
<p>　フォーティーンは教育プログラムの名の影で、この洗脳処置を常態化していたのでした。</p>
<p><br /></p>
<p>「そんな、嘘だ！やめろ！やめてくれ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　海東はその日、フォーティーンの元から逃亡しました。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここでまたちょっと脱線。</p>
<p>　また純一の真意の話になりますが、純一は自らの意志でフォーティーンに従っていたわけで、この洗脳処置が今一つ噛み合いません。しかも、ライダーとして働いていたのは、フォーティーンの意志を体現する為であり...。この洗脳処置のシーンはフェイクなのでしょうか。海東にこの処置を見せたのは、真実を知っても自分に付き従う筈だというフォーティーンの自信だったのか。</p>
<p>　しかし、海東は自分の信じていた理想郷の正体を見るにつけ、純一の真意を知ることなくフォーティーンの元を離れて行ったのですから、海東兄弟の悲劇の深さは言い知れないものがあります。</p>
<p><br /></p>
<p>　このように、回想シーンの充実度は高いのですが、フォーティーンがこの世界に現れた経緯、海東がエリア管理委員会に入った経緯、純一達が仮面ライダーの力を手に入れた経緯、それら全てが抜け落ちている。これが今回最大の欠点だと思います。今一つこの世界の底が浅く感じられるのは、その辺りに原因があるようです。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、当時を回想し、純一は、</p>
<p><br /></p>
<p>「私はお前に感謝しているんだ。私は、お前のおかげで真っ当な人間になれた。今度は、私がお前を救ってあげよう。聞くところによると、お前も仮面ライダーの力を手に入れたらしいね。試してあげよう。お前の力を」</p>
<p><br /></p>
<p>と言うと、いきなりグレイブに変身して海東にパンチを見舞います。</p>
<p><img src="images/23_08.jpg" alt="仮面ライダーグレイブと海東" /></p>
<p>「どうした？変身しないのか？」</p>
<p>「僕の力は、兄さんと戦う為にあるんじゃない！兄さんを、救うためだ！」</p>
<p>「いいセリフだ。感動的だな。だが無意味だ」</p>
<p><br /></p>
<p>　セリフだけでも不気味な笑顔を浮かべているのが分かる素晴らしさ。それに対する海東の熱さもなかなかです。元々直線的な性格を有する海東ですが、今回はそこに「情熱」のようなものが宿っています。</p>
<p>　そこへ、ダークローチによってユウスケが連れて来られ、その場に打ち捨てられるように転がされます。ネガの世界でもそうでしたが、この世界でもユウスケの扱いは随分酷いものとなっています。</p>
<p><br /></p>
<p>　士と海東は、ダークローチの大群を迎撃すべく変身。ダークローチとの乱戦に突入していきますが、その隙に夏海が連れ去られてしまいます。</p>
<p>　すぐに追いかけようとする士ですが、グレイブが手をかざすと爆発が起こり、いつの間にか純一達は姿を消してしまいます。</p>
<p><img src="images/23_09.jpg" alt="仮面ライダーグレイブ" /></p>
<p>　この能力は仮面ライダーのものを超えている印象であり、既に純一は、フォーティーンに近い存在になりつつあったのかも知れません。</p>
<p><br /></p>
<p>　光写真館。ユウスケはキバーラに対して異様なまでに優しく、洗脳の効果が顕著に表れています。一方で栄次郎は、夏海がさらわれたと聞いて慌てふためいていました。士は「必ず何とかする」と栄次郎に約束します。夏海に対する士の思いも、やや変化しているようですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　同じ頃、顛末を報告しに来た純一に、フォーティーンは、</p>
<p><br /></p>
<p>「まさか海東大樹を取り逃がすとは。仮面ライダーの力を手に入れた奴は、お前の手に余るということか」</p>
<p><br /></p>
<p>と少々の皮肉を交えた言い回し。</p>
<p><br /></p>
<p>「いえ。実はもう一匹、妙なライダーの邪魔が入りまして」</p>
<p>「何者だ？」</p>
<p>「分かりません。恐らくは大樹の友かと」</p>
<p>「友？私の知る海東大樹は、友を作るタイプではなかったが...」</p>
<p><br /></p>
<p>　現在でも、海東は友を作るタイプではありません。士とは「友」というより腐れ縁に近く、また、共闘は偶然の産物となる場合が殆どです。ただし、今回は士の側からグッと海東に歩み寄る姿勢を見ることが出来ます。</p>
<p><br /></p>
<p>　「友」という言葉を茶化すかのように、士も遂に指名手配に。</p>
<p><img src="images/23_10.jpg" alt="海東と士、指名手配" /></p>
<p>　指名手配自体は、目立ちたがり屋の性分なのか、士はまんざらではなさそうですが、</p>
<p><br /></p>
<p>「しかし、海東の奴と一緒とはなぁ、気に食わん」</p>
<p><br /></p>
<p>との感想を漏らします。そこに現れた海東が、</p>
<p><br /></p>
<p>「それは僕の言うセリフだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と応酬。ここからは、やや早口の士が、しっかりと海東というキャラクターの根底に流れる熱さを代弁します。</p>
<p><br /></p>
<p>「今までお前のことを、ただのお宝マニアのコソ泥だと思っていたが、昔は信じるものがあったんだな。だがお前は、その信じるものに裏切られた」</p>
<p>「何が言いたいのかな？」</p>
<p>「お前は自分で自分のことを信じることが出来ない。だからお宝を集めることで、そんな自分を誤魔化そうとしていた...違うか」</p>
<p><br /></p>
<p>　苛立つ海東。工事現場のフェンスを蹴り倒したりします。</p>
<p><br /></p>
<p>「分かったような口を利かないでくれないか！？君に何が分かる！」</p>
<p>「分かるさ！お前は兄貴を助けることで自分を取り戻そうとしている。まぁ、それはそれでいい。俺も夏みかんを助けたい。この際だ。一緒に手を組もう」</p>
<p><br /></p>
<p>　士の差し出した手を払いのける海東。</p>
<p><br /></p>
<p>「断る。僕の問題は、僕の力で解決する！」</p>
<p>「一緒に映ってる仲だ。でかいプリクラみたいじゃないか、な」</p>
<p><br /></p>
<p>　え？プリクラ？</p>
<p>　士のセンスっぽくない珍妙な例えですねぇ。これはキャラに合わないなぁ...。</p>
<p><br /></p>
<p>　なお、その会話は、春香と慎も聞いており...って、海東といい春香と慎といい、どれだけ偶然登場するのか(笑)。</p>
<p>　で、話を聞いていた春香と慎も、海東に手を貸すといいます。春香の「純一の目に似ている」が、ここに繋がって来るわけです。4人で力を合わせれば、フォーティーンを倒せるかもしれないという話になるのですが...。</p>
<p><img src="images/23_11.jpg" alt="士、春香、海東、慎" /></p>
<p>「迷惑だ。やめてくれないか」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東は一言。その後、春香と慎を華麗なアクションで倒し、士に殴りかかる始末。海東が友を作るタイプではないということを、端的に示しているシーンですが、戸谷さんの長い脚で繰り出させるキックが美しく、不思議と厭味がありません。</p>
<p>　士に繰り出したパンチは、軽く阻まれてしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「俺はお前を信じている。何故なら、お前の弱さを知ったからだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と、割とクサめなセリフを吐きつつ、無理やり海東の手を取る士。</p>
<p><img src="images/23_12.jpg" alt="士と海東" /></p>
<p>「俺とお前が手を組めば、お前はお前自身を信じることが出来る。その気持ちは、お前の好きなお宝だ」</p>
<p><br /></p>
<p>　このセリフは、やや説得力に欠けます。何で士と組むことで、海東が自分自身を信じられるようになるんだろうか？</p>
<p>　基本的に誰も信じない士(これは今回のストーリーを回す為の方便にも見えますが...)が海東を信じられるのだから、自分自身をもっと信じられるだろうと言っている...そういうことでしょうか。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、ややすっきりしない感がなくもないですが、士は、夏海と海東の交換を純一に要求し、その場へのフォーティーンの立ち会いを要求します。</p>
<p><br /></p>
<p>「なるほど、面白い」</p>
<p>「罠です」</p>
<p>「だから面白いのだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　フォーティーンの余裕綽々な様子は、ずっしりとした悪役風情を感じさせます。その割には、後の扱いが少々軽いのですが(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　約束の場所では、士と海東が待っていました。海東は後ろ手に縛られており、その腕を縛ったロープは緩く、すぐに解けるようになっています。海東が夏海との交換になったら、士と海東が2人で一気にフォーティーンを攻撃する算段です。</p>
<p>　士はこの機に乗じ、</p>
<p><br /></p>
<p>「ところで、訊きたいことがある」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東に尋ねます。</p>
<p><br /></p>
<p>「何だ？」</p>
<p>「お前の過去は大体分かった。次は俺の番だ。以前、俺の過去を知っているようなことを言ったな。教えろ」</p>
<p>「いいだろう。君は...」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで中断。いい所で中断するのは、まぁお約束ですね。</p>
<p><br /></p>
<p>「士さ～ん！」</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海が純一に連れられてやって来ました。「士君」でなく「士さん」なのが笑えます。元々丁寧語で喋るキャラクターなので、敬称を変えるくらいしかなかったんですね。可笑しいです。約束通り、フォーティーンも同行しています。</p>
<p><img src="images/23_13.jpg" alt="フォーティーン、夏海、純一" /></p>
<p>　いよいよ海東との交換になり、夏海とすれ違います。すれ違いざま、海東がロープを解いて変身しようとすると、何と夏海に掴みかかられるのでした。</p>
<p><img src="images/23_14.jpg" alt="海東と夏海" /></p>
<p>　夏海はフォーティーンの意のままであり、浅薄な作戦も読まれていました。しかし、海東は夏海を振りほどいて変身を果たします。</p>
<p><img src="images/23_15.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　そこに、春香と慎も駆け付けて変身！</p>
<p><img src="images/23_16.jpg" alt="春香、慎" /></p>
<p>　更に、士も変身します。</p>
<p><img src="images/23_17.jpg" alt="士" /></p>
<p>　そして、</p>
<p><br /></p>
<p>「ケリを付けてあげましょう。大樹」</p>
<p><br /></p>
<p>と、純一も変身！</p>
<p><img src="images/23_18.jpg" alt="純一" /></p>
<p>　これでこの世界に現在存在しているライダーが全員揃い、大乱戦が開始されます。</p>
<p><img src="images/23_19.jpg" alt="仮面ライダーグレイブ、仮面ライダーディケイド、仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　この乱戦は、「MISSING ACE」のライダー達のデザインが似通っているにも関わらず、アクションの完成度が高く、敵味方の描き分けも秀逸です。</p>
<p>　そして、士が純一を抑え込んでいる間に、海東はフォーティーンを狙います。フォーティーンは臆することもなく、その巨大な正体を現します。士と海東が立ち向かうものの、その巨大さ故、一向に歯が立ちません。</p>
<p><img src="images/23_20.jpg" alt="フォーティーン" /></p>
<p>　「MISSING ACE」で使用されたCGモデルを流用しているものと思われますが、もはや特撮TVドラマという枠を超えた、素晴らしい完成度を誇る画面だと評価出来ます。巨大缶を感じさせるアングルも素晴らしい。</p>
<p><br /></p>
<p>「愚かな人間共！私は、この世界に平和をもたらしてやったのに！」</p>
<p><br /></p>
<p>と嘯くフォーティーン。その言葉に対し海東は、</p>
<p><br /></p>
<p>「違う！お前が作ったのは、地獄だ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と応えます。士も、</p>
<p><br /></p>
<p>「その通りだ。お前は人間達の目を閉じ、耳を塞ぎ、心を消した！人は自分の意志で生きなければならない。どんな世界でも、その意志は変えない！」</p>
<p><br /></p>
<p>と熱く語るのですが、どうも空回り感が否めず。井上さんの演技・言い回しはとても良いのですが、台詞自体がナレーションのような文章なので、生きた感じがしないのです。</p>
<p>　ここで士は、ケータッチでコンプリートフォームに変身します。</p>
<p><img src="images/23_21.jpg" alt="フォーティーン VS 仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　例のケータッチを装着するシーンは、とうとうあからさまなカット割りで処理されてしまいました。コンプリートフォーム、現場では使いあぐねている感じなのか、どうにも燃える要素に乏しいのは残念なところです。</p>
<p><br /></p>
<p>　選抜されたのは、何と装甲響鬼。「HIBIKI KAMEN RIDE ARMED」で呼び出します。</p>
<p><img src="images/23_22.jpg" alt="仮面ライダー装甲響鬼と仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム" /></p>
<p>　コンプリートフォームは短期決戦がお約束なので、全く苦戦することなく、「FINAL ATTACK RIDE」でフォーティーンを粉砕します。</p>
<p><img src="images/23_23.jpg" alt="FINAL ATTACK RIDE" /></p>
<p>　フォーティーンが滅びることで、ダークローチ達も消滅し、夏海も脳内の寄生虫が消えて元に戻ります。ここでの夏海の様子がポイント。寄生虫が消えた途端、寄生されていた間の記憶を失います。この様子を覚えておいて下さい。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、元に戻ったであろう純一の元へ、春香と慎が駆け寄りますが、2人は純一の一撃を受けます。</p>
<p><img src="images/23_24.jpg" alt="仮面ライダーディエンド、仮面ライダーグレイブ、仮面ライダーラルク、仮面ライダーランス" /></p>
<p>　士はそれを見て、</p>
<p><br /></p>
<p>「やっぱりな」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟きます。ここから先は、キャラクターのセリフの応酬によって純一の正体が暴かれていく展開なので、セリフをそのまま追ってみましょう。</p>
<p><br /></p>
<p>純一「馬鹿め。俺は自分の意志で動いていた。昔から、お前(海東)と同じだったんだ。自分の意志でフォーティーンの元で働いていた」</p>
<p>春香「どういうことなの？純一！あなたは、私達の仲間だったじゃない！」</p>
<p>純一「確かにな。だが、それは反乱分子を誘き出す為の、作戦に過ぎなかった」</p>
<p>慎「作戦！？どういうことだ！」</p>
<p>純一「仮面ライダーに味方をする者があれば、そいつはこの世界の反乱分子ということになる。俺は、そんな奴等を誘き寄せる為の、正に餌を演じていたんだよ」</p>
<p>海東「そんな...兄さんが...」</p>
<p>純一「この俺が、第2のフォーティーンとなり、この世界を支配する！」</p>
<p>海東「嘘だ...嘘だ！」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで、先程の夏海の様子を思い出してみましょう。</p>
<p>　夏海の場合は、寄生虫の消滅と共にフォーティーンの影響下にあった間の記憶を失っていますが、純一の場合は、フォーティーンの影響下にあったと劇中人物が考えている間の記憶が完璧に残っています。これはつまり、最初から洗脳なんかされていなかったということ、即ち、例の洗脳シーンは確実にフェイクだったということになるわけです。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、「取り戻す」筈の純一が元々「取り戻せない」ものだったことを知り、やや混乱気味になった海東は、純一に戦いを挑みます。</p>
<p>　士は、怒りに燃えて純一を攻撃しようとする慎と春香を制止し、海東と純一の戦いを見守るよう告げます。</p>
<p><br /></p>
<p>　壮絶な兄弟対決！アクションのテンポが高く、互いの攻撃の飛び交う様子は興奮モノです。</p>
<p><img src="images/23_25.jpg" alt="仮面ライダーディエンド VS 仮面ライダーグレイブ" /></p>
<p>　最終的には海東が純一の隙を突いて優位に立つこととなりましたが、海東は純一を撃てませんでした。逆に、撃てない海東に剣を振り下ろす純一でしたが...純一も海東を斬れませんでした。</p>
<p><img src="images/23_26.jpg" alt="海東と純一" /></p>
<p>「甘いな...大樹。何故攻撃を止めた？」</p>
<p>「兄さんだって」</p>
<p>「後悔するぞ。俺を倒さなかったことを」</p>
<p><br /></p>
<p>　この時点でも、海東兄弟は互いの主義主張が相容れない状態なのですが、実は互いの事をよく理解しているように見えます。現実の兄弟も、大多数は程度こそあれ、そんな感じではないかと、私は思います。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前はフォーティーンにはなれない。海東大樹は今、自分を信じ、自分の意志で動いている。そんな弟をお前は倒せなかった。それは、お前が人間の中の自由な意志を認めているからだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と、士がこの状況を補完するような台詞を口にしますが、これは蛇足な気がします。例の「チャラ～♪」が鳴り響くタイミングとしても、かなり中途半端です。この台詞、ない方が深みのあるシーンになったと思うんですけどね。</p>
<p>　この後、海東の元を去る純一が、笑顔を見せることはなかったという、実に秀逸な演出が見られるだけあって、やや残念です。</p>
<p><img src="images/23_27.jpg" alt="純一" /></p>
<p>　この後も、純一を見送った士がダメ押し的な台詞を披露します。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前は一番大事なお宝をこの世界で手に入れた。もう盗みをしなくても済むな」</p>
<p>「やめてくれないか。そういうそれっぽいこと言うの」</p>
<p><br /></p>
<p>　この海東の感想が、そのまま私の感想ですけど、そこまで視聴者の感情とシンクロするよう計算されていたのならば、素直に感服します。</p>
<p><br /></p>
<p>「おい、どこへ行く？」</p>
<p>「決まってるさ。新しいお宝を探しに」</p>
<p><img src="images/23_28.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　士はいつもの海東に戻ったのを見届けて微笑みます。</p>
<p><img src="images/23_29.jpg" alt="士" /></p>
<p>　士が光写真館に帰ると、ユウスケも元に戻っており、しかもキバーラに優しくなくなっていました。極端ですが、これはこれで可笑しい。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、次はまさかのシンケンジャーの世界。これは見モノです。ライダーファンの中にはアンチ戦隊の方もおられることと思いますが、そもそも元祖戦隊の「ゴレンジャー」が複数ライダーという発想から生まれたものですから、30数年を経て、遂に邂逅を果たすという、感慨深い瞬間なのです。好き嫌いに関わらず、とにかく見ましょう(笑)。</p>
<p><img src="images/23_30.jpg" alt="次はシンケンジャーの世界" /></p>
<p>「ディケイド、聞こえるぞお前の悲鳴が。次の世界は...」</p>
<p><br /></p>
<p>と、せせら笑う鳴滝。</p>
<p><img src="images/23_31.jpg" alt="鳴滝" /></p>
<p>　士の悲鳴が聞こえることはないと思いますが、大体仮面ライダーそのものが存在しない世界ですから、さぞかし驚きはすることでしょう。色々と楽しみは尽きません。</p>]]>
    </content>
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    <title>おことわり</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.sirmiles.com/decade/notes1150.html" />
    <id>tag:www.sirmiles.com,2009:/decade//13.1150</id>

    <published>2009-07-05T08:32:41Z</published>
    <updated>2009-07-05T08:39:54Z</updated>

    <summary>　いつも当ブログをご覧頂き、誠に有難うございます。 　私個人の仕事の事情で、平日...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
        <uri>http://www.sirmiles.com/</uri>
    </author>
    
        <category term="雑記" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.sirmiles.com/decade/">
        <![CDATA[<p>　いつも当ブログをご覧頂き、誠に有難うございます。</p>
<p><br /></p>
<p>　私個人の仕事の事情で、平日は日中に一切ネットを見る事が出来ない状態となり、今後しばらく更新が著しく滞ることが予想されます。</p>
<p>　従って、通常更新されるであろう曜日にご訪問頂いても、その週に放映された回についての記事がアップされていないといったことが、多々見られることと思われます。</p>
<p><br /></p>
<p>　つきましては、このあたりの事情を何卒ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。</p>
<p>　今後とも当ブログをよろしくお願い申し上げます。</p>]]>
        
    </content>
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    <title>第22話「ディエンド指名手配」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.sirmiles.com/decade/story1149.html" />
    <id>tag:www.sirmiles.com,2009:/decade//13.1149</id>

    <published>2009-07-02T14:00:48Z</published>
    <updated>2009-07-02T14:02:07Z</updated>

    <summary>　ディエンド、即ち海東大樹の世界。 　「泥棒」と士に揶揄される海東と、指名手配と...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
        <uri>http://www.sirmiles.com/</uri>
    </author>
    
        <category term="感想" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="ストーリー" label="ストーリー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.sirmiles.com/decade/">
        <![CDATA[<p>　ディエンド、即ち海東大樹の世界。</p>
<p>　「泥棒」と士に揶揄される海東と、指名手配という組み合わせは違和感がなく、面白いシチュエーションだと思います。しかも、ディエンドの世界は劇場版「仮面ライダー剣 MISSING ACE」のパラレルワールドでもあるという仕掛け。前回のネガ編が、紅音也を擁してダークライダー達の跋扈する特殊な世界としていたのに対し、元になる世界観がはっきりしているのが特徴です。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで一つお断りを。</p>
<p>　「MISSING ACE」、私は未見であり、雑誌やWeb等で見聞きした情報しかありません。基本的な流れは把握していますが、圧倒的に説得力が欠けていることを、最初にお詫び申し上げます。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、さすがに元々存在する世界観をベースにした上、オリジナルのキャストを揃えただけあって、安定感という点では、ネガの世界とは比較にならないほど。厳密に言えば、ダークローチの集団とフォーティーンは直接的な繋がりがないのですが(劇場版はアルビローチ)、同じ「剣」由来ということで、統一感を感じさせます。また、この世界特有の新怪人として、ボスローチが登場。他のライダー世界とのパターンの統一感も感じさせます。</p>
<p>　なお、私のように「MISSING ACE」を本当にMISSINGしたとしても、単純に面白いと感じられるストーリーで、海東の謎めいた出自が明かされるかも知れないとあって、視聴者の興味も大いにひきつけています。妙に片田舎が強調される割には、フォーティーンの拠点は都会的なビルディングだったりと、ビジュアルのインパクトも充分。言い方は悪いですが、井上脚本特有の「本筋に関わらないギャグの応酬」も殆どユウスケに集約されてしまっている為、全体的な流れも滞りなく進行します。テンポも良いです。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで、今回登場するゲスト陣について言及しておきます。</p>
<p><br /></p>
<p>　海東純一＝仮面ライダーグレイブは、「MISSING ACE」では志村純一となっており、キャストはオリジナルと同一の黒田勇樹さんです。私なんかは、KinKi Kidsの出演で話題となった「人間・失格」でのインパクトある演技が、非常に強く印象に残っています。「MISSING ACE」への登場を知った時も驚きましたが、今回の登場にも驚きました。</p>
<p><br /></p>
<p>　禍木慎＝仮面ライダーランスは、杉浦太雄さん。特撮ファン的には「ウルトラマンコスモス」の主演である杉浦太陽さんの弟として広く認知されていますね。この方も「MISSING ACE」への登場時にかなり話題になった記憶があります。</p>
<p><br /></p>
<p>　三輪春香＝仮面ライダーラルクは、「MISSING ACE」では三輪夏美となっており、キャストは他のメンバー同様、オリジナルと同一の三津谷葉子さんです。かつてはグラビアアイドルとしてもかなりの知名度がありましたから、加藤夏希さんと並ぶ女性ライダーとして、鮮烈な登場だったと記憶しています。</p>
<p><br /></p>
<p>　何故、禍木慎だけオリジナルと同一の名前なのかは不明ですが、この時点で考えられることとしては、元々3人とも、ネガの世界における紅音也と同様に、「パラレルな同一人物」として存在している可能性があり、純一は海東の兄でなければならない為に姓を変更され、春香は「夏美」だと夏海と語音が被ってしまう為に変更されたのではないでしょうか。3人とも少しずつ性格設定等異なっているようですが、限りなくオリジナルに近い人物だと言えるでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　では、見所をまとめてみましたので、続きをどうぞ。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　光写真館の背景ロールにディエンドのシンボルマークと「WANTED」の文字が踊ります。それを見て、夏海とユウスケは驚きを隠せません。ところが士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「何を驚いてる？ちくわには必ず穴が開いてんのと同じぐらい、当然のことだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と、分かったような分からないような妙な例えで答えると、写真館の外へ出て行きます。</p>
<p>　士が外へ出てみると、光写真館はかなりの田舎に建っていました。ユウスケが確かめたところによると、バスが一日2本だけしか通らない片田舎。バスの少なさに限れば、私が住んでいる所も似たようなもんですわ(笑)。</p>
<p><img src="images/22_01.jpg" alt="光写真館" /></p>
<p>　そして、士は普通のサラリーマン風の格好になっています。残念なことに、このサラリーマン風の格好は、今回の話の根幹には殆ど関わりません。前回のネガの世界でもそうでしたが、9つの世界を旅した後は、士の格好が話の中心に食い込んでくることがなくなってしまいました。これはやや残念です。</p>
<p><br /></p>
<p>　周辺には、過剰とも思えるほど立て札が立てられ、指名手配のポスターが貼られています。</p>
<p><br /></p>
<p>「超危険！指名手配中 仮面ライダーディエンド」</p>
<p>「全世界指名手配 超危険人物 海東大樹」</p>
<p><br /></p>
<p>といった、過激な文句と共に、煽動的な雰囲気になっています。</p>
<p><img src="images/22_02.jpg" alt="海東指名手配" /></p>
<p>「一体何をしたんでしょう？」</p>
<p><br /></p>
<p>と夏海。士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「泥棒、強盗、殺人、放火。奴なら何をしてもおかしくない」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東のことを徹底的にこき下ろします。実際、海東は士が言うような悪人ではないことは、視聴者の良く知るところです。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここでオープニングに突入。主題歌が2番に変更されていました。よりヒーローソングらしい歌詞になっており、これからクライマックスに向けての激動を予感させるいい措置ですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、士は自分の名刺に記された「山田商店」に向かってみることに。士のこの世界の立場は、その「山田商店」の社員ということになっています。そこに行くことで、何か分かるかもしれないと考えたわけです。ここまではパターン通りですが、如何せんその先がないんだよなぁ...。</p>
<p>　何となく士に同行したユウスケと夏海は、道ゆく人々の頻繁な挨拶を受けます。見知らぬ人にも挨拶するというのは、田舎らしいと言えば田舎らしい風景ですが、実際はそれが極端な行為の一つとして描かれていたことが、後から判明するのです。</p>
<p>　そして、腹が減って疲れを見せ始めたユウスケは、通りすがりの子供に弁当をもらい受けます。何の前触れもなく、子供が親切心で弁当を差し出す様子は、先程の頻繁な挨拶と違って、かなり過激な親切心であり、ここから一気にこの世界の特殊性が見えてきます。</p>
<p><br /></p>
<p>「何て心温まる...。色んな世界を旅してきたけど、こんなに優しくされたのは初めてだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と感激しきりのユウスケは、夏海と共に弁当を堪能します。結局、士とは別行動に。</p>
<p><br /></p>
<p>　その頃、海東もこの世界にやって来ており、</p>
<p><br /></p>
<p>「遂に戻ってきたか。僕の世界に」</p>
<p><br /></p>
<p>と感慨深げ。</p>
<p><img src="images/22_03.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　足元に破れた指名手配のポスターがあり、振り向けば自分を指名手配するポスターだらけ。それを見て、</p>
<p><br /></p>
<p>「やはり、こういうことになっていたか」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟く海東。親切な住民達という印象とは180°異なる、血相を変えた住民達が、海東に迫ってきます。海東はためらわずディエンドライバーで銃撃するのですが...。</p>
<p>　この住民達は、後から判明する事柄を踏まえれば、ローチによって意志を奪われた者達ということになりますが、人間は人間であり、そうなると海東の射撃の意味はかなり際どいものになります。威嚇なのか、ローチそのものと見做して撃ったのか。そこは判然としませんから、余計に気になってしまうところです。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、士は山田商店にやって来て大歓迎を受けていました。</p>
<p><img src="images/22_04.jpg" alt="山田商店にて" /></p>
<p>「大歓迎だなぁ、悪くない。で、俺の仕事は何だ？」</p>
<p><br /></p>
<p>と足組みして尊大な態度をとる士の仕事は、電動歯ブラシのセールスマン。「山田商店」自体は、とても大きな会社とは思えない印象(商品説明のパンフレットも手書き仕様)なので、自社開発の電動歯ブラシを片田舎で売るというのは実に妙ですが、何と士が初めに寄った家では、50本のオーダーを獲得。</p>
<p><br /></p>
<p>「俺の魅力を以てすれば、こんなもんかな」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。これも後から顧みれば、親切心をルール付けられている住民故に、売り込まれれば買わざるを得ない。よってこんな片田舎でも小規模会社を経営していくだけの市場は充分に存在するという、何ともギャグだけに留まらない、SFチックなリアリティがあるのでした。</p>
<p><br /></p>
<p>　同じ頃、海東を指名手配している警察に行けば、海東のことについて何か分かるかもしれないと考えた夏海は、ユウスケと共に警察に行くことに決めていました。</p>
<p>　警察署がどの方向にあるかさっぱり分からないユウスケ達。ところが、突如遭遇した住民が親切に案内してくれるばかりでなく、何と夏海とユウスケをおぶって現地まで連れて行ってくれることに。</p>
<p><img src="images/22_05.jpg" alt="夏海とユウスケ" /></p>
<p>　ユウスケは、あまりにも優しいこの世界に疑念を持つことなく、すっかり気に入ってしまいます。よくよく考えてみれば、ネガ世界が士に対するトラップだったように、この世界はユウスケに対するトラップという側面があるのかも知れません。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方で士は、順調に歯ブラシを売りまくっていました。士が商談を成功させ、その家から出た途端、猛スピードで走ってきた学生の自転車と接触。それでも猛スピードで自転車を走らせ続ける学生は、遅刻しそうだという理由と共に「すいませ～ん！」という謝罪の言葉を連発して走り去って行きます。</p>
<p>　士が仕方ないと思いつつ落ちたかばんを拾うと、その学生の悲鳴が。</p>
<p><br /></p>
<p>　学生はダークローチに襲われていました。</p>
<p><img src="images/22_06.jpg" alt="ダークローチ" /></p>
<p>「忘れたのか？この世界のルールを！」</p>
<p><br /></p>
<p>というダークローチ。そこに、禍木慎と三輪春香が登場。</p>
<p><img src="images/22_07.jpg" alt="慎と春香" /></p>
<p>「この世界のルールなら私達が変えてみせる！」</p>
<p><br /></p>
<p>と見得を切り、ランスとラルクに変身します。</p>
<p><img src="images/22_08.jpg" alt="仮面ライダーランスと仮面ライダーラルク" /></p>
<p>　春香の「変身！」のカットは色気があっていいですね。</p>
<p>　悲鳴を聞いてやって来た士も、ディケイドに変身して加勢。</p>
<p><img src="images/22_09.jpg" alt="士" /></p>
<p>　ディケイドの一撃をきっかけに、ランスとラルクがダークローチを粉砕します。</p>
<p><br /></p>
<p>　これ、「MISSING ACE」を見ていれば感激倍増なんでしょうけど、残念ながら未見なのであまり感慨がありません(ごめんなさい)。ただ、私が把握している限りでは、オリジナルにおいては、グレイブ、ランス、ラルクそれぞれが互いを陥れるような状況だったようなので、しっかり共闘している今回は見ていて気分がいいです。</p>
<p><br /></p>
<p>　慎がディケイドに向かって、</p>
<p><br /></p>
<p>「誰だ？誰だお前？」</p>
<p><br /></p>
<p>と尋ねると、</p>
<p><br /></p>
<p>「通りすがりの仮面ライダーだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と答える士。まさかこの決まり文句が「前編」で登場するとは思いませんでした。まぁここはサラリと流した程度なので、いつものパターンの範疇に含めることは出来ませんが。</p>
<p><br /></p>
<p>　そうこうしているうちに、彼らを住民達が包囲していきます。先程海東に迫った、目つきの悪い住民達です。慎と春香はすぐに逃亡。士もその後を追って同行します。</p>
<p>　ひとまず落ち着いた神社の境内で、慎と春香に事情を聴く士。この世界では、仮面ライダーは社会の敵ということになっており、慎と春香は逃亡しつつ戦っているのだといいます。これはカブトの世界におけるカブトの存在に類似していますが、仮面ライダーという存在ならば、その全てが社会に敵視されるという、特撮では定番化した「別世界ならではの構図」になっています。ただ、その「定番」は大抵がすぐに元の世界に戻れる安心感を伴っている為、あまり緊張感がないという特徴がありますが、「ディケイド」の場合、元の世界というものが不明確だという特徴がある為、このあたりの緊張感は格別なものとなっています。</p>
<p><br /></p>
<p>　その緊張感を煽るべく、絶妙のタイミングで鳴滝が登場。今回は、鳴滝の役割の一つである「その世界の特徴の説明係」という面がよく活かされています。</p>
<p><img src="images/22_10.jpg" alt="鳴滝" /></p>
<p>「お前の旅はここで終わりだ。この世界は仮面ライダーを抹殺する！」</p>
<p>「どういうことだ？」</p>
<p>「お前の敵はこの社会全体だ。お前は必ず潰されることになる！」</p>
<p><br /></p>
<p>　これまでは、ディケイド＝士単体に対する敵が世界に存在する構図が多用されてきましたが、今回は仮面ライダーという存在そのものが抹殺されるべき対象となっているわけです。話はスケールアップしていますが、どことなく牧歌的なビジュアルが続くので、スペクタクル感がありません。このギャップが面白いところ。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、警察にやって来た夏海とユウスケは、カツ丼を振る舞われるなど、過剰なほどに丁寧な待遇を受けます。しかし、海東大樹の名を出した途端、巡査は目の色を変えて自転車を飛ばし、どこかへ行ってしまいました。光写真館に帰ってきた夏海とユウスケは、丁度帰ってきていた士にその出来事を報告。結局、警察側からは、夏海達の知っている海東の情報が欲しいとの申し入れがあり、夏海とユウスケは「偉い人」と会う約束をしてきたと言います。何かを思い立った士は、その「偉い人」に会う為、夏海達と行動を共にします。</p>
<p>　この時点で「山田商店」は影も形もなくなっちゃうんだよなぁ...。社員総出で大歓迎とか、歯ブラシが50本とか、単なるギャグだったわけです(一応、過剰な親切心という要素を見せる仕掛けではありましたが)。</p>
<p><br /></p>
<p>　その「偉い人」がいるという場所にやって来た一同は、何故かその施設の屋内プールに通され、そこで純一と出会います。</p>
<p><img src="images/22_11.jpg" alt="純一" /></p>
<p>　黒田さんの凄い所は、満面の笑みを浮かべつつ、目が笑っていない所です。これは本当に凄い。さすがかつて名子役と呼ばれただけの事はありますね。</p>
<p><br /></p>
<p>　改めて制服に着替えた純一は、士達の海東が何をしたのかという疑問に、</p>
<p><br /></p>
<p>「あいつは、この社会を壊そうとしたんです。言わば、反逆です」</p>
<p><br /></p>
<p>と笑顔で答えます。ユウスケは、</p>
<p><br /></p>
<p>「こんな素晴らしい世界を？あいつ、何て奴だ」</p>
<p><br /></p>
<p>と無思慮に同調。ユウスケは完全にこの世界を気に入ってしまっています。士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「大体分かった。で、あんたは一体何者なんだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と純一の素性を問います。</p>
<p><br /></p>
<p>純一「申し遅れました。私はエリア管理委員会次官・海東純一と申します」</p>
<p>ユウスケ「海東？」</p>
<p>純一「ええ。大樹は私の弟です」</p>
<p>夏海「じゃあ、大樹さんのお兄さん！」</p>
<p>士「同じことを繰り返すな」</p>
<p><img src="images/22_12.jpg" alt="純一、夏海、ユウスケ、士" /></p>
<p>　この夏海のおバカ発言は賛否を呼ぶことでしょう(笑)。純一は笑顔でサラリと自己紹介していますが、相変わらず目が笑っていない状態の為、弟と称する海東を内心どう思っているのかは、さっぱり読めません。う～ん、やっぱり凄い。</p>
<p><br /></p>
<p>　同じ頃、慎と春香は住民達から逃げ切り、川の近くと思われる場所に居ました。会話は純一に対する思い出話に。</p>
<p>　春香は士の目が純一に似ていたと呟き、春香が純一のことを忘れられないのだと慎に指摘されます。しかし慎にとってもそれは同様でした。</p>
<p><br /></p>
<p>　かつては3人で一つだったと振り替える春香。ここでかつての3人の変身シーンが回想として披露されます。</p>
<p><img src="images/22_13.jpg" alt="慎、純一、春香" /></p>
<p>「俺は必ず純一を取り戻す。ヤツは最高だったよ...それなのに、大樹の所為で...」</p>
<p><br /></p>
<p>と慎。彼の見解では、純一は海東によって敵側に回ってしまったということになっているようです。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに突如ダークローチの集団が現れます。慎と春香は変身して立ち向かいますが、たちまち劣勢になってしまいます。続いて海東が登場。ディエンドに変身してダークローチに立ち向かいます。</p>
<p><img src="images/22_14.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　「FINAL ATTACK RIDE」でダークローチを一掃するディエンド。</p>
<p><img src="images/22_15.jpg" alt="仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>春香「あなた、いつの間にライダーの力を！？」</p>
<p>慎「そんなことはどうでもいい。大樹、お前だけは許せない！」</p>
<p>海東「君達との戦いなんか望んでない。僕は兄さんを助けに、元に戻す為に来たんだ！」</p>
<p><img src="images/22_16.jpg" alt="仮面ライダーランスと仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　今回の海東の行動原理は、「お宝の奪取」ではなく「肉親の奪回」にあります。どちらも海東にとって「重要なもの」であることに変わりはありませんが、ニュアンスは随分異なります。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに更なるダークローチの一団がやって来ますが、ディケイドが一掃します。</p>
<p><br /></p>
<p>「話を聞かせてもらおうか」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。初めは士に「関係ない」の一点張りだった海東も、士の「純一に会った」という話を聞くと、悟ったかのような表情に変わります。</p>
<p><br /></p>
<p>士「あちらさんはお前のことをふん捕まえたがっている。何せ、お前は極悪非道の指名手配者だからな。この際自首して、死刑にでもなったらどうだ？」</p>
<p>海東「じゃあ、やっぱり兄さんは...」</p>
<p>慎「ああ。純一はローチの手先になっている。お前の所為でな」</p>
<p><br /></p>
<p>　春香の説明によれば、この社会はローチによって支配され、優しさのルールを強いられて飼いならされており、ルールを破った者は、エリア管理委員に連行されて自分の意志を奪われるといいます。意志を奪われるというのは、即ち「フォーティーン」の意志のままに操り人形にされてしまうことを意味します。「フォーティーン」とはローチのトップで、事実上この世界を支配している人物です。</p>
<p>　士があまりにもこの世界のことを知らないので、慎はかなり怪訝な顔をしますが、海東の「別の世界の人間」という説明でやや納得します。</p>
<p><br /></p>
<p>　私は、慎や春香が士を襲撃するという展開を予想していたのですが、予想に反して士に対する風当りは相当緩いものになっていました。社会そのものの構造が仮面ライダーを抹殺する方向を示しているので、鳴滝もわざわざ士を「破壊者」「悪魔」として吹聴していなかったようです。代わりに、慎は海東への非常に強い敵対心を持っています。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、夏海は大量の荷物を抱えて立ち往生している老婆を助けようとしていました。ユウスケは夏海の優しさに感じ入り、微笑んで突っ立っていましたが、そこにダークローチが出現。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前の優しさはどうした？」</p>
<p><br /></p>
<p>と言われ、夏海の目前でダークローチに拉致されてしまいます。ここで場面はフォーティーンの居る一室へ。</p>
<p><br /></p>
<p>「奴か。よその世界から来た人間というのは」</p>
<p><br /></p>
<p>というフォーティーンの問いに対し、純一は、</p>
<p><br /></p>
<p>「はい。もうすぐこの世界に適合できる人間になることでしょう。あなた様の意志のままに動く人間に」</p>
<p><br /></p>
<p>と答えます。ユウスケは純一と会った時点から別世界の人間としてマークされていたようで、ダークローチの言う「優しさ」云々は関係なく、拉致は仕組まれたものだったことが分かります。</p>
<p>　この人物がフォーティーン。伊藤高史さんが演じています。屈強な感じがなかなかの存在感。</p>
<p><img src="images/22_17.jpg" alt="フォーティーン" /></p>
<p>　当のユウスケは、得体の知れない液体と共に、虫状の生物を脳に注入されます。</p>
<p><img src="images/22_18.jpg" alt="ユウスケ" /></p>
<p>　実にグロテスクな感覚ですが、「ストロンガー」におけるサタン虫に類似しており、オマージュ的なものも感じられます。70～80年代の特撮TVドラマって、結構グロテスクな映像に溢れていたんですよねぇ。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、ここから今回のクライマックス突入になります。</p>
<p><br /></p>
<p>　慎は、海東が昔ローチの仲間だったといいます。純一は何故ローチの手先になったのか、そしてそこに海東がどう関わっていたのか、それが後編に持ち越される謎となります。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、海東と純一に関する話題を擁する士達を、フォーティーンに操られた人間たちと、ボスローチ率いるダークローチ軍団が襲撃します。</p>
<p><img src="images/22_19.jpg" alt="ボスローチとダークローチ達" /></p>
<p>　ボスローチはダークローチのいかにも昆虫っぽい外観を継承しつつ、モチーフをカブトムシにすることで、その格の違いを表現しています。ただし、スーツそのものはビートルアンデッドの流用であり、このビートルアンデッドは「MISSING ACE」に登場しています。つまり、純然たる新怪人ではないということです。</p>
<p><br /></p>
<p>　4人は戦闘態勢に。同時変身がカッコいいです。</p>
<p><img src="images/22_20.jpg" alt="仮面ライダーラルク、仮面ライダーディケイド、仮面ライダーランス、仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　大乱戦が開始されますが、それぞれに個性的なアクションの見せ場があって充実度が高いです。特にディエンドは、</p>
<p><br /></p>
<p>「兵隊さん、行ってらっしゃい」</p>
<p><br /></p>
<p>という軽口と共に「KAMEN RIDE RIOTROOPERS」でライオトルーパーを出すところが秀逸。</p>
<p><img src="images/22_21.jpg" alt="ライオトルーパー、仮面ライダーディエンド VS ダークローチ" /></p>
<p>　このライオトルーパーの攻撃により、自分が相手をするダークローチ達を、一瞬で殲滅させています。</p>
<p><br /></p>
<p>　戦いが一段落すると、突如慎が、</p>
<p><br /></p>
<p>「大樹、やっぱ信用出来ねぇな、お前のこと。俺達を売ったんじゃねぇのか！？」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東に襲いかかります。</p>
<p><br /></p>
<p>「違う！」</p>
<p><br /></p>
<p>と懸命に否定する海東ですが、慎との戦いを望んでいない為、防戦一方に。</p>
<p>　一方、士は混迷する戦況を打開すべくコンプリートフォームに変身。しかしながら、何故か演出が前回と統一されていないのが気になります。まず、ケータッチのタッチ方法がよりトイに近い形式に。前回はiPhoneをスクラッチするように操作していましたが、今回はシンボルマークを一つ一つタッチしています。そして、ケータッチの装着シーンが甘く、ディケイドライバーをずらした後のカットと全く繋がっていません。前回のカットは非常に良かったので、今回は少々興醒めしてしまいました。更に、各ライダーカードがアップになるカットで、エンブレムが浮かび上がるという合成がなく、効果音もズレて聞こえる為、今一つ盛り上がりに欠けます。これらのトーンダウンは一体どういう意図なのでしょうか...。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、ディケイドは、「KIVA KAMEN RIDE EMPEROR」でキバ・エンペラーフォームを呼び出します。このセレクトは、ダークローチに合わせたものではなく、あくまで前回のダークキバとの繋がりを重視したものと思われます。前の世界の主役ライダーに「KAMEN RIDE」するというお約束がありましたからね。</p>
<p><img src="images/22_22.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダーキバ・エンペラーフォーム" /></p>
<p>　そして、「FINAL ATTACK RIDE」でダークローチの一団を一掃。</p>
<p><img src="images/22_23.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダーキバ・エンペラーフォーム VS ダークローチ" /></p>
<p>　シンクロアクションはバッチリ決まっていました。</p>
<p><br /></p>
<p>　次回への「引き」は、慎が、</p>
<p><br /></p>
<p>「お前の罪を、あの世で償え！」</p>
<p><br /></p>
<p>と叫びつつ、ディエンドに一撃を決めるシーンで。</p>
<p>　慎と海東の因縁がクローズアップされていますが、ここにどう士が関わってくるのか、大いに興味を引かれますね。次回は巨大なフォーティーンも登場するようですし、楽しみです。</p>]]>
    </content>
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    <title>第21話「歩く完全ライダー図鑑」</title>
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    <published>2009-06-18T03:54:15Z</published>
    <updated>2009-06-18T04:55:51Z</updated>

    <summary>　ダークライダー編の後編。前回断片的に示された要素が、一気に一つへまとまっていき...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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        <![CDATA[<p>　ダークライダー編の後編。前回断片的に示された要素が、一気に一つへまとまっていきます。</p>
<p><br /></p>
<p>　この世界はダークキバを初めとするライダー達によって管理された、「人間が生きるべきでない世界」とされています。このことに関しては、オルタナティブの扱いがやや中途半端だったことで、「ライダー達」というのがリュウガやオーガ、ダークカブトを含んでのことなのかが、イマイチ不明瞭になってしまっています。また、最終的に音也はディケイドによって倒されることなく、1人立ち去って行くことから、士が関わったにしろ、この世界の構造が変わることもなかったわけで、すっきり感もやや薄くなっています。</p>
<p><br /></p>
<p>　なお、しきりとこの世界が「士が生きるべき世界」だと強調されますが、これはいわゆる罠なのか、それとも、本当に士にはダークライダー的な資質があり、ディケイド自身ダークライダーという称号が相応しいライダーなのか、という問い掛けがなされます。ブラックをベースにまとめられたコンプリートフォームは、ある意味ダーク系のライダーっぽいとも言えますが、この時点でははっきりとしたことは分かりません。</p>
<p><br /></p>
<p>　そのコンプリートフォームですが、誰もが驚くデザインであることに異論はないでしょう。頭部と胸部にカードをずらり並べるという方法論は、インパクトがありすぎて本当の所「カッコ悪い」と思います。サブタイトルに「完全ライダー図鑑」とありますが、非常に的を射ていて、一流の皮肉なのかと勘ぐってしまいますが、実際動くところを見ると結構カッコ良く、特有の「恐ろしさ」があります。変身やライダーをシンクロさせるアクション等にも深い工夫が見られ、見た目のインパクトに負けない印象を与えることに成功しています。</p>
<p><br /></p>
<p>　コンプリートフォームの鍵となる「ケータッチ」に関しては、完全に説明不足になっており、何故この世界にあったのか、何故音也が士に手渡そうとしていたのか、何故千夏が奪って逃げたのか、殆ど説明されていません。ただし、「TGクラブの幻」たる千夏と絡めて描かれた「お宝」としての存在感は充分で、単純なパワーアップ劇に留まらない、「ちょっと何か引っ掛かる」感じの雰囲気は、井上脚本ならではの魅力だと思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　では、今回も見所を整理してみました。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　冒頭は士と音也の会話。前回の「腕試し」において、音也には士に対する敵意がなかったのを示すように、実に自然体で士に接しています。</p>
<p><img src="images/21_01.jpg" alt="士と音也" /></p>
<p>「結局、この世界は救われていなかったということか？...いや、それとも...」</p>
<p><br /></p>
<p>という士に対して、音也は嘲笑を以って応えます。</p>
<p><br /></p>
<p>「この世界が救われる必要などない。それに、お前はここに住むのに相応しい人間だ。やがてお前は我々の宝を受け継ぐことになるだろう」</p>
<p>「気に入らないな。人の人生を勝手に決めるな」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで音也は立ち去ってしまいます。物陰でその様子を伺っていた海東が、</p>
<p><br /></p>
<p>「間違ってるよなぁ、あの男」</p>
<p><br /></p>
<p>と士に言います。「人生を勝手に決めるな」という士の言に同調するかのようですが、</p>
<p><br /></p>
<p>「お宝受継ぐのなら、この僕しかいないのに」</p>
<p><br /></p>
<p>と、やっぱりいつもの海東であり、ニヤリとさせられます。士は海東の発言などどうでもいいのか、逆に海東に質問を投げかけます。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前、この世界をどう思う？」</p>
<p>「お宝さえあれば、僕にとってはいい所さ。だが、これだけは言える。ここは、ネガの世界だ」</p>
<p>「ネガ？」</p>
<p><br /></p>
<p>　海東は、士よりもずっと前から「通りすがりの仮面ライダー」であり、この世界のことも、かなりのレベルで把握しているように見受けられます。そして、今回のカギとなる「ネガ」の言葉を、いきなり冒頭から登場させることで強い印象を与えています。</p>
<p><br /></p>
<p>　ちなみに、オープニングのナレーションは、マイナーチェンジが施され、</p>
<p><br /></p>
<p>「世界の破壊者・ディケイド。幾つもの世界を巡り、その瞳は何を見る...」</p>
<p><br /></p>
<p>になっていました。「9つの」が「幾つもの」に変わったわけです。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、お見合いから逃走してきたユウスケは、女性3人が化け物になったと騒ぎ立てます。士は捲くし立てるユウスケをやや煩いと感じている様子。</p>
<p>　そこに突如、芸能プロダクションのスカウトが現れ、士を「(ダイアモンドの)ブリリアントカット」「10年に一度の逸材」と称し、士をその気にさせます。しかしながら、この時点で士はこの世界の奇妙さに既に気付いており、スカウトに乗りつつも実は冷静。夏海に電話し、危険を知らせようとします。</p>
<p>　ところが、青柳達がやって来て電話は切られてしまいます。夏海は青柳達を信頼しきっていますから、電話を一度取り上げられるようなことがあっても、特に疑うことも憤ることもありません。しかも、千夏にもうすぐ会えるということを聞き、実に嬉しそうな表情です。</p>
<p><img src="images/21_02.jpg" alt="夏海" /></p>
<p><br /></p>
<p>　ここで場面はTGクラブの思い出に。</p>
<p><br /></p>
<p>　千夏加入の条件として、青柳は学校の校門にある銘板を取って来るよう告げます。やや躊躇の表情を見せる千夏でしたが、その夜、千夏は銘板を取り外そうと1人奮闘するのでした。物陰から応援していた夏海も、千夏が手を滑らせた所を見てとうとう手を貸し始め、結局他のメンバーも集合して全員で銘板取り外しにかかるのでした。</p>
<p><img src="images/21_03.jpg" alt="TGクラブ" /></p>
<p>　「青い時代の過ち」といったところでしょうか。銘板自体が外れないという結果が前提のシーンではありますが、立派な器物破損未遂ですから、やや美化し過ぎているきらいはありますねぇ...。これまでのディケイドのエピソードとはかなり方向性が違い、井上脚本のカラーが強く出ていると私は思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　結局、警備員に見つかって逃走し、銘板取り外しは果たせぬまま。息を弾ませながら、TGクラブの面々は心境を吐露し合うのでした。</p>
<p><br /></p>
<p>「何か俺達、バカみたいだな」</p>
<p>「退学クラブとか言っても、結局、退学が怖いんですね、僕達」</p>
<p>「甘えていただけかも知れませんね。人生が退屈とか、学校がつまらないとか。それって結局、自分達がつまらない人間だから...」</p>
<p>「何だか、気が済んだな」</p>
<p>「もうやめようよ、TGクラブなんて」</p>
<p><br /></p>
<p>　う～ん、安易だけど尺を考えればこのくらい駆け足でも仕方ないでしょう。しかし、TGクラブ自体の存在意義がこれで一段と薄弱になってしまったように思うのは、私だけでしょうか？</p>
<p><br /></p>
<p>　青柳は、TGクラブ最後の儀式を宣言。それは、それぞれの思い出を詰めた「TGクラブ バイバイ」と書かれた缶ケースを埋めるというものでした。</p>
<p><img src="images/21_04.jpg" alt="TGクラブのお宝" /></p>
<p>　これの中身は、結論から言ってしまえば「本当の夏海の世界」での出来事ですから、劇中では明かされることはありません。ただ、TGクラブの性質からして、恐らく大した物は入っていないものと推測出来ます。面白いのは、夏海が手にしているTGクラブのアルバム。実際、TGクラブの終焉を決定付けるならば、このアルバムも封印してしまうような気がしますけど、夏海が持っていたことから察するに、夏海の大切な思い出に占めるTGクラブの割合が、いかに大きなものかが分かろうというものです。勿論、劇中における重要な小道具としての役割という側面が最も強いものと思われますが。</p>
<p><br /></p>
<p>　TGクラブの面々は、明日から学校に行くことに。この発言から、彼等が学校にしばらく行っていないことが伺われます。「結構サボった」ことを心配する一同。ところが、そこに田中先生が現れ、</p>
<p><br /></p>
<p>「安心しなさい。君達は学校を休んでいない。これは授業だったんだよ。君達自身による、君達の特別授業。ちゃんと出席扱いにしているよ。いい勉強したね。100点満点だよ、君達は」</p>
<p><br /></p>
<p>と告げます。</p>
<p><img src="images/21_05.jpg" alt="夏海100てん" /></p>
<p>　この夏海、とっても可愛いのですが、手書き風の効果があざとくてちょっと笑えません。また、田中先生の発言もリアリティに欠け、いわゆるステロタイプな「いい先生」ではあるのですが、何だかなぁ...。一応、殆どTGクラブのメンバーと化していたので、彼等を咎めることが出来ないのは分かります。田中先生役の北山雅康さんの演技は、その辺のリアリティの欠如がよく分かった状態で行われており、「TGクラブ＝青い想い出」のシンボライズとしては効いていると思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、卒業後の再会を約束する夏海。時期が卒業間近だったのかは不明瞭ですが、そんな雰囲気が漂ってはいます。</p>
<p><br /></p>
<p>　回想は終了し、シーンは現在へ。夏海は「宝物」を埋めた場所に行ってみようと提案します。早速一同はその場所へと向かうのですが、そこにはいつの間にか新しい建物が建っており、夏海は愕然とします。なお、青柳達はこの状況を把握していたようで、建物が立つ前に千夏が宝物を掘り出して、別の場所に埋めたといいます。つまり、宝物の場所は千夏だけが知っている...ということになっているのです。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方その頃、士はグラビアの撮影中。この世界の奇妙さに気付いていたユウスケは、</p>
<p><br /></p>
<p>「いい加減にしろよ士。どうかしてるぞ、お前」</p>
<p><br /></p>
<p>と無理やり撮影を中止させようとしますが、結局、ユウスケもカメラマンに「なかなかいい」と評され、調子に乗って撮影に加わるのでした。</p>
<p><img src="images/21_06.jpg" alt="ユウスケと士" /></p>
<p>　ユウスケが完全にギャグキャラです...。忘れてはいけません。彼は仮面ライダークウガなのです。もう忘れそうですが(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　またまたシーンはスイッチ。今度は夏海を捉えます。</p>
<p>　夏海を密かに尾行していた田中先生は突如オルタナティブに変身し、夏海を襲おうとします。そこを音也が遮り、夏海は気付かずに歩いていくという構図。</p>
<p><br /></p>
<p>「お前の仕事はあの娘を監視すること。襲ってどうする」</p>
<p>「あの女、いつまで生かしておくつもりだ。人間を生かしておくことは、この世界のルールに反する」</p>
<p>「いいか、もう一つのルールをよく思い出せ。お前達は俺達ライダーが管理しているってことをな」</p>
<p><br /></p>
<p>　音也はダークキバに変身し、</p>
<p><br /></p>
<p>「さぁお仕置きだ。いい子にするんだ」</p>
<p><br /></p>
<p>とオルタナティブに制裁を加えます。</p>
<p><img src="images/21_07.jpg" alt="オルタナティブ VS 仮面ライダーダークキバ" /></p>
<p>　これにより、オルタナティブはあくまでオリジナル通り「擬似ライダー」扱いであり、この世界ではダークライダーよりも格下であることが分かります。また、はっきりと「夏海を監視する」というオルタナティブの行動目的が示され、夏海に対するダークライダーの関わりが、徐々に明らかになっていきます。音也の、やや誇張された言い回しのエレガントさは、彼の不気味さを増幅していますね。</p>
<p><br /></p>
<p>　知らない内に難を逃れた夏海は、「門矢士ファースト写真集『通りすがり』」というCMを見て驚きます。ふと目をやると、早くも大人気となりファンに囲まれる士の姿が。</p>
<p><img src="images/21_08.jpg" alt="士" /></p>
<p>　夏海に気付いた士が、</p>
<p><br /></p>
<p>「よぉ、夏みかん」</p>
<p><br /></p>
<p>と声をかけると、ファンの中の2人が夏海をジッと睨み付けます。</p>
<p><br /></p>
<p>　その後、士はファン達を巻いたらしく、夏海と2人っきりになります。</p>
<p><img src="images/21_09.jpg" alt="士と夏海" /></p>
<p>「ここはお前が居るべき世界じゃない。お前が居た世界とそっくりだが、全く別の世界だ」</p>
<p>「そんなことないです。友達もちゃんと居ました」</p>
<p>「気を付けた方がいいぞ。その友達とやらも」</p>
<p>「いい加減にして下さい。士君は単にヤキモチを焼いてるだけです。私だけが自分の世界に帰ってこれて。士君は自分の世界を見つけられなかったから」</p>
<p>「馬鹿なこと言うな」</p>
<p>「やっぱり、鳴滝さんの言う通りですね。鳴滝さん言ってました。士君がこの世界を壊すって。ようやく帰って来たんですから、もう余計なおせっかいしないで下さい」</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海はここが自分の世界であると頑なに信じきっており、いかに音也たちの策略が巧妙であったかを示します。ただ、士の中の優しさを常に信じ続けてきた夏海にしては、この発言はやや唐突に映り、あまつさえ鳴滝を信用してしまうというのは、ちょっとシリーズ構成上問題があるように思いますが...。</p>
<p><br /></p>
<p>　士の元から立ち去った夏海は、さっき睨みを利かせてきた士のファンに警告を受けます。その2人のファンに怪物の姿がダブり、驚く夏海。懸命に逃げてきた夏海は、TGクラブのアルバムを見て自分を必死に納得させるのでした。</p>
<p>　士に自分の世界であるという頑なな主張を展開した後、すぐさまそれが崩れ去るような状況におかれるテンポ感はなかなかのものです。さらに、畳み掛けるように夏海の内にあるこの世界への妄信が崩されます。</p>
<p>　そう、夏海にそっくりの女「ネガ夏海」が現れるのです。</p>
<p><img src="images/21_10.jpg" alt="ネガ夏海と夏海" /></p>
<p>「ここはあなたの世界じゃない。ここは影の世界なの。あなたの住んでた世界の裏側の世界。写真に、ポジとネガがあるように」</p>
<p><br /></p>
<p>　ネガ夏海の説明によれば、TGクラブに関する数々の事項は捏造であり、TGクラブなどこの世界には存在しなかったといいます。この世界では、人間が存在することは許されないというルールがあり、人間狩りの果てに生き残ったこの世界の夏海達は、TGクラブの「秘密基地」にあたる場所を隠れ家にしたのでした。</p>
<p>　そして、かつて「秘密基地」はダークライダー達によって襲撃され、今の青柳達はダークライダー達がすり変わったものなのです。</p>
<p><br /></p>
<p>「この世界ではダークライダーが怪人達を管理しているの」</p>
<p><br /></p>
<p>というネガ夏海。物陰から様子を伺う士は二人の夏海に向けてシャッターを切ります。夏海を心配して、さり気なく付いてきたと思われる士の行動がいいですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　まだ信じられない夏海は、千夏が生きていると根拠のない主張を始めますが、</p>
<p><br /></p>
<p>「千夏は、死んだわ。奴等の大切な宝物を、命がけで奪って」</p>
<p><br /></p>
<p>とネガ夏海は一蹴します。音也の言う「お宝」であるケータッチを、千夏は彼らの手から奪い、そして(ネガ)夏海に託して絶命したという、壮絶な回想シーンが挿入されます。</p>
<p><img src="images/21_11.jpg" alt="千夏" /></p>
<p><img src="images/21_12.jpg" alt="夏海" /></p>
<p>　そして、なおも事実を受け入れることの出来ない夏海の持つTGクラブのアルバムの写真が、ダークライダー襲撃の場面へと変化！</p>
<p><img src="images/21_13.jpg" alt="仮面ライダーリュウガと佐藤" /></p>
<p>　そこに青柳達が現れ、「騙されるな」という言葉に夏海は安堵しますが、それも束の間。夏海は佐藤に捕らえられ、青柳は、</p>
<p><br /></p>
<p>「お前は餌だったんだよ。この女を誘き寄せるためのな」</p>
<p><br /></p>
<p>と夏海に衝撃の言葉を投げかけるのでした。</p>
<p><img src="images/21_14.jpg" alt="青柳とネガ夏海" /></p>
<p>　夏海を人質に取られてしまったネガ夏海は、「お宝」の場所への案内を促されます。電柱には「TG」の印が。ネガ世界の住人は、何故か「ポジ世界」の実情を知っているようで、ネガ夏海も「TGクラブ」のことを存在しないにも関わらず知っていました。もしかすると、ポジ世界の「TGクラブ」を意識して、「TG」の文字を目印にしたのかも知れません。まぁ、単なるビジュアルインパクトを狙ったものとも言えそうですが。</p>
<p><br /></p>
<p>　ネガ夏海は「お宝」であるケータッチを掘り出し、青柳達に見せますが、音也は素早くそれをネガ夏海の手から奪い、</p>
<p><br /></p>
<p>「ようやく最高の宝が我々の手に戻った。ご苦労だった」</p>
<p><br /></p>
<p>と青柳達を労います。続いて、</p>
<p><br /></p>
<p>「そしてこの宝を受け継ぐ者は...出て来い、士」</p>
<p><br /></p>
<p>と、ケータッチを士に手渡そうとします。</p>
<p><img src="images/21_15.jpg" alt="士と音也" /></p>
<p>「これはお前のものだ。お前は最高のライダーとしてこの世界で生きるんだ。お前は、影の世界の住人だ」</p>
<p><br /></p>
<p>　この主張で行くと、士こそが、ダークライダーの長としてネガ世界を支配するに相応しい人物であるとされています。これが何を意味するのか。これ以上旅を続けさせない為のトラップなのか、それとも、士が音也の主張の字義通りの存在なのか。色々な謎かけになっていて興味を惹かれます。士が、</p>
<p><br /></p>
<p>「なるほど。確かに、色々と楽しかったが...」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟いたところで、突如紙飛行機が乱舞し、隙を見て海東が音也からケータッチを奪います。海東も大したお宝だと認めますが、怒った音也はダークキバに変身。海東もディエンドに変身して迎え撃ちます。</p>
<p><img src="images/21_16.jpg" alt="海東 VS 音也" /></p>
<p>　佐藤、青柳、坂田も、それぞれリュウガ、ダークカブト、オーガに変身してディエンドを襲撃します。</p>
<p><img src="images/21_17.jpg" alt="佐藤、青柳、坂田" /></p>
<p>　音也が「手加減は要らない」と言っており、容赦ない攻勢が海東を襲います。その攻勢の中、海東の持つケータッチが弾かれ、夏海の手に収まります。</p>
<p>　音也は、</p>
<p><br /></p>
<p>「この世界で生きろ、士。お前の旅は終わったんだ。このネガの世界でなら何でも好きな物を与えよう。あらゆる快楽を、幸福を！」</p>
<p><br /></p>
<p>と士に対する誘惑の手を緩めません。</p>
<p><img src="images/21_18.jpg" alt="仮面ライダーダークキバ" /></p>
<p>　しかし、士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「違うな。人は誰でも自分の居るべき世界を探している。そこは偽りのない、陽のあたる場所。そこへ行く為に人は旅を続ける。そして旅を恐れない。そうだよな、夏みかん」</p>
<p><br /></p>
<p>と反論。</p>
<p><br /></p>
<p>「士君...」</p>
<p>「その旅を汚したり、利用したりする権利は誰にもない！」</p>
<p><br /></p>
<p>　音也は、期待はずれな士の発言に、</p>
<p><br /></p>
<p>「貴様、何者だ？」</p>
<p><br /></p>
<p>と思わず言ってしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「やはり俺は、通りすがりの仮面ライダーだ！」</p>
<p><img src="images/21_19.jpg" alt="士" /></p>
<p>　士はディケイドに変身。そして、カードも復活します。</p>
<p><img src="images/21_20.jpg" alt="復活するカード" /></p>
<p>　さて、話の腰を折るようですが、いつもなら「おおっ！」と思わせるこのくだり、今回は色々な不徹底が響いてしまい、今一つ盛り上がりに欠けます。不徹底というのは、士があらゆる享楽的な事象に遭遇するだけという積極性のなさや、夏海は騙されているにしろ、基本的にこの世界で旅を終えたがっている姿勢を強調されてしまったこと、ケータッチ専用のカードだけが機能を復活させるのならばまだしも、全部のカードが一旦使用不能になり、また何の脈絡もなく復活してしまうなど、色々と挙げられると思います。確かに、一気にカードが復活するあたりの演出は燃えるものがありますが、何となく士のセリフも上滑り感があり、テンションが平準化されてしまっている感じがします。また、音也の「何者だ」発言は、ニュアンス的に「自分が考えていた士像と違う」というものですが、どうも唐突に「ノルマを果たした」感があって座りが悪いのも事実です。</p>
<p><br /></p>
<p>　本編に話を戻します。</p>
<p><br /></p>
<p>　ダークライダー達の容赦ない攻撃に、ディケイドは不利な状況に陥ります。夏海は、おもむろにケータッチを士に投げ渡すのですが、これはもう一度鳴滝ではなく士を信じようとする夏海の心情の現れと解釈出来るでしょう。</p>
<p>　夏海に渡されたケータッチを操作しするディケイド。</p>
<p><img src="images/21_21.jpg" alt="ケータッチ" /></p>
<p>　9つのシンボルマークをシリーズ順にタッチしていくと、「FINAL KAMEN RIDE」でコンプリートフォームに！</p>
<p><img src="images/21_22.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム" /></p>
<p>　ガシャッ！とディケイドライバーをずらし、ケータッチをベルトに装着するアクションが非常にカッコいいです。それにしても、方々で言われていることですが、何とも凄いデザインですね...。思うに、「ディケイド」のライダーのコンセプトは、「違和感」なのではないでしょうか。ディケイドのピンクというカラーリングもそれに当てはまりますし、このコンプリートフォームなんかは「違和感」の最たるものでしょう。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここからは、コンプリートフォームの能力3連発。途中、ディエンドの「FINAL ATTACK RIDE」でオルタナティブと怪人達を撃破するシーンも挿入されます。ディケイドの動きとシンクロして動くライダーという演出がいい味を出していてカッコいいです。機能的にはディエンドと同様ですが、自ら動いて操るというあたりが、士と海東の違いを表しているようで興味深いですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　ケータッチで「RYUKI」のシンボルをタッチし、「KAMEN RIDE SURVIVE」で龍騎サバイブを召喚。「FINAL ATTACK RIDE」でリュウガを撃破します。龍騎サバイブのファイナルベントとは異なる技でした。</p>
<p><img src="images/21_23.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダー龍騎サバイブ、仮面ライダーリュウガ" /></p>
<p>　続いて、「FAIZ」のシンボルをタッチし、「KAMEN RIDE BLASTER」でファイズ・ブラスターフォームを召喚。「FINAL ATTACK RIDE」でオーガを粉砕します。</p>
<p><img src="images/21_24.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダーファイズ・ブラスターフォーム、仮面ライダーオーガ" /></p>
<p>　そして最後は、「KABUTO」のシンボルをタッチし、「KAMEN RIDE HYPER」でカブト・ハイパーフォームを召喚します。「FINAL ATTACK RIDE」でダークカブトのライダーキックと真っ向勝負し、これを粉砕します。</p>
<p><img src="images/21_25.jpg" alt="仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム、仮面ライダーカブト・ハイパーフォーム、仮面ライダーダークカブト" /></p>
<p>　一瞬、空中で両者が静止する辺り、タメが効いていてカッコいいです。何だか本編のモヤモヤ感が、クライマックスで一気に払拭された感じ(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　戦いに決着が付くと、ダークキバとの決戦かと思いきや、音也は密かに逃走。結局、ちょっぴり煮え切らない感じは残ってしまいました。まぁ、ネガ夏海の今後を鑑みた発言を生かすには、音也が無事でなければならないんですけど。</p>
<p>　そのネガ夏海のセリフとは、</p>
<p><br /></p>
<p>「私は明日を信じてこの世界で生きていく。だからあなたも明日を信じて。見つけて、あなたの世界を」</p>
<p><br /></p>
<p>というもの。終始笑顔の多かったポジ夏海に対し、ネガ夏海の芯の強さを秘めたサバイバリストの表情はグッと来るものがあります。</p>
<p><img src="images/21_26.jpg" alt="夏海とネガ夏海" /></p>
<p>　ケータッチを士に手渡して去っていくネガ夏海。考えてみれば、ダークライダーに蹂躙される前は、ネガ夏海もポジ夏海と同様の生活を送っていた可能性が高いわけで、文字通り2人の夏海は表裏一体の関係なのです。さすれば、ネガ夏海の秘めた強さは、ポジ夏海自身にも秘められていると考えることが出来、何らかの危機に際しては、そのような側面が現れて来るのではないかという期待も抱かせます。</p>
<p><br /></p>
<p>　光写真館でうつむく夏海。栄次郎が驚いた声を上げたかと思うと、士の写真は全てネガ状態に。夏海とネガ夏海とを収めた写真だけは、いつもの士の写真のようになっていました。</p>
<p><img src="images/21_27.jpg" alt="士の写真" /></p>
<p>「世界は9つだけじゃない。世界はもっと沢山あるということだ。俺達の旅は、まだ終わってはいない」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。何だかジャンプの打ち切りマンガのような話ですが(笑)、元々9つの世界で終了していては残りのスケジュールを消化出来ないのですから、当然と言えば当然です。</p>
<p><img src="images/21_28.jpg" alt="沢山の世界" /></p>
<p>　そして、次は海東の世界！</p>
<p><img src="images/21_29.jpg" alt="次は海東の世界" /></p>
<p>　ディエンド指名手配？</p>
<p>　また一癖ある話を展開してくれそうです。</p>]]>
    </content>
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    <title>第20話「ネガ世界の闇ライダー」 </title>
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    <published>2009-06-13T13:45:51Z</published>
    <updated>2009-06-13T13:47:39Z</updated>

    <summary>　いやはや、風邪で体調を崩してしまい、記事のアップが遅れに遅れてしまいました。 ...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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    </author>
    
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    <category term="ストーリー" label="ストーリー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.sirmiles.com/decade/">
        <![CDATA[<p>　いやはや、風邪で体調を崩してしまい、記事のアップが遅れに遅れてしまいました。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、世間の評価的にどうなんでしょう？...と、思わず気になってしまったお話でしたが。</p>
<p><br /></p>
<p>　これまでの、「9つの世界を巡る旅」が、あまりにもお祭り騒ぎ的な熱量で迫って来ていた為か、何となく祭りの後といった寂しさのあるエピソードです。勿論、その雰囲気をわざと強調して、「ディケイド」の異様な盛り上がりを一旦冷却するような意図も垣間見られますが、それにしても、良くも悪くも平成ライダーらしさが横溢しています。</p>
<p><br /></p>
<p>　断っておきますが、私は別に井上敏樹さんが嫌い(いわゆる「アンチ井上」)なわけではないので、念の為。</p>
<p><br /></p>
<p>　私の主観として、あまり好きでない要素の例を挙げてみると...。</p>
<p><br /></p>
<ul>
<li>「TGクラブ」という、全然リアルとは思えない高校生の姿。</li>
<li>「TGクラブ」のメンバーの描き分けが希薄なので、一回見ただけでは誰が何と言う名前なのか分かり難い。</li>
<li>海東が「TGクラブ」のお宝に反応するという、短絡的な様子。</li>
<li>士が偶然莫大な遺産を手に入れてしまうという、妙な展開(後編で「仕組まれていたこと」という結論が出るならば、これはこれでアリですが)。</li>
<li>ユウスケの扱いが、伝統的な「不遇なサブキャラ」レベルになっている。</li>
</ul>
<p><br /></p>
<p>　特に「TGクラブ」に見られる「ごっこ遊び」的な要素は、私の最も苦手とするところです。しかも、夏海というキャラクターの、どことなく飄々とした感じがスポイルされてしまったのも残念。高校生時代が判明することで、キャラクターが深まったとの考えも可能ですが、むしろミステリアスな雰囲気が損なわれたダメージの方が大きい気もします。ただ、士が「ガキ」という感想を漏らしたところには、バランス感覚を感じることが出来ます。</p>
<p>　一方で、平成ライダーの良い部分を踏襲した箇所も見受けられます。</p>
<p><br /></p>
<ul>
<li>どことなく全体的にボンヤリとした雰囲気になっており、本当に夏海の世界なのかという疑問符にしている。</li>
<li>過去と現在のシーンの往来が印象的かつスムーズ。</li>
<li>各キャラクターが「虚像としての活きの良さ」を体現している。</li>
<li>突如、夏海を2人登場させることで、ミステリアスな興味を引いている。</li>
</ul>
<p><br /></p>
<p>　特に、「虚像としての活きの良さ」は特筆モノ。この「虚像としての活きの良さ」という表現は、ステロタイプなキャラクターに対する私なりの皮肉ですが、この「ネガ世界」においては、虚像っぽさこそが勘所として機能しているので、あえて肯定的な部分に挙げてみました。</p>
<p><br /></p>
<p>　なお、「ディケイド」ならではのサービスもちゃんと盛り込まれており、紅音也がオリジナルキャストで登場し、ダークキバに変身するのが最も重要なポイントとなります。ただし、この音也はオリジナルの音也とは別人のようですが。</p>
<p>　また、「先生」がオルタナティブだったり(オルタナティブ・ゼロならもっと完璧)、龍騎 VS リュウガをやってみたりと、ニヤリとさせられるシーンも多々あり、この辺りはしっかりと「ディケイド」の押さえるべきポイントを押さえていると思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　実際、2度以上視聴すると結構面白い話で、夏海の高校時代の描写は十分なファンサービスになっているし、クライマックスのライダー大乱戦も非常に見応えがあります。ただ、響鬼編の後だったのがイタかった...。</p>
<p><br /></p>
<p>　では、やや複雑な思いを織り交ぜながら解説してみましたので(笑)、ご覧下さい。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　元の世界に戻って来た士達。第1話であらゆる怪物によってもたらされた被害が、一切ない状態になっており、夏海は嬉しそうにしています。</p>
<p>　ラストシーンで別の夏海が登場することにより、この世界が、元々の「夏海の世界」とは別であることが分かるわけですが、この冒頭の様子では、士達が9つの世界を巡ったことで、「夏海の世界」が救われたような印象になっているのが面白いところです。</p>
<p><br /></p>
<p>　ただ、漠然とした「納得できない感覚」もしっかり漂わせており、士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「まぁ、こんなものか」</p>
<p><br /></p>
<p>との感想を漏らします。</p>
<p><img src="images/20_01.jpg" alt="士" /></p>
<p>　更に士はモノローグで、</p>
<p><br /></p>
<p>「俺は一体何の為に...結局俺は何も見つけることは出来なかった」</p>
<p><br /></p>
<p>と、やや暗めの表情を浮かべます。</p>
<p>　この間も夏海ははしゃぎ気味。珍しく士に写真を撮って欲しいと頼むのでした。被写体にユウスケも加わり、写真を撮りまくる士。</p>
<p>　独断と偏見で私が選ぶベストショットは、これです。</p>
<p><img src="images/20_02.jpg" alt="夏海とユウスケ" /></p>
<p>　そこにバイオリンの音色が...。</p>
<p><br /></p>
<p>　出ました！紅音也！</p>
<p><img src="images/20_03.jpg" alt="音也" /></p>
<p>　主役級ライダーのオリジナル・キャスト登場としては、第1話の紅渡以来。両方とも「キバ」なのが興味深いところです。言動その他、オリジナルの音也そのものですが、この音也はオリジナル・キバの音也ではない様子。つまり、初めて名前も含めて「本人ではない本人」の登場となったわけです。ただし、第4話に登場した糸矢も「本人ではない本人」と言えるので、厳密には「初めて」ではないですが。また、響鬼に関しても、同様の趣向に見えないこともないので、扱いは難しいところです。</p>
<p><br /></p>
<p>　音也は、</p>
<p><br /></p>
<p>「有難く思え。千年に一度の天才・紅音也様の演奏だ。3000万円の価値がある」</p>
<p><br /></p>
<p>と彼らしい自己紹介をし、</p>
<p><br /></p>
<p>「俺からの心ばかりのお祝いだ。ご苦労だった。お前達のおかげでこの世界は無事修復された」</p>
<p><br /></p>
<p>と士を祝福します。</p>
<p><br /></p>
<p>士「何者だ？あんたは」</p>
<p>音也「紅音也。えら～い人だ。近い将来全国の教科書にこの俺の名前が載ることになるだろう」</p>
<p>士「ならば教えてほしいな。旅が終わり、俺が得たものとは何だ？」</p>
<p>音也「お前の、生きるべき世界」</p>
<p><br /></p>
<p>　「生きるべき」という言葉がポイント。「士の世界」ではなく、「士の為に設えられた世界」というニュアンスが絶妙です。この言葉は重要な意味を持っていると思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　その時、夏海に電話が。</p>
<p>　電話によると、夏海の友達が久々に集合することになったらしく、夏海は懐かしさに頬を緩めます。電話の主は、下のキャプ画で左から、坂田健児、青柳和良、佐藤博彦。</p>
<p><img src="images/20_04.jpg" alt="坂田、青柳、佐藤" /></p>
<p>　千夏なる人物が帰って来ることになっており、それをきっかけに集まることが決まったようです。</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海によれば、高校時代、青柳達と共にあるクラブを結成しており、今回集まるのはそのメンバーだといいます。</p>
<p>　そのクラブの名は「TGクラブ」。「退学クラブ」の略です。退学志望の有志が集まって、人生について考えるようなクラブを作った、というのが夏海の解説ですが、士の感想は、</p>
<p><br /></p>
<p>「アオいな...っていうか、イタイな...」</p>
<p><br /></p>
<p>というものでした。これは、視聴者の感想でもあるかと。一応、真正面からTGクラブを歓迎しているわけではなく、やや斜に構えて捉えているところは好感が持てます。真正面からTGクラブに共感するようなシチュエーションを加えてしまうと、恐らく大多数の視聴者は引いてしまうのではないでしょうか？</p>
<p><br /></p>
<p>　TGクラブの思い出の写真を綴じたアルバム。夏海が大切にしまっていたものです。</p>
<p><img src="images/20_05.jpg" alt="士と夏海" /></p>
<p>　士の感想はここでも、</p>
<p><br /></p>
<p>「ガキか...」</p>
<p><br /></p>
<p>というもの。まぁ確かにそのような感想を持っても仕方がない感じはしますね。わざと狙っている感もあります。こういう、ややシニカルな感覚はいいのですが、問題は夏海というメインキャラクターがこれに関わっているということであり、夏海の高校時代の描写は歓迎出来ても、夏海を「ガキ」にしてしまったのは少々難があると言わざるを得ません。今回の最大の問題はここにあると私は思います。このことにより、夏海の高校時代にまつわる話がやや浮ついたものになってしまい、現実感がスポイルされたことで、青柳達が「ネガライダー」に変身した際の衝撃度が薄くなってしまっています。一応、少なくとも夏海の思い出の中のTGクラブは現実ですからね。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで、士の撮った写真が栄次郎の手で現像されて登場。今回の士の写真は、ピントがちゃんと合っています。「ピントが合う」という現象は、「ピントが合わない＝士の世界ではない」という、常に描かれてきた図式を巧く利用したシチュエーションになっており、少し後のユウスケのセリフでちゃんと言及されます。</p>
<p><br /></p>
<p>「でも私は、いつもの士君の写真の方が好きだけどねぇ」</p>
<p><br /></p>
<p>と栄次郎。士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「完璧だ！いや、究極だ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と露骨に喜びを露わにします。</p>
<p><br /></p>
<p>　TGクラブの会合に出かける夏海。士とユウスケも途中まで一緒に歩いていますが、さすがに士はTGクラブの会合には興味なしの様子。なお、夏海はTGクラブに物凄いお宝があるといいます。「お宝」と言えば海東。しっかり物影で反応していました。</p>
<p><img src="images/20_06.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　夏海は楽しそうに会合へと出かけていきます。</p>
<p><br /></p>
<p>士「嬉しそうだな、夏みかん」</p>
<p>ユウスケ「うん、あんな夏海ちゃん、初めて見たね」</p>
<p><br /></p>
<p>　このシーンの士の優しげな笑顔と言い回しが鮮烈。いつもは必要以上に夏海を目の敵(？)にしている士ですが、ここに本心が垣間見えた気がします。</p>
<p>　ここで前述のピントの話に。ユウスケは、</p>
<p><br /></p>
<p>「ちょっと思ったんだけどさ、この世界は、士が居るべき世界だったんじゃないか？...だから、写真もちゃんと撮れてるんじゃ...」</p>
<p><br /></p>
<p>と鋭い考察をします。そこに突如鳴滝が出現。</p>
<p><br /></p>
<p>「今日は、お祝いを言わせてもらうよ。おめでとう」</p>
<p><img src="images/20_07.jpg" alt="ユウスケ、鳴滝、士" /></p>
<p>「どういう意味だ」</p>
<p>「旅を終え、君は君の世界を得た。これからの君には、幸福な人生が待っている。嬉しいよ、私も」</p>
<p><br /></p>
<p>　いつもは士に敵対し、何とかして士を抹殺あるいは制止しようとする鳴滝が、士に一切危害を加えることなく、また労いに似た言葉を投げかけるのですから、この世界に「何かがある」ことに、我々は気付かされるわけです。</p>
<p><br /></p>
<p>　あらゆる人物が「お祝い」をしてくれるということで、士は、お祝いにユウスケのおごりで飯でも、とユウスケを誘います。この士の横暴さとユウスケの立場の弱さは、これまでのエピソードよりも拍車がかかっており、ステロタイプに描く傾向のある井上さんの特徴になっているかと。</p>
<p><br /></p>
<p>　食事は豪勢なレストランで。しかも、士が1万人目の客となり、豪華なコースが完全無料に！</p>
<p><img src="images/20_08.jpg" alt="士" /></p>
<p>　しかも、1万人目の客には、先代オーナーの遺言に従い、「宝影グループ」の全財産が譲渡されることになっていたらしい。</p>
<p><br /></p>
<p>「お受けなさいますか？」</p>
<p>「いいだろう。だいたい分かった」</p>
<p><br /></p>
<p>　写真のピントが合い、夏海が嬉しそうにはしゃぎ、そしてこんな相続話が。こんな「福音」が次々と士に降りかかって来るという状況は、やはり「何かあるのでは」と思わせるに充分です。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、TGクラブの会合は始まっていました。千夏はまだ来ておらず、夏海に連絡してきた3人と夏海とで、思い出話に花を咲かせます。やがて話題は「秘密基地」に。</p>
<p><img src="images/20_09.jpg" alt="青柳、夏海、坂田、佐藤" /></p>
<p>　高校時代、この「秘密基地」で青柳によって、</p>
<p><br /></p>
<p>「反社会的行為を共にする仲間として、何か秘密を共有する。これこそ、TGクラブに求められる心意気ってヤツだと思わないか？」</p>
<p><br /></p>
<p>という提案がなされ、一人一品何かを取って来ることに。しかし、メンバーが持ってきたのは、庭石やティッシュなど差し障りのないものばかり。全然「反社会的」でないところが微笑ましく、TGクラブの「ガキ」っぷりを増幅しています。ただ、「このシーン要らないだろう」と思ったのは、私だけではないはず(笑)。</p>
<p>　やがて、その「秘密基地」に田中先生が現れます。</p>
<p><img src="images/20_10.jpg" alt="田中" /></p>
<p>　夏海が顧問になって欲しいと頼んだらしく、夏海の妙なズレっぷりが、またもや強調されてしまいます。最初は厳しい表情を浮かべていた田中先生ですが、突如表情が変わり、</p>
<p><br /></p>
<p>「いやいや、先生は喜んで顧問になるぞ。というよりは、君たちの仲間に入れて欲しい。最近、人生退屈でな...大いに、悩んでいたところなんだ」</p>
<p><br /></p>
<p>とこれまたステロタイプな道化。そろそろこの辺でかなりお腹一杯な印象ですが...。</p>
<p>　この田中先生、今回の会合にも参加します。夏海との再会を懐かしむカットはなかなか微笑ましくて良いです。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここまで、割とユルい展開をしてきましたが、突如一変するのがこの後のシーン。坂田が手に取ったアルバムの中の一枚は、青柳と佐藤が林の中でくつろいでいる写真ですが、その写真がやがて、オーガとダークカブトに襲われる場面へと変わっていきます。</p>
<p><img src="images/20_11.jpg" alt="ネガライダーの襲撃" /></p>
<p>　坂田の脳裏に浮かぶのは、オーガ、ダークカブト、リュウガの3人に、青柳達が殺されているというシーン。「敵ライダー」として鮮烈な存在感を見せた3者が一同に会すカットは、なかなかインパクトがあります。しかし、まだ物語に本格的なドライヴはかかってきません。</p>
<p><br /></p>
<p>　坂田は、密かに写真を握りつぶし、誰もそれには気付きません。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、多額の資産を譲渡された士は、豪勢な生活を送っていました。</p>
<p><img src="images/20_12.jpg" alt="士" /></p>
<p>　お見合いの話を持って来られ、</p>
<p><br /></p>
<p>「面白そうだ。この際だ、全員まとめて会ってやる」</p>
<p><br /></p>
<p>と興味を示します。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここでまた場面転換。</p>
<p>　TGクラブの面々は、かつて「秘密基地」だった場所にやって来ます。「秘密基地」は長い間放ったらかしになっており、すでに崩れていました。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、ようやく千夏の話が登場。現在やら過去やらが錯綜している為、少々書くのに疲れてきました(笑)。</p>
<p>　千夏は生徒会長でありながらTGクラブ入りを志望した女の子。</p>
<p><img src="images/20_13.jpg" alt="千夏" /></p>
<p>「何か疲れちゃったんだ、真面目に生きるの...。自分自身から、一歩踏み出したいっていうか」</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海が、千夏の加入に真っ先に賛成します。TGクラブは、どこかに何かを埋めたらしく、千夏が合流したら掘り起こすことになっているといいます。これが、夏海の言う「お宝」なのでしょうか。</p>
<p><br /></p>
<p>　千夏役は、井端珠里さん。声優としての活躍も目立ちますが、特撮ファンとしては、「ゲキレンジャー」へのセミレギュラー出演が印象的ですね。子役時代にポケモンの歌を歌っていたり、「ケロロ軍曹」の最初の「ケロッ!とマーチ」を歌っていたりと、コアなアニメファンへの周知度も高い筈。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、林の中で物音がして、千夏が来たと思った夏海が近付いて行きます。夏海の姿が見えなくなると、TGクラブのメンバーは突如高速移動を始めます。ここでようやくこの世界の本質が見えてくることになり、物語にもドライヴがかかって来ます。</p>
<p>　物音の主は、ボロボロの格好をした男女。高速移動する田中に追いかけられ、必至に逃走しています。先回りした田中は、</p>
<p><br /></p>
<p>「こんな所にまだ人間が残っていたとはな」</p>
<p><br /></p>
<p>と言い、オルタナティブに変身！</p>
<p><img src="images/20_15.jpg" alt="オルタナティブ" /></p>
<p>　変身パターンはちゃんとオリジナルを踏襲していて嬉しいところ。でも、先生ならカードデッキを放り投げて変身して欲しかった(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　その頃、士のお見合いが催され、3人の女性が並んでいました。どの女性がいいかを尋ねられた士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「女性を選ぶのは失礼というものだ。つまり、全員だ」</p>
<p><br /></p>
<p>と答え、ユウスケがすぐさま、</p>
<p><br /></p>
<p>「士、そんなふしだらな」</p>
<p><br /></p>
<p>とツッコミを入れます。すると、気分を害したか、元々あまり興味がなかったのか、士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「なら、お前が選べ」</p>
<p><br /></p>
<p>とユウスケに場を押しつけます。間が持たなくなったユウスケが、</p>
<p><br /></p>
<p>「ご趣味は？」</p>
<p><br /></p>
<p>と尋ねると、3人の女性の顔が怪物に！</p>
<p><img src="images/20_14.jpg" alt="お見合い" /></p>
<p>　お見合いを抜け出してきた士は、音也と出会います。</p>
<p><br /></p>
<p>「どうだ？この世界の住み心地は」</p>
<p>「そうだな。ま、悪くない」</p>
<p>「いい子だ。お前は近いうちにこの世界の宝を受け継ぐことになるかも知れん」</p>
<p>「宝？何の事だ」</p>
<p>「その前に、試させてもらうぜ。お前の腕」</p>
<p><br /></p>
<p>　音也はダークキバに変身！</p>
<p><img src="images/20_16.jpg" alt="音也" /></p>
<p>　さらに、TGクラブの面々が現れ、佐藤がリュウガ、青柳がダークカブト、坂田がオーガに変身！</p>
<p><img src="images/20_17.jpg" alt="佐藤、青柳、坂田" /></p>
<p>「熱烈歓迎ってとこだな」</p>
<p><br /></p>
<p>と士。華麗に回し蹴りを繰り出しつつ、ディケイドに変身します。</p>
<p><img src="images/20_18.jpg" alt="士" /></p>
<p>　音也の言う「お宝」に誘われ、海東も参戦します。</p>
<p><br /></p>
<p>「どうやら、この世界にもお宝があるらしいね。詳しく聞かせてもらいたいな」</p>
<p><img src="images/20_19.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　ディケイド、ディエンド、ダークキバ、オーガ、リュウガによる大乱戦が開始されます。絢爛豪華なアクションは、前半のフラストレーションを解消して余りあります。</p>
<p><img src="images/20_20.jpg" alt="仮面ライダー乱戦" /></p>
<p>　まず、ディケイドは「KAMEN RIDE RYUKI」で龍騎に変身し、リュウガと対戦。</p>
<p><img src="images/20_21.jpg" alt="仮面ライダー龍騎 VS 仮面ライダーリュウガ" /></p>
<p>　そこにダークキバも乱入し、</p>
<p><br /></p>
<p>「鉄仮面フォームか、硬そうなのは顔だけだな」</p>
<p><br /></p>
<p>と龍騎の胴を狙い、怯ませます。音也がすかさず、</p>
<p><br /></p>
<p>「Exactly」</p>
<p><br /></p>
<p>と言い、パンチの応酬に余裕で、</p>
<p><br /></p>
<p>「まあまあだな」</p>
<p><br /></p>
<p>と言うのがカッコいい！</p>
<p><img src="images/20_22.jpg" alt="仮面ライダーダークキバ" /></p>
<p>　ダークキバの重厚かつ美麗なカッコ良さを、改めて認識させられる瞬間でした。あらゆる「ネガライダー」の中でも、突出したカッコ良さであることに、さしたる異論はないでしょう。今回、ボス級として登場したのも納得です。音也のセリフ回しも非常にマッチしています。</p>
<p>　なお、オリジナルでは音也がダークキバに変身する度に命を縮めるという設定でしたが、今回は完全にオミットされているものと思われます。</p>
<p><br /></p>
<p>　ディケイドは勝機を探るべく、「FINAL ATTACK RIDE」を放つも、途中で力を失ってしまいます。</p>
<p><img src="images/20_23.jpg" alt="仮面ライダーディケイド VS 仮面ライダーダークキバ" /></p>
<p>　そして、地面に散らばったカードが真っ黒に...。</p>
<p><img src="images/20_24.jpg" alt="黒いカード" /></p>
<p>　ダークキバは、</p>
<p><br /></p>
<p>「じゃあな、坊や」</p>
<p><br /></p>
<p>と去ってしまいました。彼にとって、この一戦はあくまで「力試し」だったようです。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、千夏を探して林の中をさまよう夏海は...。</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海が通り過ぎた場所に、もう一人の薄汚い格好をした夏海が姿を現すというところで終了。</p>
<p><img src="images/20_25.jpg" alt="もう一人の夏海" /></p>
<p>　後半の怒涛の展開は、次回を期待させるに充分でした。さて、噂の「歩く完全ライダー図鑑」は、どのような登場を果たすのか！？</p>]]>
    </content>
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    <title>第19話「終わる旅」 </title>
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    <published>2009-06-03T03:47:56Z</published>
    <updated>2009-06-03T03:51:54Z</updated>

    <summary>　ある意味、9つの世界の中で最も衝撃的な終結を迎えた響鬼編。 　詳細は、全て本文...</summary>
    <author>
        <name>SirMiles</name>
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    </author>
    
        <category term="感想" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="ストーリー" label="ストーリー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.sirmiles.com/decade/">
        <![CDATA[<p>　ある意味、9つの世界の中で最も衝撃的な終結を迎えた響鬼編。</p>
<p>　詳細は、全て本文の方で述べることにしますが、キーワードは「海東」「書き文字」「主人公ライダーの死」「師匠と弟子」「祭り」です。オリジナル・響鬼で果たされなかった要素を敢えて実現したりといった、意欲的なサービス精神にも彩られ、メインライターの會川さん降板というアクシデント(？)の後でありながらも、非常に完成度の高いエピソードになりました。</p>
<p>　アクの強い響鬼の世界観(しかも殆どオリジナルキャスト)に、巧くディケイドのレギュラー陣を絡ませているのも素晴らしく、「ディケイド」の中の一本として成立しつつ、「響鬼」をまた見たくなるようなPR効果的にもピカイチだったと思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　では、キャプしたいシーンを泣く泣くオミットしつつ(それでも結構な枚数になりましたが)、見所を整理してみましたので、ご覧下さい。</p>]]>
        <![CDATA[<p>　前回からの続きで、闘牛士ライクな龍騎で牛鬼に対抗する士から開始。</p>
<p>　赤い布の効果は全くなく、「ATTACK RIDE STRIKE VENT」でドラグクローを繰り出すも歯が立たず。牛鬼の強力さが描かれます。</p>
<p><br /></p>
<p>　アスムは、争っているザンキとイブキを尻目に、ただ一人牛鬼に立ち向かおうとするのですが、戦う術を持たない為、逃げるしかありません。そんなアスムを見て、トドロキとアキラは轟鬼と天鬼に変身！</p>
<p><img src="images/19_01.jpg" alt="アキラ、トドロキ" /></p>
<p>　オリジナル・響鬼のあきらは、鬼の修行が未完成のまま変身し、その後、師弟関係を解消してイブキの元を去ってしまうという展開を見せましたが、遂に「天鬼」という名で正式に変身を果たしたのです。この天鬼は、威吹鬼と同じスーツを使用しているものと思われます。少なくとも、私には見分けが付きませんでしたが...。</p>
<p><img src="images/19_02.jpg" alt="轟鬼、天鬼" /></p>
<p>　今回、轟鬼の変身も、「弟子の変身」というシチュエーションの元で行われており、アキラとの親和性を高めています。物語の構造を実に巧くまとめ上げていますね。</p>
<p><br /></p>
<p>　ただ、やはり牛鬼は強力無比であり、防戦中心となってしまいます。</p>
<p><img src="images/19_03.jpg" alt="仮面ライダー轟鬼、仮面ライダー天鬼、牛鬼、アスム" /></p>
<p>　士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「闘牛士でダメなら金太郎だ」</p>
<p><br /></p>
<p>と電王のカードを取り出し、「FORM RIDE DEN-O AX」で電王アックスフォームに。更に、「ATTACK RIDE TSUPPARI」で牛鬼に突っ張り攻撃を仕掛けます。</p>
<p><img src="images/19_04.jpg" alt="牛鬼 VS 仮面ライダー電王アックスフォーム" /></p>
<p>　これで一時的に牛鬼を押すものの、結局は突進を受けて撃沈。しかし、士のこの攻撃によって牛鬼に少々の隙が生じ、そこに轟鬼と天鬼が飛び込みます。そして、「疾風一閃」と「雷電激震」で一時的に牛鬼を撃退します。</p>
<p><img src="images/19_05.jpg" alt="仮面ライダー轟鬼、仮面ライダー天鬼、牛鬼" /></p>
<p>　技の名前にも各々書き文字が用意されており、全てキャプチャに値するカッコ良さなのですが、さすがに枚数が膨大になるので、変り種だけ取り上げて、他は泣く泣くオミットしました。勿論、この「疾風一閃」と「雷電激震」にもカッコいい書き文字が用意されていました。</p>
<p><br /></p>
<p>　トドロキとアキラ、そしてアスムの様子を見て、互いに渋い顔をするイブキとザンキ。</p>
<p><img src="images/19_06.jpg" alt="イブキ、ザンキ" /></p>
<p>　流派の対立構造の根深さを表現しています。松田さんの険しい表情はさすがに迫力がありますが、渋江さんの険しい表情もまた爽やかさが内包されていて、素晴らしいです。</p>
<p><br /></p>
<p>　士は、アスム、トドロキ、アキラを見て、</p>
<p><br /></p>
<p>「新たな時代の幕開けってやつか」</p>
<p><br /></p>
<p>との感想を吐露。ここから「新世代」の3人が動き始めます。</p>
<p><br /></p>
<p>　一旦撃退された牛鬼はヒビキの姿に戻っており、ユウスケは、座り込むヒビキの傍を通りかかります。</p>
<p><br /></p>
<p>ヒビキ「近寄るな！見ただろ、俺の正体を！」</p>
<p>ユウスケ「だからって、放っとけませんよ」</p>
<p>ヒビキ「君達を、危険な目に遭わせたくない！」</p>
<p>ユウスケ「その時はその時です！」</p>
<p><br /></p>
<p>　ユウスケなりの優しさが光る一幕です。忘れがちですが(笑)、彼もまた仮面ライダー。ヒーローの一人です。ユウスケは、ヒビキを半ば無理やり安全な場所へと連れて行きました。</p>
<p><br /></p>
<p>　そのしばらく後、アスム、トドロキ、アキラが集まって、現在の各流派の様子を報告していました。</p>
<p>　アキラによれば、イブキはザンキ流の策略だとしており、トドロキによれば、ザンキはイブキ流を必ず倒すと意気込んでいるとのこと。牛鬼出現という危機にあっても、流派の旧態然とした対立構造から抜け出せません。</p>
<p>　アスムは、ヒビキが鬼を引退すると報告し、自分達で牛鬼を倒すことを提案します。</p>
<p><img src="images/19_07.jpg" alt="アスム、トドロキ、アキラ" /></p>
<p>「やる気さえあれば、不可能なことなんてありません！まずは動くことです。動けば、何かが始まります！」</p>
<p><br /></p>
<p>とアスム。これは、海東が前回アスムに言った言葉です。ヒビキも同様のことを言っていた、とアスムは言っていました。実際、海東の本当に本当の真意というものは判然としないのですが、表層的に受け取るならば、海東は、ただ単に自分のトレジャーハンターとしてのポリシーを述べただけです。</p>
<p>　このアスムの言葉に、心動かされたトドロキとアキラは、</p>
<p><br /></p>
<p>「そうっすよ！まず、動くことっす！」</p>
<p>「私達の世代なら、流派でいがみ合うこともありませんし」</p>
<p><br /></p>
<p>とアスムの心意気に同調します。海東の言葉が物語にドライヴをかけていくという、変則的な物語構造になっていることが分かります。</p>
<p>　アスムの、</p>
<p><br /></p>
<p>「皆で一緒に！」</p>
<p><br /></p>
<p>という掛け声で、3者はガッチリと手を結びます。実際、トドロキ、アキラ、アスムはそれぞれ10歳近くづつ年齢差があるのですが、秋山さんは勿論、川口さんも非常に若く見える為、「新世代」として括られても違和感はありません。</p>
<p>　アスム達の世代で3流派の結束は固まったのですが、アスムはヒビキの許しがないと鬼になれません。</p>
<p>　すると、そこに海東が現れ、自分がヒビキに頼んでやると言います。</p>
<p><br /></p>
<p>　勿論、この海東の行動も、ヒビキ流の巻物を手に入れる為の行動です。海東のごく私的な目的を達成する為の行動が、ことごとくアスムにとってプラスになっていくという展開は、他の世界における士の行動パターンと同種であり、今回が海東メインのエピソードであることを示しています。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方、ユウスケによって川辺へと連れられ、休息していたヒビキは、牛鬼になってしまった理由をユウスケに問われます。</p>
<p><br /></p>
<p>「鬼として戦うからには、正しい心で鬼の力を制御しなければならない」</p>
<p>「正しい心？」</p>
<p>「だが、己を鍛え続け、相手を倒そうとする気持ちが強くなりすぎると、鬼に心を奪われてしまう」</p>
<p><br /></p>
<p>　オリジナル・響鬼において、このような設定が表面化することはありませんでしたが、精神論はかなりの頻度で登場しており、また、朱鬼のような復讐心に燃える者の末路が悲劇的に描かれたことから、多かれ少なかれ、同様のバックボーンは存在したものと思われます。</p>
<p>　なお、オリジナルのヒビキは、非常に強い精神力を持っているという描写になっていました。それだけに、今回のヒビキの設定は衝撃的です。</p>
<p><br /></p>
<p>　ヒビキは、次に牛鬼になったときには、戻れないだろうと言います。</p>
<p><img src="images/19_08.jpg" alt="ヒビキ" /></p>
<p>　デビット伊東さんの絶妙な表情が素晴らしいですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　そこに、またまた海東が現れ、アスムが正式に鬼を受け継ぎたいという意志を示していると、ヒビキに告げます。</p>
<p><br /></p>
<p>ヒビキ「少年には俺と同じ道を歩んで欲しくない」</p>
<p>海東「そっか。残念だなぁ。若い世代で音撃道を一つにするって、燃えてたのに」</p>
<p>ヒビキ「少年が？」</p>
<p>海東「皆の中心になって頑張ってるよ」</p>
<p><br /></p>
<p>　海東はこんな会話を繰り広げつつも、巻物を常に狙っていましたが、ヒビキは、海東が巻物を狙っていることに気付いており、素早く牽制します。更にヒビキは、海東を咎めるユウスケを制止し、音角をアスムに渡してくれるよう、海東に依頼するのでした。</p>
<p><br /></p>
<p>「確かにあいつの優しさがあれば、鬼になっても心を奪われないかも知れない」</p>
<p><br /></p>
<p>とヒビキは言います。正しい心で鬼の力を制御できるか否か、それを見極めて道を選ぶのはアスム自身なのです。</p>
<p><br /></p>
<p>「少年が鬼になるなら伝えてくれ。俺はあいつにとどめを刺して欲しい。それが、俺の魂を受け継ぐということだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　まさか「仮面ライダー」で「師匠を倒して超えていく弟子の物語」が見られるとは！</p>
<p>　響鬼の世界でなければ絶対に成立しない展開ですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　ところで、ここで意外なキャラクターが登場します。</p>
<p>　キバーラが、</p>
<p><br /></p>
<p>「牛鬼だけでは物足りないわ」</p>
<p><br /></p>
<p>と言って呼び出したのは、何と王蛇。</p>
<p><br /></p>
<p>「祭りの場所は、ここか」</p>
<p><br /></p>
<p>と特徴的な言い回しはオリジナルそのまま。声は何とオリジナルの萩野崇さんご本人です。パラレル扱いではあると思いますが、限りなくオリジナルに近い王蛇だと言えるでしょう。ただ、声のトーン等は、オリジナル・龍騎におけるそれとは、若干印象が違うようにも見受けられます。</p>
<p><img src="images/19_09.jpg" alt="仮面ライダー王蛇" /></p>
<p>　何故か劇場版・響鬼に登場した「凍鬼」の専用武器である音撃金棒・烈凍を持っていますが、この王蛇、士達を直接攻撃する為に出現したのではなく、単にストレス解消の為に出現したのでした(！)。</p>
<p>　キバーラの、</p>
<p><br /></p>
<p>「魔化魍復活の儀式の、始まりよ」</p>
<p><br /></p>
<p>というセリフと共に、王蛇の「作業」が開始されるのですが、王蛇は、</p>
<p><br /></p>
<p>「イライラするんだよ」</p>
<p><br /></p>
<p>とキバーラを烈凍で打ち据えるという暴虐振りを発揮。王蛇は直ちにバケガニが封印された巨岩を粉砕し始めます。</p>
<p>　王蛇らしいというか、何と言うか。龍騎における悪逆非道なキャラクターを、そのまま彷彿させる一幕です。出番がこれだけなのは非常に残念ですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、トドロキとアキラは、流派を超えて音撃道を一つにすべきだと、それぞれの師匠に進言します。勿論、ザンキとイブキは激怒します。しかし、そこに士が割り込み、</p>
<p><br /></p>
<p>「音撃道とやらのことを真剣に考えているのは誰だ。お前達は師匠なんだろ？弟子たちの未来、音撃道の未来、お前達が決めてやれ」</p>
<p><br /></p>
<p>と一言。毎度の事ながら、士の状況把握能力と、何故かその世界を救う方向に働いてしまう「上から目線の奉仕精神」は清々しいものがありますね。</p>
<p><br /></p>
<p>　色々と考えを巡らせた結果、ザンキとイブキは、弟子達に師匠の座を受け継がせることに決めます。</p>
<p><img src="images/19_10.jpg" alt="涙の引き継ぎ式" /></p>
<p>　アキラやトドロキとしては、何もそこまでという気持ちだったようですが、ザンキやイブキが引っ張ってきた流派を根底から変えて融和政策を採るには、師匠の座を新しい世代に継承するのが一番だと考えたわけですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　アキラが冷静を努めて</p>
<p><br /></p>
<p>「頑張ります」</p>
<p><br /></p>
<p>と短い抱負を述べるのに対し、トドロキは泣きながら、</p>
<p><br /></p>
<p>「全力でやるっす」</p>
<p><br /></p>
<p>とザンキに抱きつきます。</p>
<p><br /></p>
<p>「やめて、お願い！」</p>
<p><br /></p>
<p>と言うザンキがあまりにも可笑しく、思わずイブキやアキラも笑ってしまっているのがユーモラス。流派の融和を笑顔でも表現した、いいシーンになりました。</p>
<p>　士の、</p>
<p><br /></p>
<p>「涙の引き継ぎ式か」</p>
<p><br /></p>
<p>という感想も巧いところ。</p>
<p>　なお、自分だけヒビキに許しを貰っていないアスムは、その様子を影から窺っていました。実は、まだアスムは「動けていない」のです。</p>
<p><br /></p>
<p>　翌早朝、突如幻覚に見舞われる夏海。燃え盛る街の中、鳴滝と対峙します。</p>
<p><br /></p>
<p>「このままディケイドが旅を続ければ、取り返しのつかないことになる」</p>
<p>「取り返しのつかないことって」</p>
<p>「君が止めるのだ。ディケイドを止められるのは、君だけだ」</p>
<p>「私が...」</p>
<p><img src="images/19_11.jpg" alt="鳴滝と夏海" /></p>
<p>　いつもの鳴滝節ですが、口調はやや変化してきている印象。単なる悪辣なキャラクターといった感じではなくなってきています。何かの伏線なのか気になるところですが、クライマックスでバケガニを従えて出現する鳴滝は、また悪辣キャラに戻っており、実は鳴滝は2人居るのではないかという錯覚すら覚えます。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、アスムをヒビキのところへ連れてくる海東。</p>
<p><img src="images/19_12.jpg" alt="アスムと海東" /></p>
<p>「一晩考えたんだけどさ、やっぱり、直接会って話をした方がいいと思ってね」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東。勿論これは、彼自身の目的を達成する為の方便です。</p>
<p><br /></p>
<p>「ヒビキさん...」</p>
<p>「少年」</p>
<p><br /></p>
<p>　海東は、</p>
<p><br /></p>
<p>「思った通りだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟き、隙を伺って巻物を奪ってしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「普段はまるで隙のないおじさんも、少年君の前だと心が緩む」</p>
<p><br /></p>
<p>　海東は、アスムを使ってヒビキに隙を作らせたのでした。ヒビキにとって、アスムは弟子以上に自分の子供のような存在だったのかも知れませんね。</p>
<p>　そこに士が現れ、</p>
<p><br /></p>
<p>「こいつの狙いは最初から音撃道の宝のみ。少年は利用されていただけだ」</p>
<p><br /></p>
<p>と指摘。アスムは、</p>
<p><br /></p>
<p>「そんなことありません！この人は僕に優しくしてくれました」</p>
<p><br /></p>
<p>と反論しますが、海東は、それをあっさり否定します。</p>
<p><br /></p>
<p>「面倒臭いやつだな」</p>
<p>「え？」</p>
<p>「士の言う通りさ。僕は最初っから、お宝の為に君に近づいた」</p>
<p>「そんな...」</p>
<p><br /></p>
<p>　士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「こいつはただの泥棒だ」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東を卑下するのですが、海東は開き直った様子で、</p>
<p><br /></p>
<p>「そうさ。だけど少年君、こいつはもっと最悪だよ！」</p>
<p><br /></p>
<p>と突如ディエンドライバーからヒビキに向け、砲弾を発射します。</p>
<p>　一瞬でも危機感を感じてしまったヒビキは、闘争本能を刺激されてしまい、</p>
<p><br /></p>
<p>「俺の心が奪われていく！」</p>
<p><br /></p>
<p>と苦悶しつつ牛鬼へと変身してしまうのでした。</p>
<p><img src="images/19_13.jpg" alt="牛鬼" /></p>
<p>「これが、僕の最後の教えさ」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東。やや不明瞭ではありますが、彼は表面的に泥棒の汚名に甘んじて開き直りつつも、内心アスムを気にかけていたように見えます。海東のように器用な人間ならば、一挙両得に働く策を常に編み出せるのかも知れません。</p>
<p><br /></p>
<p>「ヒビキの身体は、この牛鬼がもらった！」</p>
<p><br /></p>
<p>と完全に牛鬼が本性を現します。士は、ディケイドに変身して牛鬼を迎撃しようと試みます。</p>
<p><img src="images/19_14.jpg" alt="士" /></p>
<p>　ここで、一瞬何のことだか分からない書き文字が...。</p>
<p><img src="images/19_15.jpg" alt="通" /></p>
<p>　通？...あ、「通りすがりの仮面ライダー」の「通」か(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　一方で海東は、手に入れた3つの巻物を解読。海東はすぐさま、</p>
<p><br /></p>
<p>「音撃道のお宝って、そういうことか」</p>
<p><br /></p>
<p>と「お宝の在り処」に辿り着くのでした。海東の活躍は正に電光石火で、今度は牛鬼に襲われるアスムを守るべく、士を援護します。</p>
<p><img src="images/19_16.jpg" alt="牛鬼、アスム" /></p>
<p>「どういう風の吹きまわしだ」</p>
<p>「せっかく奪ったお宝を、見てみたくなってね」</p>
<p><br /></p>
<p>　アスムは、ディケイドと牛鬼の戦いを眺めながら、</p>
<p><br /></p>
<p>「ヒビキさんは何で牛鬼なんかに」</p>
<p><br /></p>
<p>と海東に問います。</p>
<p><br /></p>
<p>「鬼の力を制御出来なくなったのさ」</p>
<p>「鬼の力を？」</p>
<p>「でも、ヒビキって人はこうも言ってた」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで、いつもは士が「いいこと言った」シーンにかかる、例の「チャラ～♪」という重厚なBGMが流れます。完全に海東がメインですな。</p>
<p><br /></p>
<p>「正しい心で、鬼の力を制御出来るなら、鬼となって、俺を倒せって」</p>
<p>「僕がヒビキさんを？そんなの、出来るわけないじゃないですか」</p>
<p>「それでいいんじゃない？」</p>
<p>「え？」</p>
<p>「その優しさがあれば、鬼に心を奪われることもないってさ。受け継ぐのは、鬼の力だけじゃない。ヒビキって人の、魂を受け継ぐことなんだ」</p>
<p><br /></p>
<p>　海東もまた、(場合によっては)士と同様に物事の本質を見抜く力を持っているようです。というより、実はアスムが「お宝」の鍵になることを鑑みて、このような発言をしたのかも知れません。</p>
<p><br /></p>
<p>「海東！俺のセリフ奪ったな！」</p>
<p><br /></p>
<p>と士のツッコミが入るのが可笑しいところ。しかし、海東はさらに士の領分を侵してしまいます。</p>
<p><br /></p>
<p>「言っておくけど、僕は君よりもずっと前から、通りすがりの仮面ライダーだ！覚えておけ」</p>
<p><img src="images/19_17.jpg" alt="海東" /></p>
<p>　出ました！衝撃のパターン破りです。海東はディエンドに変身します。</p>
<p><img src="images/19_18.jpg" alt="盗" /></p>
<p>　「盗」って...(笑)。まぁ、確かに海東を一文字で表すのに、これ程適した文字もないですが。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして...。</p>
<p><br /></p>
<p>「後は君が選ぶんだ。鬼になるか、ならないか」</p>
<p><img src="images/19_19.jpg" alt="アスム" /></p>
<p>「...僕は、鬼になります！」</p>
<p><br /></p>
<p>　響鬼に変身するアスム！</p>
<p><img src="images/19_20.jpg" alt="アスム" /></p>
<p><img src="images/19_21.jpg" alt="響鬼" /></p>
<p>　オリジナル・響鬼では、アスムにあたる明日夢はヒビキの弟子になった経験は持ちつつも、遂に鬼になることはありませんでしたが、今回、アスムが響鬼自体に変身するというシチュエーションを得て、オリジナルの「リ・イマジネーション」を果たすことになりました。この流れから行くと、本来ならば、トドロキは斬鬼に、アキラは威吹鬼に変身するのが正しいのでしょうが、彼らはオリジナル・キャストですから、キャラクター性を尊重する意味で、敢えて「轟鬼」「天鬼」のままとなっています。</p>
<p><br /></p>
<p>　士と海東の助力を得て、牛鬼を追い詰めるアスム。士の、</p>
<p><br /></p>
<p>「やるんだアスム！このままでは、ヒビキの魂まで失われてしまうぞ！」</p>
<p><br /></p>
<p>という言葉を聞き、「猛火怒涛」の型で牛鬼を倒す覚悟を決めるのでした。ここで士が「少年」ではなく「アスム」と呼んでいるのに注目。オリジナルでも、「少年」と「明日夢」の境目は印象的に描かれました。</p>
<p><img src="images/19_22.jpg" alt="仮面ライダー響鬼" /></p>
<p>　清めの音が響くとき、ヒビキからアスムに、魂が受け継がれる...。</p>
<p><img src="images/19_23.jpg" alt="アスムとヒビキ" /></p>
<p>　このシンボリックなシーンには涙々ですね。</p>
<p><br /></p>
<p>　牛鬼は、倒れました。</p>
<p>　凄まじいことに、本来の主役のネームを持つヒビキは、命を落とす結果になったのです。人間の姿に戻ることさえなく、文字通り粉砕されてしまったのです。この衝撃は計り知れないものがあると思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで終了してもあまり違和感はなく、むしろ大きな余韻を残す程、師匠と弟子の物語は完成されている感じがするのですが、まだ響鬼の「FINAL FORM RIDE」が出て行ないということで、「最大の祭り」が用意されています。</p>
<p>　普通ならば、付け足し感や蛇足感に苛まれることになりそうな、このシチュエーション。ところが、この後の「祭り」は正に「祭り」として仕上がっており、あまりにも派手で燃えまくる演出を施されている為、こちらをクライマックスとしても全く問題ないものになっています。むしろ、「音撃道の完成」という、響鬼の世界における到達点を最高の映像で示したものと評価出来るわけです。</p>
<p><br /></p>
<p>　さて、「祭り」は王蛇が先程宣言したとおり、バケガニの出現によって開始されます。</p>
<p><br /></p>
<p>「おのれディケイド！このバケガニで始末してくれる！」</p>
<p><br /></p>
<p>と叫びつつ鳴滝がバケガニに乗って現れるという、何とも悪役ライクな登場がクールでコミカル。</p>
<p><img src="images/19_24.jpg" alt="鳴滝とバケガニ" /></p>
<p>　鳴滝はすぐに消えてしまい、バケガニは士達に襲い掛かります。オリジナル時点よりもCG描写が進化しており、その量感や実在感といった質感は素晴らしく向上しています。こうした技術の進化を見るのも、一つの楽しみになっています。</p>
<p><br /></p>
<p>　このバケガニ戦に、轟鬼と天鬼も参戦！</p>
<p><br /></p>
<p>海東「音撃道のお宝ね」</p>
<p>士「どういう意味だ」</p>
<p>海東「簡単なナゾナゾだよ」</p>
<p><br /></p>
<p>　ここで海東は3つの巻物をディエンドライバーで粉砕。すると、巻物に書かれていた、</p>
<p><br /></p>
<p>「立つ日なり」</p>
<p>「車の几を又手にするなり」</p>
<p>「首は之なり」</p>
<p><br /></p>
<p>の文章における漢字の部分がそれぞれパズルのように組み合わさって、「音」「撃」「道」の文字を成立させます。</p>
<p><img src="images/19_25.jpg" alt="音撃道" /></p>
<p>　士は、</p>
<p><br /></p>
<p>「三つの流派が一つになること、それが真の音撃道ってことか！」</p>
<p><br /></p>
<p>と事の真髄を理解します。すると、その瞬間に響鬼のカードが復活。早速、</p>
<p><br /></p>
<p>「ちょっとくすぐったいぞ」</p>
<p><br /></p>
<p>が登場します。</p>
<p><img src="images/19_26.jpg" alt="ちょっとくすぐったいぞ" /></p>
<p>　「FINAL FORM RIDE」でヒビキアカネタカになる響鬼。バケガニに突撃し、空中へ運んでしまうほどの力を持っています。</p>
<p><img src="images/19_27.jpg" alt="ヒビキアカネタカ" /></p>
<p>　続いて、「FINAL ATTACK RIDE」でヒビキオンゲキコに。初の2段変形になっています。</p>
<p><img src="images/19_28.jpg" alt="ヒビキオンゲキコ" /></p>
<p>　バケガニの背に乗ったヒビキオンゲキコを、ディケイドが打つ！</p>
<p><img src="images/19_29.jpg" alt="仮面ライダーディケイド" /></p>
<p>　ここで「ディケイド」の書き文字がインサートされます。</p>
<p>　そして、轟鬼が音撃弦を奏でる！</p>
<p><img src="images/19_30.jpg" alt="仮面ライダー轟鬼" /></p>
<p>　勿論、「轟鬼」の書き文字もインサート。</p>
<p>　更に、天鬼が音撃管を吹く！</p>
<p><img src="images/19_31.jpg" alt="仮面ライダー天鬼" /></p>
<p>　「天鬼」の書き文字もバッチリ挿入されます。</p>
<p><br /></p>
<p>　これだけではなく、何と海東も参加。ディエンドが空中に音撃鼓のイメージを投影し、青い音撃棒で打つ！</p>
<p><img src="images/19_32.jpg" alt="仮面ライダーディエンド" /></p>
<p>　書き文字「ディエンド」も登場します。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして更に、</p>
<p><br /></p>
<p>「俺達も行くぞ！」</p>
<p>「ええ！ザンキさん！」</p>
<p><br /></p>
<p>とザンキとイブキの先代師匠同士の融和までも示されます。</p>
<p><img src="images/19_33.jpg" alt="ザンキとイブキ" /></p>
<p>　現師匠と元師匠と並んで演奏する姿が感動的です。師匠の座を譲ったザンキとイブキは、前回のアスム変身体と同様、完全な鬼ではなく、頭部が変身していないのは興味深いところです。お2人とも、鬼スーツが実に似合っています。イブキはトロンボーン型の音撃管を操り、ザンキは音撃弦をクルッと回すアクションを披露しています。</p>
<p><br /></p>
<p>　ディケイドとディエンドの太鼓の上に、轟鬼とザンキのギター(およびベース)が加わり、ブラスによるメロディを天鬼とイブキが奏でるという、音楽と演出が一体となった素晴らしい映像が炸裂。これにはただ脱帽です。</p>
<p><img src="images/19_34.jpg" alt="一つになる音撃道" /></p>
<p>　音楽自体は、オリジナル・響鬼の音楽担当である佐橋俊彦先生によるものではないですが、響鬼の世界観を尊重した、非常に完成度の高いメロディメイクとアレンジが秀逸で、この「祭り」に鮮やかな彩りを与えています。</p>
<p><br /></p>
<p>　なお、途中で、「海鼠(ナマコ)」や、</p>
<p><img src="images/19_35.jpg" alt="海鼠" /></p>
<p>「薄紅色」といった書き文字がお遊び的に挿入されます。</p>
<p><img src="images/19_36.jpg" alt="薄紅色" /></p>
<p>　「薄紅色」は納得ですが、「海鼠(ナマコ)」はないでしょ(笑)。士はナマコが苦手だということを、すっかり忘れていました。</p>
<p><br /></p>
<p>　3つの流派が一つとなり、完成を見た音撃道が、バケガニを粉砕しました。</p>
<p><img src="images/19_37.jpg" alt="仮面ライダー達" /></p>
<p>　ずらりと並ぶ音撃戦士達。正に壮観ですね。こうした横並びの構図は、あらゆる作品で披露される度に、胸を熱くさせられてしまいます。</p>
<p>　師匠、弟子、道、音。オリジナル・響鬼が有していた特徴的なキーワードをかき集め、昇華した手腕には素直に拍手を送りたいと思います。傑作認定！</p>
<p><br /></p>
<p>　エピローグ。</p>
<p><br /></p>
<p>「大樹さん」</p>
<p><br /></p>
<p>とアスム。</p>
<p><br /></p>
<p>「まだ何か用か？」</p>
<p>「僕達が、鬼を受け継ぐことが出来たのは、あなたのおかげです。ありがとうございました」</p>
<p><img src="images/19_38.jpg" alt="海東、アキラ、アスム、トドロキ" /></p>
<p>　海東に頭を下げる、新世代の音撃道の師匠達。</p>
<p><br /></p>
<p>「よしたまえ。気持ち悪い」</p>
<p><br /></p>
<p>と、海東なりにあしらいますが、その本当のところの心情は垣間見られません。</p>
<p>　それでも、ユウスケはその真意を感じたのか、</p>
<p><br /></p>
<p>「海東さんも、いいとこあるね」</p>
<p><br /></p>
<p>と評しています。海東は、</p>
<p><br /></p>
<p>「僕はやりたいようにやるだけ。少年君、僕のお宝、いつかはきちんと、見せてもらうからな」</p>
<p><br /></p>
<p>と、アスムに対する彼なりの優しさを見せました。ここで、ようやく海東がアスムに抱いていたシンパシィ的な感情を、我々は認識することが出来たわけです。</p>
<p><br /></p>
<p>ユウスケ「今回はやけに爽やかだね」</p>
<p>夏海「うん。そうですね」</p>
<p>士「ただの泥棒だ」</p>
<p><br /></p>
<p>　このレギュラー陣の会話が楽しい。</p>
<p>　ユウスケは、アギト編で割と酷い目に遭っていますから、特に今回は爽やかに映ったでしょう。面白いのは士の発言。文字通りの解釈も充分成り立ちますが、これは今回、あらゆるシーンで士の領分を奪われたことに対する恨み節だと私は思います。結局、キメ台詞は勿論のこと、アスムとの交流の部分も海東が担っていたわけで、「いいところを盗まれた」というのが、士の正直な感想だと思います。</p>
<p><br /></p>
<p>　遂に9つの世界を巡る旅は終わり、光写真館に戻ってきました。</p>
<p><img src="images/19_39.jpg" alt="光写真館" /></p>
<p>　響鬼の世界での光写真館は、土壇場で初めての登場となりました。こんなところにもパターン破りが存在しています。</p>
<p><br /></p>
<p>　士がシャッターを切る描写はなかったように思いますが、一応、アスムを撮った写真があります。</p>
<p><img src="images/19_40.jpg" alt="士の写真" /></p>
<p>　ヒビキではなく、アスムが二重写しになっており、不思議な感覚に彩られています。</p>
<p>　アスムが立派な鬼になり、この世界は大丈夫だという士。しかし、士の世界は一体どうなるのでしょうか？</p>
<p><br /></p>
<p>　夏海は心の中で密かに、</p>
<p><br /></p>
<p>「士君が世界を破壊するなんて、きっと何かの間違いです」</p>
<p><br /></p>
<p>と呟きます。</p>
<p><img src="images/19_41.jpg" alt="夏海" /></p>
<p>　この表情があまりにも美しかったのでキャプ(笑)。</p>
<p><br /></p>
<p>　そして、キバーラの、</p>
<p><br /></p>
<p>「さあ、次の世界へ出発よ」</p>
<p><br /></p>
<p>の掛け声が。旅は終わった筈だが...と疑問に思う一同。栄次郎も同じ考えだったようで(？)、</p>
<p><br /></p>
<p>「ようし。旅の終わりを記念して、皆で写真を撮ろう」</p>
<p><br /></p>
<p>と提案します。栄次郎が背景ロールを下ろすと、そこは元の世界。</p>
<p><img src="images/19_42.jpg" alt="次は夏海の世界" /></p>
<p>　いわゆる「夏海の世界」です。紅蓮の炎に包まれた、何とも不吉な絵図ですが、果たしてどのような物語が待っているのでしょうか？</p>]]>
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