メレ

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 理央に仕える、臨獣カメレオン拳の使い手。

 理央に対しては甘え口調で接する可愛い女だが、格下の者や敵に対しては残忍邪悪な女の面を見せる。幹部扱いだが、本来はリンリンシーの一人。

 死してなお強さを求める情念が理央と共鳴、理央によってかりそめの生を与えられたことで、理央を深く愛するようになる。自称「理央の愛のために生き、理央の愛のために戦うラブウォリアー」。理央が喜ぶ瞬間に「生きている実感」を得、理央の為ならば自らの身が滅ぶのも厭わない。

 ゲキレンジャーを「格下」または「格下ーズ」と呼ぶが、その言は実力に裏打ちされたものであり、決して誇張ではない。

 本来は正々堂々とした戦いを好み、姑息な手は一切使わずに正面からぶつかる信念の持ち主だが、ロンによって理央への愛を利用され、卑怯な手段で勝利してしまう。その時、彼女は自分の信念に対する裏切りから生じた怒りにより、怒臨気を纏う。やがてロンによってその才を見出されたメレは、幻獣拳の四幻将(メレ(幻獣拳)を参照)となり、「幻獣王」たる理央に仕えることとなる。

 だが、幻気を捨て去った理央に続いてメレも幻気を捨て去り、臨獣カメレオン拳の使い手に戻った。理央との愛の絆を確固たるものとしたメレには、サンヨを圧倒するほどの力が宿っていた。

 その後、自らの罪を償うべく「拳断」に挑むが、ロンによって阻まれる。メレはロン=無間龍からジャン達を守って散っていった。(演:平田裕香)

臨獣カメレオン拳

 カメレオンのパワーを持つ臨獣拳。

無限烈破
 カメレオン舌で無数の突きを放ち、突いた相手の細胞と血潮を燃料にして、力を与えるリンギ。
絡撃拳
 両手に構えた一対の釵で、相手の放った技を受け止め、臨気を練って威力を倍加し放つリンギ。
舌禍繚乱
 空中で逆さまに静止し、長い舌で無数の突きを放った後、頭から体当たりして相手を吹き飛ばすリンギ。
臨開放
 右手の親指で胸の中心を突き、自らの臨気を解放するリンギ。幻獣拳の「血盟の儀式」において、自らの臨気を幻気に変容させるために用いた。
無効消波
 鋭い舌で相手の眉間を突き、気の流れを止めてしまう秘伝リンギ。気の流れを止められた者は、全身の力が抜けてしまう。
可憐突破
 円陣を組んだゲキレンジャーの支援を受けて空中高く飛翔、釵を両手に構えて螺旋を描きつつ高速回転し、そのまま相手に突撃する秘伝リンギ。
メレ獣人態

 メレが臨獣カメレオン拳により獣人化した姿。口を大きく開け、硬度と柔軟性を兼ね備えた舌で攻撃する。

解説

 「激走戦隊カーレンジャー」より明確になった、セクシーな敵キャラの系譜を告ぐ、いわゆる「女性幹部」。ただし、この傾向は「電子戦隊デンジマン」辺りで既に萌芽しており、更に古くは「東映版スパイダーマン」のアマゾネスなどにそのオリジンを求められる。

 平田裕香氏は、グラビアアイドルとして高い人気を誇るタレント。そのキュートな顔立ちに似合わないメレの強烈なキャラクターは、当初から話題になっており、敵キャラ人気は安泰だ。