epic29 「ゴセイジャーを封印せよ!」

 ストーリーを簡単にまとめると、エルレイの匣を使ってミラクルゴセイヘッダーを封印した武レドランが、膜インを徹底的に持ち上げて出撃させ、ゴセイジャー諸共エルレイの匣に封印しようと企む…というもの。

 筋グゴンが途中で膜インに復讐すべく登場するのですが、実はこれは武レドランの謀略を阻止する為の芝居。さらに膜インは巧妙にもエルレイの匣をすり替えており、武レドランはまんまと膜イン&筋グゴンの策にハマり、ゴセイジャーに敗退してしまうのです。

 逆転に次ぐ逆転劇として、非常に見応えがあるにはあります。ただ、相変わらずすぐに自信喪失してしまうゴセイジャーの面々等、悪い面もやっぱりあって、所々バランスを欠いたりしています。ゴセイナイトが天知天文研究所に現れて説教するなど、凄い絵面で笑わせてくれる(シーン自体は大真面目)部分もあるので、惜しく感じます。

 で、武レドランですけど、私は一応生存説を採りたい。というか、採らせてくれないと、武レドランに仕掛けられた色々な謎が全く未解決のまま終わってしまいます。「何も分からないままポイ捨て」が許されるのは、最終回における正体不明の大ボスだけ。

 では、続きの方で、イチャモンをつけますよ(笑)。

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epic28 「おとうさんの宝物」

 「ゴセイジャー」の「空気」と揶揄される天知親子にスポットを当てたお話。ようやく天知親子メインのお話が展開され、彼等が「ゴセイジャー」の中で果たすべきポジションを見せてくれ…なかったですね。

 私はシリーズ開始当初、天知博士に髭男爵のキャスティングがなされた事で、人間側から護星天使達を導く役割を、コミカルな面を備えつつ果たせるキャラクターとして期待しました。息子の望もしかりで、人間として成長途上にある望と、護星天使として成長途上にあるゴセイジャーの対比が、爽やかで鮮やかな成長物語を展開に寄与するものと期待していました。

 しかし、シリーズ中盤を過ぎた今も、天知親子の意義は、単に居候先の親子の域を脱することなく、わずかに望とアラタが友達であることを強調しているに過ぎません。また、アラタも望の良きお兄さんではなく、殆ど同年代の友達になってしまっており、私は見ていて苛立すら覚えてしまうのです(あまり言いたくはないですが、私はアラタというキャラクターが肌に合わないのかも)。

 その悪い処が一気に表面化してしまったのが今回。

 確かに、話の流れや筋運びの巧みさは、なかなかいい線行っていると思います。髭男爵のキャラクターに引っ掛けた小道具も面白いし、親子の絆が幽魔獣の術を破るくだりなど、感動モノに仕上がっています。ロケーションの選別も完璧。素直に感動物語として成立しています。

 ただし、これって天知親子である必要があったのか?

 何が言いたいかは続きの方で。

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epic27 「目覚めろ、アグリ!」

 前回は、コミカルな展開で傑作たり得たわけですが、密かに期待していた「傑作シリアス回」が出現しました。

 幽魔獣編は、ゴセイナイト登場編を消化した後、ゴセイジャーのメンバー個々とゴセイナイトの関わりを描いているわけですが、今回はアグリがメインとなります。

 ゴセイジャーのメンバーは、あまり悩まないタイプが多く、アグリにしても例外ではないのですが、楽天的なスカイック族の二人、沈着冷静ながらキャラが壊れる事も多いハイド、基本的にアゲアゲなモネと比べれば、アグリは思慮に富んでいるというか、割と苦悩が似合うタイプであると言えます。

 今回の巧い処は、アグリの苦悩が自発的なものではなく、基本的に他発的なものになっていて、普段ならば悩む必要のないような事を、幽魔獣の所為で悩まなければならなくなってしまう処です。これにより、アグリ本来が持つ精神的な強さと、ゴセイジャーの内包するおおらかさがスポイルされないようになっています。

 同時に、アグリが深層で抱えているコンプレックスを表層に持ち上げて来るという作劇となり、アグリがそれを克服するという展開も可能にしています。

 また、ゴセイナイトの使い方が巧い。ゴセイナイトは人間でも護星天使でもなく、あくまでヘッダーの進化系なので、基本的に建前で物事を言わない。結局、アグリの耳にはゴセイナイトの言い草が全てダイレクトに入ることになり、そこには他者の介在が一切存在しないわけです。正に、魂の言葉が届いている感覚なのです。

 その他にも色々と見所がありますので、続きの方で無駄話共々述べてみようと思います。

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epic26 「護星天使、爆笑!」

 いやぁ、これは傑作エピソードではないですか?

 色々なパターンの話を展開する「ゴセイジャー」ですが、やっぱりキャラの殻を破るようなコメディこそが、真骨頂なんですね。

 とはいえ、キャラクターのギャップといった面でギャグが映えるのは、やっぱりハイドなので、結局はハイドにまつわるギャグ回が傑出しているということになるのですが。

 今回は、そこにゴセイナイトが加わるので、余計に面白味が増しています。ただし、ゴセイナイトはハイドの醸しだす「ズレ」の味とは無縁であり、あくまでゴセイナイトというキャラクターの中でしか動いていない。これが凄い処なのです。つまり、ハイドはキャラクターの大枠の外にちょっとだけはみ出しつつ、面白おかしく立ちまわることによってコミカルさを出しているのに対し、ゴセイナイトはあくまでシチュエーションコメディになっているわけです。

 具体的には、ハイドの声を裏返した大笑いなんかは、オヤジギャグへの過敏な反応という「キャラクター崩し」と、キャラクターに似つかわしくない大袈裟なリアクションで笑いを取る「ギャップ芸」の合わせ技。対するゴセイナイトは、声色も立ち振る舞いも変えず、あくまでハイドに指示されたとおりのセリフを言ってみせたに過ぎません。この、ゴセイナイトがクソ真面目にやった事が、周囲(主に視聴者)とのギャップを生じさせている故に、そこに笑いが起こるのです。

 サブタイトルの感じから、寒いドタバタギャグ回を想像していましたが、意外に硬派なコメディを展開していて驚かされた本エピソードの詳細は、続きにて。ただし、私の夏季休業中の放送だったこともあり、申し訳ございませんが、やや手抜き気味です…。

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epic25 「ノスタルジック・モネ」

 モネが最年少という設定を活用したエピソード…と思われます。これまで、アグリとモネが兄妹という関係にある以外は、特に護星天使達の家族の存在に関して触れられる事がありませんでしたが、遂に「母親」という存在を出して来たなという感じです。

 正直な処、「母親」を出したにしてはインパクトが弱い気もしますが、まぁ結局は偽物だったので仕方ない処でしょう。一方、護星界への郷愁や母親への思慕が渦巻くモネの心情描写は、なかなか素晴らしいものがありました。普段は殆ど悩むことなく突っ走るタイプのモネだからこそ、苦悩の深さが伝わるという展開もいいです。

 また、兄であるアグリが、モネに対して苛立を隠せない様子なのも巧い。劇中では明確にされていませんが、アグリにも少なからず護星界への郷愁があり、それ故、モネの態度が癪に障ったのだと容易に想像出来ます。ただし、アグリはモネよりも年長者であり、護星天使としての使命感は非常に強いので、その郷愁や思慕といった感情を強く抑え込んでいるのでしょう。今回も弱音を吐くような事はありませんでした。その綻びが苛立という形で表面化したものと解釈できそうです。

 で、何度か問題にしている件に関して。

 やっぱりアグリとモネは実年齢が透けて見える!

 勿論、実年齢の知識については一生懸命抑止しつつ見た上での話ですけど、何も予備知識のない方が見ると、どう見えてるんでしょうか。

 私は容姿の面も含めて、アグリはアップのカットなんかだと結構(場合によっては童顔のアラタよりも)幼く見えるし、モネ(というかみっきー)は20歳という実年齢よりも随分大人っぽく見えると思います。老けて見えるという意味ではないですよ。

 なので、子供っぽく母親に甘えるシーンなんかは、可愛いのは可愛いんですけど、ちょっと違和感があったり。この辺は仕方ないんですけどね。

 では、詳しい話は続きにて。

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epic24 「ミラクルアタック・ゴセイジャー」

 ミラクルゴセイヘッダー登場編。古の封印されたヘッダー、古びた青銅の剣への擬態、武レドランの意味深な言動等々、どれをとっても上質の旨味。雰囲気もたっぷりです。

 1クールで私が問題点として挙げていた「降ってくる奇跡」もかなり緩和されており、これはゴセイナイトとのコントラストによる使命感とポリシーの顕在化による処が大きいと思います。

 いわゆる「再生怪人」譚も盛り込まれていて、非常に充実度の高いエピソードなのですが…。

 ちょっと物足りない。

 その物足りなさはどこから来るのか。前置きをこのくらいにして、続きの方で紐解いてみたいと思います。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:08 PM  Comments (2)

epic23 「燃えろ!ゴセイジャー」

 あぁ、一週間が長かった!

 予告でじらされ、心踊らされたスケベ親父状態でございました(笑)。

 そして、満を持して、遂に、十年位のブランクを打破しての水着回~!

 って、アレっ?

 こ、これだけ…。

 というわけで、今回のレビュー終了です。ありがとうございました。

 …いや、嘘です。ちゃんと書きますよ。話自体は非常に面白かったので。やっぱり、「ゴセイジャー」にはギャグが良く似合う。今までの積み重ねもあって、コミカルなシーンの立ち振る舞いも実にナチュラル。

 CM前後のアイキャッチを見ると、一応、ハイドがメインということらしく、メインと思われていたヒロインは殆ど出番がなかったわけです。しかしながら、ハイド自体の魅力が素晴らしく開花している印象で、もう水着が少ないとかそんな事はどうでも良くなり…いや、やっぱ残念か(笑)。

 ということで、本編の詳しい部分は続きの方をご覧ください。

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epic22 「オーバー・ザ・レインボー」

 ゴセイナイトとゴセイジャーが、完全ではないものの護星天使としての絆を形成するというお話。

 物語の構造的にはよくまとまっており、それぞれの見所もしっかり押さえられていて、全体的な見応えはかなり高いものになっています。セリフでテーマを振りかざすというチープなシーンも殆どなく、アクションとシチュエーションで繋いで行く展開はドライヴ感たっぷり。2クール目も後半に入って、やっとキャラクターが転び始めた印象です。

 そして、前回懸念していた批判者としてのゴセイナイト消滅は、杞憂でした。

 一応、ゴセイナイトはゴセイジャー達の戦いに対する姿勢に疑問を持ちつつも、新世代の護星天使としてのポリシーを強く持ちながら行動する彼等が常に気になっているとされ、いきなり掌を返して仲間になるような陳腐な展開にならなかったのは好感触。それも、ゴセイジャーの戦い方(つまりアクションシーン)を見て徐々に納得していくという、このテのドラマならではのやり方が潔く、また説得力があります。

 全体的な構成としては、手放しで褒められるレベルなのですが、細かい部分は割と適当というか投げっぱなしというか…。こういう部分を徹底すると、「ゴセイジャー」はかなりいいシリーズになると思うんですがねぇ。

 ということで、その不徹底な部分と抜群の部分のコントラストを、続きの文章で出せたら…いいんですが。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:06 PM  Comments (0)

epic21 「エレガント・エリ」

 エリが単独メインのエピソード。エリ単独ってこれまでなかったような。厳密には完全に単独ではなく、ハイドと絡ませることで、その個性を発揮しています。

 エリは動かし方の難しいキャラクター。強いヒロインという面はモネが担っており、戦隊のスタンダードからすれば、エリはおしとやか系のヒロインということになりますが、エリはコメディリリーフを兼ねる特殊なキャラクターとして成立しているので、ポジションが複雑なのです。

 むしろ、おしとやか系はアラタにシフトしていると感じる事もあるくらいで(笑)、エリのポジションは本当に特殊です。

 そのエリの今後のポジションに、かなり明確な道筋をつけたのではないかと思われる今回。前回のユルさは、「ゴセイジャー」の美点を顕著にするのではないかと感じさせるものでしたが、今回も適度なユルさが良い感じで織り込まれており、この雰囲気こそが「ゴセイジャー」の方向性になるのではないかと思います。エリはその体現者たるキャラクターだと言えそうなのです。

 ただし、この方向性はゴセイナイトが加入したことによって成立したものでもあります。その意味で、ゴセイナイトというキャラクターの導入は成功であり、「ゴセイジャー・第二章」としての在り方を示した功績は決して小さくありません。

 では、その辺りに言及してみましょうか。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:05 PM  Comments (2)

epic20 「フォーリンラブ・ゴセイジャー」

 やっぱり「ゴセイジャー」というか戦隊は、こういう話が似合う。

 恋心という身近な素材と、それを腐らせて喰うという荒唐無稽な怪人。その影響を受けそうなゲストに世話を焼き、世話を焼いたことが勝利へ何となくつながる。

 このユルさがよろしい。

 護星天使ならではのボケは少々弱めだったものの、根拠が的外れなアドバイスが意外に的確に響いたりと、淡めなギャグが織り込まれていて、ゴセイジャーのキャラクターを「天使」たらしめているのは好感触でした。

 ゴセイジャー達が「恋」の何たるかを知っているのかどうかは、途中から有耶無耶になってしまい、結局「恋」をめぐる反応は何が何だか分からなくなってしまっていて、そこら辺の完成度は著しく損なわれていますが、まぁこれだけユルい話ならば許容できる範囲でしょう。

 今回のゴセイナイトの使い方は、なかなか良かったと思います。

 相変わらず強すぎるキャラクターではあるのですが、ゴセイジャーが突っ立って見ているという、ナンセンスな構図が極力廃されています。モネが「氷の心」だと評するあたりも、ちゃんとゴセイナイトのポジションを確保しているからこそで、急にくだけて打ち解けるなんていう愚を犯さない処に、非常に安心感を覚えました。

 シャイな男子高校生・拓也と、アクティヴで可憐なイメージの女子高校生・みずきの対比は、それこそ一昔前のTVドラマのような状態ですけど、これはこれで時代錯誤な感じを覚えないのは、こういったテーマに普遍性があるからでしょう。というより、意外と最近の高校生事情はこんな感じなのかも知れませんね。私の周囲に高校生が居ないので、よく分かりませんけど。

 というわけで、メインの流れより挿話の方が俄然面白いという状態になっていますが、その辺りについて言及してみましょう。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:30 PM  Comments (3)
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