epic20 「フォーリンラブ・ゴセイジャー」

 やっぱり「ゴセイジャー」というか戦隊は、こういう話が似合う。

 恋心という身近な素材と、それを腐らせて喰うという荒唐無稽な怪人。その影響を受けそうなゲストに世話を焼き、世話を焼いたことが勝利へ何となくつながる。

 このユルさがよろしい。

 護星天使ならではのボケは少々弱めだったものの、根拠が的外れなアドバイスが意外に的確に響いたりと、淡めなギャグが織り込まれていて、ゴセイジャーのキャラクターを「天使」たらしめているのは好感触でした。

 ゴセイジャー達が「恋」の何たるかを知っているのかどうかは、途中から有耶無耶になってしまい、結局「恋」をめぐる反応は何が何だか分からなくなってしまっていて、そこら辺の完成度は著しく損なわれていますが、まぁこれだけユルい話ならば許容できる範囲でしょう。

 今回のゴセイナイトの使い方は、なかなか良かったと思います。

 相変わらず強すぎるキャラクターではあるのですが、ゴセイジャーが突っ立って見ているという、ナンセンスな構図が極力廃されています。モネが「氷の心」だと評するあたりも、ちゃんとゴセイナイトのポジションを確保しているからこそで、急にくだけて打ち解けるなんていう愚を犯さない処に、非常に安心感を覚えました。

 シャイな男子高校生・拓也と、アクティヴで可憐なイメージの女子高校生・みずきの対比は、それこそ一昔前のTVドラマのような状態ですけど、これはこれで時代錯誤な感じを覚えないのは、こういったテーマに普遍性があるからでしょう。というより、意外と最近の高校生事情はこんな感じなのかも知れませんね。私の周囲に高校生が居ないので、よく分かりませんけど。

 というわけで、メインの流れより挿話の方が俄然面白いという状態になっていますが、その辺りについて言及してみましょう。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:30 PM  Comments (3)

epic19 「ゴセイナイトは許さない」

 ゴセイナイトを動けない状態にして、ゴセイジャーを存分に動かす…だと思ってましたが、実際は違ってました。

 ゴセイグランド登場もあいまって、完全にゴセイナイトのターン。ゴセイジャー、一体何やってんの?

 表面的には、「イイ話」の体裁をとっていて、特に今回の目玉キャラであるご両親のシーンには不覚にもウルッとさせられるのですが、ゴセイジャーの動きに関しては殆どがチグハグになっていて、結局何を語りたいのかがよく分かりません。

 というより、ゴセイナイト販促!の一本以外の何者でもないのが、透け透けになっちゃってるのがイタい。もうちょっと主役陣のゴセイジャー達に花を持たせてあげてもいいんじゃないかと思いました。

 今回、一番気になったのは脚本が「八手三郎」名義になっていたこと。この名前が出てくるということは、その裏に色んな事情を想像させてしまうということで…。

 こういった重要回にメインライターの横手さんが登場していないのも奇っ怪ですし、そもそも横手さんは幽魔獣編のパイロットに関わっていないこともあって、何か制作上の軋みを感じてしまうのは、私だけではない筈。

 ただ、今回の脚本は割とローテーションがはっきりしていて、単に大和屋暁さんの都合がつかなかっただけというオチも否定出来ません。八手名義には「名前を出せない人」という側面があるので、単に脚本家としての報酬を立場上受け取れない人物が、急場しのぎで登場しただけなんでしょうね。

 いずれにせよ、ゴセイナイトが強すぎてツマンナイ。これが、私の今回の感想ですな。

 しかしながら、ビジュアルは相変わらず素ン晴らしい。その辺のギャップに言及してみましょうか。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:29 PM  Comments (0)

epic18 「地球を浄める宿命の騎士」

 ゴセイナイトを全面的にフィーチュアしつつ、ゴセイジャーも動かして見せるという、職人芸的な力を感じる事の出来るエピソード。

 1エピソードに盛り込むべき要素を不足なくまとめあげる手腕は、さすが荒川さんといった処です。

 ゴセイナイトは、地球という存在のみを守護するというエキセントリックな使命感を持ったキャラクターに設定されており、これは「ウルトラマンガイア」における初期のウルトラマンアグルによく似たポリシーです。アグルは、大胆かつ深淵でカッコいいアンチヒーローの魅力を醸し出していましたが、さて、ゴセイナイトはどうでしょう。

 ゴセイナイトのキャラクターとしての魅力は、現在のところ、そのメタルヒーロー的な外観と共に、小西克幸さんの声や言い回しに依る部分が大きく、まだ醸し出される魅力といった部分は現れていないように思います。前述のアグルと敢えて比較してみると、アグルは人間であり、ゴセイナイトは…。

 実は、これが手放しで賞賛出来ない最大の問題点なのです。発想は非常に面白いんですけどね。

 では、その辺りも含めて言及してみましょうか。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:28 PM  Comments (0)

epic17 「新たな敵!幽魔獣」

 戦隊では非常に珍しい敵組織交代というイベントを得て、方向転換した「ゴセイジャー」。ただし、いわゆる「放送延長に伴うテコ入れ」とは異なるニュアンスであることは、周知の通りでしょう。戦隊シリーズはいわば鉄板コンテンツであり、当初から4クールの制作予定であるだろうし、年間の緻密な商品展開プランを元に制作されているのは疑いようがないので、今回の敵組織入れ替えは「テコ入れ」ではないのです。

 しかしながら、幽魔獣の登場がゴセイナイト登場のタイミングに重なったことにより、これまでの追加戦士登場とは趣向が異なり、かなり「テコ入れ」っぽく見えます。

 私が想起したのは「ジャッカー電撃隊」。

 中盤、敵側のクライムが侵略ロボットやエイリアンを擁するようになってから、ガラリと雰囲気が変わります。しかも、同時にビッグワンなる新隊長が登場。ビッグワンは宮内洋さんが演じているのもあってか、非常に強力なキャラクターだったのは有名です。これにより、「ジャッカー」はほぼ別種の番組になりました。

 今回も、このパターンにかなり近いものを感じます。しかも、それまでの展開がグダグダだと評されても仕方ないものだった為に、ここらで刷新という雰囲気も、たった一話ですが、感じられるのです。

 結局、正直なところ、ウォースター編よりも幽魔獣編の方が面白そうだというのが、私の感想。ただ、これがメインターゲットにウケているかどうかは微妙。

 何故なら、前編に亘って昭和テイストを感じさせている為、私のような古参者にはノスタルジーというフィルタがかかるものの、そうでない視聴者には「何だコレ」と映る部分が多いと思うからです。

 その辺りを検証してみましょうか。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:27 PM  Comments (0)

epic16 「ダイナミックアラタ」

 前回は、冷静にけなしまくって申し訳ございません。

 とりあえず、このコーナーは継続決定。

 といっても、今回が特に面白かったわけでもないのですが。

 前回が正に最終回のノリだったので、その大盛り上がりの後の虚しさというか、祭りの後というか。前回はシリーズ構成的に支離滅裂で破綻しまくっていたのが露呈してしまいましたが、それなりのビジュアルインパクトや迫力があったわけで、その後に単発エピソードがあっても、それが盛り上がれる保証は限りなくゼロに近い。結局、今回はそのパターンに見事はまってしまい、あらゆる面で損をしています。

 逆に言うと、単発エピソードとして見た場合の完成度はなかなか高いように思います。

 テーマ性もあるし、因縁の縦糸を回収しているし(この時点ではちょっと勿体無くもありますが)、スカイック族の属性と性格を巧くリンクさせているし、何よりシーンとアクションの組み立て方が素晴らしい。やっぱり「ゴセイジャー」の魅力は、今のところそのビジュアルが筆頭ですな。

 さらにここに来て、ようやくアラタの本質をセリフとして語らせる段になったのですが、それは当然シリーズ構成的に「新戦士」を迎えるにあたっての準備。ここでゴセイジャー達のキャラクターを固めておかないと、レッドであるアラタが食われてしまう恐れがあるからです。

 今回のストーリーは至極簡素であり、生き残っていた(「どっこい生きてた」という古臭い言い回しがピッタリ)デレプタが、一人ずつゴセイジャーを襲い、最後に因縁のあるアラタを狙うというもの。ウォースターが存続しなかった事に関する賛否は置いといて、次の敵組織(?)への橋渡しを意外なキャラであるデレプタが務めたのはなかなか巧いと思います。

 では、いつものようにツッコんでみましょうか。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:26 PM  Comments (0)
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