epic28 「おとうさんの宝物」

 「ゴセイジャー」の「空気」と揶揄される天知親子にスポットを当てたお話。ようやく天知親子メインのお話が展開され、彼等が「ゴセイジャー」の中で果たすべきポジションを見せてくれ…なかったですね。

 私はシリーズ開始当初、天知博士に髭男爵のキャスティングがなされた事で、人間側から護星天使達を導く役割を、コミカルな面を備えつつ果たせるキャラクターとして期待しました。息子の望もしかりで、人間として成長途上にある望と、護星天使として成長途上にあるゴセイジャーの対比が、爽やかで鮮やかな成長物語を展開に寄与するものと期待していました。

 しかし、シリーズ中盤を過ぎた今も、天知親子の意義は、単に居候先の親子の域を脱することなく、わずかに望とアラタが友達であることを強調しているに過ぎません。また、アラタも望の良きお兄さんではなく、殆ど同年代の友達になってしまっており、私は見ていて苛立すら覚えてしまうのです(あまり言いたくはないですが、私はアラタというキャラクターが肌に合わないのかも)。

 その悪い処が一気に表面化してしまったのが今回。

 確かに、話の流れや筋運びの巧みさは、なかなかいい線行っていると思います。髭男爵のキャラクターに引っ掛けた小道具も面白いし、親子の絆が幽魔獣の術を破るくだりなど、感動モノに仕上がっています。ロケーションの選別も完璧。素直に感動物語として成立しています。

 ただし、これって天知親子である必要があったのか?

 何が言いたいかは続きの方で。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:04 PM  Comments (6)

epic27 「目覚めろ、アグリ!」

 前回は、コミカルな展開で傑作たり得たわけですが、密かに期待していた「傑作シリアス回」が出現しました。

 幽魔獣編は、ゴセイナイト登場編を消化した後、ゴセイジャーのメンバー個々とゴセイナイトの関わりを描いているわけですが、今回はアグリがメインとなります。

 ゴセイジャーのメンバーは、あまり悩まないタイプが多く、アグリにしても例外ではないのですが、楽天的なスカイック族の二人、沈着冷静ながらキャラが壊れる事も多いハイド、基本的にアゲアゲなモネと比べれば、アグリは思慮に富んでいるというか、割と苦悩が似合うタイプであると言えます。

 今回の巧い処は、アグリの苦悩が自発的なものではなく、基本的に他発的なものになっていて、普段ならば悩む必要のないような事を、幽魔獣の所為で悩まなければならなくなってしまう処です。これにより、アグリ本来が持つ精神的な強さと、ゴセイジャーの内包するおおらかさがスポイルされないようになっています。

 同時に、アグリが深層で抱えているコンプレックスを表層に持ち上げて来るという作劇となり、アグリがそれを克服するという展開も可能にしています。

 また、ゴセイナイトの使い方が巧い。ゴセイナイトは人間でも護星天使でもなく、あくまでヘッダーの進化系なので、基本的に建前で物事を言わない。結局、アグリの耳にはゴセイナイトの言い草が全てダイレクトに入ることになり、そこには他者の介在が一切存在しないわけです。正に、魂の言葉が届いている感覚なのです。

 その他にも色々と見所がありますので、続きの方で無駄話共々述べてみようと思います。

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epic26 「護星天使、爆笑!」

 いやぁ、これは傑作エピソードではないですか?

 色々なパターンの話を展開する「ゴセイジャー」ですが、やっぱりキャラの殻を破るようなコメディこそが、真骨頂なんですね。

 とはいえ、キャラクターのギャップといった面でギャグが映えるのは、やっぱりハイドなので、結局はハイドにまつわるギャグ回が傑出しているということになるのですが。

 今回は、そこにゴセイナイトが加わるので、余計に面白味が増しています。ただし、ゴセイナイトはハイドの醸しだす「ズレ」の味とは無縁であり、あくまでゴセイナイトというキャラクターの中でしか動いていない。これが凄い処なのです。つまり、ハイドはキャラクターの大枠の外にちょっとだけはみ出しつつ、面白おかしく立ちまわることによってコミカルさを出しているのに対し、ゴセイナイトはあくまでシチュエーションコメディになっているわけです。

 具体的には、ハイドの声を裏返した大笑いなんかは、オヤジギャグへの過敏な反応という「キャラクター崩し」と、キャラクターに似つかわしくない大袈裟なリアクションで笑いを取る「ギャップ芸」の合わせ技。対するゴセイナイトは、声色も立ち振る舞いも変えず、あくまでハイドに指示されたとおりのセリフを言ってみせたに過ぎません。この、ゴセイナイトがクソ真面目にやった事が、周囲(主に視聴者)とのギャップを生じさせている故に、そこに笑いが起こるのです。

 サブタイトルの感じから、寒いドタバタギャグ回を想像していましたが、意外に硬派なコメディを展開していて驚かされた本エピソードの詳細は、続きにて。ただし、私の夏季休業中の放送だったこともあり、申し訳ございませんが、やや手抜き気味です…。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:05 PM  Comments (4)

epic25 「ノスタルジック・モネ」

 モネが最年少という設定を活用したエピソード…と思われます。これまで、アグリとモネが兄妹という関係にある以外は、特に護星天使達の家族の存在に関して触れられる事がありませんでしたが、遂に「母親」という存在を出して来たなという感じです。

 正直な処、「母親」を出したにしてはインパクトが弱い気もしますが、まぁ結局は偽物だったので仕方ない処でしょう。一方、護星界への郷愁や母親への思慕が渦巻くモネの心情描写は、なかなか素晴らしいものがありました。普段は殆ど悩むことなく突っ走るタイプのモネだからこそ、苦悩の深さが伝わるという展開もいいです。

 また、兄であるアグリが、モネに対して苛立を隠せない様子なのも巧い。劇中では明確にされていませんが、アグリにも少なからず護星界への郷愁があり、それ故、モネの態度が癪に障ったのだと容易に想像出来ます。ただし、アグリはモネよりも年長者であり、護星天使としての使命感は非常に強いので、その郷愁や思慕といった感情を強く抑え込んでいるのでしょう。今回も弱音を吐くような事はありませんでした。その綻びが苛立という形で表面化したものと解釈できそうです。

 で、何度か問題にしている件に関して。

 やっぱりアグリとモネは実年齢が透けて見える!

 勿論、実年齢の知識については一生懸命抑止しつつ見た上での話ですけど、何も予備知識のない方が見ると、どう見えてるんでしょうか。

 私は容姿の面も含めて、アグリはアップのカットなんかだと結構(場合によっては童顔のアラタよりも)幼く見えるし、モネ(というかみっきー)は20歳という実年齢よりも随分大人っぽく見えると思います。老けて見えるという意味ではないですよ。

 なので、子供っぽく母親に甘えるシーンなんかは、可愛いのは可愛いんですけど、ちょっと違和感があったり。この辺は仕方ないんですけどね。

 では、詳しい話は続きにて。

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Filed under: Epic — SirMiles 6:03 PM  Comments (2)

epic24 「ミラクルアタック・ゴセイジャー」

 ミラクルゴセイヘッダー登場編。古の封印されたヘッダー、古びた青銅の剣への擬態、武レドランの意味深な言動等々、どれをとっても上質の旨味。雰囲気もたっぷりです。

 1クールで私が問題点として挙げていた「降ってくる奇跡」もかなり緩和されており、これはゴセイナイトとのコントラストによる使命感とポリシーの顕在化による処が大きいと思います。

 いわゆる「再生怪人」譚も盛り込まれていて、非常に充実度の高いエピソードなのですが…。

 ちょっと物足りない。

 その物足りなさはどこから来るのか。前置きをこのくらいにして、続きの方で紐解いてみたいと思います。

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