epic43 「帝国総攻撃」

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 何だか史上最小規模の「帝国」を急いで片付けてしまうような、そんな大急ぎの最終戦序章。

 印象で言うと、「仮面ライダーV3」のキバ一族とかツバサ一族みたい(笑)。

 まぁそれはそうとして、ビジュアル的には、ほぼ全編アクションで押しまくる展開で大満足。ドラマは二の次。

 なので、あんまり語る事はありません。続きを書くのもやめようかと思いましたが、とりあえず…。

 今回は「帝国総攻撃」という大仰なサブタイトルがついているので、沢山のマトロイドが出てくるのかと思いきや、瞬殺要員としてショートのザンKT3(ケーティースリー)が出てきたのみ。初回マトロイドのリファインということで、インパクトも何もなく。

 これまでのマトロイドがわんさか出てくるようなシーンを期待してたんですが。まぁ、全部出てきても、「メタルダー」のネロス帝国勢揃いシーン(バブル景気の賜物)の方が、はるかに規模が大きいんですけれども。

 総攻撃の実質的な尖兵はブレドRUNで、ロボゴーグ閣下が出陣する前に、ゴセイジャーとゴセイナイトの天装術を封印する役割を担っています。このブレドRUNとのバトルシーンが実に素晴らしく、単なるメタルAの相手役として復活したのではない、プライドを見せてくれた感があります。

 ちなみに、メタルAとの関係は、憐れみとか同情といったネガティヴな感情で説明されていて、このまま深く掘り下げられる事もなく、消化されてしまうのかなぁ…といった印象。ブレドRUN自身にしても、このままでは本来のブレドランとしてのアイデンティティを取り戻すかどうか微妙で、結局、ただ出てきただけのキャラクターになってしまう危惧も。

 なお、ブレドRUNが完全にレオンセルラーを封印出来なかったのは、ロボゴーグの計算ミスとかブレドRUNのロースペックが原因というより、むしろ深層に残存したブレドRUN本来の目的意識が、ロボゴーグ打倒に繋がるチャンスをわざと作り出したと解釈した方が自然な感じです。ここは是非後々の展開に引っかかって欲しい処ですね。

 今回はアラタのセリフにもあったように、ゴセイナイトも含めて「俺たち6人」というお話でした。これが演出の組み立ての確かさによって見事に印象づけられていた為、ゴセイナイトが自らを犠牲にして護星天使達に立ち上がる力を与えたシーンは、説得力抜群。今回の白眉と言えるでしょう。

 ところが、前後の時間的な流れは、やや散漫。ロボゴーグが「厄災のデストラクション」を破られてから、ゴセイジャーとゴセイナイトが延々とおしゃべりをし始めてしまうのは、何とも…。勿論、セリフの中身はテーマ性が色濃く、一字一句たりとも省略できない凄味がありましたけど、ロボゴーグがボーッと見ている気がして、何とも言えない気持ちになってしまいました。

 一応、その間、閣下はブレドRUNを踏みつけて詰っていたんですけど、ゴセイジャー達の会話の長さをカバー出来る程のものではありませんでした。ホントに蛇足ですが、カミーユ・ビダンがヘンケン館長に踏みつけられている図だったわけですな。中の人的には。

 特記事項としては、OP、ED共に、二番が使用された事。恐らく、終盤を盛り上げる意図でしょう。

 もう、次回でマトリンティス編を終わらせてしまうのかな?

 申し訳ございませんが、私事にて筋肉痛が酷いので、短文にて失礼いたしますm(_ _)m