いきなり私的なことで恐縮だが、偶然某所の棚に陳列してあった、このアンソロジー盤。全ての紙ジャケを揃えるまで、それほどマーク・ボランを掘り下げるつもりの無かった私だが、オリジナル・アルバムを自由に聴くことが出来る環境に置かれ、徐々にオリジナル・アルバム以外の音源に興味が沸くこととなった。そんなとき、目に飛び込んできたのが、この3枚である。実に発売より6年経過してからの入手。
このアンソロジー、いくら好きでも未発表音源で埋め尽くされて辟易するようなものが横行する中、実に編集のセンスが良く、適度に発表済みの音源を混ぜることによって、マーク・ボランがどのようにして楽曲を組み立てていったかという臨場感を生み出している。当然、スタジオ・ワークをそのまま編集したわけではないのだが、雰囲気という意味で素晴らしい。
確かに、未発表のものを多く求める意味では、かなり不足の感はある。紙ジャケ盤等にボーナス・トラックとして収録されたものとの重複もあって、全体に「未発表」っぽいものが少ないのは確かだ。しかし、殆どのアウトテイクや企画モノで聴かれる強烈なクォリティには圧倒されるし、ラフなデモやライヴ音源には、更なる未発表音源への興味を掻き立てられワクワクしてしまう。
マーク・ボランは、音の中に永遠に生きている。











