三拳魔

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 空の拳魔、海の拳魔、大地の拳魔と呼ばれる、臨獣拳伝説の創始者。かつて獣拳を極めた10人の達人が存在し、そのうち3人が邪心を抱いて離反した。それが臨獣拳の創始者・拳魔である。

 3人の拳魔は、「激臨の大乱」と呼ばれる7人の拳聖との死闘に破れ、封印される。死の世界に身を置きつつ、理央を通じて臨獣拳による世界支配を達成せんと目論んでいたが、蘇ってからは、臨獣拳の若き頭首としての理央を、マスターとして教え導く立場となる。ただし、マクは臨獣殿の頭首の座を理央に与えることを良しとせず、あくまで自らが臨獣殿を統べようとする。

 空の拳魔は、臨獣ホーク拳のカタ。海の拳魔は、臨獣ジェリー拳のラゲク。大地の拳魔は、臨獣ベアー拳のマク。

 滅びた後もその魂は拳魔の腕輪に宿っていたらしく、ジャン、ラン、レツの3人に不死身のロンを封じる秘策である慟哭丸を授けた。(声:納谷六朗、幸田直子、柴田秀勝)

激臨の大乱

 かつて、獣拳を極めし10人がいた。しかし、邪心を抱いた者3人が獣拳の創始者ブルーサ・イーを暗殺、臨獣拳の拳魔を名乗り、臨獣殿を創設した。残された7人は激獣拳の拳聖を名乗り、臨獣拳の企みを打ち砕こうと激しい戦いを繰り広げた。それが激臨の大乱である。

 獣人態と化した拳魔たちが優勢であったが、拳聖たちも獣獣全身変によってその力を高め、辛くも拳魔たちに勝利、激臨の大乱はひとまず終結した。

リンギ
慟哭丸
 7人の拳聖を生きたまま岩と化し、1つにこね上げる秘伝リンギ。慟哭丸からは命の滴が落ち、マクがそれを浴びることで拳聖の力を得、無敵となる。
 後に全てのリンギを受け継いだジャン、ラン、レツの3人によって、このリンギが正義の心で使われ、ロンを永遠に封じ込めた。この技は「獣拳奥義」へと昇華されたのだ。
解説

 「影の首領」的存在と言えそうな、(当初は)声だけの存在。激獣拳側の「マスター」と同様、師匠としての立場に立つこととなる。とにかく、その声優陣が豪華。

 納谷六朗氏は、最近では「クレヨンしんちゃん」の園長先生が特に有名。他に「聖闘士星矢」のカミュなど、色々な場面でその声を聴くことが出来る。

 幸田直子氏は、「黄金戦士ゴールドライタン」で敵の女性幹部マンナッカー役を務めた。マンナッカー役の演技は、もはや伝説の域に達しているほど。

 柴田秀勝氏は、その低音ボイスが魅力的な大ベテラン。戦隊シリーズでは「太陽戦隊サンバルカン」の「全能なる神」の声を担当。「仮面ライダーストロンガー」でのジェネラルシャドウの声が、未だに特撮ファンを虜にしている。