第39話「プロジェクト・オメガ」

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ストーリー

 オメガに対峙する炎のトライブだったが、オメガの能力は彼らを遥かに凌駕していた。しかし、オメガには迷いが生じ、グランセイザーを滅ぼす対象とは思えないと言い出した。ウオフ・マナフに報告するというオメガを信用しようとする未加だったが・・・。そのオメガから連絡が入り、「ウオフ・マナフと話がついた。グランセイザーを全員集めて欲しい」と言う。未加は一人で会いに行くことを決めた。その頃、オメガを発見した沖田の部隊はオメガを破壊しようとするが、逆にユウヒの情報などを漏らす結果となってしまう。

 未加に会ったオメガは、以前とは完全に異なる印象で、グランセイザー殲滅計画であるプロジェクト・オメガの実行を宣言する。既にオメガの自律思考は遮断されていたのだ。すぐさま戦闘体勢に入る未加だったが、劣勢は必至。そこへ天馬と剣が加勢、さらに仁、豪、蘭も戦闘に加わる。オメガに対する勝機を掴もうとした瞬間、オメガは巨大化、周囲を破壊し始める。

 グランセイザーは総勢で超星神とグランビークルを操り、オメガを迎え撃つが、巨大オメガは予想を遥かに超え強力。さらにダイセイザーで挑むグランセイザー。未加はダイセイザーの強力な武器でオメガを倒すことに成功する。等身大に戻ったオメガの元へ駆け寄る未加。オメガは未加を殺さずに済んだ、と言い残し、12人のグランセイザーを前に自爆して果てた。ウオフ・マナフへの怒りに燃え、打倒を誓う天馬だった。

解説

 未加編となった前後編の後半。前編のある種微笑ましい展開から一変、ハードなアクション編としての展開を見せる。早々にオメガの自律機能を断ち切り、ウオフ・マナフの刺客としての側面のみを強調することで、ストーリーの速度を飛躍的に高めることに成功している。これは30分番組としてとらえるよりは、前後編通して1時間ものとして見た方が、全体がよりバランス良く感じられる。これは面白い手法である。

 さて、アクション編ならではの見所が満載となった今回は、未加と炎のトライブを中心としたアクションシーンが多く展開された。未加編だけあってミトラスのアクションには目を見張るものがあり、それをサポートする炎のトライブのアクション演出も、要所要所にワイヤーワークを配し、オメガの強力さを印象付けた上で華麗なものに仕上げている。今回驚いたのは、天馬と剣がフレイムトライバーによって上空から登場したり、仁と蘭が豪のドリルで地中から出現するといった演出。立体的な空間を生み出していて面白いシーンとなった。

 さらに驚いたのは、未加がダイセイザーの合神に参加したことで、これまで各トライブのリーダーで合神するというセオリーだっただけに、パターン破り+ストーリーの流れに忠実という点で、実に効果的な措置であったと言えるだろう。ダイセイザーの技が矢継ぎ早に繰り出されるのも凄い。未加が巨大オメガを制したことにより、エピローグの切なさが際立つわけで、ストーリーとアクションが見事に融合したエピソードだったと言えるだろう。また、巨大オメガの「超獣」然としたスタイルにニヤリ。