初代ウルトラマン

 M78星雲・光の国の、宇宙警備隊隊員。特に優秀な戦士団であるウルトラ兄弟の2番目とされ、アーカイブ・ドキュメントに最初に地球に飛来したウルトラ戦士として名が残る。

 そのファイティング・スタイルは冷静沈着で、強力な体術を駆使した格闘戦を得意とする。かつて、誤って墜落させてしまった科学特捜隊のハヤタ・シン隊員にその命を預け、地球で活躍。その後、ハヤタ隊員と分離して地球を去ったものの、何度か地球の危機に飛来した。20年前、Uキラーザウルスを封印すべく再び地球に飛来。その際、光エネルギーを使い果たしてしまい、ハヤタの姿となって神戸で監視を続け、現在は神戸空港長に就任している。

 ヤプール復活の際、ウルトラマンメビウスの危機を救うべく命を賭して変身。ウルトラ6兄弟とメビウスの連携攻撃でUキラーザウルス・ネオを粉砕した。

 メフィラス星人が知略を巡らせた際には、敢えて事態を静観。その後、ミラテとテッペイの絆によってメフィラスのゲームが破綻したことを指摘し、メフィラスに敗北を認めさせた。その際、メビウスと共に冴え渡る戦闘技能を披露している。

 テッペイを自らの意思の応者に選び、エンペラ星人によって暗黒に包まれた太陽を、兄弟と共に復活させた。(ハヤタ演/声:黒部進)

データ


身長

40m

体重

35,000t

初代ウルトラマン・フロントビュー

初代ウルトラマン・リアビュー

必殺技・武器


スペシウム光線

右手を垂直に、左手を水平に構え、十字に組んだ状態で両腕のエネルギーをスパークさせて放つ必殺光線。

ウルトラスラッシュ

スペシウムエネルギーを鋸円盤状にして投げつける切断光線。別名・八つ裂き光輪。

チェックポイント

 TVシリーズで、初代ウルトラマン=ハヤタとして出現したのは、実にウルトラマンT・第34話「ウルトラ6兄弟最後の日!」以来。黒部氏自身は、その後もウルトラシリーズに度々ゲスト出演している。

 第2期ウルトラにおける初代マンの扱いは、それほど優遇されておらず、初代マンファンの不満の元となったが、今回の映画ではツボとなるポイントが的確に押さえられており、年長ウルトラマンとしての思慮深さも遺憾なく発揮されている。本格的に戦闘シーンに参加したのは、ウルトラマンティガ・第49話「ウルトラの星」以来だ。

 ファンとしては、一度は分離したハヤタとの関係が気になるところ。空港長という役どころは、オリジナルのハヤタの実直さや冷静さを彷彿させる。