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その49「ズンズン!獣拳は、ずっと...」

 理央とメレが命を散らしてさえも倒せなかったロン。ロンが不死の存在であると知りつつも、ジャン達はロンに立ち向かうべく変身する。破壊神を諦めたロンは自ら世界を滅ぼすべく行動を開始した。ロンを止めるべく立ち上がるゲキレンジャーだったが、突如ジャン、ラン、レツを臨気が取り巻き、3人は気を失ってしまった。

 3人は存在するはずのない臨獣殿に居た。その臨獣殿は3人が共通して見ている夢のようなもので、イメージの中にあるとレツは察する。一方シャーフーは、理央のリンギがロンを倒す道を示しているのかも知れないという。3人が気を取り戻すまで、ゴウとケンは世界を守ると誓った。

 ロンにゴウとケンが立ち向かい、苦戦に告ぐ苦戦を強いられている間、ジャン、ラン、レツは理央とメレに導かれて臨獣殿の中にやって来た。そこには、カタ、ラゲク、マクの三拳魔が居り、ジャン達3人を「獣拳使いの同士」と呼んだ。三拳魔は究極秘伝リンギを3人に授けるという。ジャン、ラン、レツは、それぞれマク、カタ、ラゲクに学び、秘伝リンギを身に付けるべく稽古を開始した。

 ゴウとケンはロンの恐るべき力の前に変身も解け、絶体絶命の危機に陥る。そこにエレハン、リー、シャッキー、ゴリー、ミシェル、ピョウ、そしてシャーフーの七拳聖が出現、ロンを縛り付けた。ロンは「面白くない上に下らない」と吐き捨て、七拳聖を吹き飛ばした。

 「全く、何の為にやって来たのか」とロン。「これでいいんじゃ」とシャーフー。

 シャーフーの「ちゃんと、間に合ってくれたわい」という言葉に、ロンが振り向くと、ジャン、ラン、レツの3人が立っていた。激獣拳と臨獣拳の力を手に入れた3人。名乗りも雄雄しくロンに立ち向かっていく。息もつかせぬトライアングルの攻撃に、ロンは「迫力が違う」とひるみ始める。

 しかし、ロンは「私を破壊することは出来ない」と嘯く。

 そこで、ジャン、ラン、レツの3人は三拳魔より受け継いだ秘伝リンギを放つ。それは、かつて七拳聖を封じ込め苦しめた「慟哭丸」であった。正義の心で放つリンギは「獣拳奥義」へと昇華し、ロンを永遠の闇の中に封印する。ロンは小さな黄金の玉となって地上に落ちた。

 戦いが終わり、スクラッチはすっかりリラックスムード。エレハンとシャッキーは何と慟哭丸を交えてビリヤードに興じていた。慌てて慟哭丸を取り上げるレツ。その後、ミシェル特製のゴマ団子に混じったり、ゴリーの腹の中に入ったりと大騒ぎ。保管方法を考え始める一同に、ジャンは自分が慟哭丸を持つと言い出す。いつかは老いるという指摘に、ジャンは「俺たちズンズンだから」と言い、ランとレツと共に微笑んだ。

 3ヵ月後、ランはマスター・ラン、レツはマスター・レツとなり、スクラッチにて子供達に獣拳を教えていた。その中にはなつめの姿も。獣拳はずーっと、ずーっと、ズンズン受け継がれていく。それがジャンの答えだったのだ。シャーフーと美希は感慨を隠せない。

 そして、ジャンは世界中の子供達に獣拳を伝える旅に出る。離れていても、トライアングルは永遠。ランとレツはもっと強くなるという誓いの元、ジャンを送り出した。

 ジャンは工場を手伝うケンの元に旅立ちを告げに来た。ケンはエレハンと喧嘩したりと相変わらずの様子であった。ケンは旅先の可愛い子とは友達になっておけと、照れを隠しつつジャンを送り出す。

 ゴウは「風まかせ、バエまかせ」の旅に出ていた。ジャンはその道中に現れ、ゴウと再会を約束して別れた。

 こうして、ジャンは旅立った。

 そしてジャンは、香港の地に立っていた。子供達に囲まれ、獣拳の楽しさを紹介するジャンは、ふと理央の気を持つ少年に出会う。少年は、ジャンの差し出した拳に笑顔で答えるのだった。

その48「サバサバ!いざ拳断」

 ロンとサンヨを下したかに見えたゲキレンジャーと理央、メレ。だが、サンヨは生きていた。サンヨは咳き込みつつ「最後の務め」だと不気味に呟く。

 スクラッチにやって来た理央とメレ。理央と美希は同士として久方振りの再会を喜んだ。かつての修行仲間で盛り上がる中、ランとレツはこのまま理央とメレを許してしまって良いのかと疑問を投げかける。臨獣殿は悲鳴や絶望を集める為に人々を苦しめてきたのだ。だが、理央やメレと分かり合えたと考えるジャンは、ランとレツの考えに乗ずることが出来ない。そこで理央は「拳断」を進言する。獣拳の言い伝えにある、命を懸けた拳による裁きの方法だ。理央は3日後に会おうと言ってスクラッチを出て行った。ランとレツは拳断に向けて特訓を始める。事態を受け入れられないジャンに、ゴウは2人の決めた道に口出しをしてはいけないと告げた。

 理央とメレは臨獣殿に戻ってきた。そしてそこに、ジャンもやって来た。理央とメレは何らかの覚悟を秘めていた。臨獣拳がこの世から消える為の儀式だと言う理央。メレはそれを「サバサバした気分」だと表現する。そして、理央は臨獣殿に火を放った。

 いざ、拳断。レツ対理央、ラン対メレの激しい手合わせが始まる。生身で闘い、さらに変身を経て戦う両者。シャーフーは「そうか、理央」と意味ありげに呟いた。次の瞬間、秘伝ゲキワザによる渾身の一撃を放つランとレツに、理央とメレはノーガードの姿勢となった。驚く一同。

 しかし、そこにサンヨが乱入し、拳断は中断されてしまった。サンヨは不死身だと嘯く。そして傍らに姿を現すロン。何とサンヨはロンの「不死」を司る、ロンの一部だったのだ。ロンは今こそ真の姿を見せる時だと言い、サンヨを喰らうと巨大な怪物の姿となった。「無間龍」と名乗るその怪物は、古今東西の竜あるいはドラゴンの伝承の元となったもの。そして、理央の家族を亡き者とし、ジャンの故郷を滅ぼした、あの怪物であった。

 拳断の場を破壊されたゲキレンジャーと理央、メレ。ロンは、かつてないほど面白い日々を過ごしたが、ジャンだけが自分の意図から外れた存在だったとし、ジャンに対して激しく怒り罵る。ジャン達に襲いかかる竜の頭。何とか避けるものの、背後から静かに忍び寄る別の頭に気づかない。その時、メレが動いた。ジャン達を蹴り飛ばすと、竜の頭に食いつかれてしまう。無間龍はメレを噛み砕き、地上に叩き落した。怒りに燃えるゴウとケンはゲキトージャウルフとサイダイオーで無間龍に立ち向かう。だが、不死を自負するロンにはいかなる攻撃も効果がない。

 ジャン達を助けて死に瀕したメレは「しっかりしなさいよ...」と告げる。「私もあんたたちに倒されたかった」というメレの言葉を聞き、レツは拳断に対する彼女の覚悟をはっきりと知った。「あと少しだけ待っていろ」と言う理央の腕の中で、メレは白い砂となって消えた。

 理央は超無限烈破の経絡を突き、拳の中に残るメレの砂に口付ける。理央が決めた道、それは全臨気を無間龍にぶつけることだった。理央はジャン、ラン、レツに全てのリンギを託す。正義の心でリンギが使われることがあれば、臨獣殿の存在意義もわずかなりともあるだろうと言う理央。納得できないジャンは、自分が強くなってもいいのかと強がるが、理央は再度の勝負を約束して無間龍へと向かっていった。

 「これが最後の、臨獣拳だ!」黒獅子となった理央が無間龍の前に立つ。

 「俺はようやく、本当の強さを身に付けたぞ。仲間が、俺に戦う意志と力をくれた」理央は全ての臨気を開放し、無間龍へと突進していった。理央は無間龍の体内で自ら爆弾と化し、無間龍を体内から大爆発させた。その刹那、理央は常に苛まれてきた土砂降りの雨が、晴れ上がっていくのを見た。そしてそこには、理央を待つメレの姿があった。笑顔で手を取り合う二人は、光の中に消えていった。

 跡には、三拳魔の腕輪が残された。「理央よ、お主は真の獣拳使いとして一生を全うした。見事じゃ...」マスター・シャーフーが呟く。

 ところが、まだロンは滅びていなかった。理央とメレの死を嘲笑するロン。ジャンは三拳魔の腕輪を付け、理央とメレの気持ちを胸中に秘め、怒りをたぎらせていた。ジャンはロンの絶対の打倒を宣言する!

その47「ピカピカ!俺の道」

 メレを連れ去ったロン。メレを救う為、力を合わせる時だとするゲキレンジャーだが、理央はロンの思い通りになりたくないとして去っていく。

 ゲキレンジャー達は、メレを救出すべく臨獣殿に乗り込む決意だ。スクラッチにバエが現れ、臨獣殿に案内すると言い出す。ジャンは、理央のことが気になって皆に同調できない。シャーフーは自分がマクを救えなかった経験から、ゴウはかつて理央を止められなかったことから、ジャンの気持ちを理解した。

 メレは、理央が自分にこだわっているというロンの言を信じられない。ロンはメレをジワジワと痛め付けるが、メレは「理央様に助けて欲しくなんか、ない!」と呟き、それに耐えていた。

 ラン、レツ、ゴウ、ケンの4人は臨獣殿にやって来た。本殿に辿り着くには、正面突破あるのみ。リンシー達をなぎ倒してやって来た本殿には、サンヨが待ち構えていた。ゴウとケンがサンヨを押さえている間に、ランとレツは本殿の中に踏み込む。自分を心配したバエがランとレツを連れてきたと知るメレ。「今は君を助けたい」メレに向けたランとレツのその言葉に、ロンは怒りを露わにする。

 一方、理央は自らの生きている意味を見出せず、雪山の中に立ち尽くしていた。ジャンは「自分の気持ち信じて、ワッシワッシで乗り越えるしかない」と理央を諭すが、理央はメレの事を単なる配下だと頑なに言い張る。理央は、自分の強さも感情も全てが仕組まれたことだったと知った時の気持ちを、ジャンが分かる筈もないと言い放つ。それを聞いたジャンはいきなり理央に殴りかかった。理央もそれに応じる。ジャンは殴ることで理央の怒りを誘ったのだった。それは、ロンに関係ない理央自身の気持ちだ。それを「ピカピカの、お前だけの気持ち」だと言うジャン。理央を悪の道に走らせ、自分の父母を奪ったロンを倒すことこそが「俺のピカピカの道」だとジャンは言う。

 ランとレツは、ロンの圧倒的な力の前に敗れ、捕らわれの身となってしまった。そこへジャンと理央が現れ、ロンを一蹴する。メレを助け出した理央に、メレは「どうして?」と問う。理央は「俺に理由を言えと言うのか」と言い、メレをそっと抱きしめた。

 ロンはなおも幻獣王の道へといざなおうとするが、理央とメレはグリフォンそしてフェニックスの獣人態となり、幻気を吹き飛ばし始めた。その姿は、黒獅子とカメレオン拳の獣人態へと変わる。驚くロンに2人は、これが理央の意志、そしてメレの愛なのだと言い放つ。

 ロンは全員を亡き者とし、新たな破壊神を育てる計画を立てる。そこへ理央、メレ、ゲキレンジャーが勢揃い。サンヨをラン、レツ、ゴウ、ケンが、そしてロンをジャンと理央、メレが迎え撃つ。サンヨの重力を操る強力なゲンギの前に、ラン達は苦戦を強いられるが、「借りを返しに来た」と言うメレの奇策によって形勢を逆転、次々と必殺技を決めてサンヨを打ち破った。

 一方のジャンと理央もロンの力の前に苦しい戦いを繰り広げる。だが、ロンへの激しい怒りと強い意志によって、ロンを一気に追い詰めていく。「これが、獣拳だ!」2人の力はロンに反撃の隙すら与えず、ロンを一敗地にまみれさせた。

 しかし、ロンはなおも巨大化して襲い掛かる。ゲキレンジャーと理央、メレはサイダインとゲキビースト、そしてリンビーストを合体させ、サイダイゲキリントージャを完成させた。最強の幻獣を自負するロンは余裕を見せつつ襲い掛かる。だが、一つとなった獣拳の力はそれをものともせず、砕大激臨斬によってロンを下す。ロンは「面白い」と叫びつつ爆発して果てた。

 理央はこれからの道を考えたいと言うが、何とジャンは理央とメレをスクラッチに誘う。複雑な表情を見せるランとレツを尻目に、ジャンは無理やり理央とメレを連れて行ってしまう。

 その頃、倒されたと思われていたサンヨは、地の底から蘇った。「サンヨは何故だか不死身ヨ~」サンヨは不気味に咳き込む...。

その46「ギャワギャワの記憶」

 自著がベストセラーになったゴリーは、大量のバナナを手土産にスクラッチにやって来た。だが、ゴリーを待っていたのは深刻な顔をした面々だった。理央が暴走したのは何故か。シャーフーは背後に得体の知れない大きな力を感じるという。ジャンはふと「ギャワギャワだ」と言って周囲を嗅ぎ始めた。ジャンが見つけたのは、ダンの村からシャーフーが拾ってきた金色の鱗であった。この鱗をジャンは見たことがあるような気がすると言う。

 その頃、理央は自分の中に満ち溢れた力が、「あの時」の怪物と同じものだと呟く。そこに、ロンの命令で理央を連れ戻しに来たというサンヨが出現。だが、更にヒソが登場。メレに従う双幻士としてサンヨを迎撃し、理央とメレを逃がした。

 ゴリーは、ゲキワザ「眠眠拳」によってジャンを催眠状態にし、ジャンが金色の鱗を見た頃の記憶を呼び覚ました。それは、ジャンがまだ幼い時分。金色の巨大な怪物がジャンの住む村を全滅させたという。怪物は金髪の人の姿となった。それはすなわちロンであることを意味していた。母親・ナミとジャン、生き残った二人を手にかけんとするロン。だが、ナミはジャンの強さを信じて倒木と共にジャンを濁流の中に投げ込んで逃がし、ロンの目を欺きつつその命を散らしたのだった。催眠状態から目を覚ましたジャンは、全て思い出したと涙を流す。濁流に飲まれたショックで記憶をなくしていたのだ。ジャンはロンへの怒りを新たにした。シャーフーは、気になることがあると言い、突如とある森の中へ向かった。そこは、シャーフーと理央が出会った場所であった。理央も、少年時代に怪物に襲われていたのだという。

 その森に理央もやって来た。互いの事情を知り、驚く両者。突如、ヒソが笑い始める。ヒソはロンの変身だったのだ。

 ロンは理央の執着を探りに来たのだという。永遠の時を生きて退屈な無間地獄を味わうロンは、何らかの刺激を求めて理央を破壊神とし、この世の全てを破壊しつくすことにした。理央は何千年に一人という選ばれた逸材であり、それにうってつけの素材だったのだ。まず理央の家族を始末し、理央が強くならなければならないと思うに至る動機を作った。しかも、そこに至る遥か昔、マクを巧みに誘導して臨獣拳を創設させたのも、ロンの仕業だったのだ。マクがシャーフー達によって封印されて失敗したことで、理央に白羽の矢を立てたのである。ロンによって強さを求める人形にされてきたことを知った理央は、茫然自失となる。犠牲になった人々の死を「面白かったですよ」の一言で片付けるロンに、ジャンの怒りが爆発、ジャンはロンに飛び掛る。だが、それを阻止したのはヒソだった。ヒソはジャン達を何処かへ連れ去る。ロンは一人残された理央に執着の源を問い質すが…。

 ヒソはメレの双幻士である前に、ロンの忠実な下僕であった。メレはゲキレンジャーにヒソ打倒を託すと、ロンの元へ向かった。ゲキレンジャー対ヒソ、メレ対ロンの激しい闘いが開始された。

 ヒソは技を見切って猛攻に転じたゲキレンジャーによって敢え無く倒される。ヒソが巨大化したのも束の間、全ゲキビーストの大行進の前に敗れ去った。

 一方メレは、ロンの圧倒的な強さの前に苦戦を強いられる。駆けつけたゲキレンジャー共々一撃で吹き飛ばされたメレ。死を覚悟したメレの前に立ちはだかり、ロンの攻撃から庇ったのは、理央であった。理央の執着の源、それはメレだったのだ。

 ロンはメレを臨獣殿に連れ去った。今度こそ破壊神にするという言葉を残し…。

その45「ピキーン!宿命の対決」

 滝で修行を続けるゴウは、ついに天地転変打を会得。その拳で理央を倒すことを誓う。

 一方、ダンの心を取り戻したスウグは、自分に止めを刺すようジャンに指示する。ジャンは父を倒すという行為に激しく躊躇するが、スウグの涙を見て遂に決心。スウグに止めを刺す。ダンの激気魂はダンの姿を成すという奇跡を見せ、ジャンに進むべき道を示した。ジャンが進むべき道。それは「もう誰も二度とメソメソにさせない為に、理央を倒すこと」だ。

 理央は自分を呼ぶただならぬ気を感じ、臨獣殿より出陣した。理央を待っていたのは、「俺達の友情の為に来たのさ」と言うゴウであった。しかし彼の前にゴウユが出現し、理央との対決を邪魔する。理央に3つ数えるだけ待てばそれで良いと言うゴウは、天地転変打を放ってゴウユを瞬時に倒した。かつてゴウと理央は親友だった。ゴウは理央を倒すことで友情を果たすつもりだと言う。理央はそれを受けて立った。理央に促されたゴウは天地転変打を放って一気に勝負をつけようとするが、一度ゴウユに放ったその技を見ていた理央は、既に天地転変打を見切っており、翻してゴウに大きなダメージを与えた。

 そこへジャンが現れる。ジャンがスウグを倒したと聞くに及び、理央は自分の宿命の相手の完成に喜びを隠さない。理央はダンの予言に示された者がジャンであることを、ジャンが初めて理央の前に現れた時から感じていたという。遂に果たされる宿命の対決に嬉々とし、全力で襲い掛かる理央。ジャンもスーパーゲキレッドとなり、拳がぶつかる度に周囲に衝撃が及ぶ凄まじい戦いが開始された。そして、一進一退の攻防が続いた後、ジャンはダンから血を受け継いだ証としての「ズシズシの拳」を放って理央に炸裂させる。崩れ落ちてジャンにすがりつく理央は「敗北」の二文字を確かに感じ取り、憑き物が落ちたように笑った。

 刹那、爆発の中に消えたかに思えた理央は、苦しみにもがきつつ巨大化を果たす。ジャンは「理央じゃない。ギャワギャワだ!」と言う。理央は敗北によってゲキレッドへの執着から開放され、真の幻獣王「破壊神」となった…ロンはメレにそう説明した。ケンはサイダイオーで理央を止めようとするが、暴走する理央に成すすべもなく敗れる。なおも暴走する理央をみかねたメレが、理央の名を叫ぶと、理央は我に返り元に戻った。ロンは幻獣王が理央に戻ることに驚きを隠せない。

 メレはロンを蹴り飛ばし、理央をその場から連れ去った。ロンは急ぎ後を追う。一体、理央に何が起こったのか? ロンの真の目的とは?

その44「ワフワフ!父ちゃんのメロディ」

 とある神社に初詣に来たスクラッチの面々。レツ、ケン、ランが激獣拳の勝利を願うのを見て、ゴウは「神頼みはしない」と告げ、しばらくゲキレンジャーと別行動をとると宣言。どこかへ特訓に行ってしまった。ジャンは見よう見まねで参拝を始め、スウグがダンに戻るよう願う。だがシャーフーは「それは無理なんじゃ」とジャンに告げた。

 ロンは「あと少しなのに惜しいことです」と理央を評し、ジャンに対する執着が真の幻獣王となるのを阻害していると言う。スウグにジャンを倒させてはどうかと理央に進言するロンは、スウグがゲキレッドを躊躇なく倒すだろうと告げる。理央は自分の相手に相応しいかどうかを試す好機とみなし、スウグを派遣した。真の幻獣王になるには、新たな意識を持つ新たな理央に生まれ変わらなければならないと呟くサンヨ。メレはその言葉を聞き、サンヨに問いただすが、サンヨは慌てて口をつぐんだ。

 スウグはダンではなく、理央の命令で動く人形。ダンの激気魂を解き放つには、スウグを倒すしかない。事実を受け入れたジャンは、スウグを自らの手で倒すことを決意する。

 サンヨの言葉が気になるメレを、コウが襲う。コウは臨獣スネーク拳のブラコの弟だという。コウは兄のカタキであるメレに興味を抱いているわけではなく、四幻将となる野望を抱いているのだ。四幻将になりたくば、悲鳴でも集めて来いとのメレ言葉を受け、コウは街へ向かった。コウを迎え撃つは、ラン、レツ、ケンの3人。

 一方、ジャンはスウグの吹く草笛の音を頼りに、スウグの元へと向かった。ロンは不敵な笑みを浮かべつつ、スウグとジャンの闘い振りの観覧を決め込む。

 そしてその頃、ミシェル・ペングの元にゴウが現れる。ゴウは「技のデパート」と呼ばれるミシェルに、ブルーサ・イーが遺した伝説のゲキワザ「天地転変打」の出し方を教わりに来たのだ。ミシェルは理論こそ心得ているが、習得したわけではないと言う。ゴウは「天地転変打」で理央を倒すことを決意していたのだ。ミシェルは、その思いに答えるべく、ゴウをとある滝壺にいざなった。

 コウと3人のゲキレンジャー、ジャンとスウグ、ゴウの伝説のゲキワザ習得。それぞれの激しい戦いが始まった。

 コウが遠隔攻撃を得意としていることに気づいた3人のゲキレンジャーは、接近戦を多用してコウを追い詰めていく。しかし、コウの反撃は3人の予想を超えて強力であった。逆に追い詰められたゲキレンジャーだったが、ケンが更なる反撃の糸口を掴む。ランとレツはケンに続き、コウを倒した。怒ったコウは巨大化するが、勢いに乗ったケンの操るサイダイオーの前では無力に等しかった。

 スウグは複数の存在の混合であるキメラの如く、あらゆる獣拳の技を繰り出してジャンを翻弄する。だが、ダンの激気魂が人々を不幸にすることに耐えられないジャンは、諦めずスウグに立ち向かっていく。そして遂にスウグを倒せるチャンスが訪れたが、ジャンの拳は寸でのところで止まってしまった。やはりジャンの心の奥底では、父を倒すことはできないという意志が残っているのだ。スウグはジャンを無慈悲に痛めつける。

 ゴウは「激気を体内に最大限に満たし、拳の大きさにまで圧縮。一気に放出する」という「天地転変打」の方法論に基づき、滝を逆流させるという特異な修行に挑む。天地をひっくり返せると信じる力が成功に導くと言うミシェル。ゴウは自信を見せつつ困難を極める修行を開始した。

 スウグは、ジャンの「父ちゃん」という言葉で拳を止めた。ジャンを抱きしめるスウグ。ロンはその様子に戦慄する。スウグの幻気が揺らいだのだ。「私の大願成就の為には、あいつは邪魔者」そう呟くロンは獣人態と化す。物陰に潜むメレは「理央様の為じゃないの? 何か別の考えがあるってこと?」と疑念を持った。ロンは幻気の弓矢を引き絞り、ジャンを狙い撃つ。だが、それをスウグが身を挺し庇った。スウグは血盟を上回る激気魂でダンの意志を体現する。ジャンはダンと数奇な再会を果たしたのだ…。

その43「ハピハピ!メリークリスマス、押忍」

 ケンとピョン・ピョウは、クリスマスの買い物に出かけていた。途中、売り物のケーキをわざとひっくり返した外国人の少年・カールと出会う。カールは「I hate Christmas(クリスマスなんて嫌いだ)」と言うが、ケンは「クリスマスパーティをしたいけど、貧しくて出来ない」と的外れの訳を披露。ケンはサンタクロースに扮し、ピョン・ピョウはケンによってトナカイに変装させられる。

 一方、メレもクリスマス気分に浸っていた。ロンはスウグの双幻士である、幻獣ケルベロス拳のコウと幻獣ハヌマーン拳のシュエンを理央に紹介する。理央はシュエンを街に派遣した。

 スクラッチではクリスマスパーティの準備が着々と進行していた。半ば無理やり連れてこられたカールは、何となく迷惑そうな顔をしていたが、遂にクリスマスツリーを倒して出て行ってしまう。ケンとピョウはカールを追った。その頃、街ではシュエンが大勢の分身を作り出し大暴れしていた。ケンを除くゲキレンジャーは迎撃を開始する。だが、戯れつつ大勢の分身で襲い来るシュエンは、倒しても倒しても片付かない。ランが根性で全滅させると宣言し勢い付いたゲキレンジャーは、遂に最後の一人まで追い詰める。だが、渾身の一撃で倒したシュエンも、やはり分身であった。シュエンは街を炎に包んで阿鼻叫喚のクリスマスにしてやると息巻く。

 カールを見つけたケンとピョウの元に、リムジンに乗ったカールの父親が現れ、2人は邸宅に招かれた。カールの父親はノース共和国の親善大使。貧乏だというケンの思い込みは全くの的外れであった。父親の話によると、カールは去年のクリスマスイヴに交通事故で母親を亡くしており、それ以来クリスマスが嫌いになってしまったのだという。ケンは母親に会わせてやると言い、自らカールの母の扮装をするなど突拍子もない行動で励まそうとするが、当然カールは怒って飛び出して行ってしまった。ピョウは頭を抱える…。

 「マイウェイをゴーするんだ。そうすりゃあ、キラキラのハピハピになれるんだよ」カールを捕まえたケンはそう諭す。ケンもカールと同じくらいの年頃に母親を亡くしたが、獣拳に前へと進むことを教えられたのだという。

 そこへ、シュエンが出現。ケンはゲキチョッパーに変身し、カールに自分の戦う姿を見せた。カールはケンの戦う姿を見て徐々に明るい表情を取り戻していく。ジャン達も合流したが、ケンはジャンのスーパーゲキクローを奪い取り、自ら過激気を研鑽してシュエンに渾身の一刀を見舞った。カールは笑顔を見せる。

 シュエンはしつこく巨大化して襲い掛かった。ゲキファイアー、ゲキトージャウルフ、サイダイオーで一気に勝負をつけようとするゲキレンジャーに、シュエンは身軽さを発揮して攻撃をかわしまくり、火炎放射で攻撃した。怒ったケンはサイダイオーの力で巨大な氷にシュエンを閉じ込め、サイダイゲキファイアーで止めを刺す。

 その夜、カールの家にスクラッチの面々も招かれ、パーティが始まった。ケンはサイダイオーで巨大な氷塊を作り出し、砕大剣で彫刻を施す。それは、巨大なカールの母親の氷像であった。ピョウはトナカイに扮し、夜空に花火で「Merry Christmas」のイルミネーションを施した。

その42「ワッシワッシで乗り越えろ!」

 メレの爆撃により、崖から落ちるジャンとシャーフー。メレは、不甲斐ないジャンが理央の認めた男であるという事に、尋常でない苛立ちを感じていた。

 一方、ジャンを除くゲキレンジャーもドロウとソジョの猛攻に苦戦。遂には泥粒子を浴びて消えてしまい、瓢箪の中に閉じ込められてしまった。街の人々も同様に瓢箪の中に閉じ込められ、悲鳴を上げ続けさせられていたのだ。ロンはゲキレンジャーを封じ、ジャンが戦いの場から逃げ出したとして勝ち誇る。理央にその結果を誇示するロンだが、理央は「甘く見るな! あいつは死なない。この俺が倒すまでな」と言って微笑んだ。

 理央の確信どおり、ジャンは崖の下で生きていた。シャーフーは「ウジャンウジャン」な状態のジャンに「まだ頑張る気はあるか」と問う。ジャンは、ダンの村があった場所まで、シャーフーを背負っていくことを決意。険しい断崖絶壁を登り始めた。ジャンの様子を知らないゲキレンジャーは、瓢箪の中でただジャンを待つしかない。だが、ゴウはジャンが戻ってきてこの状況を打開すると確信していた。

 ジャンが辿り着いた先には、村などなく、土砂と土煙にまみれた荒野が広がっていた。シャーフーによれば、ダンの暮らす激獣拳使いの村があったのだが、大嵐による土砂崩れで全滅したという。ダンが理央に倒された直後のことであった。ジャンは一人だけ生き残り、ジャンが育った森に辿り着いたのである。ジャンはふと、新木にぶら下がったロケット(写真を入れるペンダント)を発見し、駆け寄った。鎖が切れてジャンの掌に落ちてきたロケットはひとりでに開き、幼子を擁した一組の家族の写真が見える。そこには、赤子のジャン、父親であるダン、そして母親であるナミの姿があった。「ニコニコだ。家族のニコニコだ…」ジャンは思わず涙を流す。ロケットには「我が子ジャンの行末に明るき道を ダン・ナミ」と刻まれていた。ジャンは心底、崖を登ってきて良かったと感じていた。

 ロンは理央の目前でジャンを侮蔑する発言を繰り返していたが、遂に理央は怒り、ロンを吹き飛ばす。「奴は強くなって、再び俺の前に現れる」理央はそう予感していた。

 シャーフーは、挫いていた筈の足で軽々と歩いて見せた。「これで背中は軽くなったじゃろう」とシャーフーは言う。ジャンが危険な目に遭いつつも自分を背中から下ろさなかったのは、自分を大切に思う気持ちがあったからだと、シャーフーは説く。ダンに対する思いはどうかと問われたジャンは、「大切な父ちゃんが残したズシズシは、大切なズシズシだ」と答える。ジャンは「ワッシワッシで乗り越えるとニコニコが待っていた」と、再び戦う決意を固めた。ジャンはゲキチェンジャーを手に、仲間の元へと向かう。

 ジャンを見送ったシャーフーは、丘の中腹に削り取られたような跡があるのを発見。さらにそこには、金色に輝く鱗のようなものが残されていた。

 ジャンはドロウを急襲、瓢箪の中から仲間と人々を助け出す。5人揃ったゲキレンジャーは、復活したジャンを筆頭に、ドロウとソジョを追い詰めていく。そして、遂にジャンが過激気研鑽によってドロウとソジョを粉砕した。どこからともなく現れたロンは、気に入らないジャンにまとわり付いて苦しめた後、自分の不甲斐ない双幻士に幻気を与え、巨大化させる。

 巨大化したドロウとソジョを、ゲキレンジャーはゲキファイアーとゲキトージャウルフ、サイダイオーで迎え撃つが、ドロウとソジョの合体攻撃で合体を解除されてしまう。だが、ゲキレンジャーは全ゲキビーストを結集させてドロウを粉砕、サイダイゲキトージャでソジョを倒した。

 戦いが終わり、ジャンの復活を喜ぶ面々。だが、ゴウだけは少しだけ表情を曇らせた。シャーフーは美希に「不穏な空気を感じてならん」と安心できない心情を語るのだった。

その41「ズシズシ!もうやだ」

 父・ダン、そして理央との宿命を受け入れられないジャン。そんなジャンを、幻獣王・理央とスウグの悪夢が襲う。ジャンは「ウジャンウジャン」な頭の中を整理できずにいた。混乱をきたしたジャンが姿を消したことで、ゲキレンジャー達はそれぞれの感じ方でジャンを心配する。しかし、それはチームワークの亀裂の前兆でもあった。

 理央は、幻獣王自らの出陣を推奨するロンに対し、まずはロン自身が力を見せるよう命ずる。ロンは自分の双幻士であるドロウとソジョを差し向けることにした。頭脳派のドロウと肉体派のソジョのコンビを、「変人コンビ」と呼ぶメレ。それにかまうことなく、ドロウはソジョに先発を頼み、自分は何かの準備を始めた。

 ランの真似をして「ウジャウジャ」を取り払おうとするジャンを見つけるラン達4人。4人はジャンを説得しようとするが、ジャンは「ワキワキではなくズシズシ」故に、もう戦いたくないと言い出した。ゴウはジャンを叩き伏せ、甘えを諌める。それを止めようとするケンは、ゴウと衝突、喧嘩に発展する。そんな折、ソジョが街に現れたと連絡が入った。直ちに迎撃に向かうゲキレンジャーだったが、ジャンは変身すらせず、戦う気が全くない。とりあえずジャンを放り、ソジョに連続攻撃を与えるゲキレンジャー。何故かソジョは攻撃を素直に受け続け、フラフラになってしまう。チャンスとばかりにゲキバズーカを撃とうとするレツだが、ジャンは逃げ出し、ランはそれを追って戦線を離脱。急場凌ぎにゴウとケンがレツと共にスペシャル激激砲を放った。まともに食らったソジョは何故か喜びながら臨獣殿へと帰っていく。ドロウは、ソジョが集めてきた激気と紫激気を幻気と混ぜ合わせ、研究によって作り出した「種」に向けて放つ。飛び散り、「泥粒子」と名付けられた光る粉末を、ドロウとソジョはばら撒きに出かけた。ソジョはこの為にわざと激気による攻撃を受けてきたのだ。

 追いすがるランに、ジャンはゲキレンジャーを辞めると告げ、どこかへ行ってしまう。マスター・シャーフーはそっと物陰からその様子を見ていた。

 ジャンがゲキシャークに乗って無我夢中で逃げてきた先は、故郷の森であった。そこには何故か釣りを楽しむシャーフーが居り、「家出の中にも修行ありじゃ」と告げる。シャーフーは野暮用でここに来たが足をくじいてしまったと言い、ジャンに背負ってもらうことに。ジャンは道すがら、シャーフーにダンの人となりを尋ねる。ジャンは、ダンが立派な男だったと教えられるが、ジャンに理央との決着を託したり、ジャンを森に置き去りにしてしまった結果をとらえ、ダンが自分を大切に思っていなかったのではないかと疑うのだった。

 その頃、街ではソジョが「泥粒子」をばら撒き、人々を苦しませ消失させていた。4人のゲキレンジャーはソジョを迎え撃つが、ドロウがいきなり巨大化して登場。ソジョにランとレツが、ドロウにゴウのゲキトージャウルフとケンのサイダイオーが挑む。戦いを有利に進め、ドロウとソジョを撃破する4人。だが、ロンは不適に笑う。次の瞬間、巨大化したソジョと等身大のドロウが出現する。いつの間にか両者が入れ替わっているのだ。ゲキレンジャーはソジョの作り出した幻を撃破していたのだ。動揺するゲキレンジャー。形勢は完全に逆転してしまった。

 さらにその頃、不甲斐ないジャンに苛立ちを募らせたメレが、ジャンを襲撃しにやって来た。理央に釣りあう器かどうかを確かめると言うメレだが、ジャンは関係ないと突っぱねる。怒ったメレはシャーフーを抹殺すると宣言。ジャンはシャーフーを背負ったままメレから逃げまどう。シャーフーは自分を下ろして逃げろと言うが、ジャンはそれを拒み、さらに逃げ続けた。ダンの技と力を受け継いでいるにも関わらず、ジャンがそれを拒み続け、理央と戦う意志を見せないことに対し、メレは遂に怒りを爆発させる。崖っぷちに追い詰められたジャンは、シャーフーと共に、遂に崖下へ突き落とされた…!

その40「頭、バカーン!衝撃の事実」

 ジャンとゴウは山にキノコ狩りに来ていたのだが、いつの間にかはぐれてしまう。ジャンはふと、清涼な草笛の音を聞く。その音の主は幻獣キメラ拳のスウグであった。ジャンはスウグに「ゾワゾワ」を感じなかったことから、スウグへと近づいていった。スウグの胸に虎の顔が覗くことから、スウグを「トラピカ」と呼んで触れるジャン。すると、ジャンの胸が焼けるように痛んだ。そこへゴウが現れ、スウグを臨獣殿の一員と見做して攻撃を加える。その時スウグのとった構えに、ゴウは戦慄する…。

 ゴウはスクラッチに戻り、ゴウ、美希、理央の兄弟子・ダンの構えを持つスウグに出会ったことを報告する。ダンは才能、人柄全てを兼ね備えた素晴らしい人物だったという。だが、理央によって亡き者にされたというのだ。ダンは肉体こそ滅びたが、不滅の激気魂となった。しかしダンの激気魂はスウグの姿をとっている。ダンの激気魂が、幻獣拳の何らかの術によって操られているのかもしれないと、シャーフーは指摘する。

 理央はスウグの存在が気に入らないのだが、ロンは言う。理央にとっての強さの象徴であるダンの激気魂を持つスウグを従えてこそ、新たな高みに上れるのだと。主を求めて幻気の乱れたスウグは、巨大化して街を破壊し始めた。ゲキファイアーとゲキトージャウルフ、そしてサイダイオーで迎え撃つゲキレンジャーだったが、スウグの凄まじいパワーに圧倒される。逡巡するジャンとゴウは決意を固め、サイダイゲキファイアーで突撃する。スウグは巨大化を解き、そこに理央がやって来た。

 何故ダンにこだわり続けるのかと理央に問うシャーフー。理央が自ら手を下した日に、全ては終わったはずではなかったか。だが理央はそれを否定し、決着などついていないと答える。

 理央がダンに自ら手を下したその日…。

 理央は臨気を纏ってダンの前に現れた。ダンは兄弟子として理央を止めるべく、戦いを挑む。だが、理央の一手が決まり、ダンは倒れた。ところが、それは何者かが前夜に闇討ちを施したが故の結果であった。理央の胸の奥には、それ以来ダンが強さの象徴として居座っていた。そして今、ダンが示した息子の存在を確信した理央は、その息子を倒すことでダンを超えようと考えていた。ダンの息子とは、即ちジャンのことだという理央。

 シャーフーによれば、激獣拳使いの親子が触れ合った時には、身体に親子の絆の印が刻まれるという。ケンはそれを確かめるべく、ジャンの上着を脱がせた。そこには、確かに親子の絆の印が刻まれていた。ジャンは事実を受け入れることが出来ない。スウグはジャンに襲い掛かり、その場から逃げ去る。理央は、血盟の儀式を決心し、ロンにその旨を告げた。ロンは早速血盟の儀式を執行する。

 一方、スウグはジャンに襲い掛かり、止めようとするゲキレンジャーを蹴散らす。ジャンはスウグに掴みかかるものの、スウグは容赦なくジャンを痛めつける。ジャンは、仲間たちの家族の絆を見て、家族の存在を羨むようになっていた。だが、スウグに心はなく、そんなジャンの思いは届かない。

 そこへ、血盟を終えた理央が登場、幻獣王としての名乗りを上げ、その元に四幻将が集う。ゴウの怒りの突進を皮切りに、四幻将との戦いが始まるが、幻獣拳の力は圧倒的であった。理央は呆然とするジャンに勝負を挑む。だが、時期尚早だと感ずる理央は、ジャンが覚悟を決めて自分の前に現れた時、宿命の戦いに決着をつけようと提案する。ジャンは混乱にとらわれたまま、虚空に向かって叫ぶのだった。

その39「ウロウロ!帰らない子供たち」

 なつめが家出をし、ジャンの部屋にやって来た。好物のエッグタルトを美希が全部食べてしまい、怒って出て来たらしい。ジャンの部屋で早々に眠り込んだなつめの額からは、怪しげな角が生え始めた…。

 その頃臨獣殿では、メレの双幻士である幻獣ユニコーン拳のハクと幻獣ピクシー拳のヒソが登場。早速メレは、既に準備をしてきたというハクを引き連れて絶望と悲鳴の収集に出かける。

 明くる日の朝、ジャンはなつめの歯軋りで眠れなかったと言い、さらには学校にも行っていないと言う。歯軋りや不登校など普段のなつめからは想像もつかない美希は不審に思い、なつめを探しに出かける。ジャンもなつめ探しを手伝った。テレビのニュースが伝えるところによれば、額に角を生やした子供達が次々に失踪しているという。美希は臨獣殿の仕業だと睨む。そこに、うつろなまま歩いていく角の生えた子供達が。美希とジャンは子供達の後を追った。

 理央は、スウグの気に何かを感じていた。過去に自分と出会っていないかとスウグに問う理央だが、スウグは何も答えない。ロンによれば、スウグは心を持たない気だけの存在だという。理央はその「気」に尋ねると言い、スウグに襲い掛かった。だが、スウグは理央にも勝る動きを見せる。理央には、かつてこの気の持ち主と戦った記憶があった。

 美希とジャンが子供達を追ってやって来た場所には、メレが待っていた。美希は激獣レオパルド拳でメレを牽制するが、怒って幻獣フェニックス拳の獣人態となったメレの前に劣勢となる。そこにゲキレンジャーが勢ぞろい。その間にジャンと美希はなつめを助けに向かう。

 美希とジャンは子供達を発見するが、なつめをはじめとする子供達は、美希の呼びかけに全く応じない。そこにハクが登場。ハクの振りまいた幻気にいち早く反応した反応した子供達が、「ユニコーン城」に集合していると語りはじめる。ジャンはハクに戦いを挑むが、逆に子供達に襲われてしまう。一方、外でメレと戦うゲキレンジャーも苦戦を強いられていた。

 必死でなつめの目を覚まさせようとする美希は、ふと妙案を思いつく。ポケットからいくつものエッグタルトを取り出し、なつめの前で食べ始める美希。「最後の一個」と言って取り出し、食べ始めた美希を見て、なつめは突如我に返った。驚くハク。角は消滅し、なつめは美希の元へと帰ってきた。それを見た子供達は母親を思い出し、角を自ら消滅させた。ジャンはすかさず反撃を開始し、見事ハクに膝を付かせた。

 怒ったハクはメレの指示を無視して巨大化を果たす。子供達の怯える様子を見て怒りに燃えた美希は、ケンから操獣刀を奪い取ってサイダインを召喚、先にハクを迎撃していたゲキファイアーを跳ね除け、サイダイオーでハクを圧倒する。なつめの応援もあって闘争心高まる美希は、遂にハクを必殺技で切り捨てた。戦いが終わり、談笑する美希となつめを見て、ジャンは微笑む。

 スウグと拳を交え終わった理央は、スウグの気が激獣タイガー拳のダンのものであると確信した。ダンは理央、ゴウ、美希の兄弟子だった男であり、即ちマスター・シャーフーの弟子であった。

その38「ビバビバ!もう一人のレツ」

 スクラッチはランチの真っ最中。レツはチャーシューメンのチャーシューを大事そうに器の一角に集める。ゴウはそれを見て、レツはチャーシューが要らないものと誤解し、食べてしまう。レツは怒ってゴウに突っかかる。対するゴウはレツを「お子ちゃま」呼ばわり。兄弟ゲンカが勃発してしまった。

 臨獣殿では、ロンが理央に血盟を迫る。しかし理央はロンを信用しておらず血盟を断る。悲鳴と絶望をもたらすよう命じた理央に応え、サンヨは双幻士のシユウを派遣した。ロンはシユウの戦いぶりを見せ、理央に幻獣拳の力を認めさせようと目論む。

 シユウが街に現れると、すぐにゲキレンジャーが迎え討った。ところがそこへメレが乱入。幻獣フェニックス拳の強大な力をまざまざと見せ付ける。メレの戦い振りを感心しつつ傍観するシユウは、隙を見てレツに襲い掛かった。「転身反」なるゲンギを放ったシユウだが、レツにはまるでダメージがない。シユウは「貴様の敵は貴様でごじゃる」と言い残して姿を消した。戦いを中断されたメレは、止めを刺すことなく去っていってしまう。

 シャワーを浴びるレツに、シユウの攻撃による影響がないかを尋ねるゴウ。しかしレツは、そんな兄の心配をお節介だと感じ、つい突っかかってしまう。憤慨するレツは、シャワーを浴び終わってシャワールームの鏡を覗き込む。ふと違和感を感じたレツが見たのは、自分と異なる動きをする、鏡の中の自分だった。レツは鏡に触れた途端、鏡の中に引きずり込まれてしまう。鏡の中で、もう一人の自分と対峙するレツ。力は互角だ。レツは隙を突かれ、偽レツが鏡の世界から脱するのを許してしまった。鏡の世界に閉じ込められ、鏡を通じて外の世界の様子を伺うレツは、驚愕の光景を見る。喋ることの出来ない偽レツが、愛嬌を振りまいて周囲に疑念を抱く隙を与えない様子だ。鏡の中にいる本物のレツの期待をよそに、偽レツは周囲を完全に騙してしまった。しかし、ゴウは「下らない」と言い、マスター・ゴリーに借りた本を返しに行くとジャンに告げて出かけて行ってしまった。

 油断してシャワールームの鏡の前に現れた偽レツを、鏡の中に引きずり込むレツ。ところが、偽レツは既に喋れるようになっており、本物のレツの声が失われていく。声を失って戦意を落としたレツは、再び偽レツの脱出を許してしまう。

 シユウがいきなり巨大化して街を襲い始めた。ゴウを除くゲキレンジャーがすぐさま迎撃体制に入る。偽レツが率先して戦いに挑む姿を見て、戦意を高揚させるゲキレンジャー。偽レツは「これからはワイルドに行くぜ」とほくそ笑む。ゲキレンジャーはゲキファイアーとサイダイオーでシユウを一蹴する。ところが、敗色濃い筈のシユウは余裕の構えだ。途端、ゲキファイアーの動きが止まる。ゲキファイアーの内部では、偽レツがジャンとランを襲っていた。偽レツに制御を奪われたゲキファイアーがサイダイオーを襲う。偽レツはシユウの分身の正体を現した。勝ち誇ったシユウの分身は、レツが鏡の中に閉じ込められていること、最初に鏡の中に入った場所に出来た扉が、あと1分で閉じてしまうことを告げる。

 だが、ゴリーの元へ行ったかと思われていたゴウが、その言葉を聴いていた。ゴウは既にシャワールームの鏡の前に立っていた。鏡の中に突入し、シユウの分身と戦うゴウ。一撃でシユウの分身を破り、レツを救い出す。ゴウは兄弟ならではの勘でレツの異変に気付いていたのだ。怒ったシユウはサイダイオーに猛攻を加える。

 そこへ、ゲキバットージャウルフが登場。レツとゴウの兄弟パワーがシユウに炸裂する。戦意を喪失したシユウに、サイダイオーが止めを刺した。

 その夜、レツはゴウのチャーシューを奪し、昼間の逆襲を果たす。ジャンは「俺も兄弟欲しい~」と叫んだ。

 ロンは理央を納得させるため、「切り札」の四幻将、幻獣キメラ拳のスウグを棺より復活させた。スウグの発する気に驚く理央…。

その37「ギャンギャン!お見合い問答無用」

 スクラッチに、突如ランの母・伶子がやって来た。ランの顔を見に来たと言うが、実はランにお見合いの話を持ってきたのだ。「宇崎家の決定事項」だとして、躊躇するランを一喝する伶子。

 一方、理央とメレは幻獣拳の起源とその有様について、ロンより聞くことになる。未だ輝かざる幻獣拳の頂点の星・幻獣王に理央が、そして幻獣王の下に集う四幻将の一人にメレが運命付けられていた。幻獣拳使いになるということは、即ち輪廻の苦しみを背負うということだと言うロンに、メレは「それだけ?」と呆気なく応える。ロンはメレの態度にいたく感心し、早速「血盟の儀式」を執り行うことにした。メレはロンの「幻気」を受け入れ、幻獣拳使いとなるが、身体に変化は起こらない。ロン曰く、悲鳴と絶望に満たされた時が覚醒の時であるという。理央はサンヨの双幻士である幻獣ケイトス拳使いのゴウユを街に放った。

 その頃ランは、大学のエリート研究員である村辺カツジとのお見合いの席にいた。伶子の迫力に圧倒されつつ、嫌々お見合いの時間を過ごすラン。ふと外を見ると、ジャン達4人の姿が見える。慌てて外へ出たランは、ゲキレンジャーを辞めるつもりはないが、伶子には逆らえないという苦しい心情を吐露する。ケンは、ある作戦をランに伝授した。その作戦とは「ブーブークッション」と「付け鼻毛」という、ランにとっては屈辱の作戦だったが、ゲキレンジャーを辞めたくないランは根性で実行する。ところが、村辺は逆にそんなランを素敵だと言い、ますます気に入ってしまう。作戦が失敗するやいなや、今度は怪しげな格好をしたケン、ゴウ、レツ、そして裸のジャンが乱入、お見合いの席をメチャクチャにする。伶子は4人をスクラッチで見かけたと言い、「あの会社は貴方に相応しくない」とランを一喝した。ジャンはその騒動の中、ゴウユの気配を感じる。

 ゴウユと対峙するジャン達は、その幻気による圧倒的な力の前に苦戦を強いられる。

 ランはジャン達に合流すべく席を抜け出そうとするが、伶子は長刀を持ってそれを阻止しようとする。だが、ランはスーパーゲキイエローとなり、戦いの場に母を誘う。ランはジャン達を一喝し、キャプテンの根性を発揮してゴウユに対する一発逆転を狙う。伶子は美希からランの現在の道を聞き、ランの戦う姿を見て何かを悟った。伶子の見守る中、見事なチームワークでゴウユを圧倒するゲキレンジャー。ところが、ゴウユは怒って巨大化した。ゲキレンジャーもゲキファイアー、ゲキトージャウルフ、サイダイオーで迎え撃つ。

 一度は苦境に陥るゲキレンジャーだったが、伶子の応援を受け、ランはゲキエレファントファイアーで善戦する。ところが、そこにサンヨが登場。重さを自由に操るゲンギにより、ゲキファイアー、ゲキトージャウルフ、サイダイオーは一蹴されてしまう。恐るべき幻獣拳の力を見せ付けられたゲキレンジャーだが、その決意は一層強くなった。

 そして、悲鳴と絶望を得たメレは、幻獣フェニックス拳使いとして覚醒を果たす…。

その36「ムキュムキュ!怪盗三姉妹」

 スクラッチでは、サイダイオーの分析と共に、ケンが操獣刀の使い手に相応しいかどうかが議論されていた。といっても、それは中華を食べつつの談義程度のものだったが…。

 一方その頃、レツはシャッキーの引越しの手伝いをしていた。エレハンの住まいにシャッキーが引っ越してくるのだ。その最中に見つけた時価20億円のダイヤ。それはエレハンが香港のセレブにプレゼントされたものだという。そのダイヤを、ローズ、リリー、チェリーの「怪盗花吹雪三姉妹」が盗み出したから大変。レツはその騒動の最中、命の危機にさらされるが、間一髪チェリーに助けられる。しかし、ダイヤはまんまと盗まれてしまった。

 リンシーの落ちこぼれが頭首の間へやって来た。リンリンシーになりたいとメレにアピールする落ちこぼれリンシー。メレはそんな落ちこぼれリンシーに賄賂を要求する。「賄賂」を探して街に出た落ちこぼれリンシーは、偶然「怪盗花吹雪三姉妹」に遭遇。ダイヤを奪おうとする。そこへレツ、エレハン、シャッキーが登場。レツは三姉妹を襲うリンシーを華麗な技で撃退した。エレハンは三姉妹の持つダイヤを見て喜ぶ。三姉妹は怪盗であることを隠して必死に誤魔化したが、結局ダイヤはエレハンの手に。

 ダイヤを取り返したい三姉妹はレツ達3人を酒宴に招く。三姉妹はあの手この手でダイヤを手に入れようと奮闘するが、どれも空振りに終わる。長女のローズは一計を案じ、強力な酒で3人を酔わせることにした。計略どおり酔いつぶれる3人。「美しいものを美しく奪う」という流儀に反するとして、三女のチェリーは姉たちのやり方に疑問を呈した。レツを連れ出してダイヤを返すチェリーは、レツの美しい技を見て感激していたのだ。レツの技の美しさは盗めない。チェリーは盗みをやめるとレツに宣言する。

 しかし、姉たちが許すはずもない。ローズとリリーの二人はレツに襲い掛かった。だが、完全に酒のまわったレツは酔拳で反撃を開始。チェリーは益々レツの技の美しさに見惚れるのだった。

 その隙にブトカの外装を被った落ちこぼれリンシーがダイヤを奪う。「賄賂」を受け取ったメレは、無限烈破でリンシーを強くしようとするが、ツボを間違えて巨大化させてしまう。巨大な「ブトカ」を察知したジャンの言葉を受け、ケンは現場に急行する。ケンは操獣刀の所有権を巡って散々からかわれており、頭に血が上っているのだ。サイダイオーで猛攻に告ぐ猛攻を加えるケン。落ちこぼれリンシーはケンの暴走の前にあえなく四散してしまった。チェリーはレツに礼を言い、三姉妹は去っていった。

 ダイヤがガラス玉であったことに立腹したメレは、臨獣殿へと帰ってくる。そこにロンが、同胞であるサンヨを連れて戻ってきた。サンヨは棺を引き摺っており、その棺の中にもう一人の幻獣拳使いが眠っているという。ロン、メレ、サンヨ、そして棺の中の者の4人で「幻獣王」理央に仕えると、ロンは宣言する。

その35「ギュオンギュオン!獣力開花」

 理央は、その眠っていた能力の開花を、戦いで確かめようとする。早速マクに戦いを挑む理央は、マクの拳を片手で止めてみせる。マクは激臨の大乱を終結させると宣言。理央に、自分に並ぶことを不遜だと思い知るよう戒めた。残されたラゲクは理央にかつてのマクの姿を重ねる。ラゲクは理央とメレに「ある事件」のビジョンを見せた。

 それは、シャーフーの元へ怒りを募らせたマクがやってくる光景だった。実は、ブルーサ・イーが後継者に選んだのはシャーフーであったが、シャーフーは実力で勝るマクを推薦したのだ。マクはそれを侮辱だととらえ、シャーフーに対して怒りをぶつけてきたのである。マクはこの時から、自分より強い者の存在を認めない男となり、臨獣殿を打ち立てたのだ。ラゲクはマクこそが最強であり、理央にマクを倒すことは不可能だと告げる。

 拳聖たちの鼓動は弱まり始めていた。このままでは拳聖たちの命が危ない。美希は「新しいページに書き込むのはあなた達自身」と告げ、レツをはじめ獣力開花に疑問を抱くゲキレンジャー達を諭した。マクを倒すことが拳聖を救う道だと信じ、ゲキレンジャーは戦うことを決意する。

 怒臨気で興奮状態になったリンシーたちが大挙して暴れる中、ラン、レツ、ゴウ、ケンの4人は必死で人々を守るために戦う。ジャンは一人、凄まじい「ゾワンギ・ゾワンゴ」を追った。最強であるマクを求めて辿り着いた先には、理央が居た。ジャンはスーパーゲキレッドとなって理央と戦い始める。獣力開花を果たした二人の力は互角。理央は「マクを倒せ」と言い、新しい大乱の幕開けがやって来ると告げる。ジャンは、マクに苦戦している4人に合流した。

 一人獣力開花の手応えを感じているジャンは、無類の強さを発揮し、サイブレードを受け取って過激気研鑽まで果たしてしまう。一撃を加えられ怒るマクは猛攻を仕掛けるものの、なおもジャンに押され、遂にサイブレードで身体を貫かれる。ラン、レツ、ゴウ、ケンに「ギュオンギュオン」と唸る力を感じろと言うジャン。その言葉を聞いて獣力開花を自覚し始めた4人は、ジャンに続く。そして激気合一により、遂にマクを一敗地にまみれさせた。マクは頂に在り続けるべく、巨大化を果たす。

 「臨獣拳はどうなってしまうの」と胸騒ぎを感じるラゲクの後ろに、「終わるのですよ」とロンが立つ。ロンは拳魔の役目の終わり、即ち理央の修行の終わりを告げ、金色に輝く竜の獣人態となった。ラゲクはその姿に恐れおののく。ロンは一撃でラゲクの命を絶ち、理央が登るのは「残るは未踏の頂」だと呟いた。

 巨大戦へと展開したマク対ゲキレンジャーの戦い。理央はマクの最期を見定めるのが務めだとメレに告げ、巨大戦を見守る。サイダイン登場で形成を逆転したゲキレンジャーは、ゲキゴリラ、ゲキペンギン、ゲキガゼル、ゲキウルフ、サイダインを合体させ、サイダイゲキファイアーを完成させた。仁王立ちで受けんとするマクを吹っ飛ばすサイダイゲキファイアー。マクは己の力の喪失に疑念を抱きつつ、爆発四散した。同時に拳聖たちは元に戻ることが出来た。ジャンは理央との新しい大乱の始まりを予感していた。

 臨獣殿に戻ってきた理央とメレの前に、ロンが現れる。人を超えた理央に、獣を超える幻獣拳の存在を示すロン。理央は「新たな時代が来る」と宣言した!

 江戸時代から戻ったジャン達が目の当たりにしたのは、炎上する獣源郷。ケンはサイダインまでもが燃え尽きてはいないと信じ、獣源郷へと急ぐ。後を追い、理央とメレも向かった。残されたジャン達の前にカタが現れ、一つの巨大な球状の岩を蹴り落とす。それは、マクに敗れた拳聖たちが固められた「慟哭丸」であった。マクは慟哭丸より命の滴を搾り出し、それを浴びて力を得るのだという。

 カタに挑むジャン、ラン、レツ、ゴウの4人。カタは激臨の大乱を宣言し、それを受けて立つ。ゲキレンジャーに変身して立ち向かうジャン達だが、過激気、紫激気の合わせ技を以ってしても、カタには通用せず、ゲキレンジャーは圧倒されてしまう。カタは激獣拳を「罪深き獣拳」と罵り、臨獣拳は全てが正しいと豪語した。カタは秘伝リンギ・幻死牢により、幻術の空間の中にゲキレンジャーを誘い、同士討ちへと導く。戦えなくなったゲキレンジャーに、カタは猛攻を加えた。

 一方、ケンはゲキチョッパーに変身し、獣源郷の前でラゲクと戦う。ラゲクは余裕の臨獣ジェリー拳で全ての攻撃を受け流し、ゲキチョッパーを圧倒する。ケンは思い出していた。修行に飽きてサボろうとしていた時、サイダインからブルーサ・イーの声が聞こえてきたことを。「考えるな。感じろ」ブルーサ・イーはそうケンに語りかけたのだ。ケンは結局「感じたまま」にサボってしまったのだが、強くなって戻ってくると誓ったのだ。「考えるな。感じろ」その言葉を唱え続け、ラゲクの攻撃に耐えるケン。

 幻術で翻弄するカタに手も足も出ないゲキレンジャー。苦境に立ったジャンは「こんなとき、ネコ(マスター・シャーフー)ならどうする?」と考える。以前、シャーフーは「考えるな。感じるんじゃ」と3人に教えたことがあった。シャーフーの師匠であるブルーサ・イーから教わった極意である。

 頭で考えるだけが全てではない。身体に任せるという方法もある。それを思い出したジャン、そして誓いを思い出したケン…。

 身体の感覚を研ぎ澄ましたジャンは開眼し、カタの幻術を打ち破った。そしてケンも、マスター・ブルーサの魂を全身で感じ、ラゲクに獣拳の源流・激獣ライノセラス拳を炸裂させた。誓いの力を感じ取った操獣刀は理央の手を離れ、ケンの手に握られる。同時に地響きが起こり、獣源郷の跡地からサイダインが復活した! ケンは操獣刀に導かれ、サイダインに乗り込む。

 憎しみを燃え上がらせ巨大化を果たしたカタは、迎え撃つゲキファイアーとゲキトージャウルフに容赦ない猛攻を加え、獣拳合体を解いてしまった。ゲキレンジャー危機一髪のその時、ケンの操るサイダインが到着。カタの攻撃を振り払う。そして、サイダインから降り注ぐマスター・ブルーサの激気魂が、ゲキレンジャー、理央・メレに等しく降り注いだ。「獣力開花、完了ですね」様子を見ていたロンが呟く。

 ケンは獣拳巨神降臨によってサイダインを獣拳巨神サイダイオーへと変化させる。その巨体はカタのあらゆる攻撃を無力化。激臨の大乱の勝利を宣言するケンは、サイダイオーの神にも等しい力を行使してカタを斬る。「我の死は始まりに過ぎぬ。お前たちは、本当のマク様を知る!」そう言い残し、カタは爆発四散した。激臨の大乱の行方が見えなくなった理央は歯噛みする。「面白くなってきましたねぇ」ロンはほくそ笑んだ。

 命の滴の止まった慟哭丸だが、拳聖たちはまだ元に戻らない。マクは命の滴を飲み干し、カタの死を鼻で笑って臨獣殿の勝利が不動であることを宣した。

その33「フレフレガッチリ!カンフー忠臣蔵」

 ラゲクの時裂波によって何処かへ飛ばされてしまったゲキレンジャーと理央・メレ。異空間の中で、理央は操獣刀の輝きに苛まれ、操獣刀を手放してしまう。ジャン達5人と理央達2人は離れ離れになり、辿り着いた先は何と江戸時代だった!

 江戸の町を彷徨うジャン達は、理央とメレ、そして操獣刀のことを思い出す。が、その時、男の叫び声が響いた。

 叫び声の主は毛利小平太。臨獣アングラーフィッシュ拳のムコウアがとり憑いた吉良上野介から何かを奪い取り、襲われていたのだ。ラゲクにゲキレンジャー達を元の世界に戻すなという命を受けて派遣されてきたムコウアは、毛利小平太を斬りつけて奪われた物を取り返し、再び吉良上野介に乗り移った。ゲキレンジャーはムコウアを迎撃しようとするが、逃げられてしまう。毛利小平太は瑤泉院に渡すべき血判状をランに託して気を失った。美希に瓜二つの瑤泉院の元へやって来たジャン達5人。血判状を手渡したランは、今起こっていることが「忠臣蔵」であることに気づく。ジャンはランの語る「忠臣蔵」の物語を聞き、赤穂浪士たちが仲間同士心を一つにして本懐を遂げようという気持ちを感じ取って「フレフレのガッチリ」と評した。ゴウは討ち入りの前に吉良上野介からムコウアを追い出さなければ、討ち入りが果たされないことに気付く。瑤泉院は吉良上野介を化け物から救い、赤穂浪士たちに本懐を遂げさせて欲しいと、ジャン達に頼み込んだ。討ち入り前にムコウアをたたく。ランは何かを思いつき、思わず笑みをこぼした。

 ランが大石内蔵助役をかって出たことに納得いかないジャンを筆頭に、ランを除く4人は江戸時代の風俗に則った格好にそれぞれ召し換えて町を歩く。ある長屋の前に来た4人は、亭主と思しき男に怒鳴られて追い出された女を見て驚いた。女はメレで「亭主」は理央だったのだ。理央が異空間に飛ばされた時のショックで記憶を無くしてしまった為、メレは江戸時代の「夫婦芝居」をノリノリで演じて身を潜めていたのだ。

 一方、ランはムコウアが毛利小平太から奪い取った物こそが、操獣刀だと直感していた。討ち入りで一石二鳥を狙う作戦。「各々方、討ち入りでござる」ランの一声で、ゲキレンジャーによる忠臣蔵が始まる。

 吉良邸の剣客相手に大立ち回りを繰り広げるゲキレンジャー達だが、慣れない刀での戦いに苦戦していた。やがてジャンを筆頭に刀を捨て始める。ゲキレンジャー流の「カンフー忠臣蔵」だ。得意の拳法で剣客を残らず伸してしまった5人だが、ムコウアを見つけることが出来ない。

 その頃、メレと理央の元にロンが現れ、操獣刀には元の力に戻す力が宿っていると告げる。その為、ラゲクは慌ててムコウアを遣わしたのだ。ロンは理央の記憶を戻すと、また消え去ってしまった。

 記憶の戻った理央は、メレと共に吉良邸に殴り込みにやって来た。ムコウアを倒して操獣刀を奪回するという目的が合致したゲキレンジャーと理央・メレは、共にムコウアを討つ。

 追い詰められたムコウアは操獣刀を飲み込み、巨大化した。理央はゲキレンジャーに共闘を申し入れる。獣拳の壁を越え、呉越同舟獣拳合体・ゲキリントージャの誕生だ。ゲキリントージャはムコウアを斬りつけ、江戸時代に繰り広げられた巨大戦は終わった。本当の赤穂浪士の討ち入り太鼓が、寒空に響くのだった。

 操獣刀により、元の世界に戻ってきた7人は、恐るべき光景を目の当たりにする。それは、炎上する獣源郷であった…。

その32「ゾワンギゾワンゴ!集結、獣源郷」

 獣源郷に向かう理央とメレ。そこに立ちはだかるのは、マスター・シャーフー。そして、エレハン・キンポー、バット・リー、シャッキー・チェン、ゴリー・イェン、ミシェル・ペング、ピョン・ピョウの七拳聖であった。怒臨気で対抗しようとする理央とメレだが、拳聖たちはその余裕溢れる身のこなしで理央とメレの自由を奪う。

 その頃、美希の話から拳聖たちの真意を知ったジャン達は、ゲキバットファイアーで獣源郷へ飛ぶことにした。同じ頃、拳魔たちもマクの秘伝リンギ・臨怒雲で獣源郷へと向かっていた。

 獣源郷に先に到着したのは、カタ、ラゲク、そしてマクであった。ジャンはその禍々しい怒臨気に戦慄し「ゾワンギゾワンゴ」と称する。マクは「拳聖であろうと拳魔であろうと、誰を追い抜こうと関係ない」と言う理央を責め立てた。その様子を見ていたシャーフーは、ここが獣拳創始者ブルーサ・イーが獣拳を始めた約束の地であることを忘れたかと一喝する。

 拳聖と拳魔はかつて、獣拳創始者ブルーサ・イーの元に集まった門弟であった。マクはその中でも才能に恵まれ、ブルーサ・イーの後継者と目されていたのだが、無双の者となる野望に燃え、ブルーサ・イーを暗殺してしまった。マクと、マクに賛同し手を貸したカタとラゲクは拳魔を名乗り臨獣殿を創設。それに対抗し、七人の拳聖が立ち上がった。それが激臨の大乱である。勝機は拳魔たちにあったのだが、拳聖たちは禁断のゲキワザ・獣獣全身変を使って辛くも勝利をおさめた。

 そこまでは拳魔たちの知るところであったが、カタはその後何があったのかを知るべく、シャッキーの記憶の深層より真実を掴み出す。 

 激臨の大乱に勝利した拳聖たちは拳魔の魂を腕輪に封印し、ブルーサ・イーの倒れた場所へとやって来た。ブルーサ・イーの不滅の激気魂は、獣源郷へと飛び巨石に宿った。拳聖たちはブルーサ・イーの遺した操獣刀を用いて巨石を彫り、獣拳の神サイダインの石像とした。ブルーサ・イーの激気魂宿りしサイダインには、獣拳を学ぶ者の秘められた能力を開花させる力があるという。その為、ブルーサ・イーと同じ激獣ライノセラス拳を使うケンが、獣源郷へと修行に行かされたのだ。

 「強さのみが大事なら、その強さが失われたとき何をする」そうマクに問うシャーフーだったが、それがマクの怒りに火をつけた。巨大化したマクは拳聖・拳魔の見境なく暴れ始める。そこにゲキバットファイアーが到着。マクに立ち向かうが、ゲキシャークファイアーの力を以ってしてもマクに適わない。理央は隙を見て獣源郷へ急いだ。

 マクは等身大へと戻り、ジャン達に止めを刺そうとする。それを抑えた拳聖たちは、ジャン達に理央を止めるよう命じた。ブルーサ・イーの魂を受け継ぐのは、正義の心を持つゲキレンジャー達の使命だ。

 理央は操獣刀で七重七聖の関を解除し、獣源郷へと踏み入った。神を目指す理央を、ジャン達が追う。理央は獣拳神サイダインの石像の元へとやって来た。そこへジャン達も到達する。睨み合う両者は互いの拳をぶつけ合う。その戦いの中、理央とジャンは互いに自らの心を掻き立てられる感覚にとらわれるのだった。そこへ現れたのは、拳聖に足止めされた筈のラゲク。マクを怒らせすぎた報いとして、ラゲクは異空間に若き獣拳使い達を飛ばしてしまった。

その31「俺たちムニムニ!」

 なつめの同級生・新一はバスケットチームのエースだが、いつもスタンドプレーに走っている。ずっと自分一人で勝ってきたと自負する新一は、仲間の存在を認めていないのだ。周囲もそんな新一を煙たがっている。

 試合を終えた新一は、臨獣フォックス拳のツネキに襲われる。そこに現れたのはゲキレンジャー。しかし新一は、一対一の勝負を邪魔するなと吐き捨てる。新一を隠れさせ、ランとレツは激気注入でジャンに激気を注ぎ込み、ツネキを攻撃するものの、ツネキは新一を人質にとってしまった。そこにケンが登場し攻撃を開始しようとしたが、新一を心配したジャンが止めに入る。新一がツネキの手から逃れたのを機にゴウが一撃を加え、ひるんだツネキは虚空に矢を放って姿を消した。新一は何故止めを刺さなかったのかと、ジャンに詰め寄る。ジャンは新一の態度を「ビュウビュウだ」と称し、後を追った。ケンは呑気にメンチカツを食べに出かける。

 その頃、臨獣殿では、理央の姿が見えないことに苛立つマクが、カタとラゲクに行き先を聞き出す。マクは獣源郷に向かおうとするが、ロンがそれを阻む。ロンは理央こそが臨獣殿を統べる存在であると言い、怒ったマクはロンに襲い掛かる。しかしロンは、黄金の煙となってマクの攻撃をことごとくかわすのだった。

 新一を追ってきたジャンは、「ムニムニはいないのか」と尋ねた。そこにケンがメンチカツを持って現われ、ジャンとムニムニな様子を見せる。「ムニムニ」が仲間のことだと理解した新一は、馬鹿馬鹿しくなって去ろうとする。そこに雷鳴が轟き、新一はジャンとケン共々ツネキの作り出した「狐空」に閉じ込められてしまった。「狐空」は人々の悲鳴と絶望を吸収して大爆発を起こすという、臨気によるバリア状の空間だ。ジャンとケンは変身してツネキを攻撃するが、「狐空」内では力が9分の1になってしまい歯が立たない。続いてツネキは新一を狙う。ケンはツネキを押さえている間に、ジャンに新一を連れて逃げるよう指示した。

 ジャンは新一を工場の廃屋に隠し、戦いに赴こうとするが、新一は希望を失っていた。自分がいなくなっても誰も悲しまない、新一はそう思っていたのだ。ジャンは「ムニムニが悲しむ。だから死ぬなんて言うな」と怒る。そこにツネキが現れ、新一を階下へと落としてしまう。間一髪ジャンが新一の手を掴み、「新一は俺のムニムニだ」と告げた。ツネキはなおも攻撃を続け、ジャンもろとも階下に落ちようとしたその時、ケンが助けに現れる。ジャンとケンのムニムニな様子を見た新一は、「ムニムニ作戦」を思いつく。

 ジャンはスーパーゲキレッドに、ケンはゲキチョッパーとなり、サイブレードにスーパーゲキクローを合体させた。さらにジャンがケンに過激気を注入する。2人の攻撃を合体させ、過激気を研鑽したケンは、ツネキを過激気の刃で叩き斬った。敗色濃いツネキは巨大化して襲い掛かる。

 ゲキファイアーとゲキトージャウルフのタッグは、エレハンマーをバスケットボールに見立て、見事なコンビネーションでツネキを追い詰める。エレハンマーの炸裂でツネキは木っ端微塵に吹っ飛んだ。

 ゲキレンジャーのコンビネーションをその目で見た新一は、バスケットの試合で仲間にパスを出し、見事勝利するのだった。

 時を同じくして、獣源郷の前で、操獣刀を握る理央が士気を高める。そこにマスター・シャーフーが現れ、理央を阻んだ…!

その30「セイセイでドウドウな女」

 臨獣殿では、理央とマクが一戦交えていた。謀反を疑うマクに、理央は正面からぶつかる。しかし、怒臨気を纏った理央の実力もマクには到底及ばない。ロンは物陰で見守るメレに「このままでは理央様は死にますよ」と告げる。メレは理央を抑え、操獣刀入手まで辛抱するよう進言。理央は一旦マクに屈服するそぶりを見せることにした。

 スクラッチでは、マスター・シャーフーがケンに再び操獣刀を託した。ジャン達4人は、ケンの心構えを今一つ信用できない。詰め寄られるケンはそれをスルリとかわし、妹・幸子との待ち合わせ場所に出かけた。今日は幸子の誕生日なのだ。幸子にプレゼントを渡したケンは、物陰に潜むメレを見つける。戦って操獣刀を堂々と奪い取ると言うメレに、ケンは応じ、メレに操獣刀を奪われそうになるが、ゴウ達が助太刀に入った。メレは操獣刀奪取を宣言し、一旦退却する。

 ロンはメレの誇り高いやり方にもどかしさを感じ、理央への愛を引き合いに出して姑息な手段を講じるように仕向ける。その策とは、ケンの妹・幸子を誘拐すること。メレは激しく躊躇するが、結局幸子を誘拐する。

 その頃、生まれ変わって更に強力になったチョウダが出現。5人のゲキレンジャーが迎え撃つ。チョウダの凄まじい力に圧倒される5人だったが、途中ケンが前回の戦いに参加していないことに気づき、チョウダが浴びたことのない激気研鑽で戦いを有利に進める。ところが、そこへ幸子に変身したロンが姿を現し、気をとられたケンは戦いから離脱、ゴウはケンを追い、ジャン達3人が粘ることに。ケンは、幸子が人質に取られたことを知る。それを聞いていたゴウは、ケンと一緒に行くと言うが、ケンはゴウに当て身を食らわし、一人で飛び出していった。

 約束の場にはメレが待っていた。メレの戦いぶりを知るケンは仕切りなおしの勝負を進言する。変身せずに戦うと宣言するケンに敬意を感じたのか、メレはその申し出を受け入れた。様子を見ていたロンは歯噛みする。メレは獣人態となりケンを追い詰めるが、メレの誇りをうまく揺さぶるケンに隙を見せてしまいう。負けを認めて去ろうとするメレに、ロンは幸子を殺して操獣刀を奪うよう告げるが、メレには出来ない。ロンは理央に変身してさらなる説得を続け、遂に折れたメレは幸子が捕らわれている足場を破壊して川に落とした。ケンはメレを激しく軽蔑する。メレはそんな自分に対する悔恨のあまり、怒臨気を発現させた。

 幸子は危機一髪ゴウが助けていたが、操獣刀は奪われてしまった。しかし今はチョウダに苦戦する3人に合流するのが先だ。心技体のトライアングルに意志と才能の加わった5人のゲキレンジャーは、見事な連携でチョウダを追い詰める。ケンのサイブレードカッターの炸裂を受けたチョウダは、巨大化して反撃を試みるが、勢いに乗ったゲキレンジャーのゲキファイアーにより粉砕された。

 操獣刀を手にしたメレは、理央の捕らわれる独房を破壊し、理央に操獣刀を手渡す。理央はメレを供に、獣源郷へと向かうのだった。