#20 アニュー・リターン その1

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 ライルとアニューの悲恋を徹底的に押し出した作風。

 演出もそこにターゲットを絞ったものと見え、あまりにツボにハマるカットやBGMの間が秀逸。これはこれで実に感動的です。


 けれども、そこにフォーカスしすぎて、「そこはどうなの」的なポイントも多々。


 特に、ソレスタルビーイングの意識とかイデオロギーとかの感覚は、もうどうでも良くなっているような気がします。

 トレミーのクルーは、それぞれの目的がバラバラであり、私情でしか行動していない印象すら抱かせます。現在はかろうじて結果を同じベクトルに向けてますが。

 ソレスタルビーイングはトレミーだけでなく、他にも多数の人員を抱えているものであり、ファースト・シーズンにあった「監視者」といった存在は、ほぼ完全に無効化されているきらいがあります。

 つまり、最前線で行動するトレミーがこんな調子では、ソレスタルビーイングの理念も何もないわけで、そこを封印してキャラクタードラマにひた走る感覚は、ちょっとどうかなと。



 一方、イノベイター関連は残り話数が少ないながらも、謎を上乗せして興味を引いており、このあたりはラストへの期待を加速させます。

 しかし、ここに来て私は一つのペシミスティックな予想を立てつつあります。


 それは、「来るべき対話」という言葉が、実はマクガフィンではないか、ということ。

 考えてみれば、「来るべき対話」の中身は何でもいいわけで、イノベイターはその言葉を信じてリボンズの思惑に従い動いており、ソレスタルビーイングはそうやって動くイノベイターを何とかしようと奮闘しているだけです。

 イオリアの思想すら、ソレスタルビーイングとイノベイター双方の動機付けになっているに過ぎず、思想の中身は、極端に言えば何でもいいのです。


 作劇上、イノベイター(=リボンズ)の完全勝利が有り得ないことは明らか。

 となれば、リボンズの言う「来るべき対話」は果たされないことになる。

 刹那が何かにブレイクスルーを果たし、その「来るべき対話」を担うことになったとしても、実際はそこを描かずとも物語を終わらせることは十分可能です。


 つまり、その辺の謎は曖昧なまま完結するのではないかと思うのです。

 私は、別にそれでいいと思います。


 後から明かされて拍子抜けとか、よくある話じゃないですか。



 話が逸れました。



 さて、今回のお話は...。


 アニューがイノベイターとして覚醒し、リヴァイヴと共にダブルオーライザー奪取を企むも、スメラギの戦術によって失敗。

 しかし、ただでは起きないイノベイターは、トレミーやオーライザーに重大な被害をもたらし、それを好機に攻撃を加えてきます。

 その中で、ライルとアニューは...。


 ...といった感じ。



 では、順にストーリーを追ってみます。

#19 イノベイターの影 その2

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 サブタイトル的に言えば、これまでは長い前置き。

 ダブルオーライザーに翻弄されっぱなしのイノベイターと見せかけておいて、実は静かに恐ろしい作戦が進行していた...というもの。


 では、なるべくその雰囲気を再現してみます。

#19 イノベイターの影 その1

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 当たり前ですが、やっぱり静かな話の後は派手な話が来ますね。

 イノベイターからヴェーダの奪還を目論むソレスタルビーイング。作戦はほぼ順調に進行するかに思えたが...という筋書き。


 ただ、それに全員が一丸となって邁進するわけではなく、刹那はあくまで沙慈のルイス奪還をサポートするという役割を重視。実質的にイノベイター確保を担当したのはティエリアのみで、ロックオンやアレルヤ、そしてマリーはトレミー防衛戦に徹しています。

 ドラマとしては、沙慈とルイスがらみが見応えある話ではありましたが、スメラギを中心とした戦術モノとして見た場合、結構ちぐはぐというか、力押しな作戦で、トリッキーな面白味といったものが感じられなくて残念。

 また、ちょっと沙慈&刹那の出撃が個人的動機になり過ぎていて、トランザムライザーもその為だけの落とし処として機能しています。その割には、結局、沙慈の戦いの意味を再確認するというヌルい展開に帰結してしまい、カタルシスもない。


 むしろ、エンディング前のアニューと、エンディング後の王留美が鮮烈だった為、何となく本編がそこに至るまでの消化エピソードに見えなくもない。

 画面は派手なのですが、ドラマの充実度は逆にやや低かったかな、と思わせるエピソードでした。


 さて、基本的な流れとしては、アロウズの追撃を逆手に取り、イノベイターを確保し、ヴェーダの所在等を尋問しようという作戦を展開するというもの。

 その一方で、沙慈と刹那は敵に切り込みつつ、ルイスを奪還するという行動をとります。



 では、流れを追ってみましょう。

#18 交錯する想い その2

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 後半は、アロウズの行動開始とトレミーのミッション開始。

 そして、ロックオンとアニューがとうとう...。


 次に来る一大イベントへの助走をとくとご覧あれ!

#18 交錯する想い その1

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 何となく「ガンダム00」では恒例になってしまった(?)、盛り上がり前の状況整理編といった雰囲気。

 タイトルが示すように、各キャラクターが特定の相手に対する想いを抱くものの、なかなかクロスしていかないという状況を描き、今後の展開に繋げていく感じです。


 やや唐突に、前回ラストから4ヶ月を経過させ、その間を少し曖昧にすることで、各キャラクターの変化を如実に見せるという手法がとられています。

 これにより、4ヶ月の間何があったかを緩やかに想像させ、また、その辺の描写を省くことで、別の重要事項に時間を割くといったことが可能になります。


 「ガンダム00」の油断ならんところは、こういう地味なエピソードに新情報をポンポンと入れてくること。

 なので、その辺りを取りこぼしの無いよう、取り上げてみようと思います。

#17 散りゆく光の中で その1

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 セルゲイ・スミルノフ大佐に敬礼!


 今回はその一言に尽きます。


 結局、ハーキュリーの真の思惑である「市民にアロウズの蛮行を知らしめる」という事は、アロウズのメメントモリによって打ち砕かれた形に。

 ところが、アフリカタワーに集結した各陣営は、目前で繰り広げられる惨状を打破すべく、自然に団結していく。

 そんな、軍事力とは別個の「見えざる力」による統一が果たされるかも知れないという、希望的観測を提示してみせました。


 が...。


 マクロでの意思統一には光明が見えたものの、ミクロでは齟齬をきたしたまま、悲劇が展開されることになったわけです。


 「散りゆく光」、それはピラーの外壁がキラキラと輝きながら落下する様であり、多くの人命が散っていく様でもありました。

 アンドレイが嫌いになった人も多かったのではないでしょうか(笑)。

 セルゲイはホントに人気キャラでしたからねぇ。


 では、いつものように参りましょう。

#16 悲劇への序章 その2

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 これまでは、粛々と進行してきましたが、オートマトン侵入を許した段階から、急激にうねりが大きくなっていきます。

 粛々とした雰囲気はそのまま継続しつつも、連邦側の手段に、視聴者は煽られていきます。


 では、参りましょう。

#16 悲劇への序章 その1

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 セカンド・シーズン中でも(今のところ)異色中の異色と言えそうな一本。

 何と言っても、セルゲイとハーキュリーの出番が殆どを占め、モビルスーツ戦も殆どないという凄い構成です。

 イケメンキャラや萌えキャラを期待していると、そのオヤジ度に打ちのめされますが(笑)、この懐の深さはガンダムならではということでしょう。


 「序章」と謳われるだけあって、かなり静かで重厚な雰囲気。しかも、連邦の情報操作の実態が明瞭に描かれるなど、1つのターニングポイントであることは間違いありません。

 なお、「悲劇への」とされている意味は、実際にはまだ不明瞭ですが、メメントモリによる「悲劇」はある意味避けられない状況かも知れません。

 キャラクターが大挙して退場する可能性も...。


 では、順を追って見てみましょう。

#15 反抗の凱歌 その2

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 後半はトレミー防衛戦。

 「アロウズの殆どの戦力」がモビルスーツ36機+モビルアーマー1機というのは小規模な感じもしますが、実はアヘッドやジンクスIII、ガデッサやガラッゾ、そしてイノベイターを配するということだけで、既に連邦軍全体を圧倒するだけの戦力になっていると解釈するのが妥当でしょう。少数精鋭というヤツです。


 では、後半も時系列で追っていきます。