第41話「なくしたくないもの」

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 アイム編。これは名編と言ってもいいのではないでしょうか。

 アイムはファミーユ星の王女であり、ザンギャックによって故郷を滅ぼされたという過去を持ちます。これは物語当初から何度か言及されてきたので、特に付加する要素といったものは存在しないのですが、今回は、主に海賊に加わった契機にスポットを当てる事により、たった一つ抜けていた「マーベラス達との出会い」のピースが嵌めこまれた格好です。

 これで、ハカセ以外はマーベラスとの出会いが描かれたわけで、「ゴーカイジャー」最大の謎(笑)であるハカセの正体を残すのみとなりました。次回に明らかになる?

 今回は、あまりコミカルな面はなく、徹頭徹尾アイムの心情と、それに真正面から向き合うマーベラス達の盤石の気概が描かれ、見る者の胸を熱くさせます。ある意味「意外」な海賊への加入理由、加入当初のダメっぷりの可愛さ、号泣シーン、各メンバーとのペアになっての豪快チェンジ等、見所も沢山。改めてアイムの魅力を再確認出来るエピソードでした。

第40話「未来は過去に」

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 タイムイエロー=ドモンこと和泉宗兵さんをゲストに迎えた、変則的な先輩ゲスト編。

 私は「ゴセイジャーVSシンケンジャー」を未見なのですが、何故かゴーカイジャーが出てきて「海賊版ってやつ」と言い、骨のシタリをやっつけるという展開は知っていました。骨のシタリは「シンケンジャー」における「外道衆の深み」の一端を担うキャラクターだったので、この扱いは酷いよな...などと思っていたのですが、今回の「再放送」で、その酷さを確認いたしました(笑)。

 私は、前述の劇場版にゴーカイジャーが出てきて豪快チェンジする展開を、「顔見せ」を目的とした「例外的措置」だと思っていて、レジェンド大戦との整合性といったものは無視出来るものと考えていたのですが、まさか整合性を確保する話が出て来るとは、思いもよりませんでしたね。何ともマニアックな。

 マニアックと言えば、「タイムレンジャー」は非常に人気の高いスーパー戦隊でありながら、万人受けしている印象に乏しいのは、その少々マニアックな作風にあると思います。今回が「置いてけぼり感」を強めているのは、正にそのマニアックさを継承しているからであって...。

 続きではその辺りについてツラツラと。


第39話「どうして?俺たち高校生」

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 超駆け足のワルズ・ギル決戦編が終わり、一段落という事で、かな〜りユルいお話でしたね。

 一応、現時点で最強の敵であるバスコも登場しますが、以前の対バスコ戦における戦い方に比べ、ややゴーカイジャー側にも成長が見られるといった描写もあり、必ずしも負けっぱなしではないという辺りは、なかなか良かったのではないでしょうか。

 というのも、一話完結という形式上、バスコに毎度何らかの退場契機を与えなければならないからです。既に、大いなる力の略奪行為が必ずマーベラス陣営と偶然重なってしまうという、登場上の不自然さを内包している上で、退場においても偶然性を導入しなければならないとあっては、バスコの使い方がどんどん難しくなってしまいます。

 さて、今回はメガレンジャー編でした。ゲストはメガレッド=伊達健太こと大柴隼人さん。「メガレンジャー」は「ターボレンジャー」以来の高校生戦隊でしたが、レッドに「落ちこぼれ」を設定するという設定のシフトにより、より爽やかな学園ドラマとなりました。

 当然ながら「メガレンジャー」当時と比べ、格段に「大人の男」となった大柴さんですが、「諸星学園高校」の教師になっているという設定にも完璧に雰囲気がマッチしており、もはや「落ちこぼれ」ではなく、「生徒と等身大で付き合える先生」となっていました。実はこの「等身大」という言葉こそが、「メガレンジャー」のテーマ。

 続きの方では、その「等身大」にスポットを当ててみます。


第38話「夢を掴む力」

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 前回は「ワルズ・ギル編」とも言うべき物語でしたが、今回はゴーカイジャー自体の大いなる力も登場し、正統に「ゴーカイジャー編」でした。

 ラストのマーベラスのセリフにもあるように、「ゴーカイジャーが真に(スーパー戦隊としての)ゴーカイジャーとなった」転機となるエピソードであり、カンゼンゴーカイオーの登場にも象徴されるように、ラストスパートに向けての「整理」がなされたという感があります。

 今回の整理は3点。

 ジョーとバリゾーグの決着、ワルズ・ギル退場、海賊戦隊(特にマーベラス)のポリシーの最終確認です。前回が、その前段階として舞台装置の段取りを付けたとすれば、前回の中途半端な構成も納得出来るというもの。

 でもねぇ...。3点を一気に「整理」するには尺が短すぎるというか。やっぱり駆け足になってしまい、掘り下げられるべき部分がかなりサラッと流されてしまった感じがしてしまいました。

 では、続きの方で1点ずつ。


第37話「最強の決戦機」

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 いわゆる、巨大ロボ最強形態登場への序章というヤツですが、ある意味、ワルズ・ギル編として捉える事も出来る一編。つい、応援したくなりませんでしたか?

 残念ながら、色々と設定に無理がある感じもする上、ジョーとバリゾーグの結線も唐突に始まったようでもあり、結構チグハグなんですけど、ビジュアル面では、これでもかというくらいに気合が入りまくっており、最終回並のテンションになっています。

 マーベラスの「(地球を)守ってないし、守れてもいない」というセリフは、「ゴーカイジャー」の在り方を鋭く示唆していて、良かったですね。実の処、ゴーカイジャーの面々は地球に来るまで連戦連敗していたも同然だったという壮絶さ。それが深みとなっている感はありますね。

 ビジュアル面の凄さは、とりあえず実際に画面を見ていただくのが一番なので、チグハグな部分についてのあれこれを。なお、個人的事情により短めとなります...。


第36話「相棒カイゾク」

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 ゴーオンジャー編の後編です。

 正直な処、前編に比べて「ゴーオンジャー」的な面白さは減っていると思います。走輔のギャグ、例えば鎧の名前を適当に呼んでいるとか、マッハルコンの説得シーンだとかは面白いんだけども、何となく「ゴーオンジャー」っぽくないというか。

 走輔自体は元々、ボケ役を演じる事はあっても、意外と理性的なキャラクターという印象があり、その場のノリで、ある事ない事を喋りまくるような面は持ち併せておらず、今回のマッハルコン説得のシーンは、やや本来のキャラクターから乖離していたような印象があります。

 ただ、前後編をザッと見渡してみると、前編が「ゴーカイジャー」の世界からの断絶を描き、後編が文字通りその断絶を打ち破るお話なので、「ゴーオンジャー」的な面白さが減っていて当たり前なわけですな。

 それよりも、今回の見所は「ミニチュアを駆使した特撮」。これに尽きる!

 という事で、今回はその辺りを。


第35話「次元ノムコウ」

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 ある意味、「ゴーオンジャー」と「ゴーカイジャー」は真逆の戦隊かも知れません。

 「ゴーオンジャー」というシリーズは、キャッチコピーの「正義のロードを突き進む!」が示すとおり、「正義」を信じて疑わず、自分達の戦う理由が揺らぐような事がほぼ皆無なシリーズでした。それは、今回のゴーオンレッド=江角走輔のセリフにもあるように、たとえ異なる次元の出来事であっても、「正義」が侵されるような事があれば、相棒と共に出向くことを辞さないといった、根っからの正義のヒーローを描くというポリシーに貫かれていました。

 対して、「ゴーカイジャー」は、地球の平和とか宇宙の正義といったイデオロギーとは、本来無縁の存在です。鎧だけは、地球人であり、スーパー戦隊の申し子としての側面があるので、そのポリシーに穴を穿つ存在なのですが、基本的に海賊戦隊の行動は、マーベラスの思惑次第。鎧とて、マーベラスを「正義」の為に強引に説き伏せる事は不可能なのです。

 これまで、ゴーカイジャーによってザンギャックから地球が守られてきたのは、スーパー戦隊の先輩達との交流により、マーベラスの興味の対象が、地球守備への行動に「薄く」関連付けられた為に過ぎず、それは今回、改めて確認されました。

 こんな風に書くと、「ゴーオンジャー」編なのに、重いテーマを内包しているかに思えてきますが、本編はそんな事は全くなく(笑)。むしろ、ザンギャックの登場すら皆無な、完全なる「ゴーオンジャー・ワールド」になりました。

 走輔役の古原靖久さんは、現在公開中の劇場映画「電人ザボーガー」の青年期編で、主役を務めており、このタイミングでの登場はタイムリー。まぁ、「ザボーガー」の制作は東映ではないので、多分プロモーション的な話は全く以て無関係だとは思いますが。

 その古原さん、江角走輔を見事に蘇らせてくれました。完全に当時の走輔でしたよね。


第34話「夢を叶えて」

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 「仮面ライダーW」の霧彦役で大変な人気を得た、君沢ユウキさんがゲスト出演するルカ編。

 ずっと内緒のままだった、「ルカの夢」が明らかになるとあって、アグレッシヴなルカ自身の大立ち回りが見られるのかと思いきや、非常にスタティックな作りで、叙情性が強調されていました。

 君沢さんが演じるのは、ルカの幼なじみのカイン。彼の爽やかな魅力が、今回に彩りを添えています。

 ルカとカインが絡む事で、回想シーンもふんだんに登場。実は今回のメインは、これらの回想シーンであり、ルカのキャラクターをこの辺りで整理しておく意図も大いにあったのではないでしょうか。

 一方で、ザンギャック側にはヴァンナインという、変身能力に長けたキャラクターが配置されます。このヴァンナイン、いわゆる由緒正しい「偽物」で、特撮TVドラマの伝統をこれでもかというくらい受け継いでいて、彼自身が「先輩ゲスト」に近いものだったり(笑)。

 ストーリー自体は、どうという事もなく、テーマに関してもあっさりしているので、読み解くとか紐解くといった作業には向かない一編ですが、ルカ自身の魅力に溢れていたので、満足しました。というわけで、続きでは細かいネタを中心に。


第33話「ヒーローだァァッ!!」

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 最初にお断りしておきますが、私は「ゴーカイジャー」の劇場版をまだ一本も見ておりません。したがって、天火星・亮が劇場版にどのような登場をして、どのような言動を披露したのかは、殆ど知りません。

 ただ、劇場版に和田圭市さんが出演されたとは聞き及びました。よって、テレビ出演の方は殆ど諦めていたのですが、まさかこんなにもサービスしてくれるとは!

 前例として、ボウケンレッド=明石暁が劇場版とテレビ版両方に客演するという事はあったのですが、天火星・亮は劇場版において、念願の中華料理屋を開いているという設定を伴い、ゲスト陣の中では露出の多いキャラクターだったようなので、テレビ版はないかな...と思っていたわけです。

 その予想を見事に裏切り、強烈なインパクトと共に登場したリュウレンジャー=天火星・亮。これまでの先輩ゲストの面々も、殆どがアクションレスポンスの良さを披露してくれましたが、今回は論外というか規格外。「ダイレンジャー」当時どころではない凄さ。これは、和田圭市さんが、アクションに対する情熱を維持し続け、トレーニングを怠ることなく継続されてきた事が大きいです。正に、歴代戦隊の中でもヒーロー中のヒーロー。今回の題材に相応しい人物です。個人的には、宮内洋さんに比肩し得る人物ではないかと思っている処でございます。

 私、「ダイレンジャー」の大ファンなので、かなり私情が入ると思いますが...続きの方で見所を折ってみようと思います。


第32話「力を一つに」

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 ハカセが、やっと「ハカセ」という名前らしい活躍をする一編です。

 これはあくまで推測なのですが、ハカセというキャラクターは、当初の構想からかなり変化しているのではないでしょうか。恐らく当初の設定では、戦闘の腕はからっきしだが、頭脳は突出していて、パワーアップ編で概ね新武器開発の中心を担う...といった設計だったのでは。

 ところが、ご存知の通り、ゴーカイジャーのパワーアップ編は、その殆ど全てがスーパー戦隊の大いなる力の獲得にあり、基本的にゴーカイジャーの内部から新しい武器が誕生する事はなかったわけです。という事は、必然的にハカセの想定された「出番」もなくなってしまう。そんなわけで、ハカセというキャラクターは、実に動かすのが難しいキャラクターとなってしまいました。結局、戦闘員でも頭脳派でもない、ひたすら一般人に近いムードメーカーという役回りが定着し、現在に至るわけです。

 今回、前回でやや未消化だったオーレンジャー編を継承するという、予想しなかった展開を冒頭に持ってきて、それを踏まえた新兵器開発譚を展開。遂に、ハカセがその頭脳を分かりやすい形で披露する事になったのでした。

 テーマ的にも、筋運び的にも、非常に手堅くて分かりやすいエピソードだったので、今回は、マニアックな視点で見所を...。