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 遂に最終回!

 一年間の展開を盛り上げるべく、要所要所にクライマックス風のエピソードを織り込んできた「キョウリュウジャー」ですが、最終回はその中でも最大の盛り上がりと最大の感動を届けてくれました。

 回収すべき伏線は、前回までにほぼ回収していて、残すはデーボス撃破の為のクライマックスバトルとなっていたわけですが、ここに来てダイゴとアミィの物語へと収斂させる事により、単なる大バトル&エピローグではなく、爽やかな感動を呼ぶドラマをも内包させていたのには、驚くばかりです。

 勿論、最終回ならではのファンサービスも登場し、様々な面で、「キョウリュウジャー」というシリーズが示す貪欲さと旺盛なサービス精神に溢れた快作になったと言えるでしょう。

 最終話一歩手前!

 という事で、さながらJAC版「里見八犬伝」のような見せ場てんこ盛りの大充実編となりました。

 戦隊に関わらず、あらゆるコンテンツで最終回の直前が一番面白い(最終回だけ独立した話になっているものは除く)のは周知の通りですが、今回も「キョウリュウジャー」の総仕上げといった画面作りが横溢。あらゆる伏線も回収しまくり、空蝉丸編をも取り込み、後はデーボスの元へ向かったダイゴとアミィに全てを託すという、潔さに溢れた展開でした。

 イアンとアイガロンをメインとし、ダイゴとダンテツの相互理解を成立させ、アミィのポジションを改めて明確化し、様々な要素を収斂させた一編。

 これだけ多様なトピックを盛り込みながらも、イアンとアイガロンの一幕ではしっかり泣かせる処が凄い。というより、視聴後はそれしか印象に残らない処が、良い意味でさらに凄い。

 それだけ、メインとなる部分に関する本作りや演出が熱かったという事でしょう。4クール目では特に目立たない存在になってしまったアイガロンでしたが、その存在感の薄さ(水島裕さんの声だけは存在感が抜群でしたが・笑)までエクスキューズにしてしまうという凄まじさによって、完璧にアイガロンの物語を収束させてくれました。

ブレイブ45「うそだろオヤジ!シルバーのさいご」

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 徹底した絶望展開のお手本のような作風でした。

 今シリーズのキーパーソンであるダンテツを土壇場で敵側に回らせるという手法で、ありきたりな「手も足も出ない」というシチュエーションとは異なる絶望感を高揚させ、息子であるレッド=ダイゴの物語へと収斂させていく。レッド偏重と言われればそれまでですが、それでもなお、次回はイアンにスポットが当たる事を予感させる等、シリーズ構成もバランス重視で進んでおり、全体的に好感を持てるものとなっています。

 今回にしても、ダイゴ一辺倒というわけではなく、それぞれが尽力し、それぞれがダイゴと同じ絶望を共有するという描写が多く、戦隊が一心同体となって最終決戦に臨んでいる感覚が良く出ていると思います。

 最終決戦編に向けての設定固めを行う前哨戦といった感覚のエピソード。最終クール序盤では、前回のように、キャラクターの最終仕上げをじっくりと描いていくと思っていたので、いきなりの急展開で驚いてしまいました。

 設定固めの面が強く出ている為、メインはキョウリュウジャー側というよりデーボス主導なのですが、画面的にはダイゴの危機と奮闘を前面に出しているので、バランス良く仕上がっています。

 新春第一弾。今年もよろしくお願い致します。

 それなりに時事性を取り入れる作風のシリーズにも関わらず、新春編といった趣はほぼ皆無で、純粋にソウジへスポットを当てた好編となっていました。

 そして、サプライズゲストとしてソウジの母・丹波麗子役に萩原佐代子さん!

 更に、トリンの変身体としてトリンの声を担当されている森川智之さんが登場!

 いわゆるオーソドックスな「新春編」ではありませんが、ファンにとって嬉しい「お年玉」がさりげなく投入されていました。

ブレイブ42「ワンダホー!せいぎのクリスマス」

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 クリスマス編の後編。

 クリスマス編の恒例であるギャグ編、販促編、総集編のうち、総集編を除いた構成であるのは、前編から既に分かっていましたが、前後編を通して見ると、今後に大きく関わってくる設定を大きく取り上げており、単なるイベント編として見逃すと大変危険な代物でした(笑)。

 ダンテツの旅の意味や、遂に明かされたトリンとの出会い、確実にダイゴに受け継がれているダンテツの意志等々、盛り沢山の内容でまばたきの暇すらない、年を締め括るに相応しい一大巨編となっています。

ブレイブ41「ヤナサンタ!デーボスせかいけっせん」

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 年末商戦に向けた一大販促編!

 と侮っていたら、とんでもない火傷モノの一編。獣電竜総登場に加え、世界を股にかけた獣電巨人の大バトル!

 しかも、バトル重視・ビジュアル重視でストーリーは二の次かと思いきや、一大娯楽編と呼ぶに相応しいドラマ性と、今後に繋がる要素も満載。単なるクリスマス準備編のパターンに留まることのない、素晴らしい一編でした。

ブレイブ40「グッとくーる!オッサンはつらいよ」

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 充実のノブハル編。最年長であるノブハルの、非モテ属性を「純情」に換言して描かれた、充実の「特撮人情ドラマ」でした。

 元々、ノブハル編は人情編として成立し得る完成度の高いドラマを輩出してきただけあって、今回も抜群の完成度を誇ります。しかも、デーボ・カントックの能力が、瞬時にその場を映画風に変えてしまうというハイブロウなもので、これにより、充実度満点のコメディ編としても成立。正に「特撮人情コメディ」という形容が相応しい名編となっています。

ブレイブ39「せいぞろい!10だいキョウリュウパワー」

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 劇場版の要素をフィーチュアし...というより、10人勢揃いの一大イベント編を、劇場版の続編という形式で、かつ劇場版のスケールで描いた快作となりました。

 10人勢揃いをなかなか成立させず引っ張ってきたのは何故か。その答えは、3クール最終話まで引っ張りたかったという、シリーズ構成上の理由にも求められますが、劇中では、10人勢揃い=メロディの共鳴という答えを提示していました。

 メロディの共鳴という解答を説得力あるものに仕上げる為、ミュージカル仕立てであった劇場版に再度スポットを当てたのは慧眼と言え、劇場版の要である天野美琴と獰猛の戦騎Dを招聘しての「続編作り」は完璧なものでした。

ブレイブ38「らぶタッチ!うつくしすぎるゾーリま」

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 まさかの鉄砕編。まさかの出合さん二役。まさかのアミィ変装編。そしてまさかのラッキューロ...。

 要素だけピックアップすれば、スラップスティック・コメディの資格十分なのですが、実際はそれほどコミカルではなく、テーマをしっとりと描く好編として成立していました。

 アミィの漫画好きが前面にフィーチュアされる事で成されるキャラクターの掘り下げが見事。一方で、かつては同じ漫画のファンである事が、あくまで「ネタ」に過ぎなかったラッキューロに関しては、デーボス軍の一員であるという「当たり前」が、その漫画によって激しく揺さぶられるに至ります。

 この両者を繋ぐのが、鉄砕の子孫...かも知れない今回のゲスト・津古内真也なる漫画の作者。しかも、この津古内と鉄砕にももれなくドラマがあるという点で、今回の構成は非常に優れています。

ブレイブ37「リベンジ!ゆうれいデーボスぐん」

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 定番の人格入れ替わりネタが楽しいバラエティ編。定番を用いながらも、工夫(と苦労)を凝らした演出によって、大混乱コメディを高い完成度で成立させています。

 「キョウリュウジャー」に顕著なパターンとして、ナンセンスコメディ寄りであればある程、実は危機的傾向がより強いというものがありますが、今回も正にそのパターン。大混乱の末に戦闘もままならない、正当派パワーアップ編をも超える大危機となっています。

 平成ライダーに散見されるコミカルな描写の大半が本編のドラマから乖離しているのに対し、「キョウリュウジャー」はドラマに密着したコメディを大真面目にやってくれるのでたまりません。

ブレイブ36「ギガガブリンチョ!きせきのシルバー」

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 キョウリュウシルバー誕生編。そして、「森川祭り」でもあります。トリンとマッドトリンの二役を演じた森川智之さんの芸達者振りを、これでもかと堪能できる一編です。

 前回の最終話的展開とは異なり、今回は新戦士登場編として順当な作り。その上で、初回から登場しているキャラクターを新戦士として生まれ変わらせるという命題に挑んだ今回は、オーソドックスでありながら盛り上がるポイントを的確に押さえた好編となりました。

 「キョウリュウジャー」一年間お疲れ様でした。大団円は盛り上がりましたね。

 ...と思わず言ってしまいたくなるような一編でした。それもその筈、最終回の定番要素がてんこ盛りなのです。

 逆に、本エピソードが最終回でない「証拠」として挙げられるのは、ロボの新形態が登場した事(最終回のみのスペシャル合体はマーチャンダイジング的に有り得ない)、キョウリュウシアンとキョウリュウグレーが敗北したままである事、ダンテツの不在、マッドトリン登場という次回への引き、デーボス軍の健在。とまぁ、こんなものです。つまり、これらさえちょっと解決してしまえば、立派な最終回(笑)。

 しかし、ここまで盛り上げてしまって、この後どうするのかという心配は、不思議とありません。

ブレイブ34「ふっかつ!ブラギガスしゅつげん」

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 最後にして最強の獣電竜、ブラギガス登場編。

 秘石は一進一退すらもなく順調に集まり、ブラギガスも凄まじい攻防戦を見る事もなくアッサリと復活してしまうわけですが、それでも濃密なドラマに思えるのは、やはりキャラクターが立っているからでしょう。

 しかも、カオスは秘石を早々に諦め、次の一手を考えた上で今回のデーボモンスターであるタイリョーンを送り込んでおり、このような「少し手の込んだ展開」を盛り込む事で、通り一遍の展開を回避している辺り、実に巧いと思います。

ブレイブ33「マキシマム!レディはおれがまもる」

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 イアンと空蝉丸の関係にスポットを当てた一編。

 正直な処、今さら二人の関係を整理するのかと思いましたが、蓋を開けてみると、確かに未整理の部分が残っていて、女性に対する態度としては両極端な二人が、どうやって歩み寄るのかを丁寧に描いていました。

 その「答え」は私としては意外に思えるものでしたが、なるほど、ヒーローらしい部分を多分に含みつつ、多くの女性とお付き合いのあるイアンのキャラクターを補強する内容でした。空蝉丸は決してイアンを「誤解」していたわけではなく、一歩踏み込んでイアンの「誠意」に気付く事が出来なかったという具合に処理されていて、空蝉丸の頑固さと人の良さのバランスが巧く保たれていたと思います。

ブレイブ32「ビクトリー!スポーツしょうぶだ」

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 「ビクトリー獣電池」登場編。同時にスポーツパロディ編、秘石探索編を兼ねるというゴージャス構成。

 一旦ピンチに陥って、それを克服するという、文字通り「スポ根」な展開は王道中の王道を示していますが、クライマックスで正々堂々と勝負をするのではなく、異種球技戦の様相を呈する等、笑いを誘うヒネリもあって満足度が高い。ビクトリー獣電池の特性から逆算して、5人による競技であるバスケとフットサルを選択し、空蝉丸をとりあえずメンバーから除外する段取りの良さも光ります。

 バスケとあって、バスケの世界では聖典漫画扱いされて久しい「スラムダンク」のネタが盛り込まれているのも特徴。アニメ版で主演を努めた草尾毅さんが、デーボ・スポコーンの声を担当する念の入れようです(笑)。

ブレイブ31「バーカンス!えいえんのホリデー」

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 久々のノブハル編。しかも、他のメンバーの戦闘不能状態が長いので、ノブハルの孤軍奮闘振りを堪能する事が出来ます。

 最近のエピソードでは、メンバーの精神的な資質が事態を解決していくくだりが多く、今回のように、単なる偶然でノブハルが難を逃れるパターンは珍しいと言えます。それ故に、ストーリーの流れが実にスムーズであり、ノブハルのキャラクター性を存分に描いていました。

 優子が怪力の持ち主だった事が判明し、その優子に片手で樽をぶん投げられ、ショックを与えられたキョウリュウジャーが正気に戻るというくだりや、ソウジとアミィのやけに仲の良いカップル、ノブハルの盆踊り調のテーマ曲をバックに、軽快な名乗りを決めるキョウリュウジャーなど、ビジュアル的にコミカルなシーンもふんだんに挿入されていましたが、それ以上にノブハルの格好良さが印象に残る回だったと思います。

ブレイブ30「てにいれろ!ガーディアンズのかけら」

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 全部で13個の秘石を収集するという新章に突入!

 第一弾は、予告でコスプレコメディ編と思わせておいて、実は結構シリアスな一編となっていて驚き。

 しかも、アミィゆかりの人物がキーパーソンとして登場しているにも関わらず、メインはソウジという辺りのギミックも。これらの「ズラシ」によって、前回までのお祭り騒ぎの後でもそれなりに印象的なエピソードに仕上げられていました。

 今回はデーボス軍よりも、むしろ神流光彦なるキャラクターがキョウリュウジャーにとっての脅威として描かれているのが可笑しく、またこの光彦の厭味に溢れたオーラが秀逸で、クライマックスに判明する彼の改心がもたらすカタルシスの大きさは、古き佳き少年ドラマを見るようでした。

ブレイブ29「だいげきとつ!おどれカーニバル」

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 「だいげきとつ!」のサブタイトルに相応しい総力戦。

 スピリットにバイオレットも完全参戦し、9人のキョウリュウジャーが戦いを繰り広げる様は、さながら劇場版のような豪華さでした。

 そして、本当の劇場版の要素をも取り入れ、ここで一旦区切りをつけて新章突入となります。