BT-14 バイナルテック・ホイルジャック

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サイバトロン 戦術陽動員 ホイルジャック feat. フォード マスタング GT ストリートチューニング
CYBERTRON TACTICAL DIVERSION WHEELJACK feat. FORD MUSTANG GT STREET TUNUNG
AUTOBOT MECHANICAL ENGINEER WHEELJACK (US ORIGINAL)

 バイナルテック第十四弾は、トランスフォーマーで重要な役割を担っていた愛すべき技術者・ホイルジャック。しかし、今回のバイナルテック化にあたり、彼本人でありながら彼本人ではないという、「GT(BT-07参照)」がバックグラウンドに配されており、BTホイルジャックはオリジナル・ホイルジャックの分身体なのだ。これは、サイバトロン陣営のバイナルテックが、常に新車種でラインナップされ(元来スモークスクリーンと同車種のストリークを除く)てきたが、ホイルジャックがリデコ・アイテムとなったことへのエクスキューズであろう。

 そういった背景からか、今回のホイルジャックの造形は、サイバトロン陣営としてはかなり異色の存在となった。白い車体に鮮やかなラインがペイントされ、レースカーとしてのアイデンティティを備えたカーモードという点は、旧ホイルジャックと同じであるが、ロボットモードの姿、特に頭部はあえてホイルジャックのイメージから遠ざけるような造形が施されている。これはレーザーウェーブ等とは対極にある姿勢であり、この頭部造形のシャープさはある意味衝撃的である。

 本アイテムはグリムロックのリデコだが、改修部分はそれほど多くない。ヘッドライトのシーリング、ホイルの変更、リアウィングの大型化、そしてロボットモード頭部変更である。つまり、あまり形は変わっていない。しかしながら、これほどカラーリングで印象が変わるとは驚きで、造形の確かさがうまく作用しているようだ。

 元々グリムロックのカーモードの完成度はかなり高く、改修パーツが少量である故に破綻が感じられない。むしろ「ストリートチューニング」としての新造パーツとカラーリングがクルマとしてのカッコ良さを高めていて、手にしたときの満足感を約束しているのが面白いところだ。

 今回ブックレットに記載されたストーリーによると、「2005年当時の戦争の歴史はラヴィッジによって完全に書き換えられ、サイバトロンの勝利に終わった。しかし、ホイルジャックはもう一つの歴史(要するに「THE MOVIE」)に記された自らの死のビジョンを恐れる故、GTによる分体を作り上げた」とある。既にバイナルテックのストーリーは「正史」とパラレルとなっており、新たなトランスフォーマーの歴史が刻まれ始めているのだ!

 なお、「戦術陽動員」の表記は、アクションマスター版のホイルジャックに採用されていた。

ホイルジャック 01

 努力家・ホイルジャックが、GT技術によって強靭な分身を作り出した!

ホイルジャック 02

 旧ホイルジャックのアニメ設定を元に、よりシャープさを強調した頭部造形。アグレッシヴなアレンジがバイナルテックでは異色。

ホイルジャック 03

 グリムロックに準じた剣タイプ武器・クライオ・ソードと、銃タイプの武器・レーザーストレイファー・ライフルを装備。クライオ・ソードはリアスカートに装着可能。

ホイルジャック 04

 グリムロックの優れた可動性をそのまま継承。「戦術陽動員」となったBTホイルジャックのアクションを創出。

ホイルジャック 05

 トランスフォーム!

ホイルジャック 06

 胸部ボンネットが開き、頭部が収納される。両脚部が車体後部を形成し始める。

ホイルジャック 07

 前に倒れこむようにして車体後部がほぼ完成。腰部スカートが180度回転し、車体底部になる。ここにはクライオ・ソードを装着する。

ホイルジャック 08

 腕部が複雑に収納される。肩ウィングはドアへと変形。

ホイルジャック 09

 カーモード完成。

ホイルジャック 10

 カーモードはマスタング GT ストリートチューニング。高水準の造形を誇るマスタング・モデルが、カラーリング変更と改修パーツでよりスパルタンなスタイルに。

ホイルジャック 11

 ボンネット、両ドア、トランクが開閉。ステアリング左右連動可動も当然完備。

ホイルジャック 12

 銃(レーザーストレイファー・ライフル)が変形し、エンジン部を形成。グリムロックのものと特に差異はないが、グリップの塗装がなくなっている。

ホイルジャック 13

 インテリアはグリムロックと同一。青いシートがエクステリアのカラーリングにマッチ。

ホイルジャック 14

 リアパース。ブルーストライプがリアまで流れ、スポーティな印象を高める。大型化されたリアウィングで、レースカーとしての魅力を体現。