BT-16 バイナルテック・スキッズ

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サイバトロン 理論家 スキッズ feat. TOYOTA bB
CYBERTRON THEORETICIAN SKIDS feat. TOYOTA bB
サイバトロン 戦士 スキッズ (JP ORIGINAL)
AUTOBOT THEORETICIAN SKIDS (US ORIGINAL)

 バイナルテック第十六弾は、オリジナル・アニメにおいてわずか2話のみの登場というマイナーキャラのスキッズ。しかしながら、オリジナル・スキッズの変形する「ホンダ シティ」の人気の高さと、カーモードの造形の的確さで、ファンの間では決してマイナーではないキャラクターとして認知されている。

 BTへのトヨタ初参戦となった今回、BTとしては初めて、純粋に旧ボディからのバージョンアップとして設計されたという設定がなされた。ホンダからトヨタへとメーカーこそ移ったものの、コンパクトカーの傑作というキャラクター性は保存され、見事に新世代のコンパクトカーロボとして新生を果たした。ビークルがコンパクトでありながら、ロボットモードでは他のBTと殆ど変わらないサイズになるのが凄い。

 まずカーモードを眺めてみると、bB X Versionの特徴的なスタイルをうまく造形。これまでのBTにない四角いボディが、逆にかなりの新鮮味を与える。ボンネット、4ドア、ハッチバックすべてが開閉するのも嬉しい。BTAのアラートやサンストリーカーで危機感を覚えた塗装の精度も、今回はそれほど悪くない。唯一の欠点は、前ドアの上部に少々の隙間が開いてしまっていること。カッチリしたイメージが強いだけに惜しいところだ。

 続いてロボットモードを見てみると、実にカーロボらしいスタイリングが嬉しく、またプロポーションも良好。変形時の脚部伸縮機構も良い影響を付与しているようだ。変形の都合上、腕部と脚部はそれぞれ可動範囲が広く、ポージングの自由度は思いのほか高い。腰の回転がないのが惜しいが、それは些細な点に過ぎない。

 なお、スキッズには旧スキッズのイメージを再現するラインのステッカーと、bBならではのファイアパターンのステッカーが付属する。さらには初心者マークのシールも付属しており、色々なイメージを再現することが可能。特にラインのステッカーは、旧スキッズのイメージにグッと接近する。

 ちなみに、ブックレットに記載されたストーリーには、ユニクロンの存在が明示されており、いよいよ急展開にも拍車がかかってきた。

スキッズ 01

 旧アニメでは明確なキャラクターを与えられなかったスキッズだが、その秘められたポテンシャルを買われ、「時空脅威対策班」としてバイナルテックに復活!

スキッズ 02

 旧トイよりは、よりアニメ設定に近いイメージで造形された頭部。BTならではの精悍な造形がイメージを強化。

スキッズ 03

 液化窒素ライフルを装備。他のBTキャラが所持する武器に比べ、かなり小型。

スキッズ 04

 腕部と脚部に広い可動域を確保し、イメージたっぷりのポージングが可能。ただし足首のボールジョイントがかなり緩めの為、少々不安定な印象も。

スキッズ 05

 トランスフォーム!

スキッズ 06

 背中のアーマーが伸展し、カーモードのトップに。頭部、腕部が収納を待機。

スキッズ 07

 胸部に腕部が完全に収納される。カーモードのトップ部は180度回転し、背部全体を覆う。

スキッズ 08

 倒れこむと同時に脚部を収納。トップ部で覆われる。

スキッズ 09

 カーモード完成。

スキッズ 10

 カーモードはbB X Version。あらゆるロボットパーツがコンパクトなボディに完全収納され、インテリアまで構築されているのは驚嘆に値する。

スキッズ 11

 ボンネット、4ドア、リアハッチが開閉。ステアリング連動可動も漏らさず再現。実際には、リアハッチは水平まで開けられる。

スキッズ 12

 銃(液化窒素ライフル)が変形し、エンジン部を形成。「VVT-i」エンジンのユニットを再現。

スキッズ 13

 今回はインテリアの造形と塗装がハイレベル。bBロゴやナビ画面の塗り分けが秀逸だ。

スキッズ 14

 リアパース。bBならではのスクエアなボディが映える。プレートには「SKIDS」の文字が。バゲッジスペースにロボットの脚部が収納されていて目立つが、こんな「荷物」があっても特に違和感はない。