SirMilesのマニアックな日々

騎士竜戦隊リュウソウジャー 第22話「死者の生命!?」

 前回に引き続いて、死者の復活&新騎士竜登場編、その後編となります。我らがマスターピンク様復活の続きとあって、後編も期待度MAXだったわけですが…。

 確かにアスナとマスターピンクのくだりはは期待以上。しかしながら、他の要素にかなりやっつけ感が充満していて、ちょっと残念なエピソードになってしまいました。

ネクロマンサーマイナソー

 前回ではシャドウラプター&シャインラプターの能力が関係しているのでは…と言及された死者の復活。ところが今回、その推測が誤りであると判明し、実はマイナソーの仕業だったと説明されることになります。

 そして、マイナソーを生み出したのがマスターピンクであるとも!

 この辺りは設定の語り口がかなり不徹底なので、衝撃を得るに至っていないのが残念。冥界の住人でもマイナソーを生み出し得るという設定自体はインパクト高めですが、そこにディテールを説明した文脈が全くないので、マスターピンクとの関係すら薄弱であり、基底の設定自体に弱さが生じています。

 基本的にバトルは巨大戦のみを担当することになり、二体のラプターに倒される役割に徹することになるわけですが、アスナメインのエピソードでありながら対峙するのがコウのみというのも、何となく商業的要請の歪みが垣間見られる瞬間でした。

タンクジョウ

 マイナソーを使って冥界より現世の混乱を企むタンクジョウ。このしぶとさは幹部らしくて実に良かったですね。自分の復活のためなら味方の生命など意に介さないあたりも、巨悪として充分な存在感。今更ながら、ワイズルーとはまた違った魅力を認識しました。

 三度の復活となったこちらは、等身大戦がメインステージ。戦いにおける一人一人の欠点を指摘しながらはね除ける強大さも格好良く、何となく言動にマスターっぽさが感じられるのが笑えます。

 カナロは「誰だお前」と一蹴される冷遇ぶりが可笑しく、気の毒な追加戦士ギャグの炸裂で良かったですね。タンクジョウ様周りには文句ないんですよね、今回。

アスナとマスターピンク

 さて、問題はこちらです。

 問題と言っても、アスナとマスターの会話に関しては、スクリプトも芝居も完成度はすこぶる高いですし、アスナの成長ぶりをアクションからドラマパートに至るまで描き切った作劇は素晴らしいものがありました。

 特に、タンクジョウとの一戦では、危機に際してマスターピンクに託された剣を用いて怒涛の攻撃を仕掛け、皆の力を集めて放つ必殺の一撃には、見事なカタルシスが満ちていましたね。こういうバトルを待っていたと言っても過言ではない完成度の高さでした。剛健の騎士、面目躍如。

 一方、沢井美優さんの信者だと一瞬看過してしまうのですが(笑)、マスターピンクの言動(アスナへの激励は除く)にはあまり説得力がないのです。

 ネクロマンサーマイナソーを生み出してしまった落とし前を自らが付けるべく、「黄泉返った理由」をデパ地下云々と誤魔化し、すぐアスナにバレるというくだりがありましたが、どうやって解決するつもりだったのか、まるっきり分からないんですよね。ラプターたちの出現は偶然ですし、セトーとの邂逅も偶然。アスナたちを利用するわけでもなく…。何がしたかったのか皆目見当が付かないのは、せっかくの「弟子との奇跡的な再会」の魅力を大いに揺るがしていると思います。要は「偶然」の説明を担う狂言回しの役割プラスアルファといった感覚だったんですよね。

 ラストシーンは物凄く、本当に物凄く好きな雰囲気だったんですけどね。うい母娘の「別れ」も含めて、分別ある(本来の死を理解している)しっとりとした別離を描いていて感動したんですけれども。アスナの「笑顔」のバリエーションも素晴らしかったです。ああ、もっとプロットの練り込みがあれば!!

セトー

 尚久氏に乗り移っていたという設定でした。もう少しひねった展開があるのかなぁ…と思っていたら、意外にストレートでしたね。難しいことを考えず、吹越さんの芸達者ぶりを堪能するのが正解ですね(笑)。

コスモラプター

 カナロもそうですが、コウに関してもそこまで深い理由を追求するまでもなく、シャインラプターの信頼を得ました。一応、犠牲にして良い命は存在しないというコウの主張に、感銘を受けたであろうことは分かりますが、やはり描写の薄さは気になるところですね。

 通常ならアスナが担うであろうマイナソーとの決戦をコウが単独で担当したのは、強竜装の展開故に仕方ないとは思いますが、ちょっと作劇が分断気味。

 しかしながら、ずっと異空間で繰り広げられる巨大戦はなかなかの「魅せる映像」でした。ビジュアル面では見事な成果が見られるので、もったいないですよね…。

次回

 いわゆる総集編でしょうか? リュウソウルの秘密にも迫るようなので、一筋縄でいかない「総集編」に期待ですね。

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