ツネキ

 臨獣フォックス拳の使い手で、百発百中の弓矢を携えた拳士。

 マクの息のかかった臨獣拳士であるが、怒臨気を与えられているかどうかは不明。プライドの高い自信家だが、その言動はあまり品が良いとは言えない。キツネよろしく「コン」という言葉を連発する。

 獣人態は、京劇のような仮面に西洋貴族の正装に似た出で立ち。体中に沢山の目のような模様があり、索敵に使用される。その胸部にはキツネの頭があしらわれる。

 秘伝リンギ「狐空大爆弾」は、臨気によるバリアで周囲一体を包み込むという大技。マクに目をかけられる程の実力はあるようだ。(声:高戸靖広)

登場

 修行その31「俺たちムニムニ!」

臨獣フォックス拳

 キツネにまつわる伝説を体現するかのような幻惑と、弓矢による攻撃を得意とする臨獣拳。

光臨矢乃如死
 引き絞った弓から臨気の矢を打ち出し、身体の自由を奪うリンギ。一度の射的で複数の的を射ることができ、的を爆破することもできる。
狐空大爆弾
 臨気を使ってバリア上の空間「狐空」を作り出し、相手を閉じ込める秘伝リンギ。「狐空」は人々の悲鳴と絶望を吸収し、臨界点に達した暁に大爆発を起こす恐ろしい空間であり、閉じ込められた者の力は9分の1になってしまう。
九尾分身変
 額に木の葉を貼り付け、九体に分身して同時攻撃を仕掛けるリンギ。
解説

 ノーブルな出で立ちが異色のリンリンシー。しかし、その頭部は京劇的な意匠に彩られており、作風のバランスをとったものとなっていて興味深い。

 弓矢を武器とする者が「拳士」と呼べるかというところは、大きなツッコミどころではあるが、こんな「何でもアリ」な感覚こそが戦隊の醍醐味であろう。

 声を演ずる高戸氏の演技は、ノーブルな感覚にピッタリ。そこに品のなさを加えていくところは職人芸的だ。