深見レツ

 ゲキブルーに変身する、スクラッチの社員。

 頭脳明晰、容姿端麗だが、自己中心的な性格ゆえにクールな人物と思われている。

 世界中の格闘技に興味を持ち、自らも多くの技を体得。技のアーティストたる華麗な戦闘スタイルを得意とする。

 スクラッチに入社する前は、個展が大入りになるほどの絵画アーティストであった。現在でも、少しずつ絵を描いている。

 臨獣クレーン拳のルーツに鼓動を抜かれた際は、赤ん坊の「ちびレツ(演:北島空)」になってしまったが、ファンタスティック・テクニックでお座りする様を見せた。

 激獣拳の使い手であった兄・ゴウは亡くなってしまったのだと思っていたが、実は生きており、数奇な運命の元、再会を果たすこととなる。

 幼い頃のレツ(演:藤崎直)は、小さな蜂にすら怯えて泣き出すような子供だった。しかしながら、その優しさは人一倍であり、絵の才能は兄であるゴウにも認められていた。ゴウとは獣拳の道には進まず、大好きな絵を描き続けるという約束をしていたが、今やレツは絵を描くように獣拳を使いこなすゲキレンジャーのエースとなったのだ。

 ヤングゴールドカードを所持している。

 戦いの後、マスターとなったレツはスクラッチで後進となる子供達に獣拳を教えている。その技の美しさに感動することで、子供達が獣拳を身に付けようとする意識が高まればと考えているようだ。(演:高木万平)

ジャガー酔拳

 強烈な酒を飲んだレツが無意識に編み出した、酔えば酔うほど強くなる拳法。

ジャガー眠り拳

 強烈な酒が完全に回ってしまい、眠りこけたレツが無意識の内に繰り出した拳法。眠っていても勝手に手足が出る。日頃の修行の成果が身体に染み付いていてこその技だ。

解説

 正統「ブルータイプ」と言いたいところだが、戦隊シリーズ全体を見渡すと、「ブラックタイプ」の役どころと言った方が的を射ている。

 クールガイの設定ではあるが、高木万平氏のマスクはどちらかと言えば柔和なイメージで、少しミステリアスな存在感を放つ。アクションセンスの良さが、ヌンチャクさばきなどに見られる。

 高木万平氏はスターダストプロモーション所属。双子の弟で同事務所所属に高木心平氏。双子ということで、「ニセモノ話」が登場する可能性は高いと踏んでいたが、予想通りそれは実現。兄弟共演は非常に完成度の高い画を完成させた。