レンズバンキ

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 ウガッツの材料不足を憂慮したキタネイダスが、ジャンクワールドに人間を送り込んでウガッツ化する「ウガッツ補完計画」の為に作り出した、害気目蛮機獣。

 「レンズ」と名は付くが、上半身は主に旧来のカメラ(写真機)であり、人間を写し撮る動作をすることによって被写体をジャンクワールドに送り込むことができる。また、普通の撮影機能自体も搭載している。尻にフィルムをぶら下げており、そのフィルムを長く伸ばして相手に絡みつかせることもできる。さらに、頭頂部のフラッシュからは相手を爆破するビームを発射する。

 人々を順調に拉致してジャンクワールドに送り込み、その上、早輝と範人までも送り込んで無力化することに成功する。しかし、ジャンクワールドにおける早輝と範人の活躍によって人間のウガッツ化計画は阻止され、しかも連の奇策によって頭部のダイヤルを巻き戻されたことで、拉致された人々がヒューマンワールドに戻るという失態を演じてしまう。

 口癖は「ハイ、バター、カシャ」「パパッ」「パパラッチ」など。語尾に「~ラッチ」をつけて喋り、スクープに釣られてしまう悲しい習性を持ち合わせる。逆光が弱点。

 断末魔の叫びは「レンズとは、真実を映し出すナマコ...いや眼(マナコ)ラッチ~!」。その際、ガンバルグランプリとゴーオングランプリの瞬間を撮影しており、それが後に大変な事態を生むことになる。(声:遠近孝一)

登場

GP-09「明日ガアルサ」

解説

 遂に蛮機獣にもカメラモチーフが登場。ここで、環境問題とは殆ど関係ない、バラエティ怪人の様相を呈してくる。それはそれで歓迎すべき傾向だと言えよう。黎明期スーパー戦隊シリーズにもそういった傾向が散見される。

 カメラモチーフはポピュラーな怪人の題材だが、カメラ独特の外見をアレンジする為、コミカルなものが多い。その中で「電子戦隊デンジマン」に登場したルパンカメラーは、その作戦や容姿が特に恐ろしい怪人として有名だ(デザイン自体は野口竜氏のオリジナル怪人の胸に急遽レンズを取り付けたもの)。

 声を担当した遠近孝一氏はアニメでも幅広いキャラクターを演じているが、スーパー戦隊シリーズでもコンスタントに怪人役を担当している。