epic46 「狙われたゴセイナイト」

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 遅ればせながら、謹んで初春のお慶びを申し上げます。

 今年は戦隊35周年という事で、色々と盛り上がりそうな情報が飛び交っておりますが、個人的には、HGUC並の完成度を持った、初期戦隊ロボのプラモを出して欲しいところです。

 はい、一番実現しそうにない事を言ってしまいました。

 というわけで、新年最初のゴセイジャー。年末に正体を現したブラジラが、本格的に動き出します。

 このブラジラ周辺の事情もチラリと語られる上、ゴセイナイトのおかれた状況もかなり危機的なのですが、残念ながら、あまり危機感を感じられない。まぁ、これはいつもの事で、危機を感じている様子がセリフから語られるのみであり、護星天使達は通常のノリで明るく振舞っているわけで。

 唯一渋い顔をしているのがアラタだけ。故に浮きまくっているという可哀想な状態。年明け早々、大丈夫なのかと心配するような出来だったと思いますが…。

 東映ヒーローファンならば、ニヤリとするような展開だったのは収穫。

 続きではそのあたりを。

 ブラジラは、「ダークヘッダー」なるものを繰り出してくる様子。今回のダークヘッダーは、オルトウロスヘッダーのナモノ・ガタリ。

 私、ブラジラは悪に染まったわけではなく、手段と目的が完全にすり替わった「崇高な勘違い天使」だと認識しているので、「ダークヘッダー」というネーミングには違和感があります。そして、データスが「邪悪な反応」としてキャッチするのもヘン。

 かつて最強の護星天使であったブラジラに使役されていたヘッダーならば、護星界純正品だろうし、当のブラジラにしても、単に未完成の天装術で時を超えた所為で、姿がワルモノっぽくなっに過ぎない。つまり、邪悪である必要がないわけです。敵という存在を邪悪としてフォーカスしなければ、ストーリーが組み立てられないとしたら、それは非常に寂しい事です…。

 ただ、ウォースター時代はともかく、幽魔獣の時代の行動は明らかに「悪いヤツ」そのものなので、ブラジラ自身邪悪な思念に染まっていると考えても良いとは思います。でもきっと、ロボゴーグに改心を促したような行動を、ゴセイジャーは取らないんだろうなぁ。一貫性ないもんなぁ(笑)。

 あと、ダークだろうが何だろうが、ヘッダーの定義そのものが気に入らない。

 ヘッダーなら、ゴセイナイトのようにヘッダーの形態が存在すべきでしょう(もしかして、巨大戦の後に出現したドリル状の物体がヘッダー形態?)。そして、ゴセイナイトと知り合いで、ヘッダー同士の悲しい戦いだとか、盛り上げポイントも沢山思いつくのに、何にもないただの怪人…。もう、ツッコむ気力も失われますな。

 ところで、このナモノ・ガタリが貢献している点は、前述の「東映ヒーローファンならば、ニヤリとするような展開」でした。

 そう、強力怪人の攻略法を探るという、あのパターンですよ。

 どうすれば倒せるかという分析、もしかしてという気付き、具体的な作戦は実際に倒すまで明かさない。これらの王道パターンがバッチリ盛り込まれていたわけです。

 今回は、そこに「互いの姿が見えなくても、同じタイミングで攻撃出来る兄妹」という要素が盛り込まれ、盛り上がり度もアップ。普段は、作戦等考えずに突進あるのみのランディック兄妹が、理知的に(つまりハイドの領分を奪って)アナライズする意外性も抜群でした。

 まぁ、何で完璧に同じタイミングで角を折らないとダメなのかは、よく分かりませんでしたが(笑)。

 それでも、王道展開を巧く消化してアクション性が高かったのは、非常に嬉しい処でした。アクションの見せ方や組み立て方は、相変わらず素晴らしかったですし。ブラジラとゴセイナイトの対決が光線技の応酬だったのに対し、クライマックスのバトルが体術を駆使したものだったのも、コントラストが効いていましたね。

 もう一つ、王道なシーン作りがあって、それはゴセイナイトを捜し回るシーン。BGMが大きめの音量で鳴り響く中、セリフが一切無いまま、焦りの表情を浮かべながら走り回っているというシーンです。

 明らかにエリのウエイトが高かったのは、演出の趣味っぽいですが、もうこれは「太陽にほえろ!」等で多用された確かな手法ですから、私なんかは思わず身を乗り出してしまったわけです。勿論、「捜査」の多かった初期戦隊や宇宙刑事等でも多用されていました。いいですねぇ、こういう伝統的で普遍的な演出手法は。サスペンスフルなシーン作りを実現しています。

 というわけで、何とも微妙なエピソードでしたが、最後に一言。

 新年の女性陣の晴れ着がないとは何事じゃ!