第15話「立て!水の超星神」

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ストーリー

 洸に助けられた愛は、洸と共に堀口博士や天馬の元を訪れていた。天馬たちを信じる愛だが、後を追ってきた誠は、強力なリーダーシップをとる者のいない炎や風のトライブは、まとまりを欠く軍隊だとして、信用しようとしない。誠は愛を連れ出し、リヴァイアサンを水のトライブだけで守るべく、行動を開始した。だが、国防省では二人をグランセイザーだとは認めず、リヴァイアサンに近づけようとしない。

 その頃、覚醒できずに悩む辰平は、天馬が涼子と戦った際に覚醒したことを知り、涼子と拳を交えることに。しかし、圧倒的に強い涼子を前にしても、まだ覚醒できずにいた。一方、堀口博士は再度御園木、和久井博士そして助手の星山に会い、オーパーツについてあれこれと考えを巡らせていた。このオーパーツは「ガントラス」なるもののコントローラーなのか…?

 新たなインパクター、ロギアになじられたインパクター・ラディアは、超星神リヴァイアサンを破壊すべく、ついに行動を開始。ギグファイターの前に次々と倒されてしまう国防省の隊員たち。誠と愛は装着し、戦いを挑む。ところがラディアは巨大化してリヴァイアサンを破壊しようと迫る! 涼子に連れられ、リヴァイアサンの元へ来た辰平は、ギグファイターとの戦いの中、遂にセイザーギャンズに覚醒! 揃った水のトライブはリヴァイアサンを起動し、ラディアを一撃の下に葬った!

解説

 セイザーギャンズ、そして水の超星神リヴァイアサン登場、さらに新たなインパクター、ロギアが登場するイベント編。グランセイザーの主役である天馬が一回も装着しないという、正に水のトライブ主演編である。

 今回の見所は、意外と面倒見のいい涼子と、可愛げのある辰平が特訓する一幕だ。涼子の余裕の立ち回りと、焦り懸命になる辰平の立ち回りが、華麗 対 荒削りで見事なコントラストを成している。お姉さまキャラっぽい涼子の魅力爆発だ。一方、そのポリシーが殆ど意地と化している誠が、次第にその考えを氷解させていくことで、辰平の覚醒、ひいてはリヴァイアサンの起動に繋がっていくストーリーテリングが鮮やかで、それが涼子や天馬のさりげない支えに拠るものであることが爽やかだ。また、「上からの指示はないが、水のトライブをグランセイザーだと認める」といった意味の、国防省の沖田の一言が良く、天馬たちに「仲間だ」と言わせるより、ずっと効果を上げていることに注目したい。

 一方で、遂に登場したリヴァイアサンは、変形シーンやそのスタイルがこれまでの超星神と一線を画し、いきなり巨大化するラディアへの驚きもあって、充分な登場編となった。ラディアの武器が次々と切断される必殺技のシーンは、屈指の名場面だ。