第14話「覚醒せよ!水の戦士」

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ストーリー

 インパクター・ラディアと対峙する天馬=タリアスと誠=ゴルビオン。2人はラディアを退けるが、誠は天馬と相容れない。誠は天馬のバイクと炎のトライブを撮影したネガを天馬に返し、天馬の前から姿を消す。誠は辰平の元を訪れ、インパクターの存在を告げる。一方、堀口博士は御園木によって、新たに和久井博士によって発見されたオーパーツの意見を求められていた。

 辰平はインパクターの存在を愛に告げるべく、愛が看護師として勤務する京南大学病院を訪れる。折りしも、愛は憧れの洸と出会っていた。ようやく愛に会えた辰平だったが、心配する辰平をよそに、愛はあくまで楽観的だ。そこへ突如現れるインパクター・ルシア!

 辰平と愛はルシアに挑むが、生身では到底かなわない。愛は遂に装着し、セイザーパイシーズとなった。ところが、戦闘に慣れていない愛は全く歯が立たない。そこへ現れる洸=レムルズ。アイアンゲイルでルシアとギグファイターを退ける。憧れの洸がレムルズだと知った愛は、思わず洸に抱きついてしまうのだった。一部始終を見ていた辰平は、覚醒できない自分を責めるのだが…。

解説

 セイザーパイシーズ登場編。あくまで慎重に行動する誠、物事を楽観的に捉える愛、そして覚醒できない自分を疎ましく思う辰平といった、これまでのトライブとは明らかに異なる人物設定が物語を回転させている。

 今回は、辰平と愛が生身でルシアに挑むアクションが見られ、パワーファイター然とした辰平と、戦い慣れしていない愛の演出が見事。その愛が装着後もそれを引きずっているのは、これまでの女性戦士とはまるで異なるキャラクター性で、興味深いものになっている。

 特筆すべきは、パイシーズの危機に颯爽と現れるレムルズが反則すれすれにカッコいいことで、ここにきて洸の扱いがこういう方向性で使われていくと思うと興奮必至! 洸に憧れる愛、愛に常ならざる思いを抱く辰平。この関係がどう展開されていくのか楽しみだ。小ネタとしては、仁のクルマを乗り回している涼子に注目。