第21話「迫る!地球最後の日」

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ストーリー

 ルシアを京南大学病院へ運んだものの、洸は、ルシアが宇宙人であるが故に治療が不可能であることを告白する。愕然とする愛だが、ロギアだけがルシアを救うことが出来るとする洸の言葉にわずかな期待を抱く。一方その頃ロギアは、太陽黒点の活動が予想より早く収束したのを受け、遂にガントラスを太陽に向け発進させた! 焦る御園木は、堀口博士にガントローラー奪回を依頼する。

 依頼を受けた堀口博士は、京南大学病院に集うグランセイザーたちに、ガントラスが太陽に向かい、ロギア探索しかそれを防ぐ手立てがないことを告げる。愛は、ルシアを助けにロギアがやって来るのでは、と考えていた。行動を開始した堀口博士、天馬、未加、蘭は、ガントローラーの反応を見つけるが、それはロギアの仕掛けた罠だった。次々と捕縛される未加と蘭。そして、天馬も地雷に掛かってしまう! その頃、ロギアはルシアを助けには現れないという大方の予想を裏切り、何と病院に現れた。対峙する洸たち。

 生還した天馬たちを加え、ロギアとの激しい攻防戦が開始される。ロギアの隙を突き、ガントローラーを奪う天馬は、ガントローラーを手にした瞬間、謎の声を聞く。ガントローラーに呼びかける天馬。間一髪、太陽に突入寸前のガントラスは地球へと帰還する。ロギアも後がなくなったその時、ルシアがロギアを助けに現れる。2人にとどめを刺そうとするタウロンとトラゴスだったが、蘭と愛が止めに入る。ロギアはいずこかへ去っていった。その後、クラウドドラゴンが現れ、ガントラスを回収。一体何が起ころうというのか・・・?

解説

 ロギア対グランセイザー大バトル編。ガントラス奪回編も兼ねており、密度の濃いエピソードだ。ストーリーとしては、インパクター人であるルシアとロギアの、微妙で人間的な感情にスポットが当てられており、以前の冷徹な言動からの予想を裏切るロギアの行動、プライドとロギアへの愛情の間を揺れ動く満身創痍のルシアが実に魅力的に描かれている。

 そんなインパクターに対する距離を急激に縮めていく愛と蘭、あくまでインパクターを敵としか目さない直人と豪、ここに彼らのポリシーの違いが見出されて面白い。他のグランセイザーたちは、ロギアを追い詰めようと必死で行動し、そのスピード感が、本エピソードの展開を加速している。

 何もドラマだけではなく、アクションも展開を加速! 目くるめくとは正にこのことで、ロギアの罠でのタリアス、ミトラス、ヴィジュエルの、ワイアーアクションとスローモーションを多用した意欲的なアクション設計(ミトラスのカンフー系アクションも要チェック)、ロギアとの直接対決におけるグループ戦の構図の良さ、怒りに燃えるロギアが放つ超現実的なアクション。これらが一体となって、ドラマをも構成している。これはもう驚愕の一言!