第34話「倒せ、ダイロギアン!」

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ストーリー

 暗躍が予想されるロギアを探すべく行動を開始する天馬たち。一人苦悩する誠は再び加賀に会うが、加賀はグランセイザーとロギアの戦闘を写真に収め、「武器ではなくカメラを持て」とさらに誠を責める。奔走するグランセイザーの隙を突き、ロギアはダイロギアンで国防省の兵器研究所を襲撃、ただちにユウヒを出撃させる沖田。現場へ到着した天馬をギグファイターが待ちうけ、さらに沖田もギグファイターに襲われる。そこへ洸と直人が参上、ギグファイターを撃退するも、沖田の首筋には謎の装置が撃ち込まれるのだった。

 そんな折、誠はなおも苦悩していた。愛や辰平の言葉も耳に入らない。そんな誠は、加賀がギグファイターに拉致されるのを目撃する。それを追った誠は、ロギアと戦闘に。天馬も参戦、ロギアを撃退するが、ロギアはダイロギアンでなおも戦闘に臨む。

 対するグランセイザーはグランビークルと超星神の編隊でダイロギアンを攻撃。さらにダイセイザーを出撃させる。ところが、何とユウヒによるダイセイザーの攻撃! 沖田はロギアに操られているのだ。戦場に来た加賀の姿への誠の惑いによって、ダイセイザーは力を発揮できない。しかしロギアの放った一撃が加賀の正体=ギグファイターを暴いた! 愛の活躍により沖田の呪縛も解け、力を取り戻したダイセイザーの反撃が始まる!

解説

 ロギア復讐編第2弾。ロギアのセリフ回しは前回にも増してエキセントリックでありながら、エピソード自体は実に頭脳的な作戦として描かれており、ロギアのキャラクターを生かしたベストな構成と言えよう。ただし加賀の扱いが少々中途半端であり、エピローグで何かを語るシーンでもあれば良かったのだが・・・。

 このエピソードで垣間見られるロギアの恐ろしさは、その執念ではなく、むしろ情報収集能力であり、例えば加賀を利用する作戦は、誠と加賀の会話を傍聴していなければ成立しない。当然ユウヒの操縦者が沖田であることも知っていなければ、ユウヒを利用することもできない。ロギアは復讐心に溢れていながら、その一方で軍事参謀的な冷徹さを兼ね備えた稀有な敵役である。

 本話は、ダイロギアンを駆使する作戦である性質上、巨大戦がメイン。ダイロギアンは勿論、超星神やダイセイザー、グランビークル(編隊!)にユウヒまで登場する豪華振り。メカが多くともそれぞれのシーンに見せ場が作られており、丁寧な仕事に感心しきり。比重としては少なめだったアクションも、ロギアとタリアスの超トリッキーな技の応酬が印象深い。一切手抜き無しの制作姿勢に拍手!