#02 ガンダムマイスター

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 4体のガンダムが大暴れするお話。政治的な要素を除けば、所謂「スーパーロボット」アニメといったところ。

 とにかくガンダムたちがカッコいいです。


 ロングレンジの超破壊兵器としてのヴァーチェ。

 高速戦闘爆撃機のMS版としてのキュリオス。

 後方支援の狙撃特殊兵としてのデュナメス。

 そして、格闘戦主体のエクシア。


 デザインでの差別化のみがガンダムの差異だった従来シリーズとは違い、明確に役割が分けられ、それぞれ得手不得手があるところに魅力を感じます。

 差し詰め、ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクの現代解釈バージョンでしょうか。


 ヴァーチェの「ぶっ放す」カタルシスは凄いですね。ガンダムシリーズには「とんでも破壊兵器」が沢山登場してきましたが、ヴァーチェもその系列に入ると思います。それを操っているのが、感情の起伏は殆どないが美しい容姿を持ったティエリアというところにセンスを感じます(ベタなポジションじゃん、と言われれば、まぁそうですけど)。


 キュリオスは私的にイチオシのガンダム。やっぱ変形MSは好きですね~。変形ガンダムの元祖「Zガンダム」は、それこそきちんと変形できるプラモを出すのに20年近くかかってしまいましたから、以後のガンダムは結構変形が簡単なものも多いんですけど、このキュリオスはあまり単純変形に陥らないようにしてますね。勿論、もっと単純変形ながらシルエットが面白い「フラッグ」も好きです。


 デュナメスはビジュアル的には斬新さに欠けますが、とにかくコクピットがイイ。「射撃に特化してみました」なコクピット、好きですね~。遠方から奇襲的な狙撃というところに、妙な漢を感じるMSです。射撃に集中してる間、ハロに回避行動を任せるというのがこれまたイイ具合ですが、これ、STAR WARSでルークとR2D2がやってたことに良く似てますね。


 主役機のエクシアは、モロにチャンバラを演じていて爽快でした。まず滑る様な動きがイイ。あのスピードで進行・停止を繰り返したら刹那はどうなってしまうのかという懸念は、SF的解釈に委ねるとして、ガンダムを擬人化して剣豪に仕立てているのがカッコいいのです。「まだ紛争を続けようとするMSを、すれ違いざまに斬り捨てる」こういうガンダムを見たかった人、多いんではないでしょうか。


 ソレスタルビーイングの実態も、徐々に現れ始めているようですね。

 印象的なスメラギの判断力と指揮力。そして紛争への武力介入というビジュアルを、傍観的視点と主観的視点を切り替えて表現するウマさ。

 ガンダムたちの行動は「大虐殺」ですが、ソレスタルビーイングは必要悪を演じているのではないでしょうか。


 いよいよグラハムがフラッグを駆ってガンダムに迫りますね。このグラハムが、ライバルキャラになるのかなぁ。結構イイ線行ってると思います。