セルゲイ・スミルノフ その1

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 Wikipediaより引用すると…


 年齢:43歳。「ロシアの荒熊」の異名を持つ人革連軍MS部隊の指揮官兼パイロット。階級は中佐。

 左目に大きな傷跡を持つ歴戦の兵士。風聞を信じず、自分で見聞きしたものしか信用しない主義。劇中では、一時的とはいえエクシアを圧倒する実力を見せた。

 まだ若いソーマの保護役を受け持つこととなったが、彼女が戦闘に参加することにはやや懐疑的。


ということです。最近Wikipediaのガンダム00の記事は編集合戦だとかで内容が薄いですな。



 さて、ガンダムシリーズの「オジサンキャラ」で傑作に値するのは、ランバ・ラル、マスター・アジアといったところでしょう。

 このセルゲイもなかなかイイ線行っていると思います。石塚運昇さん(オーキド博士)の声も素晴らしい。

 ただ、この人に足りないのは「毒」。冷徹で高潔な武人の雰囲気はたっぷりありますが、如何せん常識人すぎる気がします。確かに、常識人からは外れた人々が多いので(笑)、こういった脇を締めるタイプが必要なのでしょう。


 カタキ役ではありますが、この常識人振りによって、視聴者に「憎い」と思わせず「ニクい」と思わせるところが見事。ランバ・ラルがそんな感じでした。

 その「良い人」振りは、部下の命を大事にすることや、率先して危険な状況に身を置くこと(これは本来指揮官としてはダメな行為なのですが、指揮がしっかりした上での行為なので余計に凄い)、ソーマの存在に心を痛め、超人機関を嫌悪する、などなど…。枚挙に暇がありません。


 45歳という年輪をしっかり刻んでいる面構えもイイです。中年キャラはこういう「キラキラ系」では敬遠される傾向にありますけど、ちゃんと「汚れていて」いいですね。

 ただまぁ、安彦デザインのような渋みには欠けますけど。最近、アニメでいいオッサンに出会ってないなぁ…としみじみ思ってしまったり。



 セルゲイ最大の魅力は、豊富な経験から紡ぎ出される卓越した判断力と、蓄積された戦術知識から生み出される的確な作戦立案能力。

 「ロシアの荒熊」ってのはちょっとアレですが、スメラギを上回る戦術師としての横顔は、実にカッコ良かったですね。


 そして、モビルスーツの操縦技術。何たってエクシアを一度は押してますから。性能差がなければ、刹那は負けてます。ああ、あの空飛ぶティエレンがプラモ化されたら、きっと買ってしまう…。