挑発星人 モエタランガ

 燃え盛る炎のような外観を有する宇宙人。目から熱球を発射して対象物を炎上させ、相手の攻撃を次元移動によって瞬時にかわすことが出来る。

 全身から放つ光波チャネルに「モエタランガウイルス」を乗せ、それを浴びた人間を感染させる。感染した人間は「燃える」感情を呼び起こされ、短時間の内に生体エネルギーを消耗し、「燃え尽きて」活動不能状態となる。

 「モエタランガウイルス」は、生体の全ての行動を司る神経電流を摂取しており、その電流はエネルギーとなって、メタ次元ニューロンを通じモエタランガに送られる仕組みだ。

 ウルトラマンマックスをも感染の憂き目にあわせるが、トミオカ長官ヨシナガ教授ダテ博士達の協力を得たマックスによって粉砕されてしまった。

 第31話 燃えつきろ!地球!!に登場。

チェックポイント!

 帰ってきたウルトラマン・第48話「地球頂きます!」に登場したヤメタランスは、人間を怠けさせる放射線を発したが、今回はその真逆の発想と言えよう。ネーミングもヤメタランスのような日本語発のユニークな語感を有する。同様の語感は、ウルトラマンタロウ・第43話「怪獣を塩漬にしろ!」に登場したモットクレロンなどにも求められる。

 怪獣のような見た目とは異なる、知的な面も魅力で、少々難解なタームによって語られるモエタランガウイルスの活動理論は、その「宇宙人的イメージ」を高めたと言えよう。