忍びの26「夏だ!ラストニンジャレース中間発表!」

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 「夏休みスペシャル」第四弾!

 ちゃんと「夏休みスペシャル」という冠を付けて続ける辺り、かつての「冬の怪奇シリーズ」とか「夏の怪奇シリーズ」、「見よ!ウルトラ怪奇シリーズ」に連なる「特別な」雰囲気で好きですねぇ。

 それはさておき、今回はほぼ総集編で新作カットの割合は少なく、いわば制作陣の夏休みといった処。順番的にオオカミオトコが出てくる筈が、何故かネコマタと同種のマタネコなる妖怪が登場し、十六夜九衛門も小槌を紛失するなど徹底して夏休みモードでした。

 総集編という事で、記事も短めです。

マタネコ

 またもやこいつという意味合いのネーミングでしょうか(笑)。今回は「妖怪ウォッチ」のパロディは抑え気味。殆どが好天に変身しての登場なので、好天(の偽物)が繰り出すパロディがメインとなっています。

 ネコマタとのデザインの差異は...すみません、よく分かりませんでした(笑)。公式サイト等でご確認の程を。

好天(の偽物)

 今回は総集編という事で、マタネコの化けた好天の偽物が、ニンニンジャーを仲違いさせる為に、でっち上げの「ラストニンジャレース中間発表」を行うという構成となります。

 ランキング発表と共に、そのランキングの根拠(?)となった劇中での各人の活躍を回想するという、王道の総集編。しかしながら、随所に好天(の偽物)がパロディを散りばめたギャグを挟む事で、通常の総集編とは異質な趣を出しています。

 ランキングの内容としては、風花をトップ、天晴を最下位に配して順当な笑いを確保。プライドの高い八雲を準最下位にしてネタ化し、キンジをその上に配して劣等感を煽ります。さらに、霞はどっち付かずの微妙な場所に置き、凪をその上に配すという絶妙なランキングになっていました。これ、そのままひっくり返すと、ほぼ戦闘力に特化したランキングになるんですよね。八雲とキンジについては異論がありそうですが、同率としてもあの位置に違和感はないと思います。

 ところで、ニセ好天が挟み込むパロディですが、まずはランキング発表の際に見せるど派手な衣装。この衣装はバラエティ等でよく見る雰囲気の仕立てですが、笹野さんの動きが宮路オサムさんに見えて仕方がない。宮路オサムさんと言えば、殿さまキングスの一員として世に出した「なみだの操」という超絶ヒット曲がありますが、この曲をひっさげて最近も演歌の番組によく出演されます。動きというか、目線の送り方がそっくりで笑ってしまったんですよね。...はい、単純に歌謡曲ファンである私個人の感想に過ぎませんが。

 続いて飛び出したのは、「笑点」の大喜利パロディ。ニセ好天の入り方が完全に歌丸師匠。所作を研究して演技しているとしか思えない職人技に感嘆しました。座布団運びは旋風が担当。山田隆夫さんのセリフを丸パクリする豪胆さが痛快でしたが、他局の(24時間テレビの)応援のつもりだったのでしょうか...? 内容は大喜利ではなく完全に理不尽クイズ形式でしたが、それでも面々の浴衣の装いが実に夏らしくて素敵でした。霞にはちょっとセクシーに振ったカットがあったり、風花は髪型を変えていつもよりキュートに決めていたりと、スタイリングにもこだわりが感じられます。浴衣がちゃんとパーソナルカラーを踏襲している処も注目ですね。

超絶巨大化

 そしてクライマックスのバトルでは掟破りが。

 十六夜九衛門の探していた小槌を使い、マタネコ自ら巨大化するまでは良いとして、何とアカニンジャー超絶まで巨大化! 位置づけとしては単なるお祭り騒ぎの一環ではありますが、深読みすれば元々小槌は伊賀先家から盗み出されたものなので、忍者が巨大化しても何ら不思議はないという事になります。

 アカニンジャー超絶の巨大化カットでは、何故かウルトラマンの変身シーンのパロディが! その後のカットでもウルトラを意識したアオリのアングルを多用していて、スタッフの遊び心が窺えます。シノビマルとのタッグも楽しく、一回きりで終わらせるには勿体ない構成でした。意図しない巨大化という点では、「仮面ライダーJ」を思い出しますね。シリアス度には天地の差がありますけど。

夏休みスペシャルもあと一回

 寂しい事に、夏休みもあと一週で終わりですね。しかし、暑いのはそろそろ勘弁して欲しいので、夏が終わるのはそれなりに嬉しくもあります(笑)。終わりを締め括るのは、キンジとオオカミオトコの因縁か。予告ではスターニンジャーも超絶化しており、色々と予想を裏切る展開も期待出来そうです。それよりも、来週このブログで記事を書けるのだろうか...という心配が。やっぱりこの時期は色々と忙しくなりますね。