第三十一幕「恐竜折神」

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 夏の劇場版で披露された「恐竜ディスク」、「クサレ外道衆」という要素を用いて、全く異なるエピソードを紡いで見せた名編です。

 劇場版の直接の後日譚ではありますが、極力劇場版とのストーリー的な関連性を持たせず、劇場版が未見であっても全く問題ない構成になっているのは、良い配慮だと言えるでしょう。一方で劇場版を見ていれば、ハイパーシンケンレッドやキョウリュウマルといった鮮烈なビジュアルの再来という楽しみがあり、尺が短めだった劇場版を補って余りあるエピソードとして映ります。


 志葉烈堂や志葉家の歴史といった要素に一切触れないという潔い方針は、逆に今回に深みを与えているように思います。卑怯極まりないクサレ外道衆に対抗すべく、初代シンケンレッドが再び丈瑠達に力を貸してくれる...そんな雰囲気が漂っており、完全に現代劇に絞ったからこそ、バックグラウンドに流れる志葉家の歴史を感じさせている面があるようです。それは、源太が語るシンケンジャーのポリシーにも表れており、時代を超えて「侍」の根底に流れる正義を示しているように見えます。


 では、見所たっぷりの今回をまとめてみましたので、お付き合い下さい。

 今回はいきなり骨のシタリの独白から開始。最近の六門船の状況を嘆き、愚痴が炸裂しています。

骨のシタリ

「六門船も居心地悪くなったねぇ。太夫は戻ってこないし、アクマロの奴の出しゃばり具合ときたら、まるで何十年も前から居るようじゃないか、全く...。酷い臭いがするねぇ。何だい一体...。これは!そうか、まだ残ってたんだねぇ、あの一族が」


 サブタイトルが示すとおり、今回は夏の劇場版の直接の後日譚として制作されていますから、「あの一族」とは、勿論「クサレ外道衆」です。


 ここで場面は切り替わり、病室の風景に。入院患者である少年・竜也は、幸い快方に向かっており、来月退院の見込みであることを医師から告げられます。看護師である彩と共に喜ぶ竜也。

彩、竜也、先生

 その時、医師は異様な臭いに気付きます。続いて彩もその臭いに気付き、骨のシタリが「酷い臭い」と形容した「あの一族」との関連性を端的に示します。このテンポの良さが、後にバトル中心の筋運びに好影響を与えています。

 そして、突如クサレ外道衆の集団が病室に乱入してきます。

クサレ外道衆

 医師は無残に叩きのめされてしまうという被害に。後にもこの医師については触れられていませんので、クサレ外道衆の非道振りを際立たせています。


 さて、続いてシーンはゴールド寿司の屋台に。先程クサレ外道衆に襲撃された彩が、源太の元へ現れます。彩は、「シンケンジャーに会わせて欲しい」と源太に頼み込みます。

彩、源太

 この場面の直前、ダイゴヨウが「てぇへんでぃ!」を連呼していますが、正に岡っ引きのノリ。更には、そんなことで慌てるななどといった親分風を吹かす源太が、いざ彩と対面する際には、思いっきり格好を付けています。古典的なギャグではありますが、源太のキャラクターにマッチしていて面白いです。


 更に場面は切り替わり、緊迫したシーンに多用されるBGMをバックに、丈瑠の真剣な表情が。


「お前達...全員で俺を潰そうとしているのか...」


 丈瑠が呟くと、苦々しい表情を浮かべることはや、後ろ姿だけの流ノ介、ニヤリと笑う千明に茉子、厳しい表情の彦馬といった具合に、各キャラクターの様子が映し出されます。クサレ外道衆の策略が、早くもシンケンジャーに及んだのか...と思わせておいて、突如視界に飛び込んで来るのは、7並べ。


 コミカルなシーンでお馴染みのBGMに乗って、7並べに興じる志葉家の様子が映し出されます。既に丈瑠は負けを経験して罰ゲームを受けている模様。

丈瑠

「何で俺だけ一枚も出せないんだ...パス!」


と厳しい表情の丈瑠。


「こういう作戦もあるの。丈瑠慣れてきちゃったし、本気出してかないとねぇ」


と千明。さすがはゲーマーといったところでしょうか。


「申し訳ございません!私、これ以上負けてしまうと...えいっ!」

流ノ介

 流ノ介も負けが相当込んでいる様子で、顔中大変なことになっています。


「何の、遠慮はいらん。勝負に殿も家臣もないからな」


と彦馬。彦馬の顔を見ると、どうやら一度も負けていない様子です。


「うち、ホンマにこれしか...殿様ごめんなさい!」

ことは、茉子

 ことはの頬にも落書きが。一方で茉子は、


「丈瑠もこういうのに慣れないと」


と涼しい顔です。何度も言及していますが、こんなコミカルなシーンでも、しっかりキャラクターの描き分けが出来ているところが、「シンケンジャー」の美点です。


 とうとう素直に負けを認める丈瑠。そこに、


「大船に乗った気でいてくれ」


と言いつつ、源太が彩を連れて来ます。そこで源太が見たのは...。

茉子、流ノ介、丈瑠、千明

 さすがの源太も「猫殿」には唖然となり、怒り出してしまうのでした。彩は目を丸くしています。


 ここでシーンは再び六門船へ。

 筋殻アクマロに、クサレ外道衆のクサレアヤカシ、アゼミドロを紹介する骨のシタリ。


 アゼミドロのデザインは、「デンジマン」のベーダー怪物を彷彿させる不気味なもの。前にも述べたような気がしますが、ベーダー怪物の特徴は「左右非対称」で、カラーリングが大胆に分けてあるものも多くありました。今回のアゼミドロも左右で大胆にカラーリングとデザインを分けてあります。声は、「ガオレンジャー」の敵幹部ヤバイバを好演した坂口候一さんです。ヤバイバは悪辣かつコミカルで愛嬌のある、バランスのとれたキャラクターでしたが、今回のアゼミドロは卑屈で卑怯者なキャラクターに特化して、強い印象を残しています。


「あのマンプクの手下さね」

「マンプク?脂目マンプクと言えばクサレ外道衆の...確か夏の陣でシンケンジャーに倒されたとか」


 さすがは筋殻アクマロ。劇場版で展開された脂目マンプクの夏の陣を、三途の川に居ながら関知していました。


「マンプク様は少しばかり真面目すぎたのだ!シンケンジャー等この俺がすぐに潰してやる!」


というアゼミドロは、人の情の弱さを利用してシンケンジャーを倒すと息巻いています。


「奴は使えるよ。だから三途の川に引っ掛かってたのを引き上げてやった」


と骨のシタリ。三途の川には色んな物が引っ掛かっているようですね。筋殻アクマロは、


「それは良いことを。丁度調べたいことがござりまして、我は出かけねばなりません故。後はお任せ致しまする」


と応えて、アゼミドロへの興味のなさをそれとなく示すと、早く立ち去ろうとするのでした。血祭ドウコクの、


「何を調べる?」


という問いがあるも、


「それは楽しみになされて下さりませ。では...」


といった具合にサラリとかわす筋殻アクマロ。これは絶対に何か企んでおり、後の展開への伏線になっている筈です。


「勿体ぶって...嫌な奴だね!」


 骨のシタリのアクマロ嫌いも相当なものです。


 その頃、竜也の病室には引き続きクサレ外道衆が居座っていました。彩によると、竜也は定期的に薬を飲まなければならず、薬を切らすと一大事になるらしいのです。

 ここでタイムリミットの要素も盛り込まれましたが、この辺りはスリルを煽るというより、むしろ後の展開のテンポを上げていく為のエクスキューズとして用いられた節があります。ラストシーンにも、間一髪薬の投与が間に合ったという描写はありませんでしたし、途中、薬が切れて竜也が苦しむという描写もありません。


 彩は志葉家を訪れる前に、自分が脱出したという地下道を図に示し、源太に教えていました。これを使えば病院のど真ん中まで抜けられるということですが、彦馬は、


「ほぅ...よく一人でそんな場所を」


と、彩の様子にやや疑念を抱いている様子。

彩、彦馬

 ここにわざわざ、疑念を抱く彦馬の様子を挿入しているのも巧いところで、これがあることによって、丈瑠達もそれとなく疑ってかかっていることを匂わせ、後で彩がいわゆる「スパイ」であることを前提に行動するシンケンジャー達を描いても、ヒロイックな印象をスポイルしないようになっています。更にここで、


「必ず助ける」


と丈瑠に言わせているのも巧妙。ここで彦馬の疑念と丈瑠の約束を畳み掛けることによって、疑わしい人間でも、何か事情があってそのような行動をとっていると思わせているわけです。根本的には彩の事を信用し、なおかつリスクヘッジを設けておくという、何ともクールな人情劇として描かれます。


 一方、アゼミドロは、


「勝ち負けなど戦う前に決まるのだ!たかがこんな坊主一人で、こっちが有利になれるんだから、楽なもの」


と、自らの戦略による勝利を確信しています。

クサレナナシ、アゼミドロ

 卑怯も兵法とはよく言ったもの。


 いよいよ、彩の示した地下道より病室に突入です。

 ダイゴヨウを千明に持たせ、源太は「何かの時の待機要員」として残ることに。

突入!

 ここで丈瑠と源太は目配せし、互いの意思を確認しています。この「示し合せた様子」が実にカッコ良く、またバックグラウンドに戦略を感じさせて良いのです。


 一方で、表情を曇らせる彩を印象的に映し出します。

彩

 彩の画像が多めなのは、気にしないで頂きたいです(笑)。内田もも香さんは、元タカラジェンヌとのことですが、実に可愛いですねぇ...。表情も豊かです。


 地下道では流ノ介が、


「居ますね...何か」


とクサレナナシ連中の気配を感じていました。実際、クサレナナシの影を投影することで、気配を視覚的に描写するという手法が生きています。

 流ノ介の感知にシンクロして、彩は突如、


「源太さん、皆さんを止めて」


と源太に言います。


「何言ってんだよ。早く助け...」

「止めて下さい、早く!私、大変な事を!」


 彩の言は半ば悲鳴のようになっており、そのままクサレナナシ連中に遭遇する丈瑠達の描写へと繋がっていきます。彩は罠であることを源太に告白し、自ら追いかけようとするのですが、源太はそれを制止し、実は罠の可能性を初めから考慮して行動していたことを告げます。いわば、源太にしても彩を騙していた形になるわけですが、その辺りは後の、源太による「病室が襲撃された事自体に嘘がないことくらい分かる」といった内容の台詞によってフォローされています。


 変身し、クサレナナシ連中と斬り合いになるシンケンジャー!

一筆奏上!

 劇場版でも、凄まじい数のクサレナナシ連中相手に苦闘を強いられる様子が描かれましたが、今回もかなりの規模で描かれており、なおかつ閉鎖空間で斬り合いが描かれる為、その密度はかなり高いものとなっています。

 ここでダイゴヨウが秘伝ディスクを射出しますが、見当違いのディスクをポトッと落とし、形勢逆転のチャンスを潰してしまいます。切り札的なディスクという印象を持たせていますから、夏の劇場版を見たことがあれば、それが「恐竜ディスク」ではないかという見当がつく仕掛けです。


 源太は彩に、時間がないので下手に裏をかくより、罠だと分かっているルートを通った方が、人質にとっても安全だと告げ、自分が残って保険をかけておいたのだと言います。ところが、源太が手にしたスシチェンジャーは、光弾によって叩き落とされてしまいます。


「なるほど。俺も保険をかけて、女から目を離さなかったのは正解だな」


 アゼミドロは、シンケンジャーの作戦行動の企図を読み、さらに手を打っておいたのでした。こうした知恵比べの充実も「シンケンジャー」では散見されます。この辺りは初期の戦隊シリーズが繰り返し描いてきた諜報戦を彷彿させて嬉しいものがあります。

 彩にスシチェンジャーを取り上げるよう指示するアゼミドロ。彩は竜也を人質に取られている為、仕方なくスシチェンジャーを拾い、アゼミドロに手渡すのでした。

アゼミドロと彩

 この時の彩の葛藤は察するに余りあるといった描写になっており、最終的に源太より竜也をとった行動は、看護師たる自覚の表れだと言えるでしょう。


 アゼミドロは、シンケンジャー達が地下道を抜けられる可能性を限りなく低くみていましたが、更なる保険と称して、源太達を人質に加えることにしました。アゼミドロの卑怯さは際立っていますが、かなり徹底した戦術家の面もあります。戦術、戦略的には完全にアゼミドロが上であるからこそ、クライマックスで源太が示す「精神論」が生きてくるのです。


 地下道のクサレナナシ連中は、斬っても斬ってもキリが無く、シンケンジャーにも疲労の色が見え始めます。ここで、千明がダイゴヨウに発奮を促し、ダイゴヨウは再び秘伝ディスクを射出。空を飛んでいくそれは、恐竜ディスク!


 丈瑠し恐竜ディスクをシンケンマルの束で受け止めてそのままセットし、シンケンマルをキョウリュウマルへと変化させます。キョウリュウマルを構え、ハイパーシンケンレッドとなる丈瑠!

ハイパーシンケンレッド

 劇場版で披露したハイパーシンケンレッド。遂にテレビにも登場を果たしました。スーパーシンケンレッドの「白」に対し、いかにもレッドのパワーアップ形態といった趣で、「殿の特殊性」といった要素を感じさせます。

 キョウリュウマルを鞭のように使い、たちまちクサレナナシ連中を一掃する丈瑠。

ハイパーシンケンレッド

 このキョウリュウマルの「使い時」がいかなる場合なのかは、はっきりと示されませんが、クサレ外道衆相手に限定されていると考えて良いのかも知れません。そうでなければ、このキョウリュウマルはあまりにも強力であり、ハイパーシンケンレッドの特殊性ばかりがクローズアップされることになりかねません。


 地下道を突破した丈瑠達が見たのは、もぬけの空となった病室。壁には「邪智之谷」なる殴り書きが。

シンケンブルー

 要するに、この「邪智之谷」な場所で待っているというアゼミドロのメッセージです。


 その谷では、源太、彩、竜也が縛られています。心配する彩に、竜也は一言「怖い」と洩らすのですが、


「大丈夫だって。絶対助けが来るからな」


と源太は力強く応えます。


「でも、あたしの所為で...ごめんなさい」


 彩はシンケンジャーを罠にかけた上、スシチェンジャーをアゼミドロに手渡すという行動を起こしてしまいました。これが精一杯の詫びの言葉だったのは、想像に難くありません。

源太と彩

「彩さんの所為じゃないって。誰だってああするしかねぇ。それに、罠だって言ってくれたろ。俺達の心配までしてくれて。ありがとうな」

「そんな。ただ、皆さんがあんまり普通だったから」

「え?」

「あんな化け物と戦う人達だから、もっと...それが、あたしと同じぐらいだし、普通にふざけたり...」

「いやぁ、いつもはああじゃないんだけどな。いや、やっぱ同じか。彩さんも、俺たちも」

「...」

「彩さんは、竜也君を助ける為に、辛いのに頑張って嘘ついた。シンケンジャーも一緒だ。誰かを助ける為なら、絶対諦めねぇし、負けねぇ!絶対だ」


 源太の優しさが染みる、素晴らしい会話です。

 「嘘をつくことを頑張る」などという事、普通は言えません。この言葉で彩を自分と同じステージに上げてしまう源太、素敵過ぎます。これによって、彩は「誰かを助ける」というポリシーを通じてシンケンジャーと等価になり、彩の贖罪も果たされたことになります。


 ここでアゼミドロに、


「誰かの為に戦うというのは、弱いのだ!」


と言わせ、


「手前ぇ、ホントにクサレ外道だな!」


という源太の言葉に、


「それがどうした!?勝てば正しい」


と答えさせているのが、また素晴らしい処。アゼミドロの主張は、勝利者が正義ということであり、源太の主張は、正義(ここでは「誰かを守る」というポリシー)が勝利をものにするということです。両者を対比させることで、直後の逆転劇をより鮮やかにしています。


 その「逆転劇」、源太が微笑むとダイテンクウが大爆撃するという、凄いシーンとなって実現します。

ダイテンクウ

 これには思わずアゼミドロも、


「何て事するんだぁ...」


と呟く始末。茉子は、


「ピッタリなプレゼントでしょ?卑怯なクサレ外道さん」


と静かな怒りを以って対峙します。卑怯には卑怯を...ではありませんが、圧倒的な力によって卑怯者を制圧するという思想は、世界的に共通したテロリズムへの対抗ポリシーでもあります。

 なお、ここではクサレナナシ連中を倒しながら名乗るという展開が実にカッコいいものに仕上がっています。丈瑠が「トリ」で名乗り、


「同じくレッド、志葉丈瑠」


という珍しい口上を披露します。

ハイパーシンケンレッド

 形勢逆転を納得出来ないアゼミドロに、源太は、


「簡単だ!手前ぇらが誰の為にも戦ってねぇからだよ!」


と言い放ちます。これがシンケンジャーの正義(というより「義理」とした方が適当かも知れませんが)なのです。丈瑠の、


「クサレ外道衆!今度こそ完全に消えてもらうぞ」


という啖呵を合図に、色々な武器を駆使しての正統なチャンバラが繰り広げられます。やがてダイゴヨウを携えた源太とアゼミドロの一騎討ちとなり、源太が優勢を勝ち取ると...。

アゼミドロ VS シンケンゴールド

 丈瑠によるキョウリュウマルの一撃が、アゼミドロの一の目を粉砕します。

ハイパーシンケンレッド

 劇場版もかくやの大迫力で必殺技が決まります。


 二の目は、シンケンオーとダイカイオーのタッグで迎撃。巨大戦でもクサレ外道衆らしく、非常に強力かつ卑怯なアゼミドロは、ダイカイオーを人質にします。源太の、


「いつまでも同じことしやがって!」


という言が巧い。丈瑠は恐竜折神を召喚して、ダイカイオー救出します。

 「侍武装」でキョウリュウシンケンオーを完成させた丈瑠は、「キョウリュウマル・天地一閃」をアゼミドロに炸裂させます。源太も負けじと「海老刀大名おろし」を繰り出し、アゼミドロは爆発四散!

キョウリュウシンケンオーとダイカイオー

 CGで自在に曲がるキョウリュウマルが、劇場版での活躍を想起させます。


 事件は終わり、彩はシンケンジャーを追いますが、既にその姿はなく...。


「ちゃんとお礼言いたかったのにね...」

「うん...」


 どこかに居るであろうシンケンジャーに、


「ありがとう」


と言う彩の表情は晴れやかでした。

彩


 その頃、帰途に就く千明達は、源太をゲームに誘っていました。


源太「丈ちゃん、勝負だ勝負!」

流ノ介「待て!殿もお疲れなんだし、今日は...」

丈瑠「いや、やる」

茉子「負けん気強いよねぇ」

ことは、茉子、丈瑠、千明、源太、流ノ介

 丈瑠の微笑みは、これから展開されるであろうゲームの楽しさを想像させます。7並べを単なるギャグに終わらせず、彩の罠の告白のきっかけに持ってきたり、ラストシーンに繋げたりと、使い方が非常に巧いという印象。今回も隙のないドラマで楽しませてくれました。