SirMilesのマニアックな日々

FUJIMI 1/24 BOND CAR Submarine

1/24 BOND CAR Submarine

 ”SPECTRE” が公開された2015年暮れ。007もSTAR WARSほどではないにしろ、盛り上がりました。

 最新作ではアストンマーティンDB10が活躍しましたが、何故か今になってFUJIMIからロジャー・ムーア期の代表的ボンドカーであるロータスエスプリの、しかも潜水モードがキット化されました。

 この「狂ったリリース」—勿論褒め言葉です—を受け、丁度そろそろカーモデルを作りたいと思っていた処でもあって、すぐに入手。久々のカーモデルに悪戦苦闘しつつ何とか年内に完成を見ました。

キットについて

 カーモデルを永くリリースし続けているFUJIMIの、しかも最新キットという事もあって、仮組み不要の部品精度。一応パーツ処理をしつつ合いを見たりしましたが、何の問題もありませんでした。ウインドウのクリアパーツがガッチリと噛む辺りの小気味良さは快感ものでしたね。

 恐らくは、ロータスエスプリのノーマルな状態でのリリースも考えられているのでしょう。潜水モード特有のパーツ以外は正にカーモデルのもの。わざわざ潜水モード用に穴開け工程が必要な箇所があったりするので、ピンバイスくらいは用意しておいた方が無難です。

 なお、リトラクタブルや各種武装は選択式になっているので、基本的には、展開状態か収納状態のうち、どちらか一方の状態しか組み立てられません。勿体ないので、とりあえず私は両方を差し替え出来るようにしました。

塗装について

 塗装は単純明快で、黒サフ、ガイアカラーのEx-ホワイト、ガイアカラーのEx-クリアーを基本とし、後は適材を在庫からチョイスしています。

 白は光沢が分かり難いので、かなり研磨に時間をかけていますが、やはり途中で面倒臭くなってしまい、所々手抜き箇所が分かってしまうような完成品に…(笑)。

 ただし、デカールの段差は判別出来ない程に研ぎ出し出来たので、そこでとりあえず満足出来ました。

 窓枠等の黒いラインは全てマスキングによる塗装としたので、ここはかなり手間がかかりました。ちなみに黒い部分を再現するシール等は一切付属しません。

 なお、今回はクリアパーツの接着の一部に、ボンドGクリヤーを使用してみました。仕上がりがとても綺麗です。

各部ショット

 本当に潜りそうな流麗なフォルム。とはいえ、ホイール部分を除けば、ほぼロータスエスプリそのもののスタイルなので、実車の流麗さが分かるというものです。撮影に使用された潜行型は、実際に潜水出来ましたが、中は水で満たされ(でないと浮きます)、ダイバーがボンベを背負って乗っていたそうです。

 リアには派手な推進ユニットが露出。また、フューエルキャップが別パーツになっていたりして、精密感はなかなかのものです。ランプやナンバーの周囲は黒縁が「正解」なのですが、インストには塗装指示なし。一応、実車でも黒縁でないバージョンが存在するようなので、そのままにしておきました。

 ボンネット先端部、リトラクタブルの間は、武装差し替えの為にやむを得ず切れ込みを入れました。実車にはありません。舵は可動式ですが、一箇所だけ破損してしまったので接着しています。

 リトラクタブルは展開状態のパーツも付属。幸い、収納状態の「フタ」が別パーツになっているので、差し替え(というより乗せ替え)は容易でした。

 ハープーン発射装置(Harpoon guns)の展開パーツも付属。こちらはキットのままでは乗せ替え不能なので、小改造(裏にプラ板を接着)で差し替え式としました。展開方式が設定と異なりますけど、仕方ないという事で。

 アンテナパーツは潜望鏡(Periscope)との選択式。恐らく接着前提の設計ですが、軸も太いので巧く孔を調整すれば差し替え可能です。

 写し切れていませんが、推進ユニットには、なかなかの精度を持ったスクリューのパーツがあり、適度な精密感があります。リアハッチに突き出た赤いパーツはミサイルで、接着が前提です。

 リアのナンバーはセメントガン(Cement guns)、オイル噴射ガン(Oil release guns)との選択式。これも勿体ないので、プラ板に武装を接着した物と、ナンバーとを差し替え出来るようにしました。両面テープで固定しています。

 フル展開状態。キャラクターが変わって見えますね。

 内装は完成すると殆ど見えなくなりますが、カーモデルとして最低限の装飾は用意されています。ガンダムカラーのグレーを吹いて、半光沢クリアーでツヤを整えました。

 コンソールは通常のスピードメーターと潜行用のインジケータとで選択式。潜行用のデカールを選択して貼っています。パーツにはスピードメーターのモールドが彫刻されているので、薄いプラ板を貼って平らにし、その上にデカールを貼っています。

 塗装にかなりの手間はかかりますが、やっぱりカーモデルも楽しいですね。パーツ処理をあまりしなくて良いのも魅力の一つです。あとは根気があればなぁ…(笑)。

 では、皆様良いお年を。

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