青年(GP-40)/烈鷹

 やっと就職した会社があっさり倒産したことで人生の歯車が狂い、自暴自棄の生活をしていた青年。

 ブレーンワールドの各次元には、稀に同じ姿と魂を持った者が相互に存在することがあるとされており、この青年もサムライワールドの烈鷹と同じ姿・魂を有している。

 雷々剱と獄々丸に見出され、烈鷹の魂の宿る剣を手にし、自らの「自分を必要としない世界を滅ぼす」という荒んだ心のままに炎神大将軍を復活させた。復活した炎神大将軍は青年の心を表現するかのように破壊の限りを尽くすが、烈鷹の魂の存在を信じる走輔との交流や晴之助・昭之助との交流により、やがて烈鷹の清廉な魂を取り戻す。青年の叫びと共に炎神大将軍は炎神キャストに分離するのだった。

 サムライワールドへの憧れを口にしたこともあったが、事件の後は自分の歩むべき道を見出し、一社会人として真っ当な生活を送ろうとしている。(演:半田健人)

登場

GP-40「将軍フッカツ」

解説

 烈鷹は劇場版に登場した最重要キャラクター。その烈鷹がTV版にも登場するという趣向を実現する為、異次元に同一人物(に近い者)が存在するというSF的な設定を用意。さらにファンタスティックな味付けを施してその舞台を完成せしめている。また、烈鷹そのものではなく、悪の心に染まってしまっているという意外性も取り入れたものとなった。

 演ずる半田健人氏は、劇場版の烈鷹に続いての登場。勿論、主人公・乾巧役として「仮面ライダー555」に出演していることは、特撮ファンにとっては周知の事実である。最近の半田氏は「昭和の伝道師」(と私が勝手に呼んでいる)としてのTV出演が多く、バラエティ番組に頻繁に登場。昭和の歌謡曲についての造詣が深く、私の個人的な嗜好に非常に近い為、超リスペクトしている。また、高層ビルマニアとしても有名。特に「タモリ倶楽部」への出演時には、プレゼンターに回ることもあり、若手のタレントとしては異例中の異例である。