面白い! ソレスタルビーイングの「地味な」活動が描かれていて感心。
ただ、「リアルIRA」とか「麻薬」とか、ちょっと現代を引き摺り過ぎて何となく説教臭い印象がありますが。
冒頭の刹那 VS グラハムは、「これぞガンダム」ってな感じでしたね。
「乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じずにはいられない」とグラハム。ライバル系キャラがヘンなことを言うのはお約束です。しかもこれ、独り言ですよ。相手には聞こえてない。これぞ、ガンダム!
互いに聞こえていない独り言が、何となく会話に聞こえるというシチュエーションもイイ感じですね。
ティエリアの「やっと戻れる。地上は嫌いだ」が印象的。どうやら宇宙こそが彼の居場所のようです。
その直後、人革連のセルゲイ中佐が「心地良いな、重力というものは」と言うところがミソ。「重力に引かれた…」というガンダムシリーズで何度も出てきたキーワードが、何となく反映されていますな。
ティエリアの乗るガンダムヴァーチェが、プトレマイオスに接続されるシーンがありましたが、プトレマイオスの動力をガンダムに依存していることが分かります。戦艦と艦載機の立場が逆転しているってのは面白い。
ソレスタルビーイングの活動は、まず威嚇攻撃による南アフリカ鉱物資源採掘場の武装解除促進。「弱いものイジメみたいなの」というロックオンの言どおり、見下ろすようなアングルでチマチマと銃撃してます。
それから、南アメリカの麻薬栽培地根絶。アレルヤは「こういうのならいつでも、やるんだけどね」と言ってましたが、よっぽど「戦闘」がお嫌いのようです。
さらに、セイロン島紛争地域への介入。セルゲイ中佐のティエレンが実にカッコいいですね。プラモが欲しくなりました。
ソレスタルビーイングのイオリア・シュヘンベルグについて、各陣営が調査してますが、200年前の人物であることは間違いなく、しかも太陽光エネルギー発電システムの基礎理論提唱者という、ファーストガンダムでいうところのミノフスキー博士のようなポジション。声は大塚周夫さんだし、今後が楽しみです。
グラハムとビリーは、もはやガンダムヲタクと化してましたが、嬉々としてガンダム分析に取り組む姿は、何となく「見せて貰おう。連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」な雰囲気。「対ガンダム調査隊」というベタな名前の部隊に転属となり、ますます頑張ってくれることでしょう。カスタマイズされたフラッグも楽しみです。
沙慈と刹那が隣の部屋に居るシーンは実に秀逸! 沙慈周辺の生活感の濃さは、これまでのガンダムにありそうでなかった要素。ガンダムマイスターが絵空事でないという雰囲気が、よく伝わる良い設定ですな。
授業で習ったことが、すぐにひっくり返されてしまう…それが「変わる世界」というタイトルにバッチリリンクしていて心地良かったです。
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