#02 ツインドライヴ

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 主役機、ダブルオーガンダムが起動!

 ツインドライヴという特異な形状に、色々な理屈をくっ付ける...と言えばまぁそれまでなんですが、それでもテンポ良し、戦闘シーン良し、キャラクター配置良しの、良いお話でした。


 ライルをどうやってロックオンにするかというところも焦点だったように思いますが、細かい所はうまくぼかしつつ、なるほどと思わせる展開でしたね。

 その他、スメラギを復活させたり、アロウズにメインキャラを集結させたりと忙しい感じではありましたが、よくまとまっていたと思います。



 さて、ではいつものようにストーリーを追っていくことにしましょう。

 3ヵ月前...。

 ダブルオーにGNドライヴを2基搭載するにあたり、色々な組み合わせが試みられました。考えられる組み合わせは、


  1. オーガンダムとデュナメス
  2. オーガンダムとキュリオス
  3. オーガンダムとヴァーチェ
  4. デュナメスとキュリオス
  5. デュナメスとヴァーチェ
  6. キュリオスとヴァーチェ


の6つ。左右入れ替えがあれば12種類ということに。

 これらの組み合わせは全て試されたと思われますが、安定稼働領域に達する組み合わせは皆無でした。

 なお、テストパイロットはティエリアが務めていました。

 うまく行かずに頭を抱えるイアン氏。


 ダブルオーガンダムに搭載されているシステムは、「ツインドライヴシステム」といいます。

 ツインドライヴシステムはトランザムと共にイオリア・シュヘンベルグより送られてきた、新しい主機関理論。

 イアン・ヴァスティによれば、二つの太陽炉を同調させ、粒子生産量を二乗化するとのこと。

 「2基だから二倍」ではなく、片方のGNドライヴがもう片方に作用することで粒子生産量を増幅し、その増幅されたパワーがフィードバックされて循環することで、パワーを二乗化しているものと勝手に推測。

 ただ、GNドライヴには相性があり、一応、オーガンダムの太陽炉とエクシアの太陽炉のマッチングテスト連動率が高いと、シミュレータは結論付けているようです。


 しかし、イオリア・シュヘンベルグのツインドライヴ思想は、もっと先を見ている気がします。

 そのキーになるのは、刹那・F・セイエイ。

  オーガンダムが刹那を導き、ヴェーダではない何らかの要因によって導かれた刹那は対ガンダム抑止力であるエクシアに乗り、そしてダブルオーガンダムに乗っている。

 これが何を意味するかは、これからを見守るしかありませんが、おぼろげに何かを感じさせる仕掛けになっていますね。


 なお、現在において、オーガンダムとエクシアの同調はこれまでで最高の数値を示しますが、マッチングテストでは80%を超えませんでした。



 さぁ、ここで別の問題が発生!

 エイフマン教授の発言により、物議を醸したアレです。


 そう、「トロポジカル・ディフェクト」。


 あれは「言いまつがい」ではなく、この世界での共通認識!!

 あぁ、私は間違っていました。

 「トポロジカル・ディフェクト」ではなかったのです。


 ガンダム00の世界では、トロポジーという数学的理論があるのです。私が間違っていました。万死に値します(?)。



 気を取り直し、現在。


 前回の直後から話は始まります。

 刹那がライルに接触。ニールがガンダムマイスターであり、死んだことを告げる刹那。ライルはニールを「兄さん」と呼んでいることから、ライルがニールの弟であることが分かります。

 刹那はソレスタルビーイングの情報をライルに渡し、さらに保安局がヨーロッパ中のカタロン殲滅を行うという情報を提供します。

 刹那のこの行動は、「ソレスタルビーイングはカタロン側に立っている」つまり「連邦を敵視している」という意思表示です。

 ライルがカタロンへの「ガサ入れ」を確認したことで、刹那の情報が正しいと分かり、ライルはソレスタルビーイングへの接触を決めたんですね。

 これは兄の死に表情を変える「ジーン1」さん。



 トレミーに拘留されている沙慈には、「赤ハロ」が与えられました。

 ここでラッセがアロウズを叩くことを明言。

 ラッセの言は「連邦はソレスタルビーイングの活動の結果設立された。故に、ソレスタルビーイングがそのけじめをつける」との趣旨。これは4年の間別行動をとっていた刹那と同じ論理です。それについては後ほど。


 沙慈は赤ハロから情報を検索し、ルイスを襲ったガンダムスローネの存在を知ります。

 「あいつら敵! あいつら敵!」と赤ハロは言ってましたが、沙慈の得たこの情報が、どう沙慈を動かしていくのかが気になりますね。

 ルイスの家族を一掃した張本人のネーナは王留美の所に居るようですし、色々と仕掛けが待っていそうです。



 一方、刹那が向かったのは、スメラギが2年間身を置いていたらしいビリーの部屋。

 スメラギは酒浸りで過ごしていますが、どうやら肝臓を悪くしている様子はありません(笑)。やはり医療技術の発達は目覚ましいようです(?)。

 刹那は大胆にもビリーの部屋に直接出向き、ビリーの目の前でスメラギの正体を明かし、スメラギの逃げ場をなくしてしまうという行動に。

 刹那はスメラギがどういう状態でソレスタルビーイングから去って行ったかを、仲間から聞いていたのでしょう。

 それで、このような大胆かつある意味酷いやり方を採ったのだと思われます。


スメラギ「イオリアの計画に、意味なんてないのよ」

刹那「それが酒びたりの理由か?」

スメラギ「悪い?私はもう嫌なの。やってられないのよ」

刹那「俺は、俺たちは戦う。世界に変革を促したことが俺たちの罪ならば、その罪は再び世界を変えることでしか償えない」

スメラギ「私には無理よ」

刹那「逃げるのか?」

スメラギ「いいじゃない、逃避ぐらいしたって。私はあなたほど強くないの」


 この会話が実にイイ。

 私はスメラギのセリフに物凄く共感します。というより、大人は殆どスメラギのセリフに共感するのではないでしょうか。

 刹那はある意味無垢であり、イオリア・シュヘンベルグの理想を体現する「ロボットアニメの典型的主人公」として描かれ始めているような気がします。

 中でも「世界に変革を促したことが俺たちの罪ならば、その罪は再び世界を変えることでしか償えない」という言葉が、先のラッセのセリフとリンクしています。



 そんなスメラギと刹那の前に、ライルが現れ、ロックオンと名乗ります。


「そんなに似てるかなぁ?俺と兄さんは」


のセリフが秀逸。ニールと同等のユーモアを持っているようです。


 と同時に、ライルがソレスタルビーイングに接触したとの報告を受けるクラウスとシーリン。

 シーリンはソレスタルビーイングがカタロンに同調するかを心配していますが、どうやらライルはソレスタルビーイングとカタロンの調整役とされているらしい。

 これは推測ですが、ソレスタルビーイングがカタロンに牙を剥くようなことがあれば、ライルはそれを阻止するような役割を負っているのではないでしょうか。

 ライルの、いきなりロックオン・ストラトスを名乗る軽妙な口調には裏があることを匂わせている上、兄であるニールとの関係が妙に希薄であることから、兄に義理立てしたり遺志を継ぐという意味性も皆無に思われます。

 そうなれば、ガンダムマイスターになるメリットは、カタロンのメリット以外ありません。



 ソレスタルビーイング側の動きはこんな感じ。

 では、連邦側はどうでしょうか。



 まず、カティ大佐がアロウズに着任。

 ソーマ(ピーリス中尉)も着任します。カティは「スミルノフ大佐がよく許したものだ」と言っていますが、セルゲイはアロウズにあまりいい印象を抱いていないようです。

 アロウズの指揮官はホーマー・カタギリなる男。カタギリと名がつくからには、ビリーと関係がありそうですな。

 ホーマーが言うところの、アロウズの存在意義は、「軍事力を保持する非連邦参加国、カタロン、ソレスタルビーイングを鎮圧する」ということらしい。まんまティターンズなわけです。

 カティは内心アロウズを「連邦の忠実な番犬」と揶揄しており、志自体はセルゲイと同じところにあるようです。前回、アロウズの内偵を買って出てましたね。


 ここで登場するは乙女座の人。


「AEUの作戦指揮官に、人革連の超兵まで招集か。流石はカタギリ司令、対応が速い」


と、毀誉褒貶入り混じった呟き。

 この人の本心は推し量るとケガをしそうですな。


 あと、保安局はマリナも拘束しています。

 一体何が目的なのか...?



 この両者の裏では、また情報戦の様相。

 と言っても、それを司っているのは、王留美とリボンズ&リジェネ・レジェッタ。


「戦いの果てにこそ、世界の変革がある」


というのが王留美の持論で、王留美がソレスタルビーイングの情報をリボンズに流し、リボンズがそれをホーマー・カタギリに伝えるという経路により、ソレスタルビーイングに試練を与えています。

 面白いのは、この情報がアロウズに伝わることを見越して、トレミーに場所がバレたという情報を与えているところ。

 結局のところ、王留美が最も状況を俯瞰できているようです。客観的に見ることができるんです、あなたとは違うんですといったところか。



 今回のクライマックスは、アヘッドアロウズによるトレミー襲撃と、それに対抗するソレスタルビーイングの活躍で占められます。

 ちなみに、アヘッドアロウズの小隊にルイスは参加しません(させてもらえません)でしたが、これは全滅の予兆だったわけですね。


 まず、ティエリアがセラヴィーで迎撃に。GNバズーカ圧縮粒子解放!

 相変わらず迫力ある戦闘を見せてくれます。


 そして、スメラギとロックオンを乗せ、小型艇でトレミーに向かう刹那。

 刹那は軌道の目処もたっていないダブルオーを出すつもりですが、スメラギはその悪戦況を打開する策を瞬時に思いつきます。


「刹那のヤツ、本当に連れて来やがった」とはラッセの言。

いい表情。いい作画してますね。


 スメラギの戦術は機雷をばら撒いてセンサーに障害を起こさせ、その隙に刹那をトレミーに合流させ、ダブルオーを出させるというもの。

 そのおかげで刹那はダブルオーのコクピットに辿り着きます。


「ダブルオー...オーガンダムとエクシアの太陽炉を載せた機体。俺のガンダム!」


 この言葉がダブルオーガンダムの全てを言い表しています。


 ツインドライヴシステムをトランザムで無理やり起動させようとする刹那ですが、粒子融合率は73%で停滞。


「目覚めてくれ、ダブルオー...ここには、オーガンダムとエクシアと、俺が居る!」


 アヘッドとジンクスIIIが迫る中、刹那の強い意志がツインドライヴを起動させたのか!?

 GN粒子の奔流が凄まじい! 正に「スーパーロボットたるガンダム」の正統系です。このスーパーロボット描写の有無で、作品の面白さが左右されるような気がします。


「ダブルオー、目標を駆逐する!」

「これが、俺たちの、ガンダムだ!」


 刹那語オンパレード。ダブルオーガンダムは刹那の為に用意されたものであることが分かりますね。

 起動したダブルオーガンダムは、最強の機体ここにありといった感じでアヘッドアロウズのモビルスーツを瞬時に撃破。カタルシスを否応なく感じさせます。


 なお、ツインドライヴシステムは、トランザムと同様、リボンズの与り知らない理論だったようです。



 では、エピローグで登場した各キャラクター達の表情を。


 フェルトは慕っていたロックオンに瓜二つの男の登場に困惑し、そのコードネームを呟くことしかできません。


 スメラギが憎きソレスタルビーイングの戦術予報士だと知ったビリー。


 新たなロックオンに違和感を感じるティエリアは「違う...あの男は彼じゃない」と...。


 出番のないアレルヤさんは「マリー...」と一言。


 次回はこのアレルヤをどうにかする話のようです。期待!