伝説怪龍 ナツノメリュウ

 奈津川村に語り継がれる伝説の龍。奈津川村の守護神として、龍の祠に祀られている。かつて、村が乱れ湖が汚されたとき、ナツノメリュウが怒って村を焼き払おうとした。そこに村の英雄が現れ、龍の祠に封印したという伝説が残っている。

 奈津川村の村長・水上の息子である五郎が、リゾート開発を進めるために策をめぐらせるうち、警告すべく奈津川湖に姿を現わす。リゾート開発にとって邪魔な龍の祠が破壊されたとき、遂に怒りを露わにし威容を見せた。

 炎で形成された燃え盛る翼で自在に飛行し、口から青白い高熱線を吐く。カイトの前に現れた幻の少女とは魂の深い部分で繋がっており、少女の呼びかけに怒りを鎮めたナツノメリュウは、ウルトラマンマックスによって七色の光の中に封印された。

 第9話 龍の恋人に登場。

チェックポイント!

 龍そのものがモチーフになっている有名な怪獣は、何といってもウルトラマンガイアの「ミズノエノリュウ」。風水の象徴として出現する様は、このナツノメリュウと同様に神秘的なオリジンで、世界観をより深いものにした。

 龍そのものではないが、龍型怪獣として特に有名なのは、やはりウルトラセブンに登場した「ナース」。とぐろを巻くと円盤になるという秀逸な怪獣だった。

 ナツノメリュウは、炎の翼を持つと言う卓越した合成センスによって、ウルトラシリーズの中でも非常に神秘性の高い怪獣となった。