侵略ロボット キングジョー

 ゼットン星人に操られる侵略ロボット。松本健に造らせた、4つのパーツから成る2m大のロボットに、ゼットンニウム製の侵略用宇宙戦闘機を融合させて完成。

 ゼットンニウムは瞬時に原子レベルまで分解、さらにそれを再結晶することが出来る。4つの宇宙戦闘機に分離・合体し、マックスを翻弄する。

 ゼットン星人の憑依した夏美に操縦され、凄まじい攻撃力を発揮するが、マックスギャラクシーの特殊能力で動きを封じられ、夏美を救い出される。コントロールを失ったキングジョーは、マクシウムカノンによって破壊された。

 なお、4つの宇宙戦闘機の名称は、キングアルファ、キングベーター、キングガンマー、キングデルタである。

 第14話 恋するキングジョーに登場。

チェックポイント!

 かつて、ウルトラセブン第14話「ウルトラ警備隊西へ(前編)」と第15話「ウルトラ警備隊西へ(後編)」に、ペダン星人の操るスーパーロボットとして登場したのが、初代キングジョー。この初代キングジョーの強さはファンの間で語り草になっており、結局セブン自身の手で倒すことのできなかった強敵。

 今回は、技術の進歩を随所に感じさせる造形・演出であり、固さを感じさせる表面の仕上げは特筆モノ。セブンの平成ビデオシリーズよりオリジナルに近いディテールを持つのも特徴である。

 また、初代が有していた分離・合体能力は、当然ながら操演によって表現されていたが、このシーンには抜群の説得力があった。今回のキングジョー分離・合体シーンはCGにより表現。宇宙戦闘機と着ぐるみのギャップが極限にまで抑えられたリアルさで、初代とはまた違った説得力を持つシーンに仕上がっている。合体パターンが初代と異なるのにも注目。