古代怪獣 ゴモラ

 宮原香波の父・宇野によって、フリドニア共和国の山岳地帯にのみ生息するというゴモラザウルスが怪獣化したもの。

 宇野は「GSTE」という、対政府脅迫に重点を置いた過激派に所属しており、ゴモラを使った文明破壊を目論んでいた。GSTEはフリドニア共和国より5体のゴモラザウルスを「密輸」していたのである。約20年の時が過ぎ、GSTEは表向き消滅していたが、フリドニア共和国と水面下で結託し、ゴモラ怪獣化の資金援助を受けていたものと思われる。

 ゴモラの武器は、怪力と強力な尻尾。特に尻尾は強力で、その長さと強靭さをフルに生かして相手を殴打する。また、切断されても自らの意思を持つかのように、本体に有利になるよう「行動」する。

 第21話 地底からの挑戦に登場。

チェックポイント!

 今回、ウルトラマンマックスを製作するにあたり、製作陣が怪獣の人気投票を実施。その栄えある第1位となったのが、このゴモラである。

 ウルトラマン第26・27話「怪獣殿下(前篇・後篇)」に初めて登場したゴモラは、大阪城を破壊するなどの鮮烈なインパクトと、怪獣の王道を体現したその造形で、ファンに強い支持を得た怪獣。その後も、タイで制作された映画に怪獣帝王として登場したり、ウルトラマン80第22話「惑星が並ぶ日なにかが起こる」にも登場。ウルトラマンパワード第11話「よみがえる巨獣」では、リメイクされた姿で登場した。

 等身大のゴモラザウルス、意思の感じられる尻尾が旧来ファンにとっては衝撃となった。造形的には、より生物感が増した印象だ。「ピシャァァァ!!」の鳴き声が嬉しい。