対話宇宙人 メトロン星人

 40年前、北川町に出現し、人間を凶暴化する赤い結晶体を煙草に仕込んで侵略実験を行った宇宙人。当時の地球人類を「強い信頼関係さえ崩してしまえば侵略は容易」と分析していた。

 ウルトラセブンに倒された彼は、実は街の職人に「修繕」され生存しており、それ以来ずっと怪獣倉庫を根城に北川町に潜伏。ところが、目覚しいほど文明を発達させ、それとは裏腹に知性を失っていく人類に、もはや手を下すことなく侵略も容易と判断。携帯電話に人類を凶暴化させる電波を送り込んで、マックスカイトに自身の確証を示した。

 楢崎刑事とは40年前に出会っており、「メトロン」「ケンちゃん」と呼び合う仲である。楢崎刑事は少年の頃、「修繕」の現場に立ち会っていたのだ。

 もはや地球に滞在する意味もなくなった彼は、仲間の宇宙船に乗って母星へと還って行った。(黒服の男・演:寺田農)

 第24話 狙われない街に登場。

チェックポイント!

 ウルトラセブン・第8話「狙われた街」に登場したメトロン星人が、○代目でもなく、Jrでもなく、「再登場」。身体の前面には何と縫い目があり、極めて着ぐるみ的に処理された造形。電飾などは旧作そのままに再現され、完成度は高い。

 「治療」の跡がワザと着ぐるみ的に処理されたのは、実相寺監督が当時「着ぐるみの完成度に満足していなかった」というエピソードを自らエスプリにしたと考えられる。

 過去のキャラクターがご本人として登場するという、掟破りも甚だしい爽快な展開に、旧作ファンは度肝を抜かれた。人間体も寺田農氏の演技が実に楽しそうで、地球侵略を狙いつつも日本の文化に感化されてイイ感じに老いた一人の宇宙人といった趣が感じられ、ノスタルジィさえも漂わせる。