第二十四幕「真侍合体」

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 インロウマル、スーパーシンケンレッド、ダイカイシンケンオー、イカテンクウバスターと、新アイテム目白押しの今回。前回における丈瑠の危機と、流ノ介達4人の負傷といった状況を引っ張り、今回の大逆転に繋いで来ました。


 内容的には順当なパワーアップ劇になっているのですが、そこに至るまでのプロセスが実に秀逸。源太の凄まじい努力を伴う孤軍奮闘振りに加え、十臓の荒療治による丈瑠の治癒、流ノ介の諦めと立ち直りといった要素が並行して展開され、クライマックスに繋がっていく様子は見事です。また、主役側だけのドラマに留まらず、十臓の過去が明かされたり、薄皮太夫との関係を匂わせたりと、敵側のドラマも充実。さらに、丈瑠との斬り合いを所望する理由にも言及し、後半戦への突入に対する準備は、かなり整ってきた印象があります。


 今回最大のトピックは、勿論前述の通りインロウマルなのですが、これの完成に関わるのが、あくまで源太であるというところがポイント。源太は喜怒哀楽を激しく表現するお調子者ですが、そのモヂカラに関する才能は天賦のものがあるという設定で、それが非常に巧く活かされています。スシチェンジャー、海老折神といった発明で、既にその才能の一端は見えていましたが、今回はパワーアップに関するアイテムの完成を一手に引き受けるという役どころ。過去にインロウマルを完成出来なかったのは、いわばモヂカラの天才が居なかったからというエクスキューズは、予定調和やご都合主義を軽く飛び越えたものとして響いてきます。

 その印象を決定づけているのは、不眠不休で頑張る源太の姿と、その姿で闘志を蘇らせる流ノ介の姿です。単なる技術の開花でも充分ドラマは成立しますが、そこに源太と流ノ介という、半ば反目する2人の新しい絆を持ち込むことで、「シンケンジャー」のテーマをシーンに反映させているのが良いのです。


 では、ド派手なビジュアルとダークなトーンが見事なコントラストを生んでいる、本編の見所をまとめてみましたので、ご覧下さい。

 冒頭は簡単に前回のあらすじを紹介した後、シーンを志葉家の屋敷に移します。彦馬に丈瑠のことを詫び、印籠を手渡す浄寛和尚。

浄寛と彦馬

 浄寛和尚の出番はここだけですが、しっかり彦馬との共演を果たし、かつての「水戸黄門」の格さんと八兵衛を知る者にとっては、何よりのサービスとなっています。尺が短いのと、互いが敬語を使い合っていることで、「水戸黄門」における雰囲気があまり繁栄されていないのは残念ですが、それだけに却って「シンケンジャー」劇中における2人の関係の深さを感じさせるシーンになっているのは、さすがベテランといったところです。


 浄寛和尚によると、骨のシタリの襲撃を受けた際、丈瑠は咄嗟の判断で密かに浄寛和尚へと印籠を手渡していたらしく、このことで、丈瑠の身にもしものことがあっても、印籠は何とか守られることとなったわけです。勿論、浄寛和尚も無事ではなかった可能性もあったわけですが、丈瑠の持ち物よりは軽んじられる公算が高く、丈瑠の咄嗟の判断はいずれの状況に展開したとしても、正しかったことになろうかと思います。


 彦馬は、この印籠を源太なら完成させることが出来ると言います。源太は、


「分かった。任せろ!」


と自信満々です。

源太


 一方、十臓は拉致してきた丈瑠を川に放り込み、頭を押さえつけるという蛮行に及びます。

丈瑠

 しかし、これは十臓なりの「荒療治」だったのです。


「しっかり飲んでおけ!聖なる水は、外道衆の力を洗い流す。」


 外道衆の設定は三途の川というワードが示すように、かなり仏教的な発想の上に成り立っていますが、ここでの十臓の発言は「水の力」について言及するものですから、極めて神道的です。「水に流す」という言葉がありますが、これは非常に神道的な考え方であり、外道衆を「ケガレ」として捉える視点に、私は結構驚いてしまったわけです。三途の川も水に関係するものですから、清浄な水と穢れた水という構図が、いきなり前面に出てきたことになります。なお、十臓は清浄な水に入っても平気であるようです。


 その頃、六門船では、骨のシタリが血祭ドウコクに弁解中でした。

血祭ドウコク

シタリ「ドウコク、分かってるよね。アタシがゴズナグモに強力したのは脅されてのことさ。悪いが、お前さんの命より自分の命が惜しいからね」

ドウコク「もういい。その正直さに免じようじゃねぇか。それより十臓め、ゴズナグモの企みとは言っても、志葉家の当主を殺るには絶好の機会だったはずだ。ここらで本気で消えてもらおうぜ。なぁ、太夫?」

太夫「...」

ドウコク「出来るよな。十臓殺って来い」

シタリ「しかし、十臓の腕は...」

太夫「分かった」

シタリ「ドウコク、お前さんも人が悪いというか...」


 短いシーンですが、端的に血祭ドウコク、骨のシタリ、薄皮太夫の3人の関係を示す好シーンです。またも血祭ドウコクの度量の広さが明らかに。骨のシタリの「正直さ」も鮮烈で、言い訳がましくない感じが、「幹部」としての佇まいを補強しています。

 薄皮太夫と十臓の関係を知る血祭ドウコクならではの「指令」は、次回以降の展開に関係してくるものと思われます。今回は手出しすら一切出来ませんでしたから。


 なお、賽の河原では、血祭ドウコクに無理矢理力を注がれたゴズナグモが、壊れる寸前の状態を晒していました。


 さて、いよいよ源太が印籠完成への作業を始めようとしていたところ、彦馬が古い文書を持ち出して源太に説明をしていました。源太は彦馬のくどい説明にうんざりな様子。

源太と彦馬

 とうとう、うるさいと言って彦馬の説明を制止し、


「よし、もう分かった」


と文書を閉じてしまいます。


「おお、分かったか」

「俺には分かんねぇのが分かった」


 源太の言に茫然とする彦馬。


「ピロピローっと想像して、チョコチョコーって組んでくだけ」


 源太は天才ですから、ビジョンが先に見え、理屈はそのビジョンに至る過程に自然と含まれているわけです。それを示すかのように、源太の脳裏には、既にあらゆる完成形が見えていました。しかも、「全ての折神の力」の中に海老折神をも含めるといいます。彦馬は「無理をしない方がいい」と告げるのですが、源太のビジョンは海老折神を含めてのものであり、もう誰も彼を止められません。源太は、「真」のモヂカラを印籠に与え始めます。

「真」のモヂカラ

 一方で、床に伏せていた流ノ介達4人。ことはは必死で起き上がるのですが、起き上がりざまに屏風を倒してしまい、流ノ介にその屏風が倒れ掛かってしまいます。同じ部屋に寝かされているというシチュエーションの中、男と女の間に屏風を立てるとは、何とも奥ゆかしいではありませんか。感心しました。また、ことはが率先して動こうとしたり、ちょっとドジな面を見せるのも、嬉しい配慮です。


 しかし、ことはのドジによって目を覚ました流ノ介は、


「動いたところで何とかなるのか」


と諦めムード。

流ノ介

 しかし、流ノ介の侍としての精神の強靭さは随一であり、外道衆に対して恐れをなしているわけではなく、諦めムードの原因は、


「殿お一人さえ守れず、この世を守る事が出来るのか」

「自分が情けなくてしょうがない」


といった、この状況に対する自分の不甲斐無さなのです。流ノ介らしいですね。


 一方、十臓の「荒療治」を経た丈瑠は、骨のシタリの薬が抜け、もうすぐ痺れがとれる状態に。

丈瑠と十臓

 動けるようになった丈瑠は、恩を売られても斬り合いに付き合う気はないと十臓に告げます。


「腕のある者と、心ゆくまで斬り合う。それが、俺と裏正の望みだ」

「それで、それで剣の道が極まるとでも言うつもりか」

「剣の道か、教えてやる。いいか。剣の道は苦しみにあらず。快楽に在り。どんなに技を習得し大試合に勝ったとしても、命一つ斬る手ごたえには、及ばない」


 刀に魅入られるという感覚は、よく時代劇で見られるものですが、十臓はその刀を振るうことで得られる快感に魅入られた男なのです。


 シーンは志葉家屋敷へ。源太は、懸命にモヂカラを注ぎ続けますが、やはり疲労の色は隠せません。

源太と彦馬

「今やめたらまた最初っからだ!とにかくやるだけ...後のことは後のことってな!」


 彦馬が休養を勧めるのも聞かず、源太は鉢巻きを締めてさらにモヂカラを注ぎ続けるのでした。源太に期待している皆の気持ちに応え、これが出来るのは、自分しかいないと自覚しているからこその頑張り。源太のひたむきさが心を打ちます。後の事をあまり心配しない真っ直ぐさも、源太の長所です。


 その頃、血祭ドウコクに力を注がれたゴズナグモは、パワーアップを果たすのでした。

ゴズナグモ

 ただし、血祭ドウコクを出し抜こうとした、かつての知略士の姿は完全に鳴りをひそめてしまい、単に力を持て余して暴走するだけの存在となり果てたようです。


 そして、丈瑠と十臓のシーンに再び戻ります。丈瑠は、ひたすら斬り合いを望む十臓の姿勢を非難。しかし、快楽には果てがないと十臓は応えます。

 その昔(恐らく江戸時代)、十臓は多くの辻斬りを働いていました。その行為は、十臓が死病に侵され、数十年の命で何が出来ると疑問を持ったことによるものであり、その後、十臓は外道に堕ちたのでした。

十臓

 例え死病に侵されたとは言え、人斬りに走るなどということは、到底許される行為ではなく、それ故、十臓の一族は悲劇的な末路を遂げてしまったのです。

 丈瑠は、テンゲン寺にひっそりと建てられた、一族の一人が外道に堕ちた為に悲劇的な没落を遂げた家の墓を思い出し、その話をします。そして、後悔をしていないのかと訊くのですが、十臓は微笑みを以て答えます。


「悔いるとすれば、堕ちても癒えないこの飢えだなぁ。これを満たすほどの斬り合いだけが望みだ。いずれ、骨の髄まで、バラバラになるほどに!」


 この十臓の言葉を聞き、影から十臓の様子を密かに伺っていた薄皮太夫は、思わずたじろぎ、胸に迫るものを感じます。

薄皮太夫

「本当に、もう人ではないらしいな...」


と丈瑠。

 十臓が数百年の時を超えて生きてきたことも判明し、外道に堕ちた理由も完全ではないにしろ示されました。薄皮太夫との関係については、まだ謎のままですが、ここではっきりしているのは、十臓が数多くの人間を斬って来たこと、そして、人を斬ることによる快感に目覚め、それを追求すべく外道に堕ちたこと、さらに、死病に侵されていたことです。また、人を斬る快感には際限が無く、結局は常に飢えた状態に陥り、それを解消するには、徹底的に命を捨てた斬り合いをしなければならないとも告白しています。つまり、十臓は快感を満たしつつの死を望んでいる節があるのです。

 なお、これらの要素のうち、「死病」については、以前「三途の川に入ってもままならない身体」というセリフがあったことで、外道となった今も、まだ病が完全に癒えていないのかも知れない、と思わせます。


 さて翌朝、夜を徹して作業していた源太は、インロウマルの器を完成させていました。あとは、折神の力を込めるだけというところまで漕ぎ着けました。

 ようやく、何とか動けるまで回復した流ノ介達は、源太に各々が持つ秘伝ディスクを手渡します。源太は、


「けどよ、ディスクなしで戦えんのか?」


と心配しますが、流ノ介は、


「シンケンマル一本で充分だ。私達には、弱気になったり、過ぎたことを悔やんでる暇はなかった筈だ。源太、お前のおかげで目が覚めたぞ」


と答えます。これまでなかなか交わることのなかった流ノ介と源太。ここで互いの影響を強く感じ、それが強い絆へと繋がっていきます。


「流ノ介...」


と呟く源太には、流ノ介の決意をしっかりと感じ取った様子が伺えます。

 ここで、源太の憂慮が当たったかのように、スキマセンサーが反応。秘伝ディスクがないまま、流ノ介達は戦いの場へと駆り出されていきます。街では、ゴズナグモが無差別攻撃を働いていました。流ノ介達は、丈瑠ならば、まずは街を守ることが先決だと言うだろうと示し合せ、源太を残して出陣して行きます。丈瑠を助けに行くのは、源太の役目。インロウマルを一刻も早く完成させ、事態を収拾しなければなりません。緊張感は最大になり、この直後の、源太のやや地味な「作業」も間延びせずに描かれます。

 源太は、流ノ介達から借り受けた秘伝ディスクをスシチェンジャーにセットし、インロウマルの秘伝ディスクに折神の力を乗せていきます。


 出陣した4人を待っていたのは、凶暴化したゴズナグモ。そのゴズナグモに苦戦しつつも、諦めず何度でも立ち上がる4人!

シンケンジャー

 一方で、源太は順調に折神の力を乗せていきます。


 その頃、ようやく自由に動けるようになった丈瑠は十臓に、何故斬り合いの相手に自分を選んだのか、と訊くのでした。十臓は少し考えるそぶりを見せた後、静かに答え始めました。


「お前もどこかいびつだから...かもしれないな」

「いびつ?」

「シタリに封印の文字を教えろと迫られた時、お前は何の迷いもなく命を捨てていた。侍だとしても、普通じゃない。が、そういうヤツこそ、純粋な斬り合いが出来る」


 十臓が変身して裏正を抜き、丈瑠はショドウフォンを構えます。一触即発。が、そこに源太が登場。

丈瑠とシンケンゴールド

「タケちゃんは返してもらうぜ」


と言って、十臓の前に立ちはだかります。


「十臓、お前が自分を止められないなら、俺が止める。今度会った時、必ず」


と丈瑠。


「その言葉、聞いたぞ」


と十臓。源太は、「おてもと爆弾」でその場から去るきっかけを作り、すぐさま丈瑠と共にゴズナグモと戦う流ノ介達の元へと急ぎます。

 丈瑠が「いびつ」。すぐにはピンと来ませんが、確かに「武士道は死ぬことと見つけたり」等と言うポリシーは、志葉家のポリシーとして描かれて来ませんでした。つまり、シンケンジャーは外道衆に対抗する戦力として生きなければならないわけで、死は即ち敗北。先代シンケンレッドである丈瑠の父は、命と引き換えに血祭ドウコクを封印しましたが、外道衆との戦いは丈瑠の代にも継続してしまった為、事実上の敗北だったのです。

 にも関わらず、丈瑠は命を迷いもなく捨てるそぶりを見せました。戦いの中、流ノ介達と、命を預け預かる仲間としての関係を築き上げて来た丈瑠でしたが、未だどこかに自分を捨ててしまう気持ちが残っているようです。


 丈瑠が去った後、十臓はふと薄皮太夫の気配に気づくも、気付かないふりをしてその場を去ります。結局、薄皮太夫は十臓を倒すことはおろか、彼の前に姿を現すことすら出来ませんでした。


 さて、いよいよゴズナグモとの決戦。現場に到着すると、すぐさま丈瑠は変身!

一筆奏上!

 さらにインロウマルとスーパーディスクの力でスーパーシンケンレッドになります。

スーパーシンケンレッド

 パワーアップが羽織というのが実に素晴らしい!戦隊ヒーローのパワーアップは、正直、単なる付け足しとなるケースが多いですが、今回は本当にカッコいいです。

 源太は早速丈瑠を紹介する大げさな口上を披露し始めます。


「控えろ外道衆!こちら様が折神の力をまとった真の侍!スーパーシンケンレッド様だ!どうだ恐れ入ったか!恐れ入ったら、そのでけぇ頭下げ...」

「もういい。参る!」

スーパーシンケンレッド

 このやり取り、第一幕の彦馬とのやり取りによく似ています。丈瑠は未だに長い口上に対して抵抗があるようです(笑)。

 スーパーシンケンレッドのアクションは、落ち着き、腰を据えた殺陣とワイヤーアクションを織り交ぜた、安定感がありつつも華麗さを前面に押し出したものになっていて、非常に完成度が高いです。峰打ちも披露し、パワーアップをビジュアルで納得させています。


 負けじと、源太や流ノ介も奮闘。「百枚おろし」や「四重之太刀」が矢継ぎ早に決まり、大勢のナナシ連中は一掃されます。


 そして、ゴズナグモ VS スーパーシンケンレッド。ゴズナグモの攻撃の一切を封じてにじり寄る丈瑠は、「スーパーシンケンマル・真・火炎之舞」でゴズナグモを倒します。

ゴズナグモ VS スーパーシンケンレッド

 ド派手な夕陽のエフェクトも鮮烈です。


 ゴズナグモは二の目で巨大化。映画とのタイアップとして、巨大ノサカマタも登場します。千明が、


「何だあれ?あんなの見たことねぇぞ!」


と叫んでいるので、このエピソードが映画より前の時系列にあることが分かります。

 シンケンジャーは、シンケンオーとダイカイオーヒガシで迎撃しますが、ゴズナグモの暴走振りを前に、やや苦戦気味。源太は、


「タケちゃん、ここからが、インロウマルの本領発揮だぜ」


と丈瑠を鼓舞。丈瑠は、


「ああ」


と短い返事をして、「真侍合体ディスク」を取り出し、ここに「真侍合体」が開始されます。

シンケンオーとダイカイオー

 「ジェットマン」の、ジェットイカロスとジェットガルーダが「グレートスクラム」を開始する際の構図を彷彿させますね。


「ダイカイシンケンオー、天下統一!」

ダイカイシンケンオー

 シンケンオーの伸長に巧く作用するよう、海老折神を配置する合体プロセスがいいですね。パワーアップ合体ながら、スタイルは上々です。


 「二天一流、乱れ斬り」で大ナナシ連中を一掃するダイカイシンケンオー。オープン撮影を交えた重厚感が魅力です。

 大ナナシ連中を失ったゴズナグモは、今度はノサカマタを大砲化して襲って来ます。ここでさらなるパワーアップアイテムが登場。「真侍武装」でイカテンクウバスターを完成させます。

イカテンクウバスター

 相当なモヂカラを使う為、撃てるのは一回だけだという丈瑠。正に一発必中の切り札。インロウマルが折神の力を一つにし、それぞれのモヂカラを集中させるアイテムですから、この必殺技には説得力があります。

 モニター(?)にて、ターゲットロックが「滅」のモヂカラで表現されるのがカッコいい!

滅!

 そして、「折神大開砲」でゴズナグモを一撃!

折神大開砲

 本当に火薬をぶっ放しているのが素晴らしい迫力と効果を生んでいます。


 見事、一件落着となりましたが、丈瑠の心にはしこりが残りました。十臓に「いびつ」だと言われたことを思い出しつつ、外道に堕ちた者の一族の墓を見つめる丈瑠。その表情は決して晴れやかではありませんでした。


 そこに、流ノ介達が駆け寄り、「寿司を作ってテンゲン寺の皆さんに御馳走する」約束を丈瑠に思い出させます。すぐに源太が屋台を引いて駆け付けると、茉子と源太に寿司職人の格好をさせられ、戸惑い気味の丈瑠の姿が。

源太、丈瑠、茉子

 十臓のことを心の中から払拭出来ないまま、突然のことに戸惑う丈瑠の表情は、何とも言い難い複雑な心境を表現していました。果たして丈瑠と十臓の行く末はどうなるのか。これから先も大いに期待できます。