SirMilesのマニアックな日々

バンダイ ビークルモデル 007 タイ・アドバンストx1 & ファイター セット

バンダイ ビークルモデル 007 タイ・アドバンストx1 & ファイター セット

 スター・ウォーズにおける帝国側の象徴的スター・ファイターであるタイ・ファイター。「フォースの覚醒」でもイメージそのままでリメイクされ、その人気の高さとアイコン的な役割を再確認できました。

 スター・ウォーズ シリーズのオリジンたる「新たなる希望」では、ラストのデス・スター攻略戦において、ダース・ヴェイダーの操るタイ・アドバンストと、一般機のタイ・ファイターが編隊を組んで反乱軍を迎撃するくだりが描写され、次々に撃墜あるいは戦列離脱を余儀なくされる反乱軍機の様子から、帝国軍の脅威を感じることができます。

 巨大なソーラーパネルを配した、タイ・ファイター独特のシルエットは、鮮烈な印象を残しますね。タイ・アドバンストの方は、やや我々がイメージしやすい航空機にスタイルを寄せつつも、やはりタイ・ファイターの発展機であることをしっかり主張していて素晴らしいです。

キットについて

 ファースト・オーダー版のタイ・ファイターと同様、二機セットで構成されています。

 成形色はライトグレーのみで、シールによって色分け部分を補うことができるものの、ほぼすべてがモールドの上に貼ることになるので、完成度を気にするならば塗装に頼るしかないと思います。

 なお、ソーラーパネルの黒い部分はシールも付属しないので、劇中のカラーリングを再現しようとすれば、必然的に塗装という選択肢しかありません。

 細かいディテールはやはり素晴らしく、詳細かつ巨大な資料がなければ、省略されている部分が分からないほど。モールドも明確なので、塗装の際は大いに助けとなります。ソーラーパネルは、かなり細かく彫刻されている上に薄いためか、ウェルドラインのようなものが出ています。ブラックで塗装すればあまり気になりませんが、反射角によっては少々目立ってしまいます。

塗装について

 黒サフから基本色へ、そして細部を筆塗り、タミヤのスミ入れ塗料(グレー)によるスミ入れ、エナメルの黒による窓の筆塗り、クレオスのスーパークリアーつや消しによるコートという、いつもの手順です。

 今回、基本色として最新兵器を投入しました(笑)。クレオスのMr.カラー No.338 ライトグレーFS36495です。グレーの調色が面倒になったので、何となく白に近いグレーを探していたところ、模型店で見つけました。これは使えます。これと、No.73 エアクラフトグレー、No.13 ニュートラルグレーがあれば、スター・ウォーズのビークルモデルは強行できるのではないかと。後はウェザリングカラー等でフィルタリングして濃淡調整すればいいですからね。

各部ショット

 1/72の大型モデルも既発ですが、それと遜色ないディテールを持っており、写真だとサイズの感覚を誤ります。腕に覚えがあれば、コクピットの窓をくり抜いたりしてさらなる完成度を求めるのもアリですね。

 背部もモールドがビッシリ。帝国ファイターはあまり汚さない方が良い雰囲気になると思いますが、実際はどうなんでしょう?

 本体上面は少し色分けが必要。なお、ソーラーパネルについては、各部の角度を測ってドローイングソフトで型紙を作り、マスキングテープをカットして対応しました。絶対ピッタリにはならないので、台形の四隅さえ合えば良いという方針でしたが、かなり手間の軽減になりましたよ。

 機体下面。こちらもモールドがビッシリ入っています。二門の砲門もシャープで実に良い感じです。 

 線対称と点対称を起点とした唯一無二のデザイン。本当に創造者は天才ですよ…。

 続いてタイ・アドバンストx1。全体的にタイ・ファイターよりコンパクトに見えますが、実は前後のボリュームがあるという機体。正に「見せ方」の勝利。本体部分は細部を除けばタイ・ファイターとほぼ同じであり、パーツ追加によるチューンナップが感覚的に理解できるようになっています。こちらのソーラーパネルも前述のマスキング手法を使用しました。

 本体後部に巨大な半円盤状のパーツが追加され、より速そうな雰囲気を醸し出しています。角度の付いたソーラーパネルは、フロント・ビューの印象を様々なコンテンツが引用していたり。それほど鮮烈だったわけですね。

 上部。タイ・ファイターより面積が広いので、ガイアカラーのクリアブラックでシェーディングしています。その上で、凸部に再度基本色を筆塗りして立体感が出るようにしました。

 下面は上面よりややあっさり目な感じ。本体の孔はスタンドの接続部です。

 二機を同時に飾れるスタンドが付属。タイ・アドバンストの方のアームは前面に展開することができ、「俺が片付ける」を再現可能(笑)。

 やはりビークルモデルは楽しいですね。ファースト・オーダー版で散々苦労したソーラーパネルのベターな解法が見つかったという面でも大きな収穫でした。あとは製作スピードの遅さを何とかしたいのですが…梅雨、そして夏という塗装に厳しい季節が到来してしまいました。一応、次のNo.008は完成しているのですが、すぐに次のジェダイ・ファイターが……。

 

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