SirMilesのマニアックな日々

バンダイ 1/100 HG V2ガンダム

バンダイ 1/100 HG V2ガンダム

 新しいスーツV2!

 ということで、Vダッシュに続いてV2を購入していましたので、すぐに取りかかって完成させた次第です。

 地味ながら機能的でシンプルなデザインが印象的なヴィクトリーに比べ、こちらはケレン味溢れたヒロイックなデザイン。アンテナと胸部がそれぞれV字になっており、分かり易くV2の名を表しているのが特徴です。劇中でもウッソの目覚ましい能力向上と相俟って、ほぼ無双の活躍を見せたためか、かなり人気の高いモビルスーツとなりました。

 変形ギミックはヴィクトリーと比べてシンプルになっており、細かい部分が大胆に省略されたため、プラモデルにも落とし込みやすいものとなりました。その証拠として1/60のHG-Ex版では完全変形を成立させています。

 後々設定画を踏襲したMGが登場することになりますが、この旧1/100は劇中でのスタイリングをそのまま立体化したような雰囲気を持っており、V2のプレーンな魅力を味わえる逸品です。

キットについて

 旧1/100ヴィクトリーの構成を踏襲していますが、後発であるが故に様々な面で改良の痕跡が見られます。

 目立つところでは頭部のシャープな造形や、大胆な差し替えパーツによる変形ギミック簡略化による強度向上といった部分。システムインジェクションによる多色成形混在パーツはあるものの、より塗装派に配慮された分割が採用されていたり、アンテナがプラパーツになったりと、色々な部分で組みやすさがアップしています。

 やや頭部が大きい印象はありますが、実際に組んでみるとそうでもなく、絶妙なバランスです。全体的なスタイルはヴィクトリーよりもスリムに見え、素直に格好良いですね。

 ピンクのクリアパーツは完全にヴィクトリーと共通ランナーになっており、ツインアイ部分が余剰になるので、前回組めなかったヘキサヘッドをこの機会に組むことができました(笑)。

塗装について

 ほぼ旧1/100ヴィクトリーの塗装をそのまま踏襲しています。

 ミノフスキードライブの裏側の合わせ目を消すのは至難の業なので、0.2mmのプラ板を貼り付けました。古き佳き技ですが、一気に工程を省略できるのでオススメです。ハサミで切れますしね。

各部ショット

 劇中、あまり登場しないコア・ファイター形態。オリファー隊長が特攻をかけるという重要なターニングポイントで強い印象を残しました。頭部ユニットは完全に内蔵している設定なので、シルエットがよりシンプルになっています。

 ミノフスキードライブさえあれば、主翼なんて要らないという潔さが凄まじいデザインですよね。

 機首も非常に長く、鋭角的なシルエットが攻撃性と優美さを兼ね備えています。

 変形時には頭部を取り付ける形となるため、1/60に比べてスリムなスタイルになっています。

 トップ・リム。何だかよく分からない物体なのですが、このモデルの中で最もギミックが詰まっている部分です。

 ビーム・ライフルをマウントできるようになっている(設定上は握ったまま変形する)のですが、特にランディング・ギア等が付属しないので、安定性は最悪です(笑)。

 コア・ファイターと合体してトップ・ファイターに。これでようやく航空機っぽくなります。青いパーツが中央に寄せ集められるような構成は秀逸です。

 劇中でもほとんど出た印象がないですし、個人的にリア・アーマーの処理があまり好きではないのですが、こうして立体物を目の当たりにすると、結構格好良くて認識を改めました。

 ミノフスキードライブがあると、空力とかの有無を言わさぬ説得力がありますよね。

 リア・アーマー、本当はプラ板等で塞ぐのが正しいと思うのですが、面倒なので裏面を黒っぽくして主張しないようにしました。

 何となく変形途中を演出することができます。実際の合体に際しては、胴体(胸部〜股部)を丸ごと差し替えなければなりません。

 ボトム・リム。ただの脚です…(笑)。

 本当にただの脚。ですが、足裏(土踏まずの部分)に折りたたみ可能なパネルが仕込まれており、足の甲のパネルも含めて美しく畳むことができます。

 コア・ファイターと合体してボトム・ファイターに。当キットではコア・ファイターが一機のみの構成なので、各ファイターを同時に並べることはできません。

 コア・ファイターに脚が生えただけのように見えますが、これまた何となく飛びそうなシルエットなのが良いですねぇ。

 脚部のギミック自体は、ヴィクトリーの方に軍配があがりますけど、胸部ダクトまで担当するという構成の奇抜さが、この機体をユニークなものにしています。

 ミノフスキードライブとの干渉で、脚部が今一つ真っ直ぐにならないのが欠点ですね。

 こちらも変形途中っぽい演出が可能。オーガスに出てくるガウォークのようです(笑)。

 V2に合体! 頭部、胴体、手首は差し替えとなりますが、余剰パーツとしては少ない方です。劇中の「動かしやすい」スタイリングを踏襲していて、設定画より人体的なシルエットになっています。

 ヴィクトリーよりもシンプルな背部。スミ入れはちょっと濃いめというかうるさめにしたのですが、間延びしなくなって正解でしたね。

 胸部からグッと後方に伸びるミノフスキードライブが、異様ながら格好良いのです。V字を横倒し(< ←のような感じ)にして配置しているんですよね。

 頭部造形はより洗練されています。アンテナはシャープにするのが非常に難しかったので放置しました。

 これぞV2の証。

 ビーム系の装備はヴィクトリーと金型共用となっています。ビームサーベル。

 ビームサーベル展開。いわゆるハリセン。なお、手のパーツはヴィクトリーよりやや小型化しています。

 ビームシールド。ミノフスキードライブの「羽」をシールドや光刃の代わりに利用する場面が多く、ビーム系の装備をあまり使用している印象がありません。

 意外なおこぼれにあずかったヘキサヘッド。折角なのでヴィクトリーの頭部を換装してみました。何気にヘキサタイプの立体物を手に取るのは初めてという(笑)。

 シュラク隊と一緒に宇宙(そら)を征く!

 最後にヴィクトリーのMk-IとMk-IIを並べて。デザインの共通性と突き放し方のコントラストが絶妙の二機ですね。今になって旧1/100を並べられるのは幸せです。

 現在、ガンイージ&ガンブラスターを作っていますが、合わせ目を消すのに物凄く手を取られてしまっています。酷暑を超える極暑なので、プラモ製作も命がけにならないよう気をつけなければなりませんね。

 

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