#17 スローネ強襲

  • 投稿日:
  • by

 今回のお話は、ネーナのキス攻撃に刹那が撃ち落とされるというもの。



 というのは勿論嘘ですが、それだけトリニティ3兄妹に関してはこれまでの「ガンダム00」から浮いてます。


 ヨハン...クールで慇懃な長男らしい人だが、腹黒いリーダー。

 ミハエル...お調子者だが、短絡的で周囲を苛つかせるタイプ。

 ネーナ...自分を萌え妹キャラだと思っているが、意外にイヤなお姉様系。


 このあたりの線は、何となく登場時からブレていない模様。

 にしても、「ガンダム00」は、刹那たちガンダムマイスターの4人を除いて、割と理性的なキャラで固められていて、それが魅力でもあったんですが、ここにきて一気に「憎まれ役」を持ってきたような気がします。

 ヨハンはそうでもないですが、ミハエルとネーナはヒドい。


 ガンダムシリーズにはこうした憎まれ役はあまり登場せず、思い付くのはせいぜい「0083」のモンシアくらいか。


 キャラ的な深みがあってこその憎まれ役なので、ミハエルはともかくとして、ネーナにはそれなりの背景を描いてあげて欲しいものです。

 短絡的にマイナスな感情移入をさせるキャラになってしまうと、シリーズ自体が薄っぺらになってしまいます。



 とまぁ、私が嫌っているのがミエミエなトリニティについてはこの辺で置いておくとして。



 今回は、いきなり80年前のお話から開始。

 ネーナのパートナーである、「目つきの悪いハロ(字幕では「HARO」表記)」を見つけ出します。つまり、この80年前のエピソードは、トリニティ3兄妹に繋がっているわけです。

 これがどう現代に関わってくるのか。

 多分ガンダム開発の何かに繋がってくるか、あるいはトリニティを動かしているソレスタルビーイングの何者かに繋がってくるかのどちらかだと思います。



 そして現代。

 トリニティ3兄妹は、プトレマイオスに「挨拶」にやって来ます。

 礼儀正しいヨハン以外は、いかにもプトレマイオスのクルーを見下した感じに振る舞ってます。この3人、ヨハンによれば「実の兄弟」とのこと。ただ、これには何か裏があるような気がしてなりません。


 で、ここで今回最大の問題シーンが。


 ネーナは刹那を気に入り、いきなりキスしてしまうのでした。



 どうよ、コレ。ってな感想。



 刹那ファンへのサービスなのか、ネーナに萌えキャラ属性を再定着させる儀式だったのか。

 いずれにせよ、短絡的。

 まぁ、刹那が「頬をポッ」とかやらなかっただけ良かったですが。


 「私を怒らせたら、ダメよ」


と恐い顔をするネーナには、ちょっと萌えて良かったのではないでしょうか(笑)。



 それから、「憎まれ役」はハロにも波及。

 「HARO」をロックオンのハロは「兄さん」と呼ぶが、「HARO」は「知らない」と言います。

 目つきと口の悪さが可愛い感じだったのですが、ここではあからさまにイヤなヤツ扱いになっています。



 「初めて意見が合ったな」


 ティエリアが刹那に言いました。

 トリニティって、もしかして刹那たちガンダムマイスターが1つにまとまる為の触媒なのか?



 そういえば、そのティエリアはヴェーダのターミナルユニットに唯一入れる人間だったのですが、ネーナにいとも簡単に入られてご立腹でした。

 ティエリアの素性が分からない以上、このシーンにどのような意味が隠されているのかは分かりません。しかし、トリニティとティエリアは近い出自を持っているのかも。



 後半は、タイトル通り「スローネ強襲」でした。


 エイフマン教授まさかの退場。

 そして、グラハムの部下として存在感を示していたハワードも退場しました。


 この退場劇は、トリニティをイヤなヤツ扱いするに十分な演出。ま、こういうのもアリかな。

 順を追ってみます。



 まず、エイフマン教授。


 ガンダムのエネルギー発生機関が、トロポジカル・ディフェクトを利用しているなら、ガンダムの機体数が少ない理由も、200年以上の時間を必要としたことも、すべてつじつまが合う。

 木星でのみ、そのエネルギー発生機関を製造できるといい、120年前の有人木星探査計画がガンダム開発に関わっていたのではないかと推理。


 ...何のことだかよく分かりません。「トロポジカル」ってのは初耳です。「トポロジカル」なら聞いたことありますが。


 すると、画面に「あなたは知りすぎた」とメッセージが。

 恐らくこれはスローネから発信されたのではなく、トリニティに指示を出している何者かのハッキングでしょう。



 エイフマン教授強襲は、スローネ・ドライがスローネ・アインにケーブルをドッキングさせ、高濃度GN粒子を転送、GNメガランチャーをぶっ放すという手順で行われました。

 結果、エイフマン教授が蒸発するというスゴいシーンが(シルエットだけど)。



 「堪忍袋の緒が切れた! 許さんぞ、ガンダム!」


とグラハム。非常時に慣用句を使いこなす。素晴らしいぞグラハム!

 ここからフラッグファイターの出番です。



 ここでとっても嫌われているであろうミハエルが、ダメ押しの一言。


「破壊して蹂躙して殲滅してやる!」


 おぉっ、凶悪ですな。


 ハワードのフラッグにファングが突き刺さり、堕ちていく様は残酷そのもの。

 ここで視聴者は完全にハワードやグラハムに感情移入。ガンダムは完全に悪役。


 ここでふと思ったのは、ファーストガンダムでも、ジオンの視点から描けばアムロの駆るガンダムは「白い死神」だったのかも、と。

 ドラマって面白いですね。


 一方、


「無策で追うな!」

「私の顔に何度泥を塗れば気が済むんだ! ガンダム!」


と、グラハムはあくまでカッコ良く。

 ハワードを失った無念の深さが胸をうちます。いい表情です。



 ラスト、刹那が、


「ヤツらは、本当にガンダムマイスターなのか?」


と問いかけを。

 トリニティ3兄妹の行動に、理念や信念が感じられなかったという感想を持ったのでしょう。

 一気に視聴者と刹那たちを近づけるという意図があるものと想像出来ます。


 ただ、感情移入できる立場が増えすぎると収拾がつかなくなるので、うまく整理しつつ進めて欲しいところ。



 そういえば、気になるシーンが一つ。


 リボンズがアレハンドロ・コーナーに何かを報告。

 どうやらリボンズにしか得ることの出来ない情報というものがあるようで、彼は特殊な立場なのだということが分かります。


 さすがはアムロの声です(違うか)。