蓮沼征夫 Ikuo Hasunuma

 脚本家。21世紀版空想科学特撮シリーズ「ウルトラマンマックス」の脚本を手がけるベテラン作家である。しかし最近はスランプに陥り、疲れのためかつい居眠りをしてしまう。

 その居眠りの中から生まれたのが、「胡蝶の夢」。蓮沼と「ウルトラマンマックス」の主人公・カイトが夢を通じて入れ替わり、不気味な怪獣造形家のに、魔デウスを作らせるという内容だった。

 ところがタイトルのごとく、段々と夢と現実の区別が曖昧になり、あまりに抽象的で強力な怪獣・魔デウスを倒す為に、カイトにマックスが勝利する脚本を書いてもらうという、まさに「デウス・エクス・マキナ」な結末を迎えることとなる。

 …のだが、それはカイトの夢の中で起きた事だったのかも知れない。(演:石橋蓮司)

 第22話 胡蝶の夢に登場。

チェックポイント!

 まずは石橋氏登場にビックリ。確かに実相寺監督の作品に縁のある俳優さんではある。マックスのシリーズ中、最大の大物ゲストではなかろうか。

 ちょっと年のいった、疲れ気味の脚本家という役柄がピッタリハマっていて痛快。それでいて「怪獣モノ」であっても違和感がないところが、素晴らしいところだ。

 話の内容もさることながら、カイトの扮装をし、マックススパークまで腕に装着してしまうという、結構奇抜なシーンを的確な演技でこなすところはさすが。変身バンクの差し替えまで期待してしまったが、さすがにそこまではなかった。