騎士竜戦隊リュウソウジャー 第24話「恋の空手道場」

 荒川先生の脚本、そして曰く付きの道場が舞台ということで、俄然ぶっ飛んだコメディを期待していたのですが、意外に真面目な雰囲気に彩られていた「珍品」的な作品。

 うんと悪く言えば凡庸。アクションのメインはカナロですが、ストーリーの真ん中で活躍していたのはオトちゃん。勝手に今回のメインヒロイン認定です。



ドワーフマイナソー

 今回はオーソドックスなマイナソー。

 ストーリーの一翼を担う人物から生み出されていますし、特殊能力もはっきりと人物由来。なんだか安心してしまいますね(笑)。

 空手とパティシエという組み合わせは、いかにもコメディ趣向といった感じですが、攻略戦に根性モノの展開を持ってくるあたり、作家の趣味性全開といった趣があって好きです。

 巨大戦ではワイズルーの暗躍もあって一気に巨大化を果たし、非常に迫力あるバトルを展開してくれました。まあ、一種の瞬殺ではありましたが…。

玉砕のカナロ

 安定の展開でした。

 今回の、最大限に期待を抱かせるシーン作り、それは徹底してカナロの主観だったとラストに至って明らかになるわけですが、なるほどと納得する職人芸的な作りでしたね。ただ、最初にカナロが麻央と出会った瞬間、展開がすべて読めてしまったので、後は転落の成り行きを見守るしかなかったのが、ちょっと寂しかったです。

 何故展開が読めるかという点については、今回のギミックが「跡継ぎ」を主眼に置いている時点で至極オーソドックスだったからなのですが、荒川脚本はこのあたりを「分かっていてわざとやっている」パターンが多く、やはりカナロ自体の言動よりも、オトちゃんに興味があっとしか思えないわけです(笑)。

 しかしながら、スポ根よろしく特訓するシーンは素晴らしかったですね。5人の仲間が協力してカナロを鍛えるという構図も、妙な魚の動きをトレースする「大自然での特訓」も、昭和テイスト満開でした。飛び越えられるだけのトワ&バンバに何の意味があるのかというツッコミが成立するところにも、何となく懐かしさが溢れていましたよね。

 また、空手家マイナソーに対抗すべく素手で挑むというアクションも、カンフーアクションのテイストを求めていて変化に富んだシーンになっていました。実にいいですね。

主役はオトちゃん

 これには異論ないでしょう。メルトを誘ってカナロの尾行をし始め、コウとアスナをやきもきさせるところからして、既に風格が漂っています。

 カナロの行方を見守る姿は健気な妹そのもの。一方、特訓シーンはさながら星飛雄馬の姉のような面持ちで、またもや様々な表情を見せてくれるあたり、凄いですね。

 基本的にメインストリームを傍観しているだけの立場ながら、そのメインストリームよりも目立っていたのは、前述のとおり「趣味」だからでしょう(笑)。撮影が夏休み期間中だったということなのか、登場する尺も長いですしね。一時は姿を現しませんでしたが、海底の民ということで普段は地上に居ないのも納得できますし、そのあたりは設定の巧さが活きていますね。

 エピローグにて、勘違いカナロにキックを見舞うシーンは、実際にアクションしていたようで、結構サマになっていました。これから先の展開をご本人も楽しみにしているそうなので、もしかすると何らかのアクションが見られるかも知れません。

関根大学さん!

 あの特徴的な太眉はやはり関根大学さんでした。

 関根さんといえばJAC黎明期のメンバーとしても、特撮ファンに認知された存在ですよね。ギャバンの父・ボイサーの吹き替えとしてもマニアには有名。千葉真一さんが出られないときのスタンドインとして、幾つかのシーンで見ることができます。

 さすがは元アクションマンだけあって、空手着姿も構えも堂に入ったもの。麻央役の青野楓さんも空手の黒帯所持者ということで、この親子には無言の説得力がありました。青野さんは、アスナを超える長身とあって、カナロとの並びも非常に絵になっていましたね。武道の心得がある人は、立ち姿が美しいですねぇ…。

次回

 まさかのクレオンメイン? コメディ全開かと思わせておいて外してくるのが「リュウソウジャー」なので、何だか身構えてしまいますが…(笑)。



投稿者: SirMiles

【マー 🏃 SirMiles / Masafumi Fujimura / https://sirmiles.com / maruzoku】 Run、音楽、プラモ。趣味は広く浅く。生業はIT系。

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8件のコメント

  1. 愚兄です。
    開始1分でオチがわかろうが、魚の動きを見ただけで真似られるのかとか、特訓中特にやることがないアスナは何をしていたんだろうとか細かいこと(笑)はもうどうでもいいです。とにかく今回はストーカーオトちゃんにつきます。可愛い、演技できる、アクションもあり。今後はぜひヒロインをと期待せざるとえません。

    オトちゃん以外に目を向けるとワイズルーはいいですね。これまでも何度かやっていますが人間に化けてマイナソーの生みの親にとどめとなる一言を言うシーンがかなり怖いです。特撮に限らず子供向け番組では「(大人が)思っていても言わない」ことを言ってしまっている感じです。またワイズルーが化けた人(役者さん)の演技が上手いの効果的です。

    次回は自分がワイズルーと並んで好きなクレオン主役回。期待します。ではまた。

    1. そうです、細かいことはいいんです(笑)。オトちゃんが素晴らしく魅力的なキャラクターになりましたから。夏休みが終わると多分出番がかなり減る可能性はありますけど…。

      ワイズルーの暗躍ぶりは、力押しが主となる最近の悪役の中にあって、異彩を放ってますね。子供から大人まで、様々な人物が「変身後」を演じているのもいいですよね。

  2. 開幕と同時にオチが読めるという展開。逆に安心します(笑)。
    戦隊は武器を使ってのアクションが主なので、今回のような徒手空拳での殺陣は新鮮でしたね。素面アクションは素手が基本ですが、リュウソウジャーは騎士という設定もあって素面でも剣を使うことが多いですから。
    一方の仮面ライダーは、昔は素手が主流だったワケですが、販促という大人の事情もあってか、武器を使うことが多くなって・・・。近年ではウルトラマンも武器を所持しているのがほとんどで・・・。やはり、大人の(以下略)。
    ワイズルーが身近な人に化けて追い討ちをかける。もはやお家芸と化していますが、視聴者目線で何となく読める流れだとしても、絵的にかなりショッキングですよね。マイナソーが巨大化する説得力は抜群だと思います。

    1. さすがに、サブタイトルでネタバレしまくる昔の特撮ほどではありませんが(笑)、オチが分かると別の場面に気を配れるので、色々な楽しみ方ができるんですよね。

      仮面ライダーは戦闘員の剣を奪ってチャンバラを繰り広げるシーンは多々ありましたけど、武器が本格化したXライダーでさえ、後半は完全に肉体派ヒーローになりましたからね。我々古株にとって大人の事情は良いのか悪いのか…ですね。

      ワイズルーの「ささやき」は、作劇の仕掛けとしてもかなり効いていると思います。とにかく緑川さんがいいんでしょうね!

  3. 皆さん仰っている通り、オチの読める展開でしたが、実はカナロに多少は気があったものの、ワイズルーのせいで嫌いになってしまう、振られてしまう展開とかも期待したいですね。
    魚の動きで必殺技を編み出す展開といえば、特撮ではないですが、はじめの一歩の木村のドラゴンフィッシュブローですか。
    そういえば、木村にも彼女がいないですし、カナロの春もまだまだ先になりそうですね(笑)
    しかし、新幹部でないですね~。すぐ次が出てくると思ったんですが、意外と粘る(汗)
    それではまた

    1. カナロに気がある人物って現れるんでしょうか。なんとなく終了後のVシネとかまで引っ張るんじゃないでしょうか(笑)。

      はじめの一歩は申し訳ないのですが存じ上げません…。しかし定番キャラ的なものとしてはどの界隈にも居るということですね。

      新幹部、私はもう出なくていいと思ってますが(爆)、いかに…。

  4. 基本、お兄ちゃんを信用していな所から始まってるって、オトちゃんのしっかりとした一面が垣間見えたお話でしたね。

    序盤のリュウソウゴールドのアクションは椅子を上手く使ったりして、ジャッキーチェンっぽいなぁ・・・いや、戦隊だからゲキレンジャーっぽいのか。などと思い出しながら見てました。

    オープニングのお父さんの小ネタ、今回は特に意味も感じ取れずでした。フライドチキン男、も知らなかったので何か意味があるのかと思いながら見てしまっていますが、なんでも疑心暗鬼になって観てしまうのも悪い癖かもしれませんね。

    次回はダンスですか。予告を見る限りでは昨年みたいにレオタードを着ているわけではなさそうなので、とりあえずインパクトにとらわれないストーリーに期待しましょう。笑

    1. カナロが信用されていないのは、なんともはやという感じですが、対比としてオトちゃんの堅実さが感じられて面白かったですね。

      椅子のアクションは私も往年のカンフー映画を想起しました。ゲキレンジャーもしかりですが、こういう演出は正に坂本浩一監督の好みなので、今回は一瞬坂本組かと思いましたね。

      オープニング、特に気を付けていなかったのですが、何か元ネタがあったんですかね…? 油断できませんね。

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