記念すべきマスターピース第20弾。大人気キャラ・ホイルジャックの、満を持しての登場です。
ランチア・ストラトス ターボという、当時で言う処のスーパーカーの一車種にトランスフォームしながらも、マッドサイエンティストという意外なキャラ付けで大人気を博した彼は、近年も様々な商品化の機会に恵まれました。
リアリズムを追求したシリーズとしては、バイナルテックでもラインナップされましたが、こちらはほぼ別物として捉えられる内容で、アニメのイメージからはかなり乖離したもの。しかしながら、それでもホイルジャックがラインナップに上がるという事自体に、彼の人気の高さが表れています。
今回のMP版は、フィアットグループのライセンスを供与されたものとあって、やはり決定版の趣。カーモードの完成度は折り紙付きとなっています。
一方のロボットモードも、阪修さんの声が聞こえてきそうな雰囲気が素晴らしい。アニメ版のいかにもオヤジっぽい設定画からするとスタイリッシュですが、それでもガニ股の再現に腐心された箇所がある等、こだわりは一級。良い意味で格好悪いポーズが決まるのは凄いの一言です。
旧トイの変形パターンを所々踏襲してはいるものの、旧トイの「辛うじてロボットになっている」独特の濃味体型から離れる為に、パーツ構成・変形パターンが物凄く良く考えられています。逆にクリアパーツで造形されたウィング辺りは、正に旧トイへのリスペクト。リアフェンダーをちゃんと手首に持ってくるといった工夫もそうです。
なお、ホワイト部分はこれまでのカーロボ勢と違って未塗装となっていますが、素材の色合いが良く、安っぽさはありません。逆にロボットモードと色の統一感が生じていて面白い処です。