騎士竜戦隊リュウソウジャー 第13話「総理大臣はリュウソウ族!?」

 これまであまり触れられてこなかったリュウソウ族にスポットを当てたお話。

 長命な種族ということ自体は、コウの口から開示されていましたが、コウ自体が子供っぽい性格だからか、今一つピンと来ない感もありました。しかし、今回でリュウソウ族の悲哀までもが盛り込まれたことで、かなりのインパクトを生み、その設定をより理解できるものとなりました。



ミイラマイナソー

 狩野澪子が生み出したマイナソー。「罠だ」を連呼していましたが、実は「wanna die」だったという、非常に切ない設定…。

 謎のビームで本音を喋らせるという能力は、大体戦隊の中盤頃に出てきてチームに大混乱を巻き起こしてきた印象ですが、その被害に遭ったのはトワとアスナのみでアッサリ。

 トワは、マスターの手掛かりとなる澪子の死を阻止したいという本音を示して戦闘に支障を来した程度。その本音に対し、バンバは比較的優しく諭しており、彼の人格者ぶりが強調されました。

 アスナは、普段メルトに自分の意見を押さえつけられているとして不満が爆発。しかしながら、特に普段からその本音を遠慮しているようには見えないところがご愛敬(笑)。というわけで、大筋とはほとんど関係ない能力なのでした。

 あ、もう三人レギュラーの中に被害者がいましたね。クレオンとティラミーゴとディメボルケーノ。

 クレオンは、いつもやっていることをおおっぴらにやっただけでした。騎士竜の二人は本音を語り合って逆に仲間意識を高めてしまいました。要するに、ミイラマイナソーは、その能力がドラマの牽引役なのではなく、その出自がドラマそのものだったというわけですね。

狩野澪子

 その出自たる人物がこの澪子さん。「サンジェルマン伯爵」を地で行く人物であり、中越典子さんがその存在感に抜群の説得力を与えていました。

 「サンジェルマン伯爵」の伝説は非常に魅力的で、タイムトラベラーや不老不死といった数々のヨタ話を、断片的な情報から飛躍・想像させる題材です。

 今回の澪子はリュウソウ族であり長命種族であることは明確なのですが、歴史の表舞台に何度か現れているところが異質で、サンジェルマン的にミステリアスな部分を感じさせますね。中越さんの抑えた「静」のセリフ回しと、ところどころテンション高く振る舞ったり感情を露わにしたりといった「動」の動きによって、リュウソウ族の純粋な魂まで深く表現していたのには驚かされました。

 愛した人が先立っていくという設定は、それこそ不老不死譚では定番中の定番ですけど、定番ということは分かりやすく受け入れられやすいということ。メインターゲットの子供たちに伝わりつつ、大人はもっとグッと来てしまうという筋運びの巧さに唸りました。

 一方、澪子のセリフの中で特筆すべきは「リュウソウジャーに選ばれなかった」というものでしょう。普段、特にコウ、アスナ、トワのお気楽な雰囲気に騙されてしまいますが、彼らは選ばれし者なんですよね。長命を持て余している澪子と、懸命に戦い続けているリュウソウジャーの面々を隔てるものが、「選ばれたかどうか」という残酷さ。ここもかなりグッとくる要素でした。

バンバ

 ここのところのバンバ推しが痛快なのですが、今回は澪子と顔見知りという設定で、さらに彼のキャラクター性を掘り下げています。

 澪子の「疲れ」と「哀しみ」を察しつつも、リュウソウ族という出自を抱えて活きるしかないと説くバンバ。それは自分に言い聞かせているようにも見え、彼の悲哀の一部を垣間見た感じがしましたね。

トワとバンバのマスターとは?

 今回はセリフの中だけでしたが、トワとバンバにも当然マスターが居て、しかも生死不明であることが分かりました。トワはマスターの存在にこだわり、バンバはそこをかなぐり捨てて戦っている雰囲気ですが、恐らくバンバもかなり気になっているのでしょう。澪子に対する態度で匂わされていました。

 澪子とガイソーグが面会していて、しかも旧知の仲であることを感じさせるセリフの応酬でしたが、澪子を介して両者が接点を持っていることからして、実はトワとバンバのマスターと、ガイソーグは何か関係あったりして…??

次回

 次回は追加戦士登場! 2クール目初回にいきなり登場させるシリーズ構成はなかなか思い切ったものですね。大抵は2クール中盤に登場してますから。

 1週空くことになりますが、それだけ期待感も煽られるということで…!



投稿者: SirMiles

【マー 🏃 SirMiles / Masafumi Fujimura / https://sirmiles.com / maruzoku】 Run、音楽、プラモ。趣味は広く浅く。生業はIT系。

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13件のコメント

  1. 愚兄です。
    前回の感想で「コメディよりに振れている」と書いた直後のシリアス回です(笑)。
    今回の話、細部では狩野澪子のキャラクターがいい感じなのですが(したたかな部分やその本音、また、意味深なところ)、大筋で気になることがあります。ひとつはリュウソウ族って死ねないのということ(もちろん子供番組で自殺をほのめかすことはNGというのはわかりますが)。もうひとつは狩野澪子が日本初の女性総理大臣という設定が必要だったかということ。話の展開上人気占い師でも問題なかったと思いますし、最後の仕事をほっぽりだしちゃうし。そういう点で個人的にはちょっと「うーん」な回でした。
    1週あけて次回は追加戦士といよいよガイソーグとの遭遇でしょう。ガイソーグの中身が誰かはそれこそいくらでもミスディレクションできるので楽しみです。あとガイソーグ自体、リュウソウ族が作ったのではないかと予想しておりますがどうでしょうか。
    ではまた。

    1. 日本初の総理大臣という肩書が必要だったか否かですが、私も肩書自体はあまり関係なかったな…というのが正直なところです。ただ、分かり易い有名人という意味では、確かに分かり易かったかも知れませんね。人の考えが手に取るように分かるからこそ、のし上がったというのもありますし。

      リュウソウ族が長命故に苦悩する件ですが、一応、今回で「緩やかな自死」をようやく選択する気になったということではないかと思います。基本的に長命を受け入れている種族なんでしょうね。

  2. 不老長寿ゆえの苦悩。王道で、使い古された設定かもしれませんが、正解が存在しない問いとして、やはり魅力的ではあります。
    あまりにも世間に顔を出しすぎで、確かにもうちょっと警戒すれば・・・と思わなくもないのですが、彼女自身、人間が好きなんでしょうね。だからこそ多くの別れを経験してしまい・・・せつない(涙)。
    伏線的にも再登場がありそうですが、大物のゲストさんなので、少し難しいですかねぇ。
    例えにあった「サンジェルマン伯爵」。オカルト界隈では超有名人ですが、それこそ戦隊シリーズの原作者である石ノ森先生も興味を持っていたようで、サイボーグ009には伯爵を名乗る人物が2回も出演しています。自分がサンジェルマン伯爵を知ったのも009でした。
    さて、ゴルフ回を挟んでの新戦士登場ですが、ニチアサ仲間のプリキュアも仮面ライダーも同じく新メンバー、新フォーム登場回なんですよねぇ。たぶん、狙って勿体つけているんだろうなっ!

    ちょっと質問なんですが。私はパソコンもスマホも持っていないので、普段はゲーム機のPSVitaで、ネットを見ているんですが、このところ、ここのブログに良く分からない表示が出て、記事に入れなくなってます。(ちなみにこのコメントはネットカフェで書いてます)。パソコンでは問題なく見れているので良いのですが・・・。何か使用の変更でもありましたでしょうか?

    1. >あまりにも世間に顔を出しすぎ

      確かに(笑)。仰るとおり、人との出会いが好きで、だからこその別れの辛さという点にフォーカスすれば違和感はないです。実に切ないですね。

      中越さんは「必殺仕事人」のイメージが個人的に強くて、可愛い恐妻というキャラも似合うのが凄いですが、今回のキャラもかなり深いプランで演じられたのではないかと思います。

      サンジェルマン伯爵は、私は009ではなくてオカルト系の本か何かで覚えましたが(笑)、あの辺のヨタ話は浪漫があって大好きです。

      ところで、PSVitaで見られなくなったとのことですが、特に中身を変えていないので、原因が分かりません。「よく分からない表示」の部分が分かると、何か調査できるのですが…。

      よろしくお願いします。

  3. 真面目に考えると、澪子とガイソーグが旧知の仲というのは、時系列的に矛盾を感じるんですが、スーパー戦隊最強バトルが外伝という事なんでしょうかね。
    あと長命族であるリュウソウ族ですが、そうすると今の姿の長老と若き姿の郷秀樹の2ショットが見れるのかも(番組違う)
    まあ、それは置いといて(汗)もしかすると人間社会に溶け込んでいるリュウソウ族がこれからも出てくるかも知れないですね。
    とにかくギャグパートのコウ、メルト、アスナ(+トワ)とシリアスパートのトワ、バンバの2つの流れでいきますか
    (と言ってるそばから6人目が)
    それではまた

    1. しかしながら、戦隊最強バトルがなければ、ガイソーグがどんなキャラなのか皆目見当が付かない上に、何の前フリもないので……(笑)。扱いが難しいですね。

      郷さんのあの見た目からすると、既に新マンと同じ1万7000歳かも知れませんね!

      人間社会に溶け込んでいるリュウソウ族という字面から、「ダイナマン」の脱走したシッポ兵を思い出す私は、なかなかの病気だなと思いました。これからも色々な人(できれば大物ゲスト)に登場して欲しいですね。

  4. 本音を話す、ってやっぱり色々とあるんですね。

    隠している不満、否定的な意見、ぼっちの寂しさ・・・その反対に、照れて言えないこと。

    全体的に切ないストーリー展開の中で、アスナとディメボルケーノの台詞が心の本音を上手に表現していて良かったと思います。メルトはアスナに対して、ちょっと上から、という感じはありますよねぇ。作戦会議の時とか。ディメちゃんに至っては「ただ話したいだけ」って、今日一泣ける台詞でしたね。

    また、こういうときにこそバンバ兄さんがブレないキャラでいてくれてストーリー自体が揺るがない、ということに安心出来ます。

    中越さんは後にリュウソウ族の彼氏を見つけて再登場。なんてあったりしたら面白いのですが。笑

    次回は追加戦士。巷の噂では「婚活している」というワードが・・・5人の騎士とどう絡んでいくのか楽しみです。

    1. 本音はなかなか難しいですからね…。劇中キャラのように度量の広い人ばかりだと割と簡単なんですけど。

      話自体にはあまり絡んでこなかったのが残念な「本音」ですが、全体的に思いムードの中で、微笑ましさを担っていたのは確かなところですね。仰るとおり、バンバがシリアスパートにガッツリ関わってくれるので、安定しているのも良いところです(アバンタイトルの告知では壊れてましたが…)。

      「婚活」というキーワードには、何となく不安を感じてしまうのですが、それが杞憂であることを期待したいですね。

  5. 表示については、全文ではないのですが、「Necessary Always~~」というような文字列が二行ならんでいるアイコンというか、表示が画面にかぶさっていて、一応、消去のバツ印もあるんですが、反応しない感じです。
    ブログそのものには入ることができて、ここの感想板にだけ、こう・・・邪魔するみたいにかぶっているという感じで。
    そもそもがゲーム機というちょっと特殊な機器を使っているワケですし、パソコンで見る分には問題はないので、それほど気になさることはないと思います。
    返信ありがとうございました。

    1. 続けてすみません。全文では、一行目が「Necesary Always Enablend」で、二行目が「Non-Necesary Enablend」となっています。

      1. ありがとうございます。

        恐らく、GDPR(EU一般データ保護規則)に対応したバナーが出ているものと思われます。

        「Necessary Always Enabled」がクリックできるようになっていると思いますので、タップして頂ければ消えると思いますが、いかがでしょう??

        1. 調べていただいて、ありがとうございます。
          色々いじってみたのですが、ちょっとダメみたいです(涙)。
          別に見る手段が無くなった、というわけではないので、まあ、なんというか、しょうがないですね。自分で書き込んでおいてこう言うのも何ですが。
          ともかく、お忙しい中、本当にありがとうございました。
          それにしても、最近この、EUの保護うんぬんって、ネットで多いですね・・・。

          1. ご面倒おかけ致します。

            一応、件のバナーが10秒で消えるセッティングにしてみたのですが、それでも消えない場合は、打つ手なしです……。

            GDPR、私のところのような社会的影響に値しないサイトには何ら関係ないはずなんですが、一応自己防衛させて頂いております。申し訳ございません!

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