騎士竜戦隊リュウソウジャー 第14話「黄金の騎士」

 さてさて今シーズンもやって来ました。追加戦士の季節!

 とは言え、2クール目の開始から数話を経てという頻出パターンに比べ、そこそこ早い登場となりました。追加戦士のステレオタイプを取り入れつつ、「リュウソウジャー」の流儀に沿ってアレンジされたカナロのキャラが馴染み良く、良い2クール目のスタートが切れていたと思います。



カナロ/リュウソウゴールド

 今シーズンの追加戦士はそう来たか! というほどの驚きを持たせていないのは、安定感の重視なのでしょうか。しかしながら、クスっと笑わせてくれる感覚は秀逸で、ある意味鮮烈な登場を果たしたと言えます。

 カナロはイケメン婚活キャラという触れ込みで登場しましたが、婚活というよりは手当たり次第女性に声を掛けている印象で、ナンパ師という感覚の方が強い(笑)。細かすぎて嫌われる性格だったり、彼氏持ちのダメンズ好きに入れ込んだりと、その残念さを強調するあたりも実に作為的ですが、このくらいステレオタイプでないと「リュウソウジャー」の世界観、ましてやリュウソウ族の妙な生態(?)の中では存在感をアピールできないわけです。

 一方で、その戦闘力の高さは折り紙付き。マイナソーを射撃のみで瞬時に撃破したり、ビリビリソウルでアーマーを装着したりと、やはり追加戦士はこうでなくてはという破格の扱いが清々しいです。

 「今後への担保」も想定されており、水を操るマイナソーには相性が良く滅法強いという作劇が良かったですね。水以外との相性によって、チートっぷりがスポイルされる可能性も大いにあるので、初期レギュラーメンバーとの実力差が目に余るということはなさそうです。極端な弱体化も。

 「婚活」のキーワードは、カナロに何か背負うものがあることを匂わせています。また、「竜宮城」の伝説をリュウソウ族の長命設定とリンクさせるなど、ファンタジーに寄っていく設定づくりも面白く、壮大な「奇伝」を期待させますね。

 演者の兵頭功海さんは、初期メンバー5人とはやや異なるタイプの色男といった感覚で、この辺のキャスティングの巧さはさすがですね。まだ多少初々しさもあって、コウたちが少し落ち着いた先輩に見えるあたりも、戦隊の醍醐味となっています。

 エピローグではコウたちと距離を置いていましたが、これはバンバの件の繰り返しに見えてしまい、ちょっと物足りない感じも。そもそもバンバって「ちゃんと」仲間になったんでしたっけ??(笑)

ガチレウス

 ワイズルー存命のまま、新たな幹部が招聘されるというインパクト! しかも声は稲田徹さん! 武闘派のタンクジョウに似た雰囲気ながら、狡猾に緻密な作戦を推進するなど頭脳派の面も併せ持つ、登場初回にして強敵を匂わせるキャラクターです。

 ワイズルーが愉快犯タイプだったのに対し、ガチレウスは冷徹な管理職といった風情の、いわば「仮面ライダー」のゾル大佐やブラック将軍のようなタイプかと思います。

 そして、その被害に遭うのがクレオンという内輪のキャラクターなのも非常に面白いと思いました。幹部に振り回される下級幹部というのは、いつの時代でも面白いものですね。「バトルフィーバー」では、怪人のわがままに振り回されるヘッダーやサロメというプロットも散見されましたが、敵側の魅力はこういうところから生まれてくるものだと思います。

クレオン

 シーズン序盤の「小生意気で騒がしい坊や」から「不満の多い日和見主義者」というキャラにシフトしつつあるクレオン(笑)。ワイズルーに揉まれて多少ドルイドン幹部との接し方に慣れたのか、ガチレウスには端から逆らうそぶりを微塵も見せません。

 それどころか、極限まで働かされて倒れてしまう始末。意志が低下していくブラックな労働環境へのエスプリが効きまくっていて、表面的にはモノローグや回想が入るといったギャグテイストなシーンでも、なかなか恐ろしいものがありました。ここに来てクレオンに感情移入することになろうとは…。

 ちなみに500体のマイナソーというところでは、「ターボレンジャー」を思い出しました。

バジリスクマイナソー

 ちゃんとした造形物があって結構格好良いのに、出番それだけ…。

ケルピーマイナソー

 「水商売」から水を操る能力を身につけたという、駄洒落のようなマイナソーですが、これがすこぶる強力。ちゃんと水棲獣がモチーフになっているところは偉いですね。

 炎には滅法強いが、電撃には滅法弱いという属性的な能力設定は、実にポケモン的で面白いところ。今後も属性に応じた対処を練って繰り出すくだりがあると良いですね。

次回

 次回は乙姫様が登場?! カナロに妹が設定されることで、カナロのキャラクター性がさらに深まりそうですね!



投稿者: SirMiles

【マー 🏃 SirMiles / Masafumi Fujimura / https://sirmiles.com / maruzoku】 Run、音楽、プラモ。趣味は広く浅く。生業はIT系。

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6件のコメント

  1. 個人的にはもう少しインパクトが欲しかったところです、カナロ。
    まだバックボーンがはっきりしていないせいもあってか、ただの変な人にしか見えませんでしたね(汗)。
    キーワードである「婚活」も、真面目にメインテーマにするのかギャグにするのか、その辺はこれからの展開次第でしょうが、ギャグにするなら、もっとハジけたナンパ野郎にしたほうが面白いと思います。それこそシティーハンターのように、普段はだらしないが、キメるところはキメるとか。教育上、よろしくないような気もしますが。
    それにしても、海モチーフとは言え、モササウルスとは攻めたチョイスだなと。スーツ姿はどちらかというとサメっぽい印象でした。でも、騎士という設定上、銃という飛び道具より近接武器のほうがいいんじゃないかとも思いましたね。
    ともあれ、これからに期待ですね。

    1. 普通に行けば、カナロはかなりインパクトのあるキャラなんですけどね。ちょっと詰め込む要素を欲張って逆に薄まっちゃった感じですね。
      まあ、これからの掘り下げで化ける可能性も大です。

      シティーハンターの雰囲気は、坂本監督がシャイダーNEXT GENERATIONで試みていますが、やはり大人向けならば成立するという但し書き付きでしたね。

      モササウルス、私は全然知りませんでした(笑)。

  2. そこまで苦戦してない状態で、追加戦士登場してどうすんだよと思っていたら、ガチレウス登場でバランスがどうやら取れそうですね。
    あと、婚活というのは意外といいかも。
    何故だって?
    それは勿論、これでいろんな女性ゲストが登場するからです(キッパリ)もうアスナとういだけでどうすんだよと思っていましたが、これで一安心(とんとん)
    なんだよ、うるさいな~(振り向く天地人の前にアスナの姿が・・・)
    ぎゃ~~~~~っ(吹っ飛ぶ天地人)

    そ、それでは・・・また(ガクッ)

    1. 双方に新キャラが出るあたり、1クールごとに「強化策」を出したりしていた昭和の感覚が満載で(笑)。
      ただ、ワイズルーが残ったままというのは、特殊ですけどね。仰るとおり、パワーバランス的にはイイ感じかも知れません。

      婚活以前に、「妹」キャラが登場するようなので、その辺もヒロインファンとしては期待が(ちょっと若すぎますけど)。

      剛健アスナに殴られると、恐らく吹き飛ぶくらいでは済まないと思います…。

  3. ついに追加戦士が登場しましたね。今回は「婚活」というキーワードが先走っていたのでスーパー戦隊的にどうなるのか期待していたのですが、蓋を開けてみればナンパ師、っぽいという。。。

    また、持ってる能力に関してはキョウリュウゴールドを思い出させるもので・・・

    でも、でも、これからい~っぱい魅力的な部分が出てくると信じましょう!

    今回はクレオンの人間らしさ(多分表現が合ってないですけど)が垣間見えて、パワハラで壊れていく姿に切なさを感じてしまいました。

    ・・・決してG20による影響で仕事に振り回されてる自分と姿を重ねたわけではないですよ。。。多分。

    1. ナンパ師っぽいキャラは結局「子供番組」としての落としどころなんでしょうね。戦隊的にも範疇を超えないエキセントリックさが担保されていると思います。

      確かにキョウリュウゴールドが想起されましたね! ところどころ過去の恐竜系オマージュが見られるので、敢えてそうしているのかも知れません。

      クレオン、あまり好きなキャラではなかったのですが、最近はかなり面白くてお気に入りになってきました。モノローグで色んな内面が出てきて楽しいです。先達のラッキューロとの近似性を感じますが、あんな感じでいつの間にか何となく生き残るんですかね??

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