快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #12「魔法の腕輪」

 いやぁ、いい話でした。

 快盗側はその目的意識がいわゆる「正義」とは全く別種でしかも強固であるため、なかなか往年の戦隊を想起させる話は作りにくいと思っていましたが、こういう手もあるんですね。

 透真のややニヒルなキャラクターの中に、深い優しさが込められていることを如実に示す筋運びが素晴らしい。アニメ版の「ゲッターロボ」での隼人のような匂いを感じます(誰も原作漫画の隼人とは言ってない・笑)。あるいは態度が軟化している時の次元大介とか。



“快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #12「魔法の腕輪」” の続きを読む

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #11「撮影は続くよどこまでも」

 前回のシリアスムードから一転、コミカル色を全面的に繰り出してきた一編。

 こういった、ぶっ飛び系のアイディアを盛り込んだエピソードは「寒い」ものになってしまう危険性もはらんでいるわけですが、演者の楽しんでいる雰囲気が巧く画面上に漂っていて、実にバランスの良い笑いに。

 勿論、MVPは咲也です(笑)。

“快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #11「撮影は続くよどこまでも」” の続きを読む

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #10「まだ終わってない」

 前回のラスト、衝撃のルパンコレクション消滅には、驚かされました。

 ここからどう体制を立て直すのか…が今回の肝となるわけですが、ブレッツ生存という悪く言えば「ぬるま湯」な解決を採用しつつも、ドラマは見事に重厚。

 そこには仇敵ザミーゴの本格登場が効いたわけですね。

“快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #10「まだ終わってない」” の続きを読む

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #9「もう一度会うために」

 新ガジェット登場編のフォーマットではありますが、近年は新ガジェットが数回に一度の頻度で登場することもあって、一工夫も二工夫も必要になっています。

 今回はその「工夫」がドラマ重視という方針に振り切られており、三つ巴構造が織りなす重層的なドラマに目を奪われっぱなしになりました。

“快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #9「もう一度会うために」” の続きを読む

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #8「快盗の正体」

 今回も素晴らしく面白かったですね。

 予測、プロファイリング、張り込み、囮捜査といった刑事モノのセオリーを押さえて硬質な筋運びをしつつ、全編にわたってギャグテイストが横溢するという、面白くならないわけがない組み合わせ、見事に開花していました。

 ルパン側も事前に捜査状況を察知し、あの手この手で疑いから逃れようとするのが素晴らしい。怪人もルパンコレクションもなくとも、これだけ面白い話が作れるよ! という気概が感じられますね。

“快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #8「快盗の正体」” の続きを読む

Return to Top ▲Return to Top ▲